§§語源を解説するスレ§§

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305世界@名無史さん
【ルビコンを渡る】

「ルビーの案内人(ルビー・コンダクター)を渡り歩く」の略。

インドシナ地域には古来よりルビーの産する土地が多い。この地域では、
ルビー発掘自体は個人がめいめい小規模な発掘権を得て露天掘りを行うのが
通例だったので、一攫千金を夢見る人々が農村から絶え間なく鉱山地域へ
流入していた。しかし、良質なルビーを多く産出した地域にはそれだけ専門の
掘り師も多く集まるので、田舎から出てきたような素人によい掘削ポイントを
見つけることは難しく、また枯渇するまでの時間も短くなる。

それでもなお一攫千金を夢見る人々は、塵肺などの鉱山病で引退したかつての
凄腕掘り師に、一定の分け前を条件に案内を請い、発掘ポイントを定めて
いた。だが、この場合も詐欺紛いの手法でアドバイス代金のみを奪われる
ことが多かったという。

このことから、「ルビーの案内人(ルビー・コンダクター)を渡り歩く」という言葉は、
タイでは「分不相応な野心を追い続ける」「鴨がネギをしょってやってくる」などの
意味で用いられると言う。

次のお題は「阿片戦争」