§§語源を解説するスレ§§

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285世界@名無史さん
「百年戦争」

戦乱が長期に渡って断続的に続いた場合の概念的な用語。
国家の誕生は成長とともに必然的に独立心を養っていく。
いわば国家としての「思春期」の時代を必ず向かえるわけである。
極東の古代中国は早期に高度の文明をつくり上げたため(黄河文明)、
紀元前に360年にわたる思春期(春秋戦国時代)を経験し、
秦の始皇帝の天下統一により終結した。
同じく極東の島国日本は、その地理的条件も作用して、紀元前8000年〜1万年に渡る
独自の文化の時代を築いたが、列島としての思春期はごく最近の15世紀に現出し、
信長、秀吉、家康において思春期を終えた。
ほとんど同時期に西ヨーロッパでも国家間の断続的戦争状態が始まっており、
ジャンヌ・ダルクの活躍により一応の終結を見たものの、
周辺国家や民族のとの年齢差や、育ちの違いによりその後も紛争は絶えない。
ちなみに2度の世界規模の大戦はいずれも西欧が発端となっている。
国境を隣接して国家を形成することの困難さの証明であろう。
現在でも多くの後進国の多くは思春期のジレンマにあえいでいることは周知の通りである
ここで我々が気づかなければならないのは、誕生して2世紀しか経たない、
すなわち思春期を知らずいっきに大人になった人工国家があるということである。
その若さと腕力は一見、他の国家・地域を威嚇し警察機能的役割を果たしている。、
しかし思春期・百年戦争を経験することなく成人しようとしているこの国家は、
現在の極東の島国で社会問題になっている「キレる17才」的要素を
多分に孕んでいると見て我々は対処しなければならない。
日本では、子育ての大変さを表現する時に「百年戦争」という使い方をする。

お次は「アイシャルリターン」