§§語源を解説するスレ§§

このエントリーをはてなブックマークに追加
151世界@名無史さん
>>145
【烏兎早々】(うとはやばや)
死語。または死語になること。

金烏赤兎がどうのなどといふ面妖な美文調は早々と廃れ(漱石「文章を
書くといふこと」民明書房刊)に由来する。

中国の説話から、太陽の中には烏(からす)が、月の中には兎(うさぎ)
が住むとされたことから、日本でも明治前期頃まで、日を烏、月を兎と
表記することがおこなわれ、「日が暮れて月が出た」というのに「金烏
傾き、赤兎出ず」などというパズルのような書き方をしていたが、近代
文学の興隆によって死語となった。
なお、同様に死語となった成句として、歳月の早く過ぎることをさす、
烏兎怱怱(うとそうそう)、烏飛兎走(うひとそう)などがある。

お題は>>150