魔女がりなどバカみたいな中世近世ヨーロッパ

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42世界@名無史さん
>>40
ちょっと違うな。現代の魔女狩りは、独裁者が自分に忠実な軍部や
秘密警察を使って反体制主義者を弾圧することでしょう?
対象が限られているし、その政権が倒れて民主的な政権が樹立したら
終わるわけじゃない?
中世の魔女狩りが恐ろしいのは、それが施政者の権力によって強制
されるのではなく、民衆の内側からあくまでも「自発的に」起きる
ということなんだ。
実際施政者の方が「魔女だと決めつける根拠がない」と処罰を拒むと、
民衆が怒ってつめかける、という騒ぎも起きている。
シャルル・マーニュはわざわざ禁止する勅令を出したぐらいだ。
民衆を恐れた施政者側が、仕方なく、魔女だと烙印を押された罪のない
老人や女性を逮捕して民衆に引き渡してしまうケースも多かった。
つまり、隣のおじちゃんやおばちゃんが、いつ鬼に変貌して襲って
くるかわからないあたりが、一部の権力者の暴力である現在の魔女狩り
と異なって恐ろしい点なんだよ。

もし現代史で中世の魔女狩りに近いものを上げるとしたら、文化大革命だが、
あれは十年足らずで終わってしまった。主犯である四人組も逮捕された。
誰も責任を問われず、決して終わらないところが中世の魔女狩りの
怖さなのです。