王国、帝国、共和国の違いって

このエントリーをはてなブックマークに追加
77あやめ
そういった意味では「州知事」ってのも多少ぴったりしない称号です。
「邦首」あたりがいいんじゃないかとあやめ的には提案したいです。序
に言うと折角のことに省庁再編したんだから「大臣」という称号も止め
たらと思うのはあやめだけかしら。一方では「天皇中心の…」はけしか
らんなんて文句言う癖に、閣僚諸公は天皇の家来だと自称して平気でい
るんだからヘンね。この問題の深入りは止めときます。
「知事」っていうのは本来は中央政府から派遣されて地方行政を任とす
る「官職」で、戦前は日本でも県は自治体ではなく知事は官選でした。
そもそも支那では「…事」という官名は本官がある場合に具体的事務を
兼ねるものです。倭の五王の官号でよく知られてる「督どこそこ諸軍事」
というのは将軍号(これはいわゆる兵隊の位)が本官で、将軍の身分で具
体的な地域の軍を管理しているという意味です。
「知事」という官名は宋代に朝臣が身分を保持したまま地方官を兼務す
るということにして、「權知府(もしくは州・軍・縣)事」というものが現
れることのなったのです。「權知」というのは仮に府・州・軍(郡ではない
やはり地方行政単位)・縣を治めるという意味です。明清代には本務官と
なり「事」を省いて「知縣」という官名になりました。民國では日本の
真似で「縣知事」にしましたが、国民政府の時代になってから「縣長」
となっています。日本でも明治初期は「縣令」でした。
一応は政体と関係のあるテーマとして書いたつもりです。