ジェントルマン資本主義

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14世界@名無史さん
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元々は、イギリスの帝国主義とか海外進出政策を根本的に規定していた
要因は何か、というのが問題。
レーニンの帝国主義論では、産業資本と銀行資本の結合としての
金融資本の利害がそれを規定していた、って言うんだけど、レーニンは
その「金融資本」の実態を全然明らかにしなかった。
そんなわけで、ロビンソンだとかギャラハーっていう連中が、むしろ
帝国政策は国内経済の利害なんかよりも、その都度の外交状況とか軍事状況とか
植民地の事情とかに規定されてた、とかいいだした。
ケイン・ホプキンスのジェントルマン資本主義論は、イギリス帝国史を
このように外部的要因で説明することへの批判である。
やっぱり帝国政策を規定していたのは国内の金融利害であった。
であるとと同時に、レーニンが漠然と「金融資本」と呼んだものに、
地主・金融貴族、ジェントルマンという社会的実態を与えた。
以上、大昔に読んだものをうろ覚えで。