食い物の歴史スレッド

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1看板職人
例えば鶏は5000年前にインドで家畜化されたと聞きます。
イタリア料理に無くてはならないトマトも唐辛子も新大陸原産です。
そういえば、ローマ時代には魚醤(ナンプラーみたいなもんですね)
が使われていたともききます。(まだ一部には残ってるらしい)
こんな食い物にまつわる歴史話を、教えてください。
まあ、話は食い物ですから脱線も大歓迎です。マターリと…
2世界@名無史さん:01/09/01 01:10 ID:Tiub6PKM
久しぶりに看板職人サン見ました。

とりあえず、鯨の刺身又食いたい!
3看板職人:01/09/01 01:17 ID:oiIJRzXs
>>2
さっそくのレスありがとうございます!
ただ俺は鯨食にはあまり詳しくないです。
アマノウヅメさんが詳しいかもしれませんね?
ちなみに鶏の先祖はセキショクヤケイ(赤色野鶏)という
キジ科の鳥です。多摩動物公園で原種が見られます。実に旨そうです(w
機会があったらご覧になって下さい。他にも鶏の先祖と疑わしき
ヤケイの仲間が数種類見られます。きっと鍋なんか最高でしょう!
4世界@名無史さん:01/09/01 01:27 ID:Tiub6PKM
地方の者で流石に見に行けなイッス。
雉科でしたか、道理で美味い筈。
やはり改良された、鶏の方が美味しいのでしょうか?
5看板職人:01/09/01 01:35 ID:oiIJRzXs
>>4
はい、雉の仲間です。子供の頃叔父がハンターで
時々喰わせてもらった憶えがあります。>雉
(野趣溢れるとでも言うんですかね、ちょっと臭い)
クレオパトラが喰ってたという孔雀も雉科ですから
きっと旨かったことでしょうね。
ただ友人のフレンチのシェフに「一番旨い鳥肉は?」と訊くと
「う〜ん、鳩だね」という答えを得たことがあります。あれも旨いものです。
(いかん、夜中なのに腹へってきた!)
6世界@名無史さん:01/09/01 01:42 ID:Tiub6PKM
私が食って一番うまかった肉は、
猪肉ですかね。
そう言えば、何時からブタの家畜化は始まったんですか?
7YP:01/09/01 01:46 ID:5xgSqGBc
ようやくのスレッド開設おめでとうございます。(笑

さて、モンゴルに行ってきたのでモンゴルの食事情から簡単に書かせて頂きます。
社会主義になるまでは、箸を使っての食事だったそうですが、それ以降はフォークとナイフ
の西洋風に変わったとの事です。
以前雑談スレで書きましたが、ルネッサンスが無く社会主義をかいくぐって来た御国なんで、
“いわゆる美食”の域には達して無いのは否めないですね。
(日本で知られてる、ロシア料理も実際は殆どはカザフだかウズベキの料理らしいですしね。)

乳製品に関しては、日本ではミルク、バター、チーズ、ヨーグルトなどが一般的ですが、モ
ンゴルではこれらの同類も含めて30種類にのぼるのだそう。
これはイタリアで何種類もパスタがあったりするような、実際ど〜でもいいような品目もあ
るかと思いますが、例外では無く日本での大豆加工品の多さも他の国から見れば驚きかも知
れません。

ひとまずはこんな感じで・・

また、もしもモンゴルの食についての御質問があれば己の勉強にもなるので調べ、答えられ
る限り受け付けますのでよろしく。

P.S
ローマで食べたカルボナーラのモノホンのパンチェッタ(豚バラの塩漬け)
はゲロうまでした。 やっぱ、ベーコンじゃあーがッカリだよ。
8看板職人:01/09/01 01:59 ID:oiIJRzXs
>>6
豚家畜化の歴史調べておきます。以前テレビで観たのですが、
イノシシを人里で飼うと恐ろしいスピードで豚化するそうです。
頭蓋骨の骨格もまったく違うのに…
>>7 YP様
俺が知るかぎり羊が畜肉の歴史はもっとも古いはずです。
たしか8000年の歴史があるとか…
そう言えば、朝鮮焼肉の歴史もそもそもはモンゴル族がもたらした
羊焼肉が始まりだったらしいです。(モランボンのタレのパッケージ参照)
しかし今世界中でもっとも羊を食わないのも朝鮮民族のようです。
この国に於いては「羊頭狗肉」のことわざは通用しないようです。
9YP:01/09/01 02:04 ID:yEHJPJi2
>>3 >>4
ちなみに鳥の祖先は恐竜だという説が大方のようですから、恐竜を食べてると思ってもいいんじゃ
ないでしょうか? 少なくともボクは鳥を食べる時はそんな事考えたりします。
10自転車小僧:01/09/01 02:07 ID:64zCii6k
看板職人様
私も常々疑問には思っていたのですが、新大陸発見以前の料理と
いうのはとても気になります。
江戸時代の日本では屋台の蕎麦屋で七味唐辛子の代わりに胡椒や
山椒を出していたと聞きますし、韓国の料理もモンゴルが来るま
では、日本食と大差がなかったと聞きます。
モンゴルが入ってきて肉食が普及し、塩漬けから香辛料を使った
保存食に変わり、唐辛子が入ってから今の韓国料理が出来たそう
です。
唐辛子も中国経由で入った大きく辛味の少ないものと、日本経由
で入った俗に言う鷹の爪の2種類を使い分けるというのも興味深い
所です。
一番気になるのは、インドとアフリカです。
いつ、どこから唐辛子が持ち込まれたんでしょうか?
どなたか詳しい方続きをお願い致します。
11看板職人:01/09/01 02:11 ID:oiIJRzXs
>>9 YP様
俺もそう思いますよ。イグアノドンなんか旨かったんじゃないかな?
実際、「チキンの骨で恐竜骨格模型を作ろう!」なんて本があります。
明日仕事があるので今夜は堕ちます。レス感謝いたします!
12YP:01/09/01 02:13 ID:2fqcNdj.
>>8 看板職人さんへ
羊の原生種はアルガリといいます。 やはり(?笑)肉は甘いらしく、今でもモンゴルでは
ハンターや遊牧民の的になるそうです。
今回の旅行では幸運にも一頭のアルガリを見る事が出来ました。 カッチョ良かったです。

・・・しかし、交配の現場ってどんなんでしょうね? 人間ってやることが凄いわ。
13看板職人:01/09/01 02:17 ID:oiIJRzXs
>>10 自転車小僧様
そうなんですよ。スパイスの伝播経路たどると
実に興味深いんですよね。
また、明日にでもその辺の話し是非したいです!
ただ、新大陸発見以前には唐辛子=ピーマンファミリーは
旧大陸に持ち込まれては無かったと思います。
ですから、キムチが辛くなったのも、ハンガリアンシチューが
パプリカで真っ赤になったのもそれ以降の話でしょうね。
14YP:01/09/01 02:23 ID:S4sGMYt2
どーでもいいんですが、なんでボクのID定まらないんだろう???
マックだから?? コンピューターはよくわからんに。
15ネコが好き:01/09/01 09:56 ID:3j9l5Exo
こんにちわ、皆さん。おもしろそーなんで、参加させてくださいね。

ところで、看板職人さんって有名な方みたいだけど、誰か教えて。
おれ、8月29日にはじめて、ここ(2ch)にきたんで、よく知らないんだ。

聞くだけじゃあ、なんだから、オレ 第2種兼業農家(去年農家認定受けた)
歴史は「マイナー好き」アフリカとか東南アジア。末期ローマ帝国にも
はまっている。でも、「食べ物の歴史」のほーがもーっと好き。

で、本題。
みなさん「飽食」ねたなんで、あまのじゃくな私は「飢餓」ねたをモチーフ。

今、調べているんだけど、「ペラグラ
16おサル:01/09/01 10:10 ID:i5HcqTeg
>>8
以前は、厩舎が比較的開放的で山に面した場所にある養豚場では
時々「うりんぼう」(イノシシの子)が生まれたそうです。
「色白の都会娘」のところに「ワイルドな山男」が夜這いした
結果かと思われます。
人間でも、Tシャツ越しにもわかるほど背中にも胸にもびっしり
体毛の生えた毛深い人がいるぐらいですから、それと同じ理屈では?
17世界@名無史さん:01/09/01 10:58 ID:jC0u/Sjc
>11
すっぽんを食べると、鳥類と爬虫類の関係・・・
納得してしまいますよ(^^;;
18世界@名無史さん:01/09/01 11:33 ID:TPGtULZQ
>>8

>この国に於いては「羊頭狗肉」のことわざは通用しないようです。

そ、そのとおりニダ!ウリナラでは狗がご馳走だから、羊の頭を看
板にして狗の肉を売っているのなら、別サギではないニダ。
19ネコが好き:01/09/01 11:56 ID:3j9l5Exo
すまん。パソコン落ちた。
20世界@名無史さん:01/09/01 12:11 ID:UJvwm2Uc
>>15
看板職人様はココの板のバナー(看板)を初めてお作りになった偉大な方です。
詳しくは、看板スレ(過去ログ逝き)を読めば・・・
確か雑談スレにあったような。

ところでパンの祖先はべーグル?だと聞きましたが。
21ネコが好き:01/09/01 12:31 ID:3j9l5Exo
>20 どうもありがと。

ベーグル? 聖書でいう「種入れぬパン」? ナンとは違うみたいだけど。

>7 YPさんへ

モンゴルの人たちは普通なにを食べているんですか?肉ばかりだと体に悪そう。

トウモロコシばかり食べているとペラグラという病気になります。
ダイズだけ、コムギだけ、コメだけ食べているとどうなるのかな?

「ペラグラ」:ニコチン酸アミド不足により発病。皮膚は汚くなるし、行動もおかしく
なるので、精神病の一種と思われていた。有名な病気なので、ヤフーなどで検索してみて。
22世界@名無史さん:01/09/01 13:02 ID:TPGtULZQ
>>20-21
パンの起源は、砕いた麦を水で練って焼いたもので、直接の子孫はインド
のチャパティあたりの無醗酵生地を使ったものになりますね。
おなじインドのパンであっても、ナンは醗酵させた生地を使うのでもっと後
の時代の起源になります。
たしか、ベーグルも醗酵生地だったと思いますよ。
23ネコが好き:01/09/01 13:39 ID:3j9l5Exo
>1看板職人さんへ

あちらでは、「古代ローマの生活ハンドブック」つー本があります。
その魚醤「Fish Sauce」の項目より:

魚醤は高価で豪華な珍味(delicacy)でした。ボエティカからイタリアへ
前1Cには帝国のいたるところへ大量に輸送されました。

魚醤(garum)は魚加工の副産物、腸や他の廃棄物を醗酵させて作ります。
魚醤を使った料理は魚(普通は脊椎動物)によって、いろいろとあります。
Mackerrel,anchovies,sprats,tunny,and red mulletにはえび・かに類と
同様に使われてきたことが知られています。その料理はどうであれ(困るなあ
もっと知りたいのに:おれ)製造は船の上で混ぜ、数ヶ月の間そのままにして
醗酵させているようです。−料理時には材料とともに茹でることを薦めているにも
かかわらず。醗酵が終わったら残留物(ballec)を漉しとります。
残留物も同様売られます。liquamen や muria を含んだ魚醤はあまり
知られていません。

ローマ字は訳さなかった。liquamenは辞書に出てなくて不明。muria
は murena,-ae,murena,f,kind of eel,the morayとあった。
ウツボかウナギだな。
詳しくは、Bateman,N.,and Locker,A.1982 "The Sauce of the
Thames" London Archaelogist 4 P204-7 を読めとあった。
ああ、しんど。 すまんね、写しだけで。
24看板職人:01/09/01 18:22 ID:oiIJRzXs
>ネコが好き様
テレビで以前観たところ、イタリアのとある港町では
単にスパゲッティに振りかけて食べてました>魚醤。
本来はもっと面白い使い方があるのでしょう。
ところでインドで最下層の人々が口にする
「悪魔の豆(こんな名前だった)」を御存知ですか?
この豆、味は悪くないそうですが長年食べ続けると
足が立たなくなり、いずれ目も潰れるというヒドイ食べ物です。
しかし彼らは他に食べるものもないので仕方なく食べているそうです。

>おサル様
はっはっは、夜這いですか!俺はイノシシは未食ですが
味はどうなんでしょう?豚とは結構違うのでしょうね。
しかし実際イノシシを家畜化するとたった数代で豚になるようです。
あと、似た話ですが野生の小麦も人間が手を加えてやると
たった3代で現在の小麦そのものになるようです。
(つまり、実をたっぷりと実らせ、殻は薄く脱穀が容易になる)
こういう事実を見るにつけ、この世界には
ナチュラル・ボーン・フードとでも呼びたくなる
ものが確かに存在するような気がします。
25看板職人:01/09/01 20:44 ID:oiIJRzXs
>>6
豚の家畜化のはじまり、どうやら新石器時代に遡るようです。
ですから家畜歴7000年ぐらいでしょうか?
紀元前2200年頃には中国でも組織的に飼育されたという記録があるようです。
日本では明治中期から豚肉が普及したようですが、
沖縄では中国の影響でかなり前から食べられていたとのことです。
やはり羊の方が畜肉の歴史は長いようですね。

>ネコが好き様
俺も飢餓ネタをひとつ。「トトチャプ」というのを御存知か?
故 開口健によるとこれを食べたら最後、その後はどんな料理でも
美味しく、ありがたく頂ける究極の一品とのことです。
26ネコが好き:01/09/01 21:47 ID:3j9l5Exo
看板職人さん お邪魔しています。ちょっと、ガルムねた。

トりマルキオの饗宴(中公新書、青柳正規著 1352 \860)という本がありました。
出版社には悪いけど、ブックオフで\100で買えます。

P102−104でガルムの説明がありました。「当時の文献によれば、魚の内臓をカメ
にいれ、その上にほぼ同じ大きさのヒメジ(ママ ?)、イワシ、アンチョビー(これも
イワシだよな:オレ)などをかなりの厚さになるように積み重ね、大量の塩を加える。
天日で一定の水分を蒸発させてから、大きな濾し器を押し込むように入れるとその中に
塩になじんだ液汁が溜まる。それが、ガラムである。」
私の疑問 1)当時の文献? 2)塩は 岩塩それとも海の塩? サラリーの語源だから
興味津々。

「悪魔の豆」「トトチャップ」ともに知りません。>看板職人さん
27世界@名無史さん:01/09/01 21:55 ID:tmgRaqhk
>>25
ありがとうございます。

このスレで「ネコが好き」のコテハンは、食べるみたいだ。
28世界@名無史さん :01/09/01 22:02 ID:Zx2iIZJA
おぉ、看板職人さんお久しぶりです!!
とうとう食い物関係のスレ立てられましたね!!
ほら、私は「イギリスは何故世界の3分の1を植民地にできたのか」の72です。
楽しみにしてました!!

よく宗教では禁忌がありますね。
たとえばイスラム教では豚肉は駄目でヒンズー教では牛肉は駄目とかは有名ですが、
ユダヤ教もそれに負けず劣らず禁忌の食べ物が多いですな。
鱗のない魚は駄目(つまりたこやイカはもちろんウナギ、マグロも駄目)とか
チーズと肉をいっしょに食してはいけない(チーズバーガーはもってのほか)とか
戒律に則った屠殺した獣肉しか食するのはいけないとかほんとに戒律でがんじがらめ
に部外者からみればそう思うんですが、彼らにとって戒律こそが全てで戒律に則った
料理こそ最上のご馳走なんでしょうな。
29トトチャブ?:01/09/01 22:12 ID:Ze.3K1IM
鉄管ビールで酔うことのできる貧乏人には、つらい言葉やなあ(涙)

「随園食談」だったかしら?岩波文庫からでてた清朝だかのお料理本は。
あたしゃピータンは苦手なんだけど、この本の塩漬け卵の項目読むたび、
性懲りも無く注文してはチャレンジします
30Krt:01/09/01 22:17 ID:OrGPKlgk
>>23
(liquamen)の正体について言うと、これは(garum)と同じか少なくともその一種らしい。
例えば、John Willkins らの編集による Food in Antiquity: Univ.of Exeter :1995
の中の The Apician Sauce--Ius Apicianum という論文で Jon Solomon は liquamen を
(fermented fish sauce )(発酵させられた魚のソース)と定義し(p.119)、さらに後の
箇所でも liquamen(garum) と記述しているし、Willkins 自身も同書の別の箇所において
(garum)をやはり(fermented fish sauce)と定義しているからである(p.103)。
なおアピキウスの料理書においてはこの(mixture)として様々なガルムが紹介されている。
例えば、oxygarum(fish sauce with vinegar),oenogarum(fish sauce with wine),
hydrogarum(fish sauce with water) 等(同書より)。アピキウスはこれらにハーブ類や
砕いた(ドライ)フルーツやナッツなどを混ぜ、さらに複雑な味のソースを作ったらしい。
彼の料理書の内容の過半はこのソース造りに関する項目で占められているそうである。

次に(muria)だが、お説の通り、ウツボではないだろうか。ウナギやアナゴはギリシャ人に
ごちそうの王様と讃えられた食べ物だが、ローマではさらにこの列にウツボが加わった。
彼ら古典古代人の食べ方は近代ヨーロッパ人のそれよりもむしろ我々の食べ方と似ており、
焼いてサトウダイコンを添えたり(ギリシャ人)、同じく焼いたものに甘い味を付けた
ソースをかけて賞味する(ローマ人)いわば(甘い味付けの)蒲焼きに近いものだった。
このローマにおけるウツボ愛好は時代と共にいささか度を超したものとなり、ホルテンシウス
のようにペットとして可愛がったり、(他の魚と同様に)自宅にウツボの養魚池をつくり
饗宴に備えたり、なかにはウェディウス・ポッリオのように、水晶の盃を割った奴隷を罰として
ウツボの池に投げ込もうとして皇帝アウグストゥスの叱責を受けた者まで出る始末だったという。
(参考:塚田孝雄「シーザーの晩餐」時事通信社)
31看板職人:01/09/01 23:19 ID:oiIJRzXs
>ネコが好き様
トトチャプというのは水をガブ飲みして腹を荒縄で縛るという
究極の飢餓うっちゃり法です。ツラそうでしょ?

>>28
ユダヤの食事に於ける戒律も凄いですよね。
例えば牛乳を飲んだあとは2時間空けないと肉は食えないとか
チーズの場合は2時間半空けるとか(消化に時間がかかるから)
一説には乳と肉を一度に取り上げると相手を根絶やし
にするから戒めてるという話があります。

>Krt様
ローマ時代裕福な層では自宅に生け簀を作るのが流行った
とかいう話を塩野さんの本で読んだ憶えがあります。後に
「贅沢は敵だ!」キャンペーンの一環で禁止になったとか…
ウツボ愛好で思い出しましたが、Netscape社の創設メンバーに
24時間自分のウツボの映像をWeb上で配信していた
ウツボオタクがいましたね、そう言えば。
32看板職人:01/09/01 23:58 ID:oiIJRzXs
>自転車小僧様
唐辛子は見かけによらず、ビタミンCが大変豊富です。
コロンブス一行はヨーロッパへの帰路、唐辛子をその特効薬とも
知らず満載しながら、船員達はひどい壊血症に悩まされたそうです。
韓国では隣り合った畑に異なる種の唐辛子を栽培すると、そのとなりに
新種のハイブリットが発生するなんてことが毎年山ほどあるようです。
また、唐辛子流入直前、かの国ではかなりの「胡椒ブーム」
が起こり、供給不足に陥ったあげく唐辛子に手を出したら
あっという間にブレイクしたという話です。
※こんな話は御存知ですよね?失礼。

ところで最近ただの赤ピーマンを「パプリカ」と称して売っている
スーパーを見かけました。勘違いも甚だしいと言うべきでしょう。

それから肝心のインド・アフリカへの流入ルートに関しては解りません(w
33Krt:01/09/02 00:08 ID:HhNtkQGc
>>10,32
インド、アフリカへの唐辛子の伝搬だが、伝統的にはポルトガル人が主役で、
その普及もアフリカ周りで東アジアに到達したと考えられていた。即ち、
もともと唐辛子を「発見した」のはアメリカ大陸と同様コロンブスだったのだが、
これは当時のヨーロッパ人の口に合わず、かの地では普及しなかった。
暫く後、ポルトガル人がブラジル東海岸の交易地ペルナンブコで唐辛子を見つけ
これをアフリカ西海岸へ持っていったところ大変な人気商品となった。
(だから唐辛子はこの地での奴隷貿易と深く関係している商品なはずである)
さらにポルトガル人は喜望峰を超え、アフリカ東海岸とインドのゴアへも
唐辛子を持ち込み、ここでの料理体系を大きく変えていったのみならず
ゴアを起点に唐辛子の旅は更に続き、ジャワ、タイ、フイリピンを経て、
中国南部(マカオ)と日本へ運ばれた。というものである。(これだと
朝鮮半島への伝達は日本からと、中国からの二つのルートが考えられる)
(参考:アマール・ナージ「トウガラシの文化誌」晶文社)

ところが我が国のスパイス研究の第一人者、山田憲太郎によって、このほかにも
スペイン人の手による、直接メキシコや南アメリカ西海岸の産地から太平洋を横断し
マニラへと到達し、そこから日本(同様にマニラから)中国、あるいはジャワをへて
インドへというルートがあり、東アジアへの伝搬はこちらがメインルートで時代も
17世紀に入ってからだという説が唱えられ、現在ではかなり有力視されている。
というのは十六世紀後半のゴアにおける文献(ポルトガル人ガルシア・ダ・オルタ
「インド香薬志」1563)には唐辛子の記録がまだなく、またそれまでの本草学を
集大成したことで有名な十六世紀末の李時珍「本草項目」においても他のスパイス類
の記述はあるのに唐辛子に関する記述はなく(もちろんそれ以前の本草書にも)
また1603年版の日葡辞書にも唐辛子に関する記述がないからである。
遅くとも17世紀には日本にも朝鮮半島にも唐辛子が入り込んでいるのは確実だが
これが文献に出てくるのは中国で17世紀から18世紀初頭、日本では18世紀初頭
だそうで、東アジアへの伝搬ルートにはまだまだ謎の部分が多いらしい。
34ネコが好き:01/09/02 14:42 ID:1DrKyzbQ
>30 Krtさんありがと。空白部分が埋まってうれしい。
→The Apician Sauce--Ius Apicianum
ううむ。やはりアピキウスか。Loebとの格闘になるんでしょうかね。

さて、ガラム。結構わかってきましたね(知らんのはおれだけかもしれんが)

次は、今使われているそうですから、製造元。また、古代ローマ、現代イタリアの
レシピ。日本のショッツル、タイのナンプラーetc いろいろ知りたいですね。
いろいろ調べて載せるつもりです。
注)おれは研究者でないから、データマイニングonlyになる。了承せられよ。

別ねた1:1845年のアイルランドのじゃがいも凶作(原因:
フィトフトラ・インフェスタンス)は人口に膾炙してるので、
識者も多そうなのでパス。

別ねた2:日本はすごい(1)→木原均博士とその研究グループ→
世界初、パンコムギのルーツ解明
日本はすごい(2)→コムギ 農林10号(進駐軍持ち帰り)→
アメリカ小麦のルーツに
日本はすごい(3)→日本のダイズ→アメリカのダイズのルーツに
(ペリー提督や他の商船が持ち帰り)
日本はすごい(4)→無数にあるからもうやめ。例、清酒、養蚕秘録など
の農書類、その他いっぱい

参考文献(というより、唯一の手持ちの食情報ソース)
1)栽培植物と農耕の起源 中尾佐助著 岩波新書 青版G103
2)作物改良に挑む 山口彦之著 岩波新書 黄版 212
3)日本の農業 原 剛 著 岩波新書 赤版 323
4)日本の条件6 食料(1) NHK取材班 日本放送出版協会 昭和58年
5)日本の条件7 食料(2) NHK取材班 日本放送出版協会 昭和58年
6)味の美学 R.J.クールティーヌ/黒木義典訳 文庫クセジュ
7)日本たべもの百科(歴史読本別冊’74) 新人物往来社
全部古本でワゴンセールもの(¥100〜¥200)
35世界@名無史さん:01/09/02 15:49 ID:W5HJKIBo
>>34
以前図書館で、韓国酒造業協会かなにかの出した日本語のパンフレットに(なぜ
そんなのをつくったのかはわからなかったが)、日本の誇る清酒は韓国がもとで
あるということを書いたのを見ました。
なんでも、昔韓国では、どぶろくの上澄みを取り出して、これを「清酒」と呼んだ
という記録があるそうです。日本で清酒が作られるのはそれより後だから、よって
韓国から清酒が来たという理論でした。
日本の清酒の起源が「どぶろくの上澄み」だとすれば、清酒韓国起源説がまかり
とおることになるかもしれません。
36看板職人:01/09/02 15:58 ID:EqvtRlNM
>ネコが好き様
日本の大豆を根づかせるため、かなりの苦労があったとか…
当初はどうやっても根腐れが起きたそうです。
(土壌が合わなかったんですな)
米国で現在のような大規模な大豆栽培が行われるようになった
のはやっと1940年代からとのことです。
それが今や世界の大豆総生産の半分強はアメリカ製。
37世界@名無史さん:01/09/02 17:53 ID:E5yOz2DY
はじめまして。少しばかり話がそれますがちょっと質問。
小学生のころ、安土桃山時代に、スペイン、ポルトガルから入ってきた言葉に
カッパ、メリヤス、などと並んで「パン」も日本に入ってきた、と習いました。
で、日本人が本格的に「パン」を食べ始めたのは明治以降とも習いました。
で、疑問に思ったことは明治から桃山時代って300年近くの隔たりがあるんですが、
何で「パン」という言葉が生きてたんでしょう?カステラのように江戸時代も細々
ながら、パンを食べてたんでしょうか?しょうもないことだけど疑問に思ってたもんで
このチャンスに聞いてみました。
38ネコが好き:01/09/02 18:45 ID:1DrKyzbQ
>35 (酒にはあんまり詳しくないんだが)仰せのとおり、当時の最新
文化は中国から韓国経由で渡ってきたと思います。

私の考える「世界に誇れる日本の清酒」の意味は、
1)製造過程が世界唯一の複式醗酵
(でんぷん→糖、糖→アルコールが同時進行)技術である点。
このおかげでアルコール分が世界1高い醸造酒と聞きました。
2)江戸時代の灘地域が世界でも指折りの微生物化学工業
(マニュファクチャー)であった点=近代的企業的大量生産ね。
3)パスツーリゼーション(火入れ)を室町時代にすでに
知っていたこと(ヨーロッパが発見する300年前!)
です。焼酎製造法のアミロ法がペニシリン大量生産の応用され、
世界に貢献したと聞きましたし、ビールなんかは、テレビCMで、
「サッポロ、ミュンヘン、ミルウォーキー」の連呼を聞き、
日本ってすげーじゃんと子どもながらに思いました(笑)。

どなたか、コメントお願いします。(心もち心配なので)



>看板職人さんへ

興味ありますね、その苦労話。GMのダイズ(ラウンドアップ耐性)
が広く出回るようになって、日本のダイズ栽培も脚光を浴びてきたようです。
でも、日本では味噌、醤油むけ、あちらではマーガリン向けというのが
面白いと思います。
39某板難民:01/09/02 18:56 ID:3OIZ4SbU
>>35 >>38

あっちゃー。こんなところで、こんな話になりますか。

自分が良心的なインテリだと考えている人ほど、この手の韓国民族
主義的プロバガンダを無批判に受け入れる傾向があるんです。

この話の真偽を議論する前に、韓国は日本を代表するさまざまな文
化を自国が起源であると主張しているのだ、ということを基礎知識
として知っておいてください。

韓国のナショナリストとそのデマゴーグを信じる人々は、次のよう
なものを韓国起源と主張しています。

剣道、柔道、空手、生花、茶道、盆栽、日本酒、寿司、仮名文字、
納豆、扇子、桜、折り紙、花札、日本刀等々

これから先も、どのようなこじつけで日本の○○は韓国が起源であ
るという主張がなされるかは予測がつきませんし、個々の事例の実
際がどのようになっているかはともかく、まず、全体として、この
ような状況です。

ttp://members.tripod.co.jp/koreawatcher/

上のサイトは、剣道が韓国起源であるという主張に対抗して、2ch
のハングル板の有志が運営しているもので、他の日本文化に対する
韓国起源説も取り上げれらています。

別に、どっちでもいいんですけど、虚偽は虚偽としてきちんと批判
しないとまずいですね。

はぁと。
40世界@名無史さん:01/09/02 19:07 ID:Tw/1lTmA
某板でもきちんと、論理的に説明できるひとがいたんだ。
ほっとひと安心。
コピペ厨房の「ぬか床」かと思いこんでいたからねぇ・・・
41世界@名無史さん:01/09/02 19:39 ID:HOHC8v3g
>>37
おいらもそれ疑問に思った。でも明治時代の小説読んでると
パンのことブレッドって呼んでるよね。
42看板職人:01/09/02 19:46 ID:EqvtRlNM
http://www.mercatoclub.com/seisyu_rekisi.htm

↑このHPによると我国に於ける米から作る酒の歴史は
稲作伝来にまで遡るであろうとのことです。
結局、一番身近にあった材料で自然発生的に作られたということではないでしょうか?
バビロニアのビールしかり、北欧のアクアビットしかり…

ところでこのHPにある唾液アミラーゼに頼る「くちかみ酒」とは
ギャートルズに出てきた「猿酒」みたいなもんなんでしょうか?
猿に噛ませてたのかなぁ…
43看板職人:01/09/02 19:57 ID:EqvtRlNM
>>37 >>41
http://www.kojima-net.co.jp/~bo-zu/past/94.html
↑このサイトにも明確には記されてませんが、
長崎辺りで細々と「パン」という言葉も
生き残っていたのではないでしょうか?
44Krt:01/09/02 20:48 ID:J8ItNY/A
>>35 >>38
「ネコが好き」氏の理解は全く正確だと思うが、少し付け加えてみよう。
日本酒は発酵材料から言っても東アジアの醸造酒の中では極めて特殊な酒らしい。
つまり日本以外の東アジア(中国、朝鮮、東南アジア)では粉末状にした穀類に
水を加えて固めたものにクモノスカビ、ケカビを培養した餅麹と言われるものが
利用されるのに対し、日本だけは醸造酒には米粒に黄麹菌を繁殖させた散麹を、
焼酎には黒麹(泡盛菌)を利用しているからである。(なお、中国南部の一部で
紅麹菌が使われるのを除けば他の東アジア地域は全てクモノスカビ、ケカビ)
また朝鮮半島の麹の材料は麦麹であり、この点からも米麹の日本酒とは異なる。

それより何より35が引っ張ってきた「韓国酒造業協会」とやらのパンフレットで
変なのは、朝鮮における「清酒」なるものが「濁酒」の上澄みを掬ったものだ
という主張である。週間朝日百科「世界の食べ物」79における李盛雨「茶と酒」
によれば、高麗時代に生まれ李朝時代に薬酒と呼ばれるようになった朝鮮の清酒は、
小麦粉だけで出来た粉麹とよばれる麹を用いて造られたもろみを(日本酒のように
袋に入れて絞ることをせずに)目の細かいザル(ヨンス)で汲んだものであり、
他方濁酒は小麦粉とふすまを混ぜ合わせて出来た粗麹を用い、出来たもろみを
カメの上に置いた篩いの上で米粒を握りつぶすように「粗雑に濾し」(マッカリ)
たものである。つまり清酒と濁酒は材料、製法の面で全く異なった酒なのだし、
ましてや日本酒などとは縁もゆかりもない酒だと言って良い。
ただこの韓国製清酒は「薬酒」などと名付けられるだけあって味は今ひとつだった
らしく(笑)、日本酒が入ってくるとこれに駆逐され、近年の韓国でも全酒消費
におけるシェアは日本式清酒5%に対し薬酒は0.4%を占めるに過ぎないそうである。
(あとは焼酎&ビールが30%、濁酒が20%ぐらいだそうな)
45YP:01/09/02 21:52 ID:A6tcu7vc
パンの歴史って神田精養軒の袋にやさしい絵で描いてあるよね。

>>21 ネコが好きさんへ その1
まず始めに、勇敢、獰猛な遊牧民族とか、ジンギスカン料理が刷り込みになってるせいか、
食肉ばかりなイメージが付き物ですが、近年では野菜も炭水化物も食卓に並びます。
なによりこの国のソウルフードは乳製品です。(と、他国民のボクが断言するのは滑稽では
ありますが)

主に都市部の食生活

  肉: ど〜〜〜してもマトン中心。羊毛は毎年立派な商品になるし、肉も食えるで放牧にもっ
     てこいな家畜。 (勿論、他の食用家畜もある)
     モンゴル独自のマトンのクサ味を消す羊のしめ方は血を抜かないやり方だと胸を張って
     教えてもらいましたが、それでも十分特有のクセがありました。


炭水化物:小麦の一般への普及は近年とのことですが、今はすっかり定着してるみたいです。
     主な炭水化物製品
     パン、マン頭(肉マン類の皮だけ)、ホーショール(モンゴル風ピロシキ)、
     ボーズ(モンゴル風蒸し餃子)、ゴリルタイホール(うどん?)

 野菜: 農地は国土の2パーセントで、農作物の輸出は殆ど無く、輸入野菜に依存する。
     仕方なく仲の悪い中国からの輸入が多いみたいですが、聞いてもないのに『中国の
     野菜は不味いです』と云われました。
     食べたサラダ系はキャベツのピクルスやコールスローみたいなモノ。ツアーの食事
     で出る野菜料理がこんな感じですから、一般家庭の野菜料理がツアーの料理よりも
     良いか?下衆な勘ぐりを働かせば、まあ、大体こんなモノだろうな、と想像しました。


     続く・・
46YP:01/09/02 21:52 ID:A6tcu7vc
>>21 ネコが好きさんへ その2

遊牧民の食生活
放牧している家畜の乳製品が中心。 自家発電機も普及してるので冷蔵庫もあったりするが、
しかし、やっぱり夏〜秋は肉の保存が効かないので食肉は殆どしない。
食肉は主に乳が取れなく保存の効く冬期で、老いた羊から食べ、仔羊などは養毛や乳製品の
収入源になる前なので食べない。
炭水化物は小麦粉を練って焼いたクッキーみたいなモノが主食(エーツェギーだったかな??)。

野菜に関しては解りませんでしたが、
都市部や国道沿いのサービスエリアみたいな所まで足を運んでに乳製品や毛などを売り、現金収入を
得て野菜を買い持ち帰るでは、遊牧民は野菜はあんまり食べない(食べれない)と、考えていいんじゃ
ないか?
すんません。 前レスに続いてモンゴルの家庭の野菜料理については全くの憶測でしかありません。
(今度、現地のモンゴル人にメールにて野菜の質問出来る間合いが出来たら聞いてみよっと)

いまの処、解る限りはこんな感じっす。 またカザフ地方なんかは違ってくるだろうし。
えらくまとまりの悪い文になりました。御期待に添える返答になりましたでしょうか?

    しかしまだ続く・・
47YP:01/09/02 21:54 ID:A6tcu7vc
で、世界史になぞることも忘れずに書かなきゃね。

13世紀の破竹の勢いで世界を駆け回ったモンゴル軍の糧秣。
マルコ・ポーロの東方見聞録によれば、

『彼等は必要に迫られればいつでも、些少な馬乳と自分で射止めた獲物だけを食糧として、
まる一ヶ月間を一地に駐留し通すこともできるし、また進軍し続けることもできる。
この馬乳たるや、ただの馬乳ではなく、実は調製して白ブドウ酒のような外観を呈せし
めたものなので、ケミスと称しすこぶる風味のある飲みものである。』

他、携帯食にアーロールという乾燥乳もあり、
『それは乳を煮て脂肪分を除いてから天日で乾かしたもので、10ポンドほど携帯して戦
場に赴くという』

ちなみに、このアーロールは食べました。 想像しにくいと思いますが、固形のヨーグル
トと表現するのが適当だと思います。
味は、滅ッ茶ッ苦ッ茶ッ酸っぱく、梅干しが苦手なボクには合いませんでした。

まあ、フン族やパルティアなどの騎馬民族の軍隊の食事はだいたいこんな感じじゃないか
と勝手に想像しますが、どうでしょうか?
ローマ軍はチーズやパンが中心で、肉はどうしようも無い時くらいしか食べなかったそう
ですね、 しかし、ローマ軍で忘れてはいけないのは真骨頂の補給部隊。

中世の国々の軍隊の食事ってどんなだったのでしょうか?

スレの流れ無視かも知れない・・・ 3連発失礼しました。
48看板職人:01/09/02 22:12 ID:EqvtRlNM
>>47 YP様
大変興味深く拝見しました。
保存の効かない季節用の干し肉みたいなものは無いのですね?
ところで近代以前のモンゴル人はやはり羊(とその乳製品)
に頼り切った食生活だったと思われますが、
内蔵、肉、乳製品すべてを摂ることによって、
ビタミンなどの栄養バランスをとっていたんじゃないかと
俺は秘かに睨んでるんですがどうでしょう?
(ちょうどイヌイットがアザラシを丸ごと食すことによって
見事にバランスをとってるかのごとく…)
49Krt:01/09/02 22:13 ID:XFZvL9kQ
食い意地が張っているせいか、この手の話題にはつい反応してしまうな(笑)。

「パン」という語についてなのだが、これは元のスペイン語ないしポルトガル語の
指す対象物が長崎におけるオランダ人用に江戸時代を通じて造られてきたために
「パン」という言葉自体も命脈を保った、というのが真相だろうと思う。
樋口清之「日本食物史」(柴田書店)によると、元禄年間に長崎に行った土佐藩士
が「パンと申す小麦の粉にて仕成候餅に、牛の乳を塗り給べ申候」と述べている
そうだし、また享保年間の「長崎夜話草」にも南蛮菓子の一種としてカステラや
ボウル、コンペイト、ビスカウト、などと並んでパンの名が出てくるらしい(p.192)。
つまり江戸時代を通じ「パン」という語は死語では無かったため、明治以後も
そのまま使われることになった、というだけのことだと思う。

>>42
「唾液アミラーゼに頼る「くちかみ酒」」は、モヤシやカビを利用して穀類を糖化
する方法が発明される以前に世界中で行われていた、穀類を噛んで唾液を混ぜて糖化し、
吐き出したものを発酵させて酒をつくる方法で、日本でも古くから行われ、アイヌや
南島人の間のみならず、本土でも神前に捧げるための酒造り用としては比較的近年まで
行われていたそうである。近年においては「口噛み」は年若き処女の役目だった(ホッ)
らしいのだが、大隅国風土記や古事記などを見ると昔はそうでもなかったらしい。
小泉武夫の「日本酒ルネッサンス」中公新書によると、現役女子大生三人に蒸した米を
噛んでもらって発酵させたところ10日後にはアルコール分9%の酒ができたそうで、
味は「甘口の酒にヨーグルトを混ぜたような」ものだったそうな。
みなさんなら飲みます? 「口噛み酒 made by 現役女子大生」
50看板職人:01/09/02 22:36 ID:EqvtRlNM
>>49 Krt様
飲みます!(w
>「口噛み」は年若き処女の役目だった
そう言えばワインの葡萄を裸足で踏みつけるのも、
若い女性の(処女が条件だったかどうか?)役目では
なかったですかね?
やはり酒の持つ宗教的祝祭的側面からそうなるんでしょうか。
まあ、単に心理的にイヤですがね。>「口噛み酒 by 中年男 or スネ毛が踏みつけた葡萄酒」
51世界@名無史さん:01/09/02 22:55 ID:LClhzSbk
食べ物が不味ければ不味いほど、兵士個人は強くなるのは本当でしょうか?
どっかのスレでも、その手の事書いて、ありましたから気になりました。

軍事板でも、そんな考えの人が大勢います。
(私もその1人)
日本でも食の美味かった、平氏が負けています。
そんな法則?があるんでしょうか?
52:01/09/02 23:17 ID:YNITz8ks
>>50
マンクソに涌いている乳酸菌と酵母を利用。
経産婦はブドウ球菌がいて食中毒になるから。
53YP:01/09/03 00:09 ID:ojiu147s
>>48 看板職人さんへ
干し肉については、意外にも「地球の歩き方」にちょこっと書いてありました。
モンゴルの「地球の歩き方」は他の国のと比べて極めて薄いですが、ブランドショップなど
の余計な情報が少ない分、内容は良心的でかなり読みごたえがあります。
しかし、‘牛’の干し肉についてだけですが・・
『ごく細かく砕けば、牛一頭分がその膀胱に収まる』との事。
これって必然的にソーセージやサラミも兼ねるのかな???
コレもモンゴル軍の携帯食だったそうです。
エイッ、羊の干し肉だってあるっしょ!!(笑
ですが、そもそも干し肉自体が冬のモノではなかったですか?

乳製品にビタミンが有るのかは解りません・・   
(酸っぱいからってビタミンCが有るとは限らないし・・ かなりドキュン)
確かにイヌイットがナマ肉を食べている様に、ナマ肉にはビタミンが豊富な事は詳細は解
らずとも有名ですが、モンゴルでナマ肉を食べる習慣があるか?なんて話は見つかりませ
んし、聞いても気配もありませんでした。
日本では馬刺なんてのがありますが、過去、日本で米の収入高(石高)を示した様に、モ
ンゴルで財力を示すのが家畜であり、その筆頭にある馬をナマで食すなんて考えられんし・・

『モンゴルの食文化について答えます』とか、言っときながらあまりレスになってません。
すんません。 (ダメだぁ〜〜 誰かフォローして〜)

関係ないけど、ボクは焼肉屋ではカルビなどは焼かずにナマで食べるのが好きです。
胃がもたれない。(でも、年に一度か二度の話)。
勿論、安いお店では恐くて出来ないですが。


>>49 Krtさんへ
正直、その3人の女性の顔を見てからじゃないと答えられないっす。
ま、これが異国で『ありがたい振るまいなんだ』と言われれば、ありがたく頂きます。
54世界@名無史さん:01/09/03 00:21 ID:4fhkTruA
ドイツ人の好きな飲み物
3位・ビール
2位・ヴァイン
1位・実はコーヒー&ティー
55世界@名無史さん:01/09/03 00:42 ID:nUc4nJ46
>>53 YP様
ははぁ、モンゴル人も牛を食べますか。ちょっと意外。
そう言えば牛肉ですが、現在の家畜牛の先祖は確か
オーロックスとかいう野牛であるとの話です。
こいつは、17世紀まではどこかの動物園で生きていましたが
(たしか今のドイツ・・・)今は絶滅しています。
ところで中華料理には牛肉を使ったメニューが少ないと思いませんか?
「青椒肉絲」なるものもありますが、あれはピーマンの混入から
見ても新興メニューの一種でしょう。
とにかく、豚、鶏、アヒルなどに比べて牛肉は食材として
利用頻度が低いように思います。>於中国
たしかに牛肉は料理のし甲斐が無い食材かも知れません。
(単純に焼いて喰うのが一番、揚げたり蒸したりしないような…)
それに中国人は牛乳を飲むと例外なく腹を下すそうです。
牛乳を旨く吸収するための腸内細菌が遺伝的に少ないとか。
中国人と牛の妙に疎遠な関係、誰か詳しい方いらっしゃいませんか?
56( ´D`)ノ :01/09/03 00:54 ID:Ieu9Ax2c
>>55
余談なんれすが、最近は中国でも牛肉が、結構食されるようになっ
てきたとのことなのれす。
生活水準が上昇したことにより、それまでは比較的高価だった牛肉
が庶民の口にも入りやすくなったのと(まるで高度経済成長期の日本
のようなのれす)、近隣諸国(日本や韓国)の影響を受けたことによる
のだそうれす。
57看板職人:01/09/03 00:54 ID:nUc4nJ46
上記に追加。(55は俺です)
中国人が牛乳に弱いのは、民族的にまったく乳製品に
接してなかったためらしいです。
他民族(特に白人)は数千年に渡って、それらを摂取してきたため
子供にも胎内にいるときからそういう腸内細菌を譲り渡すとのことです。
(日本人も耐性は強くないでしょうね>牛乳)
ただ農耕用には使役していたはずなのになぜ
あの貪欲な民族が肉用、乳用に用いなかったか?
単に食肉として彼らの嗜好に合わなかったのか?
これは長年の疑問です。
58看板職人:01/09/03 00:58 ID:nUc4nJ46
>>56 ( ´D`)ノ様
あ、そうなんですか!ありがとうございます。
では現代中国でもビーフは御馳走なんですね?
59( ´D`)ノ:01/09/03 01:04 ID:Ieu9Ax2c
>>56
中国政府が、飼料用の穀物増産による内需拡大を狙って、農家に
肉牛の飼育を奨励しているのも大きいのれす。
60世界@名無史さん:01/09/03 01:09 ID:Acsg1Y22
>>59

中国全土でそんなことしたら、世界中が飢えます。
まずは中国本土から。文化大革命の二の舞だ……。
61YP:01/09/03 01:12 ID:nDdXXN3U
>>54  看板職人さんへ
モンゴルで牛の放牧は結構見ましたよ。 乳牛、肉牛までの見分けまで出来ませんが。
谷岡ヤスジの漫画の“ソン”の様な、牛が寝そべってる風景があちこちにありました。

>中国人と牛
中国には水牛はいたが、ピーマンと同様に牧牛の歴史自体が浅いという事ですか。
確かに、アジアの昔話では牛といったら水牛しかイメージ出来ない。

ついでに、野生生物ネタですが
牛の先祖オーロックスは、1627年プロシアで最後の一頭が死に絶滅し、1930年代にドイ
ツの動物学者ヘック兄弟により、戻し交配によって復元に成功しました。
同じく、馬の先祖のターパンも、この動物学者兄弟によって復元され、オーロックスもター
パンも復元種であるが、今ではヨーロッパの動物園で見る事が出来るそうです。
どうだっ!(笑  (煽ってる訳ではありません・・)

明日は月曜日、もう寝ます。
62YP:01/09/03 01:19 ID:uXQEXmn.
>>54 もとい >>55
63看板職人:01/09/03 01:20 ID:nUc4nJ46
>>61 YP様
すごい!オーロックスもターパンも観られんですね。
知りませんでした。そう言えば半シマウマみたいな
変な動物(オカピにあらず)も今どこかで復元してるんですよね。

俺も今夜は堕ちます。
64世界@名無史さん:01/09/03 01:29 ID:AcqYQ.I2
>>55
何千年にもわたって遊牧系の鮮卑人や金人や羌人を丸ごと呑みこんで
同化いるのに?
中原に入る前後は猟民だったと自伝しているのに?

先天性の体質というのは間違いだよ。
単純に子供の頃の食生活だよ。
65世界@名無史さん:01/09/03 01:49 ID:vO57bcQ2
>>37
「必殺仕事人4」に、加代がパンを作る話があった。
ちなみに全然味が付いてなかったので、マズいと言われて全部返品されてた。
話の最後に、中村主水の食卓にこの味のないパンが米の代わりに並んでた。

>>42
「くちかみ酒」について、講談社現代新書676「酒の話」19ページから引用すると…

日本では、『日本書紀』にやまたの大蛇を退治するくだりで酒がはじめて登場することから、古代エジプトや中国における酒の歴史から比べると大変に新しい。
だが面白い事に、日本の酒は、初めから麹を使って作られたものではなく、『古事記』には米を嚼んで酒を造ったとあり、「口嚼酒」が日本の酒の原型であったという説が有力である。
その醸造法ははなはだ原始的で、「酒を醸もす」の語源は、我が民族の祖先が実際に原料の米を口で嚼んで酒を造った「嚼むす」から由来するといわれている。
すなわち米を嚼むことにより、米の澱粉に唾液中の消化酵素(この場合は糖化酵素)が作用してぶどう糖が生じ、これを壺の中に吐きためておくと、空気中に浮遊している発酵力のある酵素が自然にこれに侵入して、ぶどう糖をアルコールにしてしまう原理である。
これを飲むと、不思議に快い気分になれることから発酵を一種の神秘現象と考え、またその酒は神に供えることが多かったから神聖なものとされた。
そのため多くの場合、この口嚼み作業をする役は汚れなき女性として処女があてられていたことは、『魏志東夷伝』にも伝えられている。
このような原始的な口嚼みの酒造りについては、『古事記』(上巻・仲哀天皇の段、気比の大神と酒楽の歌)に、
  この御酒を 醸みけむ人は その鼓 臼に立てて 歌ひつつ 醸みけれかも 舞ひつつ
  口醸みけれかも この御酒の御酒の あやにうた楽し ささ
とその様子を記している。
このような唾液酵素を使った酒造りはしばらく続いたが、その後、麹カビの酵素を使うという画期的発明が奈良初期に行なわれて、ここに今日の酒の原型となる麹酒が登場することになる。
ちなみに、口嚼みの酒は、日本ではこの後みられなくなるが、台湾では今から五、六十年前までは、祭礼の時の酒は五、六人の少女が平らな容器を囲んで柔らかい飯を嚼んで吐き出し、一種の甘酒風の酒を造っていたこと、
また沖縄でも明治時代まで、やはり祭礼の時の酒は、サトウキビの茎できれいに歯を磨いた少女たちが、飯を嚼んで吐きため、酒を造っていたことが知られている。
66YP:01/09/03 20:52 ID:A6DOgTeg
>>55 >>64
横レスですが、中国人の食に関しては後天性によるにものではないかな?
とボクも思います。
しかし、四つ足動物の肉を食べる歴史の浅い日本人となると話は別ですよね。
人間より体温が高い動物のタンパク質を消化する機能は先天的に劣ってます。
ボクも牛乳飲んで腹をこわす体質で、ヨーグルトばかり食べてます。

>>63 看板職人さんへ
その動物はクァッガでしょう。 (南アフリカ周辺に生息した)
滅茶苦茶ヒトなつっこく、好奇心旺盛で人間に自ら近寄ったところを銃で‘バァーン!’
とされまくったみたいです。しかし復元されたという話は手元の本には載ってませんね。
しかし、やはり絶滅に至った動物特有のタフさを感じない、悪く云えば頭が悪そうなイ
メージは否めません。
とりあえず、次回ヨーロッパに行ったら動物園もスケジュールに入れておきます。
67看板職人:01/09/03 20:52 ID:nUc4nJ46
>>64
どうも俺の読んだソースもイイカゲンですから(確か雑誌の記事)
しかし、牛肉食はやはり頻度が低かったようですね。>於中国
やはり牧草地の確保が大変だったのかな?
あるいは獲得できる肉の量に対して必要な飼料が嵩みすぎる
という事かも知れませんね。なにしろ豚は人糞でも飼育できる。
68看板職人:01/09/03 21:05 ID:nUc4nJ46
>>66 YP様
そうですクァッガという名だったと思います。
3年ぐらい前にTVで見ましたが、シマウマを元に
見てくれだけはかなり近いものが復元されてましたが
研究者に言わせると「まだまだ」とのことです。
確か予定だとあと数十年はかかる見込みとか…

パリのヴァンセンヌの森にある動物園では薄汚れたパンダが
手が届くような距離で観れます。
(あまり大事にされてませんなあれは、おかげで上野の奴等よりタフなのかも)
あとドイツのハーゲンベック動物園もお薦めですよ。
金色の狼(狐に近いらしいですが)がカッコ良かったです。
69ネコが好き:01/09/03 23:36 ID:MHHKYwzA
皆さんこんばんわ。

栄えてますね。富貴万福、猶以幸甚々々。先祝申候畢。

ちょっと古いんですが、
>24 看板職人さんの「悪魔の豆」調べましたよー。

ttp://www.twmrf.org/new_page_4.htm

ねっ。悪魔でしょっ。

ラチルス豆(ピー)といい、エンドウ豆の一種。
別名グラスピーやChickling Pea(ひよこ豆と訳したいがどうも違うようだ)
BOAAという神経毒のアミノ酸が悪さをする。足が萎える。

もしかしたら、ツタンカーメンのエンドウかもしれない(真偽不明)

とりあえず、ご報告まで。
70看板職人:01/09/03 23:52 ID:nUc4nJ46
>ネコが好き様
貴重な報告ありがとうございます。
ああ、英語が読める方が羨ましい・・・
俺も一回チラリとTVで観ただけですが
たしかにヒヨコ豆に外観は似てたと思います。
でもまったく別物でしょうね。
じゃないと中東は足が立たない人だらけになっちゃいますもんね。
71アマノウヅメ:01/09/04 08:56 ID:yXhoXitI
>35
清酒は、江戸時代初期に鴻池家が発明したということになっています。

伝説では、澄んだ酒を造る研究ばかりしている亭主に腹を立てた奥さんが
酒に灰を投げ込んだら不純物が分離して清酒ができたというのですが…
こちらは、眉唾です。

しかし、鴻池家が清酒を商品化して巨利を得、のちに両替商になって
明治以降も財閥として残ったのは事実です。

朝鮮経由とするのは時代が合わないので無理と思います。
72YP:01/09/04 20:57 ID:94MtT4Z2
脱線投稿です。

機内食の白身魚の正体がブラックバスって本当ですか?

だいたい日本に出入りしている航空会社のメニューは「チキン(ビーフ)or フィッシュ?」
てなもんで、味もそう大差無いと思いますが。(レンジでチンな独特の味)
旅先で会った、つわものバックパッカーによれば、イタリア〜ロシア間のロシアの航空会社の
飯はゲロマズで流石に食べれなかったと言っておりました。

勿論、エコノミークラスの話です。
73看板職人:01/09/04 21:41 ID:/4fnJzK.
>>72 YP様
俺が喰ったやつで最凶の機内食はガルーダ(インドネシア航空)での
ジャカルタから積み込まれたヤツです。行き(成田で積むヤツ)は
全然普通の味だったんですけどね。
もう、なんというか・・・「鮒のドブ煮」とでも言おうか・・・
あれに比べたらアエロフロートのは遥かにマシだったと思います。
74ネコが好き:01/09/05 05:59 ID:jD2NSaU6
のんべい(bibulus)な私はこの話題(>71)にこだわってみよう。

「日本食べ物百科」の中の日本食べ物総覧(円谷真護・評論家)の清酒の項(P296)
によると、「慶長の頃(1600年頃)摂津鴻池(地名)の酒造家、山中勝庵の酒蔵で
ある男がうっぷんばらしのつもりで、灰を酒の中へほうり込んだところ、かえって
清らかに澄んだ酒を得たという。しかし、この伝説はにわかには信じがたい。
すでに、平安時代から清酒を得る方法は知られており、鎌倉時代には、かなりの
量の清酒が用いられていたようである。」とある。続けて、「ただ、庶民の間に
清酒が広まったのは江戸時代に入ってからであり、鴻池地区で灰汁を使って大量に
清酒を造るようになってからであるとされている。」 孫引きか、ひ孫引きに
なってしまうが、こうある。 アマノウズメさんと若干内容が異なるようだ。

じゃあ、地元はどうかと調べたのが以下のとおり。

ttp://www.city.itami.hyogo.jp/f_sake/f_itamizake.html

これによると、「南都諸白」(たぶん、奈良僧坊酒の系譜)と呼ばれる清酒が先行し、
松永久秀の南都焼き討ち(罰当たり!)で衰退し、(ここはおれの想像ね)池田、伊丹
富田(寺内町です)に技術伝承されたんではないんかい。たまたま、成功した鴻池家と
清酒製造法伝承がくっついたのではないか。伊丹市ホームページが述べているように、
「3段仕込み」という当時のハイテクは、清酒発祥の地の伝説を生む土壌があるといえる。

鴻池家の発展(両替屋化)は、日銀(ただし、作者の個人的見解とのクレジットあり)
のレポートがあるので、紹介しよう。

ttp://www.boj.or.jp/schedule/out019.htm

これによると、蔵米運送業で各国大名の米廻送に食い込み、財を成したようだ。
だが、レポートにあるとおり、両替屋化後は酒造も運送も廃業したようだな。

話題を変えて2項目述べて置こう。

1)酒合戦:いくつかあるが、これは余に名高い「大師河原の酒合戦」である。

ttp://www.vrenpo.com/~kawasaki/rekishi/kawasakiku/sake/index.shtml

各人がペンネームならぬ愛酒家ネーム(?)を持っているのが面白い。
今では、健康上から開催不可能であろうが、われわれの祖先がこんなことをやってたと
おもうと、楽しい。

2)天下の美酒とはどのような銘柄があるか。

ぴんとくるのは、高校でならった、京の西洞院の柳酒屋 日本のファレルヌム酒
とでもいおうか。そうそう、酒麹は北野神社の特権だったな。←日本史テスト

チョー有名な秀吉の醍醐の花見(仮装パーティー)で出された酒リストがあると
聞き調べたら、コレ↓ 白鶴酒造さんのホームページ。

ttp://www.hakutsuru.co.jp/tusin/guide/12guide.html

博多(福岡)練貫(ねりぬき)、豊後(大分)の麻地酒、加賀の菊酒、
奈良僧坊酒(正暦寺の南部諸白)、天野酒(大阪)、小島酒(岡山)、
江川(静岡)である。

小島酒は児島酒で有名な児島修験(児島五流)のお膝元の酒(僧坊酒の一種か)
天野酒も天野山金剛寺で醸されたから、僧坊酒。
江川酒は、パンのスレッドにあった韮山代官江川氏(の先祖)のもとで醸造された。
江川一族は実にあたらし物ずきだ。反射炉(おお、高校教科書ネタ)

いっぱい書きたいけど、このへんで本日閉店。
75ネコが好き:01/09/07 04:33
謝罪文

私こと、「ネコが好き」はこのスレッドの管理人、
看板職人さんをはじめ、この板の愛好者に対し、
辟易感、不快感、嫌悪感を与えた
事に対して、深く反省し、謝ります。

1、自然発生的なコニュニティーで、お互いがそれぞれ、
  マナーを守り、ノリ(則)を超えず、暗黙の了解の
  もと、それぞれが、行動してきた世界を全く
  理解しなかったこと。
  そこへ、突然参入し、
  自分中心的な文体で、自分の思い込みを
  ひたすら暴力的に文章を綴り、
  読む人を辟易させ、不快にさせ、嫌悪感を生じせしめました。

2、言葉のキャッチボールを楽しむことを理解せず、
  自分だけで、完結しようとしたこと。

3、好意、親切を理解せず、自分勝手であったこと。

4、やはり、「匿名性=何でも許される」、
  「インターネットは無法地帯」という
  固定概念が、脳裏に厳として存在し、自分の
  行動がそれによって、大きく影響を受けたものと
  思います。

5、パソコンが少し上手に使用できるようになってきた
  ので、少し舞い上がっていたようです。

以上です。コミュニティーの皆さん、申し訳けありません。

せっかく、テーマが素敵なこの場所が消滅するのは、
断腸の思いです。深く反省し、出て行きますので、
戻ってきてください。再開お願いします。

なんと、自分が荒らしてしまったとは。
私の意図はまったくそうではありません。



   
76世界@名無史さん:01/09/07 04:50
>>75
過剰な反省表明癖は、逆説的に自意識過剰表明で却って迷惑行為になりかねないから
そっと胸の中にしまって、マターリお過ごしになられるのが宜しいのでは。
世界史板は大人の方が多いから、エレガントな過ごし方のモデルになる方が
多いと思われますよ。
77自転車小僧:01/09/08 01:14
>53ほか
モンゴルの牛干し肉は”ボルツ”のことかと思います。
牛肉を短冊状にして干したもので半年や1年くらい保存がききます。
一頭の牛を干すと6kg位になるそうで、遠征の時は腰紐のようにぶら下げて行った
そうです。
チベットではヤクの肉を干した”シャカンボ”と言う似たものがあります。

漢族は農耕に牛を使役するため牛を余り食べません。特に水田耕作の盛んな長江以
南ではその傾向は非常に強いです。
『水滸伝』などでは牛を食べる人間は強い人間として描かれていますので、若干ゲ
テモノ的扱いもあるのかも知れません。
78看板職人:01/09/08 01:24
>75 ネコが好き様
いや、そんな・・・、どうぞこれからも時々カキコしてください。
>77 自転車小僧様
ははぁ、漢民族にとって牛はやっぱり喰うにはもったいなかったんですね。
しかし一頭分が6kgに凝縮されちゃった干し肉っていうのは相当堅そうですね。
ウチの兄は時々自家製で干し肉を作ってましたが、生乾きのモノもなかなかイケるんです。
79世界@名無史さん:01/09/08 02:09
>>77
『水滸伝』で強いのは人喰う奴じゃないの?李逵とか李逵とか李逵とか。
80YP:01/09/10 01:47
>>75
冗談なのか、本気なんかようわかりませんが・・(笑
コミュニティーなんて言われると、共産主義を連想してしまうのはボクだけだろうか?
(下手に世界史をかじってるもんだから)
ちなみに、ボクは酒はほとんど飲めないので酒の話はついていけません。

>>77
干し肉の名前はボルツですか。 ありがとうござました。


捕足ですが、敬虔なラマ教徒のモンゴル人は無用な食肉は極力避ける。が基本です。
彼等は地面を掘り起こす事すら地中に生息する生物を大量に殺生する事になるので
躊躇する程です。 グリーンピースのそれとは性格はかなり異なりますが。

このスレ、女性陣の話ももっと欲しいものですね。
81自転車小僧:01/09/10 02:00
>80
>捕足ですが、敬虔なラマ教徒のモンゴル人は無用な食肉は極力避ける。が基本です。
>彼等は地面を掘り起こす事すら地中に生息する生物を大量に殺生する事になるので
>躊躇する程です。 グリーンピースのそれとは性格はかなり異なりますが。

そうですか。東南アジアの敬虔な仏教徒も自ら殺生をすることを避け、お金を払って
漁師や屠殺人に捌いてもらうと言うことです。
自らの手で屠ることを肯定するイスラームとは全く逆ですね。
82世界@名無史さん:01/09/10 02:32
>>81
自分が殺生戒を犯すのはダメだけど、他人ならいいってか?薄汚い偽善者だね、その東南アジアの仏教徒ってのは。
イスラムの方がよっぽど潔くて爽やかだ。
83遅レスにつき下げ:01/09/10 03:56
>>28チーズと肉をいっしょに食してはいけない
カルシウムは鉄の吸収を妨げるのでその戒律は結果として
肉に含まれる鉄を無駄なく吸収するのに貢献してる。
豚に関するイスラムの戒律もペスト対策になってる。
あくまでも結果としてだけど。
84( ´D`)ノ:01/09/10 05:47
>>82
>薄汚い偽善者だね、その東南アジアの仏教徒ってのは。
同じことを「ビルマの竪琴」の作中でも誰かが言ってたのれす。
「こっちの小乗の連中は偽善で利己的だ」とかなんとか。
85>82:01/09/10 22:57
いや、他人が「僧侶の為に殺生した魚肉」も駄目なんだな。

一般衆生は輪廻の内にあるから殺生は当然で、ソレは非難するべきではない。
但し、輪廻から抜け出すべき僧侶は殺生に係わってはいけない。
一般衆生が自分のために殺生をしたモノを、布施として差し出されれば
喰うことは構わない、と言うのが理屈だね。
自分が喰う積もりモノを差し出すのがお布施で、これを差し出されたら
魚だろうが肉だろうが喰うべきと言うことだから偽善というのは
当たらないかとも思う。日本人僧侶の妻帯よりは筋が通っていると思うが。
86自転車小僧:01/09/15 03:47
>83
イスラームの豚に関する戒律には、もともと遊牧民であったアラブにとって豚は
農業に従事し定住する異民族の動物と言う意識があり、アラブとしての区別をは
っきりさせるために豚を食べないと言う説もあります。
87YP:01/09/16 23:01
宗教ネタついでに・・
以前、広島カープに在籍していたロードンという選手はモルモン教なのかな?
煙草、酒をやらない敬虔なクリスチャンだったそうだけど、(ヘルメットにも
聖書の文句が書いてあったとか)いつも噛みタバコをクチャつかせてました。
教えに書いてある事だけを守れば他の嗜好品中毒なら許されるんかいな?
と不思議に思った事があります。
アナルセックスもクリチャンの言い逃れで発展したものかと?(笑

そういや、会社の近所にあった中目黒のパキスタン料理屋が1年ほど前に潰
れちゃったんだ。週に一度はランチしていた店だったからとても残念。 
88YP:01/09/16 23:04
訂正・・・
クリチャン 違う クリスチャンやがな・・ (きゃ!恥ずかし!)
89世界@名無史さん:01/09/17 00:18
>>87
モルモン教の戒律では、アルコール、カフェイン、ニコチンが全部駄目です
から、噛み煙草くちゃくちゃの人は、少なくとも敬謙なモルモン教徒ではあ
りません。
キリスト教の中でも、アルコールがご法度という宗派はいくつかあります
が、コーヒー、紅茶、タバコも駄目というのは少ないですね。
90世界@名無史さん:01/09/17 01:21
ビール大好き人間(F)です。(今も飲んでます)
神奈川県横浜市のキ○ンビール工場に行くと、ビールの歴史の講釈が受けられます。
(無料。人数が集まれば生成途中のビールが試飲できる。少人数でも最後に2杯タダ
飲させてくれる)

それによりますと、ビールとパンの歴史は密接に結びついてるそうで、古代エジプト
ではパン(種なしかな?)を焼き、食用にする他に砕いて(堅かったようだ)水に
浸してビールを造っていたそうです。

中世以降のヨーロッパでは、修道院の財源がビールだったとか、いろいろ興味深い
話が聞けます。
(すみません、宣伝みたいになってしまいました。部外者なのですが)

蒸留酒は錬金術と密接な関係があるとか・・・(蒸留技術ね)

楽しいスレなのでこれからもたくさん勉強させてください。
91世界@名無史さん:01/09/18 02:21
92世界@名無史さん:01/09/18 12:18
明太子
93世界@名無史さん:01/09/18 18:10
今夜のおかずは何にしよう・・・
94:01/09/18 18:20
>>90
ロンドンで泊まったホテルの近くに「ビール博物館」というのがあった。
興味は持ったのだがめんどくさいので行くのやめた。
95アマノウヅメ:01/09/18 18:41
>>733
明け方は寝てるんですが・・・
BSならほかの時間帯にもありますよね。
今度見ます。
96アマノウヅメ:01/09/18 18:43
すみません。スレ違いです。
97看板職人:01/09/20 00:50
>>89
その代わりモルモン教徒はマオウはOKらしいです。
ハーブショップで訊いてみましたが、日本では
取り締まりの対象らしく置いてませんでした。
※マオウ(麻黄)とは天然のダウナー系ドラッグらしいです。
>>90
修道院ビールは特にベルギーが有名ですよね?
俺も飲んだことないけど・・・
98YP:01/09/20 01:08
>>89
いかん! ボーっとしてました。 レスありがとうございました。

小さい頃モルモン教徒の兄ちゃん達は、よく手品を披露してくれたけど、
今でも子供相手にやってるのかな? あれも巡業の一環??

>>90 97 看板職人さん
名古屋限定ビール‘でらうま’はベルギービールの味です。
濃い〜料理に濃い〜ビールの掛け合わせを発想する。ボクの田舎は絶対糖
尿患者の割合が多いと思う。

つか、きっと修道院ビールとギネスは違いますね。
99看板職人:01/09/20 01:16
>>YP様
それはさぞかし手羽と合うんでしょうなぁ>でらうま
俺はまだ未体験です、名古屋の手羽先。
噂では割と小振りでカリッとしてるとか・・・

追記:マオウはお茶にして飲むようです。別名モルモンティー
そう言えばモスレムもハッシッシには寛容なんだとか・・・
結局こういうドラッグ無しではやっていけんってことでしょうかね?>人間
100YP:01/09/20 01:33
昔、百科事典だか何か忘れたけど。
中国の“仕事後に阿片を吸いながらくつろぐ人々”のモノクロ写真を見て大笑いした事あります。
我が日本で麻が特産の土地の小学校の校章に大麻が描かれてるのも笑える話でございます。

あかんなぁ・・ボク、厨房ネタになってしもたわ。
101Krt:01/09/20 02:16
>>97
マオウ(麻黄)は有効成分がエフェドリンだからアッパー系ですぞ!
というか、興奮性があるからこそカフェイン代わりにハーブティーに使われるわけ。

歴史的には(笑)1887年に日本人によって抽出され、塩酸エフェドリン
として今も咳止めなんかに使われています。
これは交感神経を興奮させて気管支を拡張させて咳を止めるタイプ。

他方モルヒネやコデイン(プレスリーとか、中島らもなんかがはまった奴)
なんかはダウナー系の代表だけど、延髄の咳の中枢に働いて咳を止めるタイプの
咳止め薬としてこれもよく使われています。
102ネコが好き:01/09/21 00:40
ドラッグ系にはちょっと興味があるので、言わせてください。

Krtさんが指摘しているように、マオウは風邪や気管支炎の漢方薬に
用いられています。有名どころでは、葛根湯、麻黄湯 etc.,

効果は推して知るべし。ただ、副作用もあるようで、胃腸の弱い人には、
胃が重い、食欲不振などの胃腸障害を起こす。西洋薬のせき止めには
エフェドリンを多く含む製剤があり、これを服用すると、どうき、発汗など
より重い副作用が現れることがある。

で、いきなり覚醒剤の話。

覚醒剤には、メタアンフェタミンとアンフェタミンがあり、
両者ともに中枢神経の強い興奮作用と食欲減退作用がある。
また、血圧上昇や心拍数上昇などの交感神経刺激作用を示す。

この2種類の覚醒剤はエフェドリンと構造式がよく似ている。
というのは、アンフェタミン類はエフェドリン合成過程から開発された
ものだからである。

1887年、長井長義はエフェドリンを世界で初めて抽出した。
同時にその誘導体のアンフェタミン類の抽出にも成功したのである。

その後、メタアンフェタミンはヒロポンの名で大日本製薬(長井が創業)
から、アンフェタミンはゼドリンの名で武田製薬から売り出された。

覚醒剤であるアンフェタミン類やエフェドリンやアドレナリンは
交感神経を強く興奮させる作用がある。この作用が深夜労働者用の
覚醒剤(文字どおりの)として使われた。

非常な爽快感が得られるが、すぐに耐性がつき、使用頻度が増え、廃人化。
止めるときの空虚感、虚脱感がひどく、もう止められなくなるとか。おーこわ。

マオウはここがお勧め→ ttp://203.174.72.111/g_lemko/bun/mao.html




103スラヴァ:01/09/21 06:51
>>53
司馬遼太郎の「ロシアについて」によると、モンゴル人のビタミンC補給源は
お茶だとか。何でも磚茶(たんちゃ)といって茶葉の屑をむして固めた固形茶
だそうです。友人の証言でもモンゴル人は稗や粟のお粥、茶を飲むことが判明
しています。

>>21
精白した米だけを食べるづけているとビタミンB1の不足で脚気になります。

>>7
モスクワ在住ですが、ロシア料理は確かにいろんな地域から取り入れたものが
おおくて、純粋なロシア伝統料理というのは少ないですね。
代表例は
ボルシチ(ウクライナ起源)
キエフ風カツレツ(文字通りウクライナ起源)
ペリメニ(ロシア風水餃子、シベリアの遊牧民族起源)
シャシリク(串焼き、カフカス起源)
このごろ人気のシャウルマはトルコのドネル・ケバブ等々。
日本で知られている料理で純粋にロシア起源といえるのは、シー(発酵野菜入
りスープ)と、ビーフストロガノフが思い浮かぶぐらいです。
個人的にはグルジア、アルメニアなどカフカス系の料理が好きですね。香辛料
が効いていて野菜が多いところが。
104アマノウヅメ:01/09/21 09:07
日本料理には純粋な日本料理はほとんどありません。
江戸時代の食事は味噌汁、大根・里芋・牛蒡・こんにゃくなどの煮しめ、漬物が中心で
贅沢しても魚くらい。魚は刺身、塩焼き、吸い物といろいろありますが。

野菜も少なくて、明治初期に日本に来た医者や宣教師が音を上げてます。
この国ではサラダも作れないと言って。
あったのはキュウリくらいでキャベツもトマトも玉葱もジャガイモもない。
白菜もなかったから鍋物も不自由だったでしょう。

すき焼きは明治も中期以降のもので、初期の牛鍋は味噌仕立てで牛肉と葱の五分切りしか
入っていなかったようです。
105世界@名無史さん:01/09/21 10:11
>>104
日本に限らず「ご当地」食物のみで構成された地域料理は世界中
どこにもありませんね
106看板職人:01/09/21 11:55
>>102
そういえば、LSDはライ麦に発生する麦角の化学式を
研究室で再生したんでしたっけ?
中欧・東欧では中世この麦角の中毒で狂い死にした人が結構いたとか・・・
>>103
俺は随分前ですがモスクワでチキンタバカとかいうのを喰いました。
(鶏の上からアイロンみたいな重石を乗っけて焼くヤツ)
なかなか美味でしたが、あれはどこの料理ですか?
>>104
日本には本来、数種類の山菜と自然薯ぐらいしか無かったようです。
白菜も大根も伝来当初は今の「チンゲンサイ」みたいな
存在だったのでしょう。
107アマノウヅメ:01/09/21 14:45
>>106
白菜は明治時代に入ってきたようです。
大根は「土大根(つちおおね)」という名で古くから出てくるので日本古来と考えてもいいのでは。

アイロンみたいなものを乗っけて鶏を焼くのは割りによくあるんじゃないでしょうか。
「おばあさんのナントカ」というアメリカあたりの料理が確か重石をかけてフライパンで焼きます。
どうも記憶があやふやですみません。
108世界@名無史さん:01/09/21 20:01
>>105は馬鹿だな〜。なんでそんなこと断言できるの?
109スラヴァ:01/09/21 21:36
>>103
グルジア料理です。アルメニア料理を含めカフカス料理の面白いところは、両国ともキリスト教圏なため、中東料理の影響が大きいのに、材料に制限が無いことです。たとえば前述のシャシリクも中東のシシカバブと起源が同じです
が、豚がよく使われます。
ついでに、ロシアにきた日本人が驚くことは、ボルシチの色が「紫」なこと。
赤い色と思いこんでるようですね。
11035:01/09/21 23:29
以前韓国の清酒について質問した者です。ひさしぶりにのぞいたら、
いろいろ答えを書いていてくれて、みなさまに感謝です。数年ぶりにつかえが
とれた思いです(ウソ)(思ったのは、灰汁を使って濁りを沈殿させるという話し
がありましたが、あるいはそういったことで韓国の業者が自分の国の昔の記述
とむすびつけたのかもしれません)。

>>81
カンボジアの農民が水田でとった魚を、トンレサップ湖の漁民に金をはらって
さばいてもらう話をテレビで見たことあります。できるだけ殺生しないためです。
小乗仏教の国では、大乗仏教の国と異なり、自ら僧侶となることを理想とする
(タイでは短期間ではあれ、男は僧侶となりますね)ことと関係あるかもしれませ
ん。

>>85
モンゴル人は土地そのものを神聖視していて、羊を解体する時も、血を一滴も
大地に流さないように、仰向けにして腹腔から手を入れ動脈を切りますね。
モンゴルが中東を支配した時、アラブ人が神に生贄を捧げる趣旨で血を大地
に流していたのを禁止したので、アラブ人がストレスを感じていたというのをよ
んだことがあります。

>>32
唐がらし(日本から入ったという話しから倭芥子とも朝鮮半島では言った)は
当初毒があるということで、すぐには朝鮮半島には広まりませんでした。
煙草がすぐに全国に広まったのに対して、100年くらいかかったはずです。
僕はあらゆる料理に唐がらしがつかわれる(つまり今と同じくらい使われる)
ようになったのは、せいぜいこの200年くらいだと思います。

>>55
青椒肉細で思い出しましたが、中国のそれは日本と異なって本当に青椒
ですね。ピーマンというより、まさに青い唐がらしで、日本の青椒肉細は
そういう意味では名に偽りありの偽物です。辛くて食べられない我々日本人
を前に、初めて食べた韓国人が、これはうまい、なんと言う料理ですかと
聞きました。

>>104
つけものだけでも、日本では実に多くの種類があります。大根も、遺伝子
学会かなにかで日本に有るさまざまな大根を展示したら、こんなにさまざまな
大根があるのかとびっくりしたという話しを読んだことがあります。
野菜の種類が少ないとすると、江戸時代の八百屋は営業できなかったように
思うのですが。
111アマノウヅメ:01/09/22 00:06
>>110
青い唐辛子というと日本でいうシシトウガラシですか。
それでは辛くて食べられないでしょう。もっとも日本の土壌では辛いものは
特に辛くなるらしいので大陸ではさほどではないかもしれませんが。

江戸時代の八百屋は店を構える事はあまりなく、ほとんどが担ぎ売りです。
それも大根だけとか菜っ葉だけとか一種類しか扱わない事が多く、売り切れれば
その日の商売は終わりなのでけっこう安定した仕事だったようです。
大口で買ってくれるところも決まっていたし。
112YP:01/09/23 02:02
>>103 スラヴァさん
さかのぼって見ればボクへのレスでしたね、ありがとうございました。
モスクワにお住まいですか、いいですね。

>ロシア料理
いわゆるロシア料理はロシア料理じゃなくハーン料理と名付けましょうか。
(タタールのくびきは根強いでぇ。>ロシア人)

>ビタミンC
人間ってビタミンCだけ補給を怠らなければ生きていけるのかな?
人間のビタミンCの自給能力がウイルスによって破壊されたのっていつ頃の
話なんか、御存知の方います?

関係無いけど、
19世紀のロシアの画家の画集が欲しいんだけど、いいのないかなぁ?
日本じゃレーピンくらいしか無いんだ。
113おサル:01/09/23 02:33
>>106
麦角中毒は「聖アントニウスの火」でしたね。
114スラヴァ:01/09/26 07:34
>>112
>いわゆるロシア料理はロシア料理じゃなくハーン料理と名付けましょうか。
というよりは、ソ連料理と言った方がよいかも。中央アジア、カフカス地方の
料理、ウクライナの料理、他の東欧諸国の料理などからいろいろ取り入れてい
て意外とロシアの食卓は種類が豊富です。でもこれってロシア(ソ連)が侵略した国々なんですよね。ロシアの侵略の歴史を思い起こします。
やはり外部との接触によって料理も発展していくものなんですね。
そう考えると、イギリスやアメリカの飯のまずさは…

ハーン料理といえば、モスクワの「ヨールキ・パールキ」というレストランで
は内装がモンゴル風でして、肉、魚、野菜を大きな箸のような棒で店員が焼い
てくれるバーベキューバーがあります。これが人気で、いつも込んでます。

>19世紀のロシアの画家の画集が欲しいんだけど、いいのないかなぁ?
トレチャコフ美術館来てください。死ぬほど画集があります。あと本物も(藁
このごろは、街角でレリヒなどのCDロムなんかも売ってますよ。

ロシアの食(?)に関して、世界史的な小話を。元素の周期表で有名な科学者
メンデレーエフは、ウオツカの一番美味しくて体によい(?)度数は40%で
有ることを発見しました。お手元のロシア制ウオツカをご覧ください。よほど
とくしゅなものでない限りはアルコール40%のはず。
115アマノウヅメ:01/09/26 18:36
狂牛病発生の為中国が日本からの牛肉及び牛肉製品の輸入を禁止したというニュースがありました。
禁止品目の中に「胎児」があるんですが、牛の胎児を料理に使うんでしょうか?
それとも漢方薬かなんかの材料ですか。どなたか教えてください。
116あやめ:01/09/26 19:33
>アマノウヅメさま
牛胎児血清というもののために必要らしいですよ
117あやめ:01/09/26 19:37
でも何かオイシソーな感じはしますよね、牛胎児
ウシウヒ(^^;;
118世界@名無史さん:01/09/26 19:41
朝鮮料理でセキフェとかいう、牛だか羊の羊水スープあったなあ
119あやめ:01/09/26 19:52
>>111
江戸時代の振り売りの野菜屋は剪栽屋と呼ばれていたようで、おっしゃるように
品数はすくなかったようです。
「浮世床」には剪栽屋が上方者に徹底的に値切られる話がありますが、そのやり
とりは抱腹絶倒です、関東弁と関西弁ができる落語家あたりに演じて貰いたい。
そう言えば落語の「唐茄子屋」も1品振り売りですね。
120ど〜でもいいけど:01/09/26 19:53
>>117
輸入品ではありませんが、こんな話もあるようです。

China.comによると、天津では雄の仔牛の肉(原文:胎公牛。その
まま訳すと雄の牛の胎児?)に羊の油を塗って急速冷凍したもの
を羊肉串に成型して販売し、その後羊肉串として消費者の口に入っ
ているらしい。

現在天津市では毎年1.5万頭の雄の小牛が生まれるが、そのうちの
ほとんどが羊の油を吹きつけたあと冷凍して羊肉串として出荷さ
れ、消費者は知らないうち、しかもなかば習慣的に羊肉串を食べ
てるつもりで牛肉を食べていることになるという。
原文:http://news.china.com/zh_cn/social/1007/20010603/10037791.html
121アマノウヅメ:01/09/26 20:03
>>116 あやめさま
ありがとうございます。
現代医学のほうだったとは。思いつきませんでした。

>>118
開高健の『日本三文オペラ』に出てくるのなら豚だったと思いますが。
みんな血相変えて取り合いして飲むって。
122118:01/09/26 20:28
ああ。それです。開高大兄の例の本です。
この人、夏の闇や輝ける闇でも、モツ入りお粥とか美味しそうに
著述してますね
123YP:01/09/26 20:37
>>114 スラヴァさん
滅茶苦茶ロシアに行きたいっす。
でも、ソ連料理は当面は渋谷のロゴスキーで我慢しときます。
最近は行ってないですが、仕上げのロシアンティーはたまらない至福を感じます。

>トレチャコフ美術館
場所はモスクワですか?
ヴァシーリィ・イヴァノビッチの絵なんか世界史フリークにはたまらんと思うので
すが、19世紀のロシア画家はレーピン意外は我が日本ではあまりメジャーではな
いみたいです。 歴史を題材にする傾向が多いからかなぁ?
これらの面々のテクニックはレンブラント級なのになんでだろ?

>>118
絶対に人間の羊水が好物な金持ちっていると思う。 オェ〜〜ッ・・
124118:01/09/26 20:42
>>123
ちょっと話題から外れるのですが、最近、世界のお金持ちの秘密の趣味
みたいな情報調べたのですが、例によって麻薬・性的逸脱・スナッフフィルムの
オンパレードでした。

いるんでしょうねぇ。・・・喫人
125アマノウヅメ:01/09/26 20:56
>>118さん

http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=whis&key=990595677&ls=50

「世界食人史」です。どうぞおいでください。
126118:01/09/26 23:53
おっ。ご親切にありがとうございます。
早速のぞいてきますが、余談ついでにあれですかね?

鑑真和尚が味噌だか醤油はこんできたいうのは、このスレ?
それとも珍説スレかしら?
127スラヴァ:01/09/27 06:29
>>123
私はスリコフが好きなんですが。トレチャコフ美術館、モスクワです。
モスクワでは他にプーシキン美術館、ペテルブルクでは有名なエルミタージュ
、ロシア美術館と美術品の宝庫なのに、エルミタージュ以外は知名度が低いで
すね。余談続く。なお、トレチャコフ美術館の新館では現代画家の絵が買えた
りします。学生は入場料が40円ぐらいだったりします。外国人料金があって、
ロシア人の数倍取られます。

YPさん、私は来年の6月までロシアにいる予定なので、もし、モスクワに来ら
れる機会がありましたらご一報ください。メアド書いときます。

日本でロシアンティーというと、ジャムと一緒に出されるあれですか?このご
ろロシアのカフェで紅茶を頼むと、白湯を入れたカップにティーバッグを添え
て出されます。嘆かわしい!

ロシアはヨーロッパでは珍しく、よく紅茶が飲まれます。たまにコーヒーを置
いていない食堂があったりします。その他の欧州諸国ではイギリスをのぞいて
コーヒーの方が人気があるような気がしますが、これはなぜだろうか?ロシア
イギリス以外にヨーロッパでコーヒーより紅茶の人気が高い国は有るのでしょ
うか。誰か詳しい方、ご教授ください。
128スラヴァ:01/09/27 06:31
>>123
私はスリコフが好きなんですが。トレチャコフ美術館、モスクワです。
モスクワでは他にプーシキン美術館、ペテルブルクでは有名なエルミタージュ
、ロシア美術館と美術品の宝庫なのに、エルミタージュ以外は知名度が低いで
すね。余談続く。なお、トレチャコフ美術館の新館では現代画家の絵が買えた
りします。学生は入場料が40円ぐらいだったりします。外国人料金があって、
ロシア人の数倍取られます。

YPさん、私は来年の6月までロシアにいる予定なので、もし、モスクワに来ら
れる機会がありましたらご一報ください。メアド書いときます。

日本でロシアンティーというと、ジャムと一緒に出されるあれですか?このご
ろロシアのカフェで紅茶を頼むと、白湯を入れたカップにティーバッグを添え
て出されます。嘆かわしい!

ロシアはヨーロッパでは珍しく、よく紅茶が飲まれます。たまにコーヒーを置
いていない食堂があったりします。その他の欧州諸国ではイギリスをのぞいて
コーヒーの方が人気があるような気がしますが、これはなぜだろうか?ロシア
イギリス以外にヨーロッパでコーヒーより紅茶の人気が高い国は有るのでしょ
うか。誰か詳しい方、ご教授ください。
129YP:01/10/01 01:12
>>127 スラヴァさん
レス遅れてごめんなさい。

ロゴスキーのロシアンティーは、ジャムが付いてるのでは無くて、ジャムが既に混ぜ
てありますね。  これが本場流なのかはボクの知る処ではありません。
本場といったって、色々あるだろうし。
昔、真似をして作った事がありますが、苺ジャムの味があまりしっくりと馴染まずに
失敗した覚えがあります。 また、相性の良し悪しの紅茶の種類もあるのでしょうね。
ちなみにロシア軍の軍食は意外にも結構美味しいみたいですね。

一応、今の処海外旅行の予定は、寒い時期のロシア〜モンゴルを考えていますので、
来年の6月までに、もしも行く事になれば御連絡させて頂きます。 (現在金無し)
お誘い本当にありがとうございました。感謝です。
130そういやぁ:01/10/01 02:01
フランス料理のフルコースはロシアで冷めないように
一皿づつ出したのが影響したとかなんとか言うのは
本当なんだろうか?
131看板職人:01/10/01 02:13
>>130
マジらしいっす。友人のフレンチのコックさんが言ってました。
「フランス料理は技術はイタリアから、
 サーヴの仕方はロシアからだね」って。
132いいなああ:01/10/01 02:18
おれの友人にはラーメン屋の倅しかいないなあ。
あ、蕎麦屋の倅もいるか。
133YP:01/10/01 02:24
じゃあ懐石料理もロシア経由なのかな? 懐石料理だって所詮は歴史浅いでしょ?


ついでに、誰か池袋界隈のお薦めの料理屋さん教えて下さい。
ジャンルは得に問いません。
134世界@名無史さん:01/10/01 02:28
和民
135YP:01/10/01 02:38
>>134
いや、和民などのチェーン店を薦められても困る。
そんなんじゃなくって。 (笑ったけど)
136スラヴァ:01/10/01 04:35
>>133
懐石料理を一品ずつ出す形式は、大正時代に北大路魯山人が始めたそうだから、ロ
シア経由と言うよりは西洋料理全般の影響ではないかと。それまでは、温泉宿の料
理のように、何品かまとめてお膳に乗せて出していたとか。

ロシア式サービスに関しては、辻調の先生いわく、フランスのロシア大使館で始め
た物がフランスに普及したと聞いたことが有るな。
137ロシア料理ってスゲ−な:01/10/01 08:09
キャビアなんかも義理でフランスが三大珍味に入れたんか?
138看板職人:01/10/01 10:25
キャビアと言えば「5年モノ」とか「10年モノ」とか
うたっていて最初は?って思ったけど。
要は母体の年齢のことでした。母体が高齢なほど
粒も大きく値段も高いようですね。
ロシア産よりもイラン産の方が尊ばれるとか・・・
139スラヴァ:01/10/01 10:50
>>138
なんでももうすぐ原産国以外では食べられなくなるとか。この前、パーティで
始めて食べましたが、美味しかった。友達も「ウマイ!」を連発してました。
そのままと、パンにのせてサワークリームに、白ご飯にのせて、とお茶漬けを
試しましたが、白飯に乗せたのが一番美味しかった。
140看板職人:01/10/01 10:57
>>139
あらら、チョウザメの数が減ってるんですかね?
この前、ペットショップのチラシに
「ペットに最適!チョウザメ2980円」って出てました。
141スラヴァ:01/10/01 11:11
>>140
どうも、乱獲とカスピ海の汚染である種のチョウザメがやばいそう
ですね。ロシアの新聞ではイランの乱獲がどうのこうのと言ってお
りますが、ロシアもも捕ってるやろ!と突っ込みたくなりました。

ペテルブルクで、最高級のキャビアがとれるベルーガという種類の
チョウザメの標本を見ましたが、デカイ!全長2メーター以上はあっ
たと思います。

基本的に、ロシアでは、キャビアをとったチョウザメは死んでしま
うので、食べますが、日本の漁業試験場で、母胎を殺さずにキャビ
アをとる方法が開発されたそうなので、ロシアも導入したらいいの
に。
142あれかい:01/10/02 04:35
西洋では中世に皿の代わりにパンで代用していたってのは
ほんまかい?ハンバーガーみたいじゃん。
143YP:01/10/05 02:40
奇想天外、チープなドリンクをひたすらひた向きに世に送り続ける驚異の飲料メーカー“サンガリア”の
社名の由来を知ってる方教えてください!!(なにげにラテン語だと気が付いた)

乳製品メーカーのスジャータなら解るけど。
144世界@名無史さん:01/10/05 03:39
イタリアのカクテル「サングリア」からでは?
清涼飲料とアルコール飲料だからかなり距離があるが。
この「サングリア」自体に元ネタがあるのかな?
145世界@名無史さん:01/10/05 04:10
グルジアの長寿の源とかいう、草の汁を煎じたケフェレスとか、ケフレスとかいう
飲み物、昔、発売されたなあ。
飲んで、めちゃ美味かった(メーカーの調味もあろうが)が、あっというまに
市場から消えた
146世界@名無史さん:01/10/05 04:25
ハングリアがお腹すいた〜だから、
サングリアはお喉が乾いた〜。水?バカかてめえは。酒だよ
という意味でしょう。
(一部意訳)
147YP:01/10/05 21:58
サンガリアの件、レスどうもでした。 関東圏でのCMはごく最近みたいですね、全国区メーカーでは無いのかな?

サンガリア → http://www.sangaria.ne.jp/  (TOPページから脱力感は否めません)
残念、社名の由来は書いてありませんでした。
なんか只単に語呂の良さとか関西弁をもじってるだけの様な気がしてきた。『がんばりや〜』みたいな。

日清製粉もわかんないんだよね。 一応世界史とリンクさせて考えてるんだけど、脱線かな?
148看板職人:01/10/05 23:46
>>147 YP様
社名の由来とはまさか関係ないと思いますが、
10年以上前に『国破れてサンガリアー!』みたいな
ヤケクソなCMやってましたよ。
149小林亜星:01/10/05 23:57
ぱっとサイデリア
150YP:01/10/06 00:17
>>148 看板職人さん
大リーグで野茂ブレイクの時の『ノモノモノモノモ〜〜!!』もあったりしますね。

あと馬乳酒の味についてですが、要はラッシーですね。
あまり味付けがジャパンナイズドされてない恵比須のネパール料理屋でラッシーを飲んだら、
酸味が強く糖分も無く‘ほぼ’馬乳酒と味が同じでした。 美味しかった。
なんかよくわかんないけど、チャイ文化圏の共通の飲み物という勝手な理解で合点出来ました。
151看板職人:01/10/06 00:25
>>150
なるほど!カレーに合いそうですな、それは。
恵比寿かぁ・・、なんて名前の店なんでしょう?
ところで代々木にある「羊屋」はご存知ですか?
中東系の方がやってるレストランですが
ランチが結構安くてお薦めです。
(もちろんメインは骨付きマトンのロースト。
それにパンが付いて700円ぐらいだったはずです。)
152YP:01/10/06 00:50
>>151 看板職人さん
お店の名前はクンビラです。
恵比須駅の西口から徒歩3分程の連れ込み宿街にあります。
ランチはバイキングも有るのでラッシーは飲み放題ですよ。(土日はランチサービスが無かった)

それと、明後日モンゴル人の友達と池袋のトルコ料理屋に行く予定です。
なんか発見があったら書き込みしますね。
153:01/10/06 01:24
>>152レポート期待しています
トルコ屋さんは新宿の「いすたんぶーる」しか知らないのでした。
肉汁いっぱいのドネル萌え〜

恵比寿のお店、夜もやってるんですか?
154YP:01/10/06 12:44
>>153 るさん
恵比寿のクンビラ ttp://www.khumbila.com/

追伸:勿論ここのラッシーは馬乳酒ほどの酸味はなく、アルコールも無いソフトドリンクです。
155レイプマン奥義・横ハチ無限大:01/10/06 15:30
>148さま
何気なく、このスレッドをみつけて読んでたら
びっくりした。サンガリアの由来問答があったとは。
148さん。そのまさかだよ!漢詩の「国破れて山河在り」からきてるんだ。
ほんとだよ。だいぶ昔の飲料の(銘柄は忘れた)腹の部分に書いてあった
156世界@名無史さん:01/10/06 16:33
だから「果てしなく自然飲料を追求する」なのか。
157看板職人:01/10/06 18:26
>>155 レイプマン奥義様
げぇ!じゃあのCMはマジだったんですかあ〜?
ダジャレで社名付けんなよ、と思うが
結構な大企業でもダジャレ社名が割とあるんですよね。
(サントリーとか・・・)
158世界@名無史さん:01/10/08 01:00
>>157
鳥井さんを馬鹿にするな!(w
159YP:01/10/14 01:02
トルコ料理屋いかなかった。
160YP:01/11/12 00:50
え〜っと、以前書いた遊牧民のビタミン摂取についてですが、知り合いの
栄養学の元教授に聞いた処、遊牧民のビタミンC摂取については未だ謎と
の事だそうです。
お茶、乳製品にはビタミンCは殆ど無く、食肉するにも動物の体内に確固
としたビタミンCがあるのは内臓だけで、肉には必要な摂取量を満たすビ
タミンCは殆ど無いそうです。
実は、遊牧民のビタミンC摂取については、栄養学の学会で議論される程
の話だそうで、いまの処は遊牧民は体内に食物が吸収されてからビタミン
が強引に結合し、ビタミンCが発生するのではないか?という。素人には
信じ難い報告があるそうです。

“騎馬遊牧民最強の論理は実はココにあるのかも知れない!”

と、デンパをぶっ放して、このスレ、一ヶ月以上振りにageました。
看板職人さ〜ん! ロムってないで出てきてくださ〜い!
161YP:01/11/12 01:08
160の追加
>動物の体内に確固 としたビタミンCがあるのは内臓だけ

この動物とは草食動物の事で、だから肉食動物は獲物を捕えた時、真っ
先に内臓を食べる。
草食動物の内臓は肉食動物にとって単に美味という理由だけでは無く、
食物繊維や栄養素が豊富なので、必要だから真っ先に食べるとの事。
162世界@名無史さん:01/11/12 14:03
他の栄養素、ないしは食物繊維に関してなら内蔵を食べる意味もあるだろうが、
ことビタミンCに関して言うと肉食動物には摂取の必要はない。
ほ乳類でビタミンCの体内合成が不能になのはサルと人間だけだと思う。
163横ハチ∞:01/11/12 16:43
遊牧民はお茶からとってるのでは?

テレビで遊牧民の生活を見たことがあるけど、
主食は肉、乳製品だったです。あと、おまんじゅうのようなものや、
うどんのようなものも食ってました。
164YP:01/11/12 20:42
>162、163
ボクに対してのレスなのかな? 一応、過去のログにも目を通してね。(^^)

う〜む、看板職人さんなかなか出て来んなぁ・・
165ラムセス21世:01/11/14 00:07
>162
確か、哺乳類でビタミンCが体内で作れないのは他に、ゾウとモルモットもいた
と思います。
166世界@名無史さん:01/11/14 00:10
グルジア飲料ケフェレスとかいうの、昔、日本でも(たぶん国内向けに調合された上で)
発売されたけど、あれ美味かったなあ。

草の露甘露で煮たみたいな緑のジュース。
ベリヤもグルジア人だっけ?
167YP:01/11/14 01:53
>スラヴァさん

そういえば、ボクの書いたヴァシィリィ・イヴァノビッチが、
スラヴァさんの言うスリコフでした。
よー知らないもので・・
ピカソをパブロと覚えちゃった様な間違いでした。(恥
168世界@名無史さん:01/11/19 13:38
はい。Krtさん。頑張ってネエ(藁
169世界@名無史さん:01/11/19 14:04
>>163
発酵した乳製品には多少は入ってるんじゃないかな?
ケフィールやクミスなど、かれらが大量に摂取する乳製品から
ビタミンCを摂ってるんだと思ってたが。
それと彼ら案外ジャガイモを食べるんだよね。
モンゴルなんかでは羊の肉とジャガイモを煮た
塩味のスープを食べている。うまいが飽きる。
170世界@名無史さん:01/11/19 14:15
>>169
ヨーグルトの成分表見てみると、なぜかビタミンCは入ってない。

参考までに
ttp://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000448.html

ビタミンCを摂るためには、フルーツを入れてくれ、だってさ。
あと、ジャガイモは新大陸起源でチンギスハンなんかの時代には無かった。
171看板職人:01/11/19 14:55
ところで皆さんロシアの国民飲料クヴァスは飲んだことありますか?
http://karen.iris.ne.jp/~kiev/tfoto/9808/9808_f09.html
日本では全くマイナーですが、なかなかイケます。これは
東京ならロゴスキーなどのロシヤ料理屋で飲めます。
172YP:01/11/19 22:45
クヴァスの綴りは‘КУВАС’でいいのかな?
ビーフストロガノフの‘ビーフ’はロシア語なのでしょうか?

ロゴスキーで検索かけたら渋谷ロゴスキーオンリーでヒットします。
名古屋にも昔からロゴスキーはあるのですが、HPくらい統一して欲しいもの。
それと、渋谷ロゴスキーの左脇の坂を少し上がると、美味しいネパール料理屋
があります。最近は雑誌で有名になったのか、ランチタイムはOLで賑わってま
す。
そこの店長は見た目はネパール人みたいで、ベシャリもカタコトっぽいのです
が、四国出身のバリバリの日本人だそうで、かなりいいキャラしてます。
173世界@名無史さん:01/11/20 01:25
ロゴスキーは横浜ジョイナス地下にもある。
スイスにも、なんていったか忘れたが、乳醗酵系の国民健康飲料があったなぁ。
174看板職人:01/11/20 14:58
>>172 YP様
>クヴァスの綴りは‘КУВАС’でいいのかな?
ХОРОШО!
ところで「牛」はロシア語でКОРОВА(コローヴァかな)らしいので
(なぜかUNIX板で見つけました)ビーフは英語での名称でしょうね。
175YP:01/11/22 01:04
>174 看板職人さん

コロヴァは牛の様ですが、牛肉(ビーフ)にあたる言葉なのでしょうか?
コロヴァストロガノフが正しいのでしょうか?
スラヴァさんは、もうこのスレ見て無いかしら??
(今日、ロシア語辞典立ち読みするの忘れた・・露和、和露辞典で、お薦めあります?)

以前からの疑問で、動物が食用になる場合
‘cow’→‘beef’
‘pig’→‘pork’
‘sheep’→‘mutton,lamb’ 
でも、
‘chickin’→‘chickin’
‘fish’→‘fish’
ですよね?
このボキャの違いは食肉の歴史上で意味があるのかな?
パっと見では、四つ足動物、哺乳類に関して付く様ですが。
(鯨肉の呼び方は判らなかった、そもそも欧米で鯨肉は食べないのだろうけど)

ついでに、以前の話題、中国人の牛肉食に関して清朝の皇帝料理ですが、
『牛は役畜であるとの理由で、食べてはならぬ』
との事が、以前、質問スレで御紹介して頂いた『紫禁城史話』に載ってました。
それ以上も、それ以下も記してありませんでしたが、まあそういう事なのでしょう。

ПОКА!
176看板職人:01/11/22 01:59
>>175
確かに・・・以前から疑問でした。cow→beef 戒名か(w
フランス語でもcochon/porc(豚)の言い換えがありますが
牛/牛肉はboeuf(ブフ)でOK、羊/羊肉もmouton(ムートン)で共用です。
そういえばフランスでもビーフステーキのことをBifteck(ビフテク)
などといいますから一瞬、ロシア貴族の間で使われてたフランスが
ストロガノフに付いたかなとも思いましたが、
先のBifteckはkがついてるところをみるとおそらくフランス人にとっては外来語ですね。ロシア語の『牛肉』が解ればいいんですが・・・
177Krt:01/11/22 10:32
>>175>>176
英語において家畜の一部の名称が、生きているときと食肉になった場合で異なるのは
主にノルマン人の征服によって、家畜を飼う人=古い英語(サクソン語)を話すサクソン人
それを肉として食べる人=フランス語を話す人間、という社会層の分離が生じたためだと思う。
例えばウォルター・スコット(イギリスの司馬遼太郎?とも言うべき人で、膨大な蔵書に
裏打ちされた該博な知識を有していた)はイギリス中世を舞台とした「アイヴァンホー」
において、道化師のウォンバと豚飼いの農奴ガースとに以下のような会話を交わさせるが、
これは今の問題にとって参考になるのではないだろうか?

ウ「はてさて、お前様、この四つ足で走り回り、ぶうぶううなる獣をなんといいなさるのじゃ」
ガ「豚、スワインじゃ、あほう、そんなことどんなあほうでも知っとるわい」
ウ「そのスワインは立派なサクソン語じゃ。したが、その牝豚が皮をむかれ、はらわたをぬかれ、
  四つ裂きにされ(中略)たときにはお前さまそれをなんといいなさる?」
ガ「ポーク、だあね」
ウ「(前略)でそのポークというのは立派なノルマン・フランス語のようでござんすね。この獣も
  生きてサクソン人の奴隷の世話になっているあいだは、サクソンの名前でとおります、
  それがお城の広間に召し出されそれがお偉いみなさまのごちそうのお仲間になる談になると、
  それ、ノルマン人になってポークという名前になりまする(後略)」
ガ「ウォンバどん、どうしてそのあほうの頭で考えついたのかしらんが、なるほどこれは
  もっともな道理じゃな」
ウ「いや、まだござる」(中略)「長老オックス(牛)どのじゃ。お前様のような小作人で農奴の
  世話になっているあいだはサクソンの名前を捨てなさらん、がさて長老どのをむしゃむしゃ
  食べるありがたいお顎さまの前まで行くと、これがビーフとなって、熱烈なフランスの色男に
  早がわりするのでござる。カーフ(仔牛)どのもおなじくムシュ・ド・ヴォーと相成る。
  世話のやけるときはサクソンで、お楽しみの種になるときにはノルマンの名前になりまするのじゃ」
 (岩波文庫 上巻 P.15f.)

  ここには出てこないが sheep と mutton/mouton の関係も同じであろう。
178世界@名無史さん:01/11/22 12:40
くっくっくっ。Krt氏の話は、小話など挿入されて、面白いですなあ(プププピ)
179看板職人:01/11/22 13:54
>Krtさま
なるほど、大変よくわかりました。ありがとうございました。
英語において特によく残っているということでしょうね。>生前と加工後の呼称の違い
180YP:01/11/23 01:33
>177
要はビーフ、ポーク、マトンは、手を汚さない側の呼び方という解釈でいいの
でしょうか?
ヨーロッパの古来肉屋の家系は下級ゲルマン系かと、下衆な推測をしたりして。

さて、どーせ旅行で必要になるので辞書買っちゃいました。
牛肉のロシア名は“ГОВЯДИНА”(ゴヴャディーナ?)でした。
‘КОРОВА’の他に‘БЫК(ブゥィーク)’がありました。
ですから、ビーフストロガノフは‘ブゥィークストロガノフ’で正しい様な
気がします。

ついでに、
肉自体は‘МЯСО(ミュソ?)’
豚‘СВИНЬЯ(スヴィーニャ?)’ 豚肉‘СВИНИНА(スヴィニーナ?)’
羊‘ОВЦА(オヴツァ?) ’
雄羊‘БАРАН(バラン?)’    羊肉‘БАРАНИНА(バラニィーナ?)’
鶏‘КУРИНА(クゥリーナ?)’  鶏肉‘КУРЯТИНА(クゥリュティーナ?)’

ロシアはKrtさんの書かれていた階級別な西洋の流れとは全く違う様ですね。
牛以外は語尾が変わるだけの様です。なんか、食用になるとイタリア語みたい。
(ロシア語駆け出しの勝手な読み方なので、間違ってたら御指摘願います)
魚と鯨は食肉の戒名は載ってませんでした。
ロシアの食肉の源がロシア人オリジナルかモンゴル起源かで、食肉の価値観も変わってく
るかと思いますが、そこまで踏み込むと、もう訳が判らなくなる。

ついでについでに、シチュー‘ЩИ(シシー)’はロシア語が元らしいですよ。
181看板職人:01/11/23 02:41
>>180 YPさま
そう言えばボルシチもビフテキみたいにボールシチュー(何じゃそりゃ)
とかの略かと昔おもってました。しかしロシヤ語だとボルシーですよね?
何だろ、シチって?やっぱりシチュー=シシー系の言葉なんでしょうね。
182スラヴァ:01/11/23 06:30
クヴァスの綴りは”квас”だよ。
ビーフストロガノフはб蜆?строгановで、ビフテキはбифштекс。
辞書の語源によると「ビフ」は英語beefもしくはフランス語boeuf、からみた
いです。
なにせ、ロシア貴族の食卓での会話はフランス語。召使いに家族の秘密を聴か
れないためだとか。

>>180
YPさん、自分で調べられたんですね。鶏肉だけ町で目にする単語とちょっと違
いますね。
モスクワだと ”курица(クーリッツァ)”
ペテルブルクだと、”кура(クーラ)”と上記のクーリッツアと両方見か
けました。

>>181
語源辞典だと、シチーの語源は中期ロシア語съто(食べ物)の複数形か?
となってました。日本語のシチューは英語のstewからだろうけど。

遊牧民のビタミンC源にについては、謎ですか。マサイ族は牛の血を飲むし、
ベドウィンはオアシスに生えるラクダ用の牧草をつまみ食いするそうですが。
モンゴル人は?
183世界@名無史さん:01/11/23 11:37
らくだ用の牧草って、うまいんでしょうか?まずくても体が欲するから、我慢して
食うって感じなんでしょうか?
184Krt:01/11/23 15:57
>>YPさん
>要はビーフ、ポーク、マトンは、手を汚さない側の呼び方という解釈でいいの
>でしょうか?
>ヨーロッパの古来肉屋の家系は下級ゲルマン系かと、下衆な推測をしたりして。

「手を汚さない側の呼び方」が英語に定着したのだとは思いますが、ただこれは欧州全体の実情
ではなく、あくまでノルマン・コンクェストを受けたイギリス特有の言語状況ではないでしょうか?
ドイツ語とかフランス語だと生きているときと肉になった時とで基本的な変化はないですし。
(ドイツ語だと牛や豚は語尾に -fleisch(肉)がつく、日本語みたいな言い方になる。
羊は das Schaf に対して das Hammelfleish の方が普通の言い方だが、Hammel も去勢羊の意味)

あとシチューの語源ですが、私はロシア語の知識が無い人間なので詳しいことはわからない
のだけれど、英語の stew の方はたぶんロシア語のЩИとは語源が違うと思います。
オックスフォードの辞典を見ると英語の方は古いフランス語の estuve (heated room, stove)の
系譜を引く語で、ここから転じてboiling のための容器、さらには stew-panでつくる煮込み料理
という風になっていったらしい(この用法の初出は1576年)。

さらにその古い形は、ということになると、恐らくギリシャ語の、τυφοσ(smoke, steam)に
古ゲルマン語の *stub(stove)が影響して出来た、*tufus という形に[ex] が結びついた形態の、
*extupare ないし *extufare というロマンス語の単語が生まれ、それが語源なのでは、
なんて書いてありますが、この「*」を付けた語はあくまで理論的に予測された推測形であって、
現実に見出されているものではないそうです(笑)。
185あやめ:01/11/23 18:31
NHK「日本人の質問」で正解の解説者が「鮭は水中を泳いでるときは
サケであり、食材となった段階でシャケと呼ばれるようになる」とマジ
でしゃべってて、出演者一同は感心してました。あやめも60%くらいは
信じてしまいました。
叔父曰く「むかしロシヤと漁業交渉がやかましくなってた頃の話だが、
インタビューを受けてた河野農相がしきりとケーソンという言葉を使う
ので、何でケーソン工法が出てくるんだと思ってたら、鮭鱒を音読みに
してただけだった」
186スラヴァ:01/11/24 07:18
>>183
ラクダ用の牧草って、ウマゴヤシのことです。石毛直道著「りびあ砂漠探検
記」によると、意外に苦みが無く、著者はおひたし等にに料理していたそうで  
す。
187Sphinx:01/11/26 00:46
エスカルゴ(カタツムリ)ってフランスとかヨーロッパの限られた所だけかと思っていたら
メソポタミア地方の古代都市ジャルモでも食べられていたというし、日本でも薬として食べている
ところがあるらしいんですけど、エスカルゴの歴史分かる方いらっしゃいますか。
188YP:01/11/26 01:54
>182 スラヴァさん
お久し振りです。
(日本は週末から3連休で外出してたので、ネット見てませんでした)
”курица(クーリッツァ)” は辞書に単独で載ってました。
ちなみに、ボクはマックなんですが、ビーフストロガノフの綴りの前半
部分だけ文字化けしてます。なんでだろう?
それにしても、現地の肉の名前をチェックをしてはるなんて、素晴らし
いですね。御指摘感謝です。
ちなみに、モンゴルのやや山岳地帯では野生のタマネギなどが生息して
るみたいですが、必ずなメジャー植物では無いようで・・

>184 Krtさん
‘ЩИ(シシー)’がシチューの語源だと載っていたのは「簡単なロシア語」
みたいな本に載っていたまでなので(笑。
‘西洋’と書いた後、こりゃ違うと気が付いたのですが、ノルマン・コンクェ
ストですね。 どうもありがとうございました。

しかし、各々の動物が食用の肉になる場合、雌ではなく、雄のボキャの変型に
なる傾向が何となくある気がするのですが、肉って雌の方が美味しいと云われ
たりしませんか? なんで雄の肉を指すのでしょうかねぇ?
189YP:01/11/26 02:04
>181 看板職人さん
ビフテキは、レイコー(アイスコーヒー)、レスカ(レモンスカッシュ)の様な
日本オリジナル言葉だと思ってました。
ちゃんとした言葉だったんだ・・
190世界@名無史さん:01/11/26 02:52
>>182
化けてるのは беф строганов であってます?
191スラヴァ:01/11/26 08:22
>>182
はい、ただ、分かち書きはしないです。バターライスといっしょに食べると
вкусно!

>>188
遊牧民は繁殖に必要な雌よりも、雄、特に去勢した雄の肉を食べるのがふつう
だったのではないかと想像したりして。雌は乳もとれるので、あまり殺さな
かったとか。
192Krt:01/11/26 17:56
   カタツムリ食の歴史(その1)
>>187  
まずカタツムリは古代地中海世界において極めて一般的な食材であった。一般的、という意味は
古代ギリシャ世界においてカタツムリは特別高級な食材ではなく、極く日常的な食品だったと
思われるからだ。例えばギリシャ人は食材を大きく二つのグループ、即ち穀物主食(σιτοσ)と
それに味や香りをつける「おかず」ないし調味・香辛料(οψον)とに分類する習慣があったが、
ガレノスは「食物の特質について」において後者の代表として様々な他の食材をさしおいてまず、
バジルとカタツムリを挙げ、さらに「全てのギリシャ人は毎日カタツムリを食べる。肉は堅いが
一度料理されるとその栄養価は高い」(6.669 Kuehn)とまで言っているからである。
さらに付け加えるなら、Andrew Dalby の Siren Feasts によると、コルフ島のFrankhthi洞窟
という場所にある、紀元前10700年ごろの貝塚にはカタツムリの殻だけが集められた場所が
あるそうで、この地域でのカタツムリ食の伝統は先史時代にまで遡るらしいのである。
なおエーゲ海のキオス島なども古くからカタツムリの名産地として知られており、ここから考えて
カタツムリ食が東地中海においてもかなり広い範囲で普及していたことが予想される。

一方ローマ人にとってカタツムリは少し高級な食材だったらしい。というのは有名なウァロの
「農業論」にはカタツムリの飼育と養殖について書かれた箇所があるのだが、彼はその飼育が
見かけほど簡単ではないが、もし成功すれば大きな富を産むだろう、としているからである。
フルウィウス・ヒルピヌスという人が発明したこの飼育法はカタツムリが逃げ出さないように
周囲を水で囲った露天で行うもので、適度の湿度を保つため、場合によってはパイプを走らせ
先端をジョウロにつないで人工的な霧を作る、という凝った物だったが、餌は殆ど不要であり、
たいへん効率的なものだったようである。また当時取り引きされていたカタツムリの品種も
なかなか多様であり、レアテの白カタツムリ、イルリュクムの大型種、アフリカの中型種、
まどと並んで大西洋岸アフリカのソリス岬で取れる超大型の種類についても言及されている。
驚くべきことに、このソリス岬産のカタツムリは殻の中に(今で言うと)11リットルの水が
入るほどの大きさのものすらあったという。参考:塚田孝雄「シーザーの晩餐」
193Krt:01/11/26 17:57
   カタツムリ食の歴史(その2)

さて次に東洋のカタツムリ食についてなのだが、これは一般的な食材としてはあまり食べられて
いないのではないか、という印象を持つ。というのは柴田書店から出ている中国食材事典という、
現在中国で食べられているものなら、蛇や蛙やサソリに始まってゴカイ、チロリといった日本人
には釣りの餌としか思えないものまで書いてある本にもカタツムリに関する記述はないからだ。
さらに現存する中国最古の体系的農書とも言われる「斉民要術」の調理部門にもカタツムリに
関する記述は見えず(ただ私の参照している本は、雄山閣から出ている加工調理部門だけを
抄訳した本なので正確なことはいえないのだが)、ここから推測すると中国人はカタツムリを
食材としてはあまり愛好しなかったのではないかという考えに傾くのが自然だろう。

だがこれはあくまで食材としての話であって、薬としてなら中国人は古くからカタツムリの効力
を認めてきたのである。例えば六世紀初めの斉・梁代、陶弘景によって校訂された「神農本草経」
中に従来の「神農本草」の内容に加えて「名医別録」という本(その正体については諸説あるが)
から増補された多数の薬剤の内に「蝸牛」(カタツムリ)という項目があるからだ。従って中国
では少なくとも五世紀以前からカタツムリは薬用とされていたらしいのである。そしてこの
「神農本草経」はそれ以後の本草書のベースとなったため、後の時代に書かれた本草書の内にも
この本にある薬は基本的に踏襲され、それを通じて我が国の本草書にも入ってきたのである。
これがどういう病気に効くと考えられたのかは私にはわからないが、「和漢三才図会」によると、
これによく似たものとされている「くはのきのかたつむり」は大腸脱肛及び驚風が主治だと
書かれている。驚風は今の言葉でに言うと脳膜炎のような病気である。

このように見てみるとカタツムリというのは意外と地方的な食べ物であると思われる。例えば
週刊朝日百科「世界の食べ物」78によるとフィリピンのミンドロ島の原住民で食物タブーが
少なく非常に多くの種類のものを食べるハヌノオ・マンギャンという焼き畑農耕民がいるのだが、
彼らにおいてもカタツムリは犬の肉、カカオの実などと並ぶ数少ない「食べてはいけない物」
に属するという。漱石はかつて、最初にナマコを食べた人間は勇気がある、という趣旨の発言を
したことがあったが、恐らく古代地中海世界にも「最初にカタツムリを食べた勇気ある人間」
がいたに違いない(笑)。
194YP:01/11/27 01:47
>191 スラヴァさん
>雌は乳もとれるので、あまり殺さなかったとか。
確かに・・ ちょっと考えれば、当たり前な気がしました。
きっと、美味しいから雄肉では無く、安価だから雄肉ですね。


>192 Krtさん
いつも、Krtさんの博学振りには感服されっぱなしです。
レスとしては、ふさわしく無いですが、思い付いたので書かせて下さい。

またモンゴル人談になってしまいますが、
モンゴル人の彼女は、貝は臭くて食べれないと云ってました。
内陸の地域では、貝は味覚的にNGっぽい食い物の様です。
(逆に刺身は何を食べてるのか判らなく、味気の無いモノだそう)

貝を食す地域は、勿論、海岸沿いの地域でしょうが、それでも統べてでは
無いですよね?
ボクが思うに、貝よりも生息する場所が明白(清潔?)なカタツムリの方が、
「食べてみよう!」という動機の上では、成りゆきで普通の様な気がします。
逆に泥の中に生息するシジミの汁をすする方が、所謂常識からは驚異かも。

エスカルゴは・・幼少の頃に食べた記憶はありますが、どんな味だったか
覚えてないなぁ。
195世界@名無史さん:01/11/27 16:26
お に ぎ り の 歴 史
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/history/1006844833/
196Krt:01/11/27 23:35
>>194 YPさん
どうも駄文をお褒め下さって恐縮です。まあ、単に食いしん坊だからなんですが(汗)。
しかしアジア内陸部の人間は貝がダメですか。たしかにあの磯の匂いは強烈ですからね、
それに比べるとまだカタツムリの方がクセがないぐらいなのかもしれません。
それに臭いヘドロの中でのたうっている奴よりは緑の葉の上にいる奴の方がグロでないかも。
もっともカタツムリの本当の持ち味という奴、本当はどういうものなんでしょうか。
私が食べたことがあるのはワイン煮した奴をバターと香草を詰めて焼いたブルゴーニュ風とか
同じくニンニクを利かせたバター焼きとかで、美味しいことは美味しいんですが
あまり素材の持ち味が素直に出るタイプの料理法じゃなかったんですよね。
とはいえ、思ったよりは素直な味だな、という記憶はもっているんですが。

ところでYPさんの話でちょっと虚をつかれた、というか自分でカタツムリの貝塚、
なんて書いておきながら実は今一つピンと来ていなかったんですが、世界の大方の地域では
カタツムリは「陸の貝」なんですよね。ところが中国人はこれを明らかに虫類の一部に入れており、
日本人もこの考えを受け継いでいるか、自然にそう思っているわけです(でんでん虫!)。
信州とかの伝統的な食生活を考えると、虫だから食べないというわけではないんでしょうが
やはり「貝」か「虫」か、という分類上の差は気分的に大きいような気はしますね(笑)。
ただカタツムリと貝との決定的な違いは、悪質な寄生虫類のいることがあるカタツムリは
生食が危険だということでしょうか。これは全ての地域のカタツムリに言えることでは
ないのかもしれないので、生食、あるいは十分に火を通さないでも大丈夫な場所はあったのかも
しれませんが、貝を食べながらもほとんどカタツムリを食べない日本人は生のカタツムリを食べて
死んだ多くの人間を見てきた先祖の恐怖と教訓とが身に浸みているのかもしれません。

ところで、遊牧民のビタミンC摂取の話なんですが、伝統的には野菜類を食べなかったわけじゃ
ないみたいですね。というのは「元朝秘史」というテムジン(チンギス・ハーン)の生涯を描いた
古い歴史文学(少なくともその内に「秘史」書名がある1408年の永楽大典以前に成立)の中に
寡婦となったテムジンたちの母がテムジンらを、サクランボやワレモコウ、サワギク、ノニラ、
ヤマネギ、紅ユリの根などで養い、これによって成長した息子達が今度は母を釣った魚で養った
という部分がありますから、彼らも結構いろんなものを食べていたんじゃないんでしょうか?
197世界@名無史さん:01/11/28 20:08
カタツムリを食する日本人はあまりいないけど、田螺は
農村部では良く食べられてたみたいだね。
食わない人から見たら似たようなもんだと言われた事がある(w
198Sphinx:01/11/28 21:08
>192,193 Krtさん
エスカルゴの歴史を詳しく調べて頂いて返事が遅くなりましたがありがとうございます。
10000年以上前にやっぱり食べられていたんですね。
ところで、フランスのパリはエスカルゴを食べるところだけあって、区がエスカルゴの殻に習い
らせん状になっているんだそうですよ。
199世界@名無史さん:01/12/02 09:24
age
200世界@名無史さん:01/12/02 09:32
>>198
エスカルゴの螺旋状(区割り)は、パリ市がどんどん
拡大してきたためで、いわゆる後付け説明といわれてます。
はじめは一重だったのを二重にしただけで。。
201YP:01/12/02 19:58
モンゴルで出た卵料理は、黄身が無く白身だけだったのですが、
黄身を除く理由って何なんでしょうか?
洋風な食事の時に何回か出た料理だったので、ロシア系かと思う
のですが。
味は、只の白身を食べてるだけで別に大した事無かったです。
202世界@名無史さん:01/12/05 07:15
>>201
それ気になりますね。卵白つながりで、中華料理の卵白炒めありますが、黄身は他の料理に使ってるのかな。逆に、イタリア料理でよく黄身だけを使う料理がありますが、白身はどうしているのかと。メレンゲとか?
203世界@名無史さん:01/12/05 09:32
>202
卵の白身で岩塩を練って、お魚の包み焼きに使います。
(イタリア南部では)。
204 :01/12/17 16:19
205世界@名無史さん:01/12/24 01:49
卵白を泡立ててフリッターのように揚げます。(地域未調査)
206世界@名無史さん:02/01/01 22:23
おせちage
207:02/01/02 03:27
雑穀の歴史とかのスレッドあったっけ?
誰かたてないかなぁ  ← 読みたいだけ
208世界@名無史さん:02/01/06 09:44
なんだか食欲がわいてくるスレです
209世界@名無史さん:02/01/06 09:47
日本史ネタで済まないが、
江戸時代の人は一日米5合食べてたらしいね。
副食なんてほとんどない時代だから、それぐらい食べるのかな?
でもすごいなー。
210世界@名無史さん:02/01/06 10:09
>>209
ちょっと違うような、、、、、
旧制の度量衡は生活に即していたんだな。

10進法で合<升<斗<石、つまり1,000合=100升=10斗=1石だが、この
1石が一年間の1人あたりの米の所要量の基準となっていた。
だから、一日あたりに換算すると2.7合程度になる。

もちろん、重労働をする若者と幼児や年寄りを平均してのことだ。
1升飯という言葉があるから、重労働に従事するものは4倍近く消費する
ケースもあっただろう。

ただ、基本は1人1年1石だな。

日本史ネタなのでsage
211世界@名無史さん:02/01/06 11:54
ちなみに、1石は2.5俵、150kg相当だから、それでも現在の日本人の倍程度
は消費していたことになるな。
212世界@名無史さん:02/01/14 02:05
あげ
213Krt:02/01/26 23:20
以前(ここの192,193で)、カタツムリ食の歴史について書いたことがあるのだが、少し記述を
修正しておきたい。というのは、その時、現代の中国食材事典や「斉民要術」の調理部門に
記述がない以上、中国でカタツムリはあまり食べられていなかったのでは、と書いたのだが、
実は「斉民要術」以前の古代中国において、カタツムリが食べられていたらしいのだ。

そのことに気が付いたのは、別の用事で青木正児の全集をパラパラやっていたときのことで、
その中の「古代中國の奇食」(全集七巻)というエッセイに「周禮」「儀禮」「禮記」といった
非常に古い書物に蝸醢(カカイ)とか羸(この字の羊の部分が虫)醢(らかい)という形で
出ているのが蝸牛の肉醤(塩辛のようなもの)なのだ、と書いてあったのである。

醢の製法は後漢の鄭玄による「周禮」の註によると、まづその肉を薄く切って日に乾かした後、
これを刻み、アワの麹と塩とを混ぜて美酒に浸け、瓶の中に入れ、口を土で密閉して百日おくと
できあがるのだそうである。
ただ青木によると、この蝸醢に関する文献はその後には見出されず、幻の料理となったらしい。
まあ、個人的には幻になって無くても余り食べたいとは思わないが、ね。
214YP:02/01/31 02:05
今日始めて渋谷ロゴスキーに行ったんですが、どうも名古屋に昔からある
ロゴスキーとは系列が違うようです。
クヴァス(クアース)をピッチャーで頼み、グビグビ飲みました。
感想は、イケると感じたのですが、いささか日が経ってる感はありました。
本場で飲んだらもっとフルーティーなんだろうな。と思った。 

>>213 Krtさん
干物にし刻む時点で、アワビやホタテの貝柱を連想したのですが、
おいしいんじゃないでしょうか?? 
(美酒って抽象的なところがなんとも怪しいですが・・)
以前、台湾だか香港でスルメを水でもどして食べるのが流行ってる
とテレビで見たのですが、要領的にはそんな感じですね。
215Krt:02/01/31 09:17
美味しいのかなあ?
あの中国人がその後食べなくなってしまった所からして、
どうなのかと思っちゃうんだけど。

あと寄生虫の問題は塩漬けにすることでクリアされてるのか?
とかいろいろ疑問が湧く。うーん、所詮私はグルメじゃないな。
216YP:02/02/12 00:13
ネタ無いけど、世話になってるスレッドあげ。
217世界@名無史さん:02/02/26 19:00
北大路魯山人は生煮えの田螺を好んだ為に肝臓ジストマで死んだ。
フランスでは昔からグルメは歯で墓を掘るとも言う。
アメリカで発意に成人の肥満率が50%を上回ったという。
食い道楽なんてろくなもんじゃないぞ、うん。
218世界@名無史さん:02/02/27 16:45
西アフリカのどこぞの国では、巨大なカタツムリが物凄いゴチソウって話だよ
何でも、1個が月収の何分の1とか・・・

大きさとしては、北海道の刺し身用ツブ貝くらいだった。
219世界@名無史さん:02/02/27 20:10
>218
あーでもおフランス料理のでんでん虫は当方大好物で
結構なご馳走だが。日本でもでんでん虫高いですぞ。
220世界@名無史さん:02/02/27 21:18
モンゴルの乳製品の話が出てたけど確かカルピスはモンゴルの乳製品を元にしてたと読んだ記憶が。
戦前にあの辺に行ってた人が元になったものを飲んで「これは日本でも受ける」と
帰国してからアレンジして現在の「カルピス」にしたとか。
正確な名前は忘れたけど。
221スラヴァ:02/03/08 11:26
>>214
いや、ロシアで飲むクワスもちょっと古い黒ビールみたいな風味しますよ。
でも、ロシアではクワスは夏ののみものだから、今の時期、ヨールキ・パールキぐらい
でしか飲めないな。冬はもっぱら、冷たいコンポートですね。果物を砂糖で
煮出したのみもの。コケモモがおいしいんだ。
他には、キセーリというコンポートのでんぷんでとろみをつけた飲み物がありますが、私はこれが苦手。え?どこが世界史に関係あるかって?
これらの飲み物、ロシアではイワン雷帝の時代以前から飲まれているのです。
222YP:02/03/10 18:52
>>221 スラヴァさん
ロシアでは主にアイスクリーム食べる習慣があるのは冬。と聞いた事がある
のですが、本当ですか? 理由は気温よりアイスの方が暖かいからだとか。

年内の冬のロシア旅行は別件の所用が出来た為に無理そうです。残念。
223スラヴァ:02/03/10 22:19
>>222
というか、年中食べてます。冬でも気にせず食べるって感じ。
意外と一番安いスタカンチク(コップの意)が一番ウマイ。
224自転車小僧:02/03/10 23:43
>213〜
確かに中国の文化圏で本来のカタツムリ食というのはほとんど見られなくなったが、
最近は養殖が簡単で大きく育つアフリカマイマイを食べるところが増えている。

特に台湾ではポピュラーで空心菜やにんにくと炒めたり、醤油で煮込んだりして食べて
いる。特においしいと言ったものではないが、コリコリとした歯ごたえがある。
アフリカでは西アフリカでよく食べられている。そんなに高価なものではない。

恐らく、『周禮』が書かれた時期にはまだ現在の河南省あたりに森林が残っており湿潤
な環境が保てていたためカタツムリもたくさんいたのだと思いますが、その後の戦乱や
農地開墾、燃料のための無秩序な乱伐により環境が大きく変わったため、カタツムリ自体
が減少し、食べる習慣もなくなったのだと思います。

>214
>以前、台湾だか香港でスルメを水でもどして食べるのが流行ってる
>とテレビで見たのですが、要領的にはそんな感じですね。

もともと中国にはスルメを食べる習慣は無く、日本からの朝貢品に含まれていたところ
からスルメを食べる習慣が始まったようです。
本来日本から干しなまこ、干しあわびなど干貨を朝貢品として受け取っていたのですが、
日本でもなまこ、あわびが高価なため、量をふやすために安価なスルメを大量に混ぜて
送っていたそうです。また調べてみますが、清朝のころにスルメを干貨とするかどうか
で両国間のやり取りがあり、日本側の要求が入れられたそうです。
大量に持ちこまれたスルメはもともとも干貨と同じように戻して食べるようにはなった
のですが、水で戻すとカスカスの味気ないものになるため、水酸化ナトリウム水溶液で
戻しています。今でも中国の干貨を扱う店にはスルメを戻すための薬品を置いています。


225世界@名無史さん:02/03/15 17:45
>>224
揚げで書くべきだ。
226アマノウヅメ:02/03/15 17:51
あまり関係ないけど、先進国で3000カロリー摂ってないのは日本だけなんですね。
227世界@名無史さん:02/03/15 23:37
先進国って何カ国よ。
228自転車小僧:02/03/17 01:37
>226
わたしゃ、医者から1日1800Kcalに押さえなさいと厳命されましたが、何か?
229世界@名無史さん:02/03/17 11:38
ムネオ 北海道をくいものにした
230世界@名無史さん:02/03/17 12:17
>>224
野生のアフリカマイマイは寄生虫がいるので、食べるどころか
直接触ってもいけません。日本でも、死者が出ています。
231自転車小僧:02/03/17 12:23
>224
えぇええぇ〜!
知らなかった。台湾で思いきり道端に這っていたマイマイクチャタヨ〜!
養殖ものの野生化は大丈夫なんですか?
232世界@名無史さん:02/03/17 13:56
>アフリカマイマイには広東住血線虫という寄生虫がいます。
>その寄生虫が人間の口から入ると、からだの中で成長し、胃をやぶって、
>脳や脊髄に向かっていってしまいます。
233世界@名無史さん:02/03/17 14:37
広東住血線虫が脳に向かって行進中の人の顔の写真を見たことがある。
鼻の横に白い線がウネウネと・・・・マジで気をつけようと思いました。はい。

ところで、広東住血線虫が脳や脊髄に達するとどうなるんですか?
脳、食べられちゃうんですか?
234アマノウヅメ :02/03/17 15:40
>>227
ヨーロッパのほぼ全部と北アメリカ、オーストリア、ニュージーランド。
アジアは韓国、台湾、シンガポールあたり。
地図で見たので国名がはっきりしませんが。

>>228
自転車小僧さん、お久しぶりです。
私も1600カロリー位にしておいた方がいいんですが。いや、糖尿病の遺伝があるので。
3000カロリーは、日本人には摂りすぎで成人男子は2200カロリーかそこらでしょう。

桑原武夫氏が国連かどこかに行った時には3000カロリー未満の国は「飢餓地域」
というので真っ赤に塗られていたそうです。
昭和40年頃の話で、桑原氏は3000カロリーは食いすぎだと書いてましたが。
235世界@名無史さん:02/03/21 18:57
色々なところで寄生虫の話を耳にするけど、火を充分通してあれば、一応
は問題ない。既出の魯山人も田螺のジストマで死んだわけだが、これも
生煮えが問題なのであり、良く加熱してればこんな事にならなかったろう。
(ただし、アフリカマイマイはやばすぎるので、調理状態によっては火を
通していても安心できないが)

日本人は昔から生食を喜ぶ傾向があるが、寄生虫感染の見地からみれ
ば、特に淡水物はリスクが高いという事を知っておいた方がいいと思う。
鯉、鮒、沢蟹、鮎、鱒、鮭、田螺、と数え上げればきりがない
236世界@名無史さん:02/04/06 19:44
食文化が発達するには、いくつかの条件が必要です。
まず第一に「自然条件が変化に富み、農業も多彩で様々な素材が入手
可能なこと」
素材があってこそ美味い料理が作れるのはいうまでもありません。
次に「気候、社会情勢などのために新鮮な素材が入手できない状況が
存在すること」
いつも新鮮な食材が入手できる状態では、素材の良さに甘えすぎて
調理法が発展しません。しかし逆の状態では、塩漬け、薫製などの
保存食品が発展します。西洋人がスパイス使いに巧みなのは、不味い
塩漬け肉をいかに美味く喰うか研究した結果です。
第三に「交通、貨幣経済が発展していること」。
交通が発展していれば、よその土地産の良い素材を取り寄せたり、食文化を
取り入れて自分の物とする事ができます。そして旅先で自炊が出来ない
為に金を出して料理を買う、という構図が成り立ちます。朝鮮では
居酒屋は宿屋を兼ねていましたし、中国では紀元前から辺境の地にも
食堂が有りました。そして旅先でなくとも貨幣経済が発展していれば
旅先で無くとも手間を省くため、または美味を求めて金をだして料理を
買うことが一般化します。そして料理人は「金のため」に切磋琢磨し、
結果として食文化は発展します。日本料理は大半が独身の職人や
金持ちの商人達の存在によって成立したものです。鰻も寿司も天ぷらも
当時はファーストフード感覚で食されていました。
最後に「絶対的な権力者の存在」
権力者のために美味い料理を拵える・・・中国、フランス、いずれも
権力者の存在した地。日本でも、城下町には気の利いた菓子や料亭が
存在します。
これらの条件があってこそ、食文化は発展します。
237世界@名無史さん:02/04/06 22:46
>236
うーっむ お説、なるほどなと思います。
では、エゲレスの飯があげに不味いのはどーしてでしょうか?

保存食が必要とか、貨幣経済あるとか結構条件満たしているような気が。
238世界@名無史さん:02/04/06 22:52
イギリス人は、「美食を求めるのは堕落」だという信念があったらしい。
「英国紳士はくわねど高楊枝」。
そして、食べ物の味にこだわらなかったからこそ異国の食文化に
違和感を覚えず、結果としてあれだけの広大な地域を植民地にできた、
という説もある。

でも、イギリスの飯は不味くても紅茶だけはマジでうまいらしい。
239世界@名無史さん:02/04/06 23:53
>236
ハプスブルグ帝国の首都ウィーンはどうかな?
全ての条件を満たしていると思うが、フランス料理に匹敵する
オーストリア料理なんて聞いたことがないな。
確かにお菓子だけは素晴らしいけどね。

美食の発達というのは他の歴史的事象と同じく
もっと微妙というかユニークな原因によるものだと思うよ。

240世界@名無史さん:02/04/07 16:11
オーストリアにはどんな料理があるの?
241世界@名無史さん:02/04/07 23:01
>240
チョット検索した。
●ウィンナーシュニッツェル
世界に名高いウィーン料理。パン粉をつけて両面を焼いた仔牛のカツレツ。
ttp://isweb40.infoseek.co.jp/area/hezi/cordonbleu.htm
これは、鳥腿肉でつくったやつみたい。苔モモのジャムってちょっと・・・

●グラーシュ
いまや完全にウィーン料理として定着したハンガリー風牛肉煮込み料理。
ttp://isweb40.infoseek.co.jp/area/hezi/gulasch.htm
コレはいっぺん作ってみっかな。

お菓子は文句ないのになあ。
ザッハトルテ
ttp://www.utukusimatu.com/f_teiban1.htm#labelFM-1
こりゃー(゚д゚)ウマ- っすよ。ウインナーコーヒーつけると格別。

誰か食ったことある人のコメント希望
242世界@名無史さん:02/04/08 21:58
「ウインナーソーセージ」
「ウインナーコーヒー」
「ウインナーシュニッツェル」

「ウイーン」関係の食い物は多い。やはり食文化は発達していたのかな?
243YP:02/04/09 23:55
ハプスブルク関連の料理について、以前カウニッツさんのスレッド
「ハプスブルクの中で好きな皇族は? 」でふとっちょマックスさんに
頂いたレスの不許可転載です。
(お許し下さい>ふとっちょマックスさん)

612 :ふとっちょマックス :01/09/18 22:09
>596 YPさん
「食い物の歴史スレ」への誘い、どうも有り難うございます。
食い意地の張ったオレなら、ぴったりかも知れませんね。
ちなみに我がオーストリア・ハプスブルク家領内の名物料理、いろいろあるでしょうが、
筆頭はヴィーンの「ターフェルシュピッツ」(茹で牛肉香味添え)と「ヴィーナーシュニッツェル」
(ヴィーン風カツレツ)かなぁ。チロル地方のフォレッレ・ブラウ(活け鱒の姿湯引き)もいい。
ハンガリーだったら、庶民料理グヤーシュに加え、ママ女帝家臣エステルハーツィ公の名がついた
エステルハーツィ風ビーフステーキなど。ベーメンだったらクリスマスの時に食べる「鯉の唐揚げ」
ハンガリーをのぞけば、基本的にドイツ料理の類ですねぇ。ママ女帝やマリア・アントニア姉も
好きであったであろうヴィーン菓子。日本人には、ちとトラディショナルな甘さに過ぎます。
オレが小さい頃のオーストリア領では、他にも...
フランドル(ベルギー)だったらポテトフライが名物。ミラノ、トスカナは、それぞれ独自の
イタリア料理。オスナブッコ・ミラネーゼ、ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナ・・・
クロアチアのサワーチーズ載せハンバーグもいいぞ。あああ、いいワインが飲みたい!
ちなみに我が領地のケルン大司教領は、ワイン産地の北限。世界最北のワインはアール谷の
ワイン。上品でまろやかな赤っす!
ふぉ、ふぉ、ふぉ(太ってうまく笑えない前世のオレ)、フリードリヒ2世陛下、陛下の領内には、
うまいものは、ハム・ソーセージの類以外、何かございますかな? ブランデンブルクでは、寒すぎて
ワインもとれませんしねぇ。軍隊が弱ーい分、食文化はなかなかのもんだと思うっす。
親愛なるヴェンツェル、我が食い意地のレス、歴史とあまり関係なくて申し訳無いっす。たまには
休憩、ということで、お許しあれ。
244世界@名無史さん:02/04/09 23:59
クロワッサンもウィーン関係の食べ物ですな
ウィーン包囲の際にトルコ軍の旗を模して作られたという
245世界@名無史さん:02/04/10 00:06
>243
うまそー!
246世界@名無史さん:02/04/10 00:27
イギリスの軽食堂の多くはオールデイ・ブレックファストを供する。
トーストに卵2つにベーコンまたはソーセージというあの不味い朝飯だ。
それを一日中いつでも食べられる。それしかメニューなかったりして。
近年急速にハンバーガー・チェーンに取って代わられたのも当然だね。
247YP:02/04/10 00:45
>244
それマジっすか!?  ソノネタ(^∀^)イタダキ!!
248世界@名無史さん:02/04/10 00:46
ちなみにコーヒーもウィーン包囲から撤退したトルコ兵が置いていったものを
ウィーン市民が拾って飲んだのがヨーロッパに伝わった初めだそうな
249YP :02/04/10 00:59
>248
マタマタ、ソノネタモ(^∀^)イタダキ!!

ツボ突いてくれて嬉しいな。こういう書き込み。
250世界@名無史さん:02/04/10 22:34
朝鮮に唐辛子が持ち込まれたのは秀吉の朝鮮出兵が原因です。
251自転車小僧 ◆mI/K76EY :02/04/13 01:42
>250
日本から入ってきた俗に言われる鷹の爪は”ウェゴチュ(倭唐辛子)”、中国経由
で来た黒っぽい大きな唐辛子は”フゴチュ(胡唐辛子)”と呼ばれていて、フゴチュ
が多用されています。ウェゴチュは韓国人にとっても辛いそうです。
252世界@名無史さん:02/04/13 19:16
sage
253世界@名無史さん:02/04/18 07:41
プロシアのフリートリッヒ2世は大のコーヒー好きで、あるときコーヒーに税金
をかけた。が当然臣民には不評だった。
ある日、王がベルリンの街を行幸していると、王がコーヒー豆をもったいない
と拾い集めている風刺画があった。それに眼を止めた大王いわく、
「もっとよく見えるように絵を高く掲げよ。」
254世界@名無史さん:02/05/05 19:57
アゲ
255世界@名無史さん:02/05/05 20:11
カンコックご自慢の焼肉も日本経由なんだよね
キムチーもたいして歴史ないし
256世界@名無史さん:02/05/11 13:54
>241
亀レススマソ

ウィンナーシュニッツェル
 薄く香ばしく”焼いた”小牛肉が美味。
 味つけはあくまでも塩コショウ。
 レモンを少し垂らすのも可

ザッハトルテも美味いが、ウィーンならば、アップルシュトルーデルを忘れてはいかん。
りんごの砂糖煮を極薄のパイ皮でつつんだ焼き菓子だが
そこらのアップルパイとは一味違う。
表面にジャム(焼き色をつけるための)が塗られていない
パリっとした皮が何層にも重ねられており、とても香ばしい。
中身のりんごも甘ったるいという味ではなく、さっぱりと
まだ熱い焼きたてを、舌を焼けどしながら食べるのが吉。

#いあ、アップルシュトルーデルが好きなんで
257世界@名無史さん:02/05/11 13:57
そういえばウィーナ・コーヒー田舎の喫茶店で頼んだら
店主が奥さんとなにやらこそこそ相談した挙句、
やがてキッチンから「じゅーっ」っとソーセージを焼く音が聞こえてきた・・・。

と小話をおまけにつけとく
258世界@名無史さん:02/05/11 18:29
こんな笑い話がある

ある喫茶店で客がウインナーコーヒーを注文した。新人バイトが珈琲に
ウインナーを入れようとしたところ、先輩バイトが
「ウインナーは小さく切って油炒めしてから入れるんだよ」と、注意した。
かくて油がギトギト浮くコーヒーが客の前に運ばれた。
客は何の違和感もなくコーヒーを飲み、中のウインナーソーセージを食べ、
勘定を普通に払って出ていった。

客も店員もウインナーコーヒーの実物を知らなかったのだ!
259スラヴァ:02/05/11 18:41
ウィンナーって形容詞なのに、ウィンナーソーセージを略したときに、
ウィンナーで定着したので、こんなことが起こったわけね。
260世界@名無史さん:02/05/11 18:42
生ハムメロンはメロンが体を冷やす食べものだと思われていたので
体を温める作用のあるハムと一緒に食べ始めたのがはじまり。
メロンと生姜、メロンと胡椒という組み合わせもあった。
261世界@名無史さん:02/05/18 22:47
ドイツのフランクフルトに「フランクフルト風のコーヒー」があったら
フランクフルトソーセージ入りのコーヒーが出されるのだろうか・・・
262世界@名無史さん:02/05/19 00:56
>>258
テレビで同じような話を聞いた。
ある芸能人が喫茶店でのバイト時代に、ウィンナーコーヒー注文受けた。
店には彼しか従業員がいなかったので、誰かに聞くわけにも行かない。
普通のコーヒーにウィンナーを添えて出したところ、客も自信がなかったのか
コーヒーは全部飲んで、ウィンナーは半分齧って金を払ったそうだ。
263世界@名無史さん:02/05/20 00:02
これはトンデモですが。
マヨネーズを作ったのは源義経。
当時珍しかった肉料理を伝えるにあたり、卵入りのタレをつくった。
264YP:02/05/20 00:44
>>248
>ちなみにコーヒーもウィーン包囲から撤退したトルコ兵が置いていったものを
>ウィーン市民が拾って飲んだのがヨーロッパに伝わった初めだそうな

トルコはアジア民族なので、チャイ文化圏かと思いきや!
ヨーロッパ人が恐れ、きらびやかな文化を羨ましがったオスマン朝は、
やっぱグレイト! ウィンナーコーヒー?聞いて呆れるぜ。

 以下、ココから抜擢
ttp://www.ucc.co.jp/more/hstry/hsty/01.html

コンスタンティノープルに世界最初のコーヒーハウスが開店
1554年、ダマスカス(現シリア・アラブ共和国)出身のシェムジと、アレッポ
(現シリア・アラブ共和国)出身のヘケムが、トルコのコンスタンティノープル
(現イスタンブール)のタクタカラと呼ばれる界隈に、それぞれコーヒーハウス
を開業しました。この2店が世界最初のコーヒーハウスと言われています。両店
とも調度品と装飾に凝り、居心地は抜群で、社交の場としてトルコ人の熱狂的な
支持を集めました。以後、トルコではコーヒーハウスが急増し、コーヒーはあら
ゆる階級に大歓迎されていきます。

人気が高まるにつれてコーヒーハウスはますます豪華になり、深々とジュウタン
が敷かれ、サロンも併設されるようになりました。そこには、様々な国の商人や
旅人、官職を求めて地方からやってきた法官、裁判官を目指す若者、官廷の役人
などが訪れ、コーヒーハウスは「賢者の学校」とも呼ばれるようになったのです。
265YP:02/05/20 01:21
>>263
マヨネーズの起源
ttp://www.geocities.co.jp/Foodpia/6374/mayonnaise.html

タルタルソースの起源
http://homepage2.nifty.com/osiete/seito106.htm


やはり、マヨネーズはタルタルソースが元だと思ってよいでしょうか?
266スラヴァ:02/05/20 05:46
でも、フランスにはアイヨリって、マヨネーズから酢を抜いて、ニンニク加え
たソースがあるよね。これがマヨネーズの原型という説も聞いたことがある
んだけど。時系列的にはどうなんでしょ?

豆知識
クリームソースをフランス語で「ベシャメルソース」というが、これはルイ王
朝に仕えていた料理人ベシャメルの名前が語源。誰の時代かは失念。
267世界@名無史さん:02/05/20 07:16
>>264
イスタンブルのコーヒーハウスでは
知識人が集い自作の詩を披露しあったりしてたそーです。
学校を出たけど職のない連中は、有力者の知遇を得ようと
盛んに文学作品を作ってコーヒーハウスで発表する。
あまりにみなが入り浸るので(無職の溜まり場で政治不満の温床にもなりやすいし)
とうとう禁止令が出たが効果は薄かったそうな。

ちなみにトルコでは紅茶(チャイ)もよく飲むが、
紅茶の習慣が普及したのはイギリスによりインド製の茶がもたらされるようになってから。
268YP:02/05/21 00:46
>>267
>ちなみにトルコでは紅茶(チャイ)もよく飲むが、
>紅茶の習慣が普及したのはイギリスによりインド製
>の茶がもたらされるようになってから。

実際、現在のトルコにあるチャイハネ(喫茶店)で出すお茶は、
英国風な茶(ティー)が主流なのですか?
コーヒーがオスマン朝で流行る以前は、トルコ民族はアジア民
族である為に絶対にチャイが主流だったと思いますがどうでしょ
うか?
269267:02/05/21 06:44
>>268
いいえ、トルコの紅茶はイギリスとは違いますね。
サモワールで濃く蒸し出してから湯で薄めて飲みます。

アジアの民族だから紅茶が主流じゃなきゃいけない道理はないんでは…。
私の説も鈴木董先生の本の受け売りなので詳らかには知りませんが。
(『図説イスタンブル歴史散歩』『食はイスタンブルにあり 君府名物考』)
270世界@名無史さん:02/05/21 07:38
>>269
>>268は紅茶ではなくて
チャイ、中央アジアの喫茶法
のことを言っているぞ。
271世界@名無史さん:02/05/22 11:46
>>256
ウィンナーシュニッツェルはコトレッタアッラミラネーゼのパチモン。
272世界@名無史さん:02/05/22 16:10
>>270
チャイはインドから中近東の諸言語で紅茶一般を指す言葉です。
273世界@名無史さん:02/05/22 16:59
>>272
分かったから中央アジアも入れてくれ。
紅茶=発酵度の高い茶葉で淹れたお茶。
トルコは元々中央アジアの一部族なので、
バターや羊乳で淹れるチャイが主流だったのでは?
という意見に同意したんだからさ。
274世界@名無史さん:02/05/22 17:09
>バターや羊乳で淹れる
って変だな、バターや羊乳を使った。
275世界@名無史さん:02/05/22 17:17
>>266
ベシャメルはルイ14世の料理人というか、料理担当の貴族だったと思った。
自分が関わっていた干しタラの売上が減って、その干しタラをうまく食べられる
様に考案したって話を読んだ。例の保存食品の本だったっけな?。
276世界@名無史さん:02/05/22 17:26
277世界@名無史さん:02/05/22 18:41
板違いだけど
奈良時代にチーズとか乳製品があったらしいけど
それって誰が食ってたの?渡来系?


278世界@名無史さん:02/05/22 20:36
江戸時代にも将軍がチーズだかヨーグルトだか食ってなかったかな。
オランダ人がすすめではじめたらしい。
279世界@名無史さん:02/05/22 21:24
>277
6世紀に中国→朝鮮ルートで仏教とともに伝来。
酪-ヨーグルト、酥-濃縮乳、醍醐-チーズかバターオイル。
貴族の間で滋養強壮剤として重宝(結構貴族の間では食ってた、もちろん天皇も)。
国営牧場もあった。
確か再現したものがおみやげである。
280YP:02/05/23 01:04
>>273
なんかありがとうございます。
ちなみに、
アラブ、ペルシャ圏の古今東西茶文化を知りたい処ですが。

茶文化についてはシナ、インドを植民地化したイギリスだけが西
洋で特異と思いますが、他のヨーロッパ諸国でさほど紅茶が定着
してない処を見ると、国の財政に関わる程紅茶に固執したイギリ
スって国内以外はヨーロッパの何処相手に茶で商売してたのでしょ
うか? フランス?? 
以前、スラヴァさんが教えてくれたロシアのコーヒーよりも紅茶
が主流なのは、イギリス経由なのか、モンゴル支配からなのか、
どちらもなのか??
どうにもこうにもトーシロ考えですが。
281世界@名無史さん:02/05/23 03:53
コーヒーは、エチオピアが原産だよね。

野生のコーヒー豆を食べたヤギが興奮して、夜になっても寝なくった。
不思議に思った飼主が、調べたらコーヒー豆を発見したそうだ。
282世界@名無史さん:02/05/23 04:27
ありがとう。このスレ読んで高校の授業で
奈良時代のチーズの話を先生がしてたこと
おもいだしてね。
283世界@名無史さん:02/05/23 23:25
遅レスだがマヨネーズの普及にポンパドゥール夫人が絡んでる可能性があるみたい。
フランス人軍人リシュリューがマヨン島でレシピを入手。
帰国後、ポンパドゥール夫人主催の戦勝祝賀会に出席。
そこでマヨネーズが披露されたのではないか?という説。
284267:02/05/24 10:04
>>280
ロシア、ペルシアの紅茶はトルコと同じ、
茶葉をサモワールで煮出してから湯で薄める淹れ方で、
ロシア語、ペルシア語でも紅茶はチャイと呼びます。
こっちは紅茶じゃなくて磚茶(中国産の茶の固まり)を煮出して
>>273氏のおっしゃるように乳製品も使って)淹れる茶だけど、
モンゴル語ではツァイ、チベット語ではチャだから、言葉の系統は同じ。
思うに、最初に(モンゴルの時代?)チベット・モンゴル式のを煮出す方が広まって、
でも内陸経由の茶は貴重品だからあまり広まらず、
最近になって紅茶が輸入されるようになってから
紅茶を蒸し出す・煮出す今のやり方に切り替わって広まったのじゃないかしらん。
素人考えですけど。
285世界@名無史さん:02/05/24 10:08
缶詰って
ナポレオンがロシア遠征の時に発明したんだっけ?
286284:02/05/24 10:11
>思うに、最初に(モンゴルの時代?)チベット・モンゴル式のを煮出す方が広まって、
>でも内陸経由の茶は貴重品だからあまり広まらず、
日本語変だ。

>思うに、最初にチベット・モンゴル式のを煮出す淹れ方が広まったが、
>内陸経由の中国茶は貴重品だから庶民にあまり普及せず、

に訂正します。
287世界@名無史さん:02/05/24 23:14
>285
ナポレオン一世が軍を率いてロシア遠征を試みていた頃、
陸軍のためフランス政府が1万2千フランの賞金で、
『食品の保存技術開発』を募集。
アぺールという人が、現在の缶詰 製造方法の原理を広口の瓶詰めで発見。
賞金の12,000フラン(約23万円)を得る。
288YP:02/05/27 01:05
さっき、BS1でベトナムコーヒーを紹介してました。
めちゃくちゃ飲みたくなったので書き込む。

フランス植民地時代に持ち込まれた習慣で、フィルターは当時の
仏製の形を真似たモノが今の引き継がれ、味も当時のフランス人
の好みのまま苦味がかなり効いて練乳と混ぜて飲むそうです。

スタバなんていらん。
誰か、タバコ吸えてベトナムコーヒー出す喫茶店を都内に造って
ください。
289YP:02/05/27 01:11
そういや、モンスー×カフェって・・ 
値段張るだけで、不味いよね。

誘われるとガックしする。
290たろう:02/05/31 00:36
>>280
ヨーロッパにおける茶文化に関して言えば、
イギリス以外の国々、例えばフランス、ドイツなどにおいては
茶よりもコーヒーのほうが飲まれてましたね。
茶が飲まれていた国といえばオランダやポルトガル。
しかしこれらはイギリスよりも先から飲んでいましたので、
イギリスが特に商売相手としたとは言えないでしょう。
やはり、国内と、あとはアイルランドやアメリカでしょうね。
ただアメリカなどは、ボストン茶会事件などの時期から
次第に茶よりコーヒーのほうが飲まれるようになったりしますが。
291YP:02/05/31 01:03
>>290
素晴らしいです。 御教示ありがとうございます。

一時期、カルダモンを入れてコーヒーを煮出すのに凝った事が
ありましたが、その名もズバリ‘ハーレムコーヒー’と云うら
しいですね。 
低コストで自宅でオスマン朝を満喫出来るコーヒーを味わえる
のでお勧めです。 
俗な話になってまいますが、女の子にも一目置かれます。
カルダモンは最近ではそこいらのスーパーでも売ってるし、後
はUCC、紙フィルターで十分。
292世界@名無史さん:02/06/20 20:28
age
293世界@名無史さん:02/06/20 23:13
>>YPさん
タバコって水パイプ?
294YP:02/06/21 00:57
>>293
水パイプを嗜むのあれば最高ですが。
残念。マルボロメンソールです。
正直、美味しくもなんともない。 惰性。
いっそのこと5倍くらいに値上げして購買意欲を萎えさせて欲しい。

では、嫌煙家の方も多いかと思いますが、タバコの歴史なんてどで
しょか?
295世界@名無史さん:02/06/21 01:32
煙草は嫌いなので、ジャン・ニコットとウォルター・ローリーが
その罪をもって永遠に地獄で苛まれ続けることを希望します。
296スラヴァ:02/06/21 02:23
同じ寮のポーランド人の友人が言うに、ポーランドでは茶とコーヒーと人気は
半々とのこと。ポーランドはドイツ、オーストリア、ロシアに分割統治されて
いたから、これは興味深いな、と。

>>295
紙巻きタバコはまわりにも煙やにおいの影響が及びますからね。火事の原因に
もなるし。嗅ぎタバコや、噛タバコなら、他人に迷惑はかからない、少なくと
も火事の原因にはならないのではないかと。18〜19世紀にヨーロッパを舞台に
した映画や、アメリカ西部開拓時代の映画を見ると、嗅・噛たばこも結構普及
していたようですけど、現在は実際に使っている人をほとんど見ないですよね。
297世界@名無史さん:02/06/21 03:43
一昔前の大リーガーは噛みタバコで頬をふくらませて
ペッペッと汚い唾を吐いてたものだけど、
この頃の大リーグ中継では確かに見ない。
298スラヴァ:02/06/22 06:20
タバコ吸う人に質問、嗅ぎタバコや噛みタバコは試した事がありますか?
やっぱり紙巻きタバコの方がいいと思いましたか?
私は嗅ぎタバコ試しましたが、ウンコ白くなりました(実話)健康も害したの
でキッパリやめました。紙巻きタバコでも体調悪くなったので、タバコが体に
あわないんでしょ。
299世界@名無史さん:02/06/22 11:28
>>288
六本木交差点の交番の隣にTrung Nguyenっていうベトナムコーヒー店
が店を出してますよ。1階は喫煙席、2階は禁煙席。
試してみては?
300檳榔で吐血:02/06/22 11:36
噛み煙草より檳榔のほうがずっと美味いわ!
清涼感がたまらないし、「不治の病に冒された薄幸の美少女」の気分になれる。
301世界@名無史さん:02/06/22 15:58
>>298
どんなものか知らないのでいっぺん試してみたいのだが
噛みタバコなんてどこで売ってるの?
302YP:02/06/22 16:42
>>298 スラヴァさん
以前に友人がオランダ旅行の際、嗅ぎタバコをいくつかお土産
で買って来てくれました。
(あちらでは紙巻きタバコの税金がべらぼうに高く、比較的安価
な、嗅ぎ、噛みにシフトしてる人達は多いみたいです。
イタリアもマルボロが350円(日本280円)くらいだった気が)
嗅ぎタバコは、要はハッカですから、習慣性としてはガム、ミン
ト、仁丹中毒に近い事になるかも。
俺は嗅ぎタバコはあまり馴染みませんでした。
噛みは経験ありません。
ウンコが白くなるのは別な理由な気がする・・

>>299
情報多謝です!

>>301
葉巻きとかを売ってるタバコ専門店は御近所にありませんか?
他はデパートのタバコ売り場とかに行けばあるんじゃないでしょ
うか?

タバコも婆さんが吸ってると情緒あってカコイイと思うんだけどな。
って、世界史と全然関係ない書き込みや。
303世界@名無史さん:02/07/06 23:36
age
304世界@名無史さん:02/07/08 02:51
保守
305世界@名無史さん:02/07/08 13:22
>>300
しかしあまり普及してほしくないな(藁
306YP:02/07/16 01:05
銀杏とかピスタチオとか胡桃とか落花生とかはどうですか? 
落花生は木の実とは云わないかな?・・

age
307世界@名無史さん:02/08/14 14:12
これも良スレ。保全しておこうっと。

食料としてのナッツの起源は古いと思うけど、
ドングリの類は家畜に食べさせてた割には
食料としてポピュラーじゃないね。なんでかな?

308世界@名無史さん:02/08/14 16:29
>>307
どんぐりを食べてみそ。
あくヌキの手間を考えれば明らかになることがあるんじゃないか?
309世界@名無史さん:02/08/14 18:03
>>308
ドングリは手間の割に得るものがすくないよね。実際に食べたことのない人だと
クリのイメージがあるかもしれないけど、アクヌキしないととても食べられた
もんじゃないし、今の日本人の味覚だとアクヌキしてもクッキーに混ぜたり
しないとちょっと食べられない。
310世界@名無史さん:02/08/14 20:11
a
311x:02/08/14 20:20

毎年、数千人の日本人女性が、韓国に旅行に行ってレイプされ、
最悪の場合殺害されてます。韓国旅行は十分注意してください。

http://ex.2ch.net/korea/ ハングル板(韓国)
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/korea/1025526486/ 日本人旅行客への汚物混入(ウンチ、つば)
http://salami.2ch.net/test/read.cgi/wom/1018817579/ 日本人女性を レイプ
http://across.ddo.jp/~across/true/long/bbs/test/read.cgi?bbs=long01&key=1007934881&imode=true 日本人女性を 人身売買
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/oversea/1023281001/ 韓国旅行は危険
http://www.geocities.jp/helpanimals2001/kaps.html 動物虐待
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1014311964/ 今日の韓国人の犯罪


312世界@名無史:02/08/14 20:39
っつーかこの間の模試ででた問題が「次ぎのうち古代ギリシア人が食べていた可能性の無いもの
を選べ」だったんよ。もうね。アホかと。バカかと。
ちなみに1、チーズ入りのパン 2、鳩の蜂蜜煮 3、トマトソースのスパゲッティ 
4、ローストした羊肉 
313YP:02/08/15 02:16
>>312
答えは3でいいのですかね?

ガイシュツかな?
ローマ時代にはヤマネにハチミツ、ケシの実をふりかけて食べるのが
贅沢な食事の一つだったそうですが、贅沢が過ぎるのでヤマネを食す
ことを禁じる法が出来たとか。

それはそうと、この前、恵比須でベトナムコーヒー買って飲んだんで
すけど、アイスコーヒーだったからなのか、イマイチでした。

Krtさんまた降臨してくえへんかなぁ。
314世界@名無史さん:02/08/17 21:34
銃・病原菌・鉄にドングリのこと書いてたと思う
315YP:02/08/26 01:49
保全age

うなぎは色んな国で結構食べられてますよね?
316世界@名無史さん:02/08/31 02:48

>>315

そうですね。
でも日本のうなぎは小さいですが、他国のうなぎは大きくて
大味だそうです。
317アマノウヅメ:02/08/31 03:00
>>307
セガレが小学生の時に、稲作以前の食べ物を調べるからドングリを粉にしてくれ、
と言ったことがあります。
なにしろ好奇心旺盛な親子なので、まずアク抜きしてみましたが鍋の水を
5回変えても全く変化なしで、お湯は茶色のまま。
とうとう根負けして放棄しましたが、何か方法があるのか、それとも昔の人は
我慢してたのか。

とにかく稲作が急激に普及した理由はわかりましたね。
318世界@名無史さん:02/08/31 03:14
>>316
スペイン料理のウナギの稚魚の料理はイケました。

最近日本に多い中国産ウナギにはヨーロッパ種の稚魚から育てたウナギも
多いそうで。
319世界@名無史さん:02/08/31 03:16
>>313
>>312は3でいいと聞かないで、世界史板住人なら。

トマトは新大陸からヨーロッパにもたらされた産物の一つ。
320世界@名無史さん:02/08/31 03:16
うなぎといえばイギリスでうなぎのゼリー寄せを食べますたが
しょっぱかったです。
321世界@名無史さん:02/08/31 03:22
よりによってイギリス料理(w
322アマノウヅメ:02/08/31 03:34
いつも思うんだけど、新大陸発見以前のヨーロッパ人の食生活って
ものすごく貧しそう。

ローマ人のご馳走だって豪華そうでも味は期待できないような。
323世界@名無史さん:02/08/31 03:39
イタリア人とギリシャ人はいい食生活できたと思いますよ。

海の幸を食べる習慣があったという点が理由。
324323:02/08/31 03:42
…香辛料が足りない点が致命的にまずいか。
日本料理も食文化が花開くのはいろいろな海外の産物が入るようになった室町以降だし…
325320:02/08/31 03:43
>321
ハロッズに晩御飯のお惣菜を買いにいったんですよ。で、魚の名前が
わからなくて、唯一わかったうなぎを買ってしまったというわけです。
後になって「ヨーロッパ食材紀行」で紹介されてたの見たんですけど、
あれってイギリス庶民のご飯だったんですねw 大雑把なはずだ。
326アマノウヅメ:02/08/31 03:43
なるほど。魚介類なら胡椒も玉葱もなくてもいけますね。
327Krt:02/08/31 04:09
おや、こんなところでお座敷がかかっているとは知らなんだ(苦笑)
今、寝酒が入ってるんであんまりまともなこと書けないけど少しドングリの話を。

 基本的に欧州ではこれは豚の食べ物で、人間が食べるには灰汁抜きその他、
大変な手間を必要とする、いわば難しい食べ物なのだろうと思う。
(我が国でもトチの実を使った橡餅があるが、これは大変手間のかかるものらしい)

だが古代地中海世界においては、ヘシオドスが「仕事と日々」の中において
(正義の国においては飢えも災禍もなく)「この国の大地は、命の糧を豊かにもたらし、
山では樫の木が、その頂きに樫の実をみのらせ、幹の中頃には蜜蜂が巣くう」
と述べられる程のものだった。従ってこれが単ある豚の餌だったかどうかは疑問がある。
古代地中海人にとって最大の美味である蜂蜜と対比される形で豚の餌が挙げられる、
というのはどうにも奇妙な話だからだ。
 確かにAndrew,Dalby の Siren Feasts を覗いてみると古代地中海人はドングリを
食用としたらしい、だがヘシオドスはこれを単なる貧者が命を繋ぐ食べ物というより、
あきらかにごちそうのように書いているように見えるではないか。なぜだろう。

 一つ考えられるのは314氏が述べているように、ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」
で挙げられた例外的に渋みのないドングリがこれだったかもしれない、ということだ。
もしかするとクリのような味のするドングリが古代地中海世界にはあったのかもしれず、
ヘシオドスも秋になるとこれを食べながら農牧業に勤しみ、詩作に励んでいたと想像
するのはちょっと愉しい。
328世界@名無史さん:02/08/31 04:36
>>317
共同の灰汁抜き場があったりして、すごく水を使ったようですね。
329世界@名無史さん:02/08/31 04:40
小学校の頃図書室に食べ物の歴史の本あったな・・・懐かしい・・・
マリーアントワネットの結婚式?だかの時に、
凄い豪華な料理やジュースなどいろいろでたらしいけど、
具体的にどんな物が出たんですか?

このすれってなんだかまたーりした内容のすれのように思える
お腹空いてきた・・・
330世界@名無史さん:02/08/31 04:55
どんぐりのアク抜きには3日かかると聞いた。
331世界@名無史さん:02/08/31 05:26
江戸時代って食べ物美味しそう
332世界@名無史さん:02/08/31 05:45
江戸時代に時間から名が付いた“おやつ”。
おやつ的習慣、概念は海外でもあったものなのですか?
333世界@名無史さん:02/08/31 05:51
>>318
日本の養殖場でもヨーロッパ種のウナギの稚魚で養殖やってるところはあるはず。
日本のウナギ養殖、稚魚のかなりの部分は中国から買うから。
334世界@名無史さん:02/08/31 12:05
「ブリキの太鼓」ではウナギ漁に馬の頭をつかってたな……。
335アマノウヅメ:02/08/31 12:58
>>287
亀レスですみませんが
>アぺールという人が、現在の缶詰 製造方法の原理を広口の瓶詰めで発見。
賞金の12,000フラン(約23万円)を得る。

ってとこ、23万円じゃ安過ぎますよ。
当時は年収1万2000円ならブルジョワです。年5万フランでお大名暮らしができた。
田舎からパリにきている学生は月に100フラン仕送りがあれば勉強するのには十分。
(遊ぶと足りない)
1万2000フランをそのまま貯金すれば年利5%(これは近代社会の常識)で600フラン。
物価の安い田舎に行けば一生つつましく暮らせます。

今なら1800万〜2400万円くらいの値打ちはあったはずです。

336うんこ:02/08/31 13:00
ほーう、それはうんこだね!!!
337アマノウヅメ:02/08/31 13:01
当時は年収1万2000円ならブルジョワ⇒当時は年収1万2000フランならブルジョワ
338 :02/08/31 16:36
アフリカサッカー専用の掲示板立ち上げました
よかったら遊びに来てください。
アンゴラからジンバブエまで情報充実させます!!
http://jbbs.shitaraba.com/sports/3619/
339世界@名無史さん:02/08/31 22:43
ふしぎ発見見てたけど、古代スペインもそこそこいい食事してそうな気がした。
マグロ万歳
340世界@名無史さん:02/08/31 22:53
古代ローマには「ラガヌム」なる、ラビオリの先祖に当たる料理が
ありますた。

あと、料理の味付けには必ず魚醤が使われていたそうです。
341世界@名無史さん:02/08/31 23:00
魚醤はスペイン産がが上物だったかな?
342世界@名無史さん:02/08/31 23:02
魚醤は臭いからいらない
しょっつるもニョクマムもナムプラーも臭い
ローマのやつもたぶん臭かっただろう
343世界@名無史さん:02/08/31 23:18
「臭いー、臭いー」言う奴が一番臭いんや。
よう覚えとけこのクソガキ。
344世界@名無史さん:02/08/31 23:33
申し遅れましたが古代ローマ語で魚醤は「ガルム」。
貴族でもふんだんには使えない高級品ですた。

あと重要な調味料は煮詰めて濃縮したワイン。しかしこの製造に
鉛めっきの鍋使用したために鉛中毒が横行し、結果としてローマは
滅びた、との説もあります。
345アマノウヅメ:02/09/01 18:05
>>342
臭いかどうかは好みの問題じゃないですか?
小泉武夫氏のような猛者は何でも平気だし。
346世界@名無史さん:02/09/01 18:59

 パクチィ (・∀・) サイコー!

 イツモ (・∀・) オオモリ!

クサクナンカ (・∀・) ナイゼ!
347世界@名無史さん:02/09/02 05:16
ガルムは漁醤と呼ばれてはいるけど、
現代の東南アジアで見られるものと同じかどうかは不明。
なんでも、中世に失われたガルムの製法がアラビアから逆輸入され、
再現されたものが後の「ウスターソース」になったそうな

ってソースは塩婆のあれだったかもしれんが
348世界@名無史さん:02/09/02 05:32
モンタネリの「ローマの歴史」の「ローマの晩餐」の章では、
カエサルと同時代の食通ルクルスの晩餐会のメニューとしてこうある。

魚、貝、アスパラガスを添えた雛鳥、牡蠣、えび。
正式の食事に入ると豚の胸肉の焼いたの、魚、鵞鳥、兎、
七面鳥、サモの孔雀、フリジアのうずら、ガベスのうつぼ、
ロドスのちょうざめ、もちろん、菓子、葡萄酒はふんだんに出た。

同掲書「ローマの享楽」の章にはこうある。

料理は山海の珍味、伊勢海老は珍重され、一匹六万もした。
ヴァエディウス・ポリオは初めて海老の養殖を試み、
アピキウスはパテ・ドゥ・フォア・グラを発明して名をなした。


ところで、胡椒は非常に高価ながらもインドから輸入されていたはずです。
ある皇帝が「帝国に唯一ないものはインドの胡椒だ」と嘆いたそうな。
349アマノウヅメ:02/09/02 13:36
ものすごい亀レスですみませんが

>>298スラヴァさん
噛みタバコでウンコ白くなったそうですが、オシッコの方はどうでした?
変化なければいいんですけど、オシッココが茶色になってウンコが白くなるのは
肝臓が悪くなってる証拠です。
そのときは、早く病院に行ってください。
350世界@名無史さん:02/09/02 14:09
玉葱も地中海世界には昔からあるよ。
エジプトにも古代ギリシャにもあったし、
もちろんローマにもあった。
351世界@名無史さん:02/09/02 14:20
意外なことに泉州には昔からあったわけではない。

福建省の泉州ではなくて大阪の泉州の話。
352YP:02/09/03 02:25
餃子はどうよ? やっぱ餃子は山東に限りますかね。
他、パイなど包ものも。

他スレで見たけど、アップルパイがオスマンの食い物ってホントでっか?
353世界@名無史さん:02/09/03 04:44
>アップルパイがオスマンの食い物ってホントでっか?

個人的にはすごく疑わしい気が(あっちの方にパイ生地作る文化があったの
かな?)
調べる前の一言ですが。
354世界@名無史さん:02/09/03 04:59
元々パイじたいはどの国発祥?
トルコってそんなに料理が凄い国なの?
フランス、中国、トルコだっけ?世界三大
355世界@名無史さん:02/09/03 05:03
リンゴを小麦ベースの生地で包む菓子は、
ローマ時代から中世にかけて既に存在していた。
いわゆるパイ生地の登場は17世紀のヨーロッパ。
西欧全域にいろいろなバリエーションのものがあったが、
現在のよく知られているスタイルは20世紀アメリカで生まれたもの。

ただし、ウィーンのシュトゥルーデルという菓子はトルコから伝わったもので、
その中で最も有名なアプフェルシュトゥルーデルはトルコ起源のアップルパイといえる。
シュトゥルーデルはフランス菓子のミルフィーユの元型となったといわれている。
356世界@名無史さん:02/09/03 05:05
トルコの料理文化がギリシアやオーストリアに
強い影響を及ぼしているのは事実かと。俺も好きだし。
357世界@名無史さん:02/09/03 05:11
ttp://www.utukusimatu.com/f_teiban2.htm

ちなみに、これがそのアプフェルシュトゥルーデル。
洋菓子の本場、ウィーンを代表する銘菓の一つ。
ちなみにウィーンの菓子文化はトルコの影響が大きい。
358320:02/09/03 08:14
>357
クロワッサンもそうだっけ?>トルコがらみ
アプフェルシュトゥルーデルは美味いよね。
359世界@名無史さん:02/09/03 13:25
クロワッサンはトルコがらみではあるけど、ウィーン包囲の際に
トルコの月の旗章の形を模してウィーンの職人が作ったもの。

「トルコの奴等を食ってやれ」という仕返しの意味をこめていたらしい。
トルコ人が作ったものだったというわけではない。
ただ、コーヒーはトルコ兵がウィーン包囲の際に残していったことで広まった。
360世界@名無史さん:02/09/04 01:37
なるほど、アップルパイの原型はトルコ料理に見ることができると。
ただし現在の形になったのはあくまでヨーロッパにおいてと。
361YP:02/09/04 02:59
>「トルコの奴等を食ってやれ」
星野仙一のヤクルト一気飲みとかと発想が同レベルだな、
ハプスブルクは。  というかウィーン市民は。
どっちもどっちであったのでしょうけど。

食に見るゲン担ぎ、作法ってのも面白いかも?
目刺3本とか、鯛のお頭、駆け付け3杯みたいな感じで。
これは日本ですけど、諸ガイコクの伝統でそういったものは
ありますか?

ネタ振りだけしてササっと退散。
362世界@名無史さん:02/09/04 18:24
受験生が食べるトンカツも似たようなもんだな。
363世界@名無史さん:02/09/04 20:13
余談だがなんでむこうじゃ塩を自分で取っちゃいけないんだ?
364世界@名無史さん:02/09/05 06:18
スイーニートッド?て映画見たら、昔のイギリスって本当に人を食べてた時あったの?
365世界@名無史さん:02/09/05 08:28
>363
私が持っているフランスのマナーブックには「二人のお客様の間にひとつずつ、
小さなスプーンとともに塩入れを用意します。なぜなら、縁起をかつぐ人は
隣の人にお塩を取ってとは頼まないからです」と書いてあります。
「縁起」の意味は不明。
366世界@名無史さん:02/09/11 05:45
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1027691515/587 より
>元えげれす在住の身としては、一言。
>庶民と言うか家庭ではみんな結構まともな味のモン喰ってるよ。
>ただそれは田舎or家庭料理の域を出ないモノだし、
>外食文化があまり発達していないから世界に冠たる大英帝国(当時)としては、
>「飯が不味い」となってしまったんじゃないかな?

イギリスの特に飯が味気ないというのはイングランドの食文化でしたよね?
全般的に味気ないといってしまえばそれまでですがイギリスの味を代表して
しまったのはイングランド料理という理解でよろしいのでしょうか
367世界@名無史さん:02/09/11 13:09
>>366
まてまて、その引用だと省略されている最後の部分

>ついでにえげれす人の実質的な主食は豆類だったりする。
>ヤシ等は昼夜はほぼ確実に豆類を喰う、そしてそれ以上に紅茶を飲む!

も重要だと思うぞ。
368世界@名無史さん:02/09/11 20:25
えげれす人の友達に聞いたが。
主食なっつーもんはナイって断言したぞ。
(ウェールズ生まれのロンドン育ちで、現住所、湖水地方)
敢えて言うならイモだとさ!
369世界@名無史さん:02/09/11 20:26
>365
塩ってのは「金」に同義だからだよ。
ラテン語のニュアンス引きずってるんだろうかな?
370世界@名無史さん:02/09/11 21:20
昔塩が非常に貴重だったから通貨の代わりに使われていて、
ソルトがサラリーになったとか聞いたが、それじゃないか?
371МИР:02/09/12 01:38
モンゴルでは古今東西‘ホジル’という携帯出来るミネラル成分がある
そうですが、これは岩塩みたいなものですかね。
ウランバートルの店でも岩塩っぽいのを結構目にしましたけど、それの
表記が‘ホジル’だったかは今となっては判らないですが。
372アマノウヅメ:02/09/12 19:59
お尋ねしますが、現行のパイ生地は誰が発明したんですか?
あれって、小麦粉でバターを包んで冷蔵庫で冷やし、たたんでは冷やし、
またたたんでは冷やし、で日本では夏場はまず作れません。
373365:02/09/12 21:17
>369-370
ありがとうございます。金をとる、金運がおちるって感じなんでしょうね。
374世界@名無史さん:02/09/12 23:43
375世界@名無史さん:02/09/13 00:45
>374
参考になるあげ
失敗は成功の母だね
376朝も早よから@名無史さん:02/09/13 06:00
>>368
えげれる人のヤシ等には日本のご飯のような主食と言う概念は確かにない。
でもデボン州プリマス限定での家庭料理の具体例を挙げると、
家庭では夜は必ずと言って良い程、豆類を喰うよ。
ついでに言うと、まともな昼食の場合も。

えげれす人の家庭料理(簡易ver)は基本的に、
1.豆類
2.メインデッシュ(主に肉類、パイなど)
3.野菜
の3種類からなっていて、その内容を毎食変える感じ。

つ〜かヤシ等と俺達とは食習慣が違うからな〜。
377朝も早よから@名無史さん:02/09/13 06:07
上に追加。
で1〜3に、その時々などで追加にスープやサラダを加えたりする。
ついでに言うと、
俺の住んで居た辺りでは確かに芋はかなり良く喰ったけど、主食と言うほどではない。
378朝も早よから@名無史さん:02/09/13 06:28
連続カキコでスマソ、376に追加。
ファミレスでステーキとか頼むと、
皿の上の方につけ合わせで、豆orコーンと野菜が付いて来るけど、
あれの豆と野菜と肉の比率を1:1:1くらいにした感じが、
ヤシ等の料理のベースフォーマット。
因みにその中の野菜にイモが入っている確率、非常に高し!

だから学校給食とか定食屋(と言う程のモンじゃないけど)などでも、
大体1〜4(メイン×2)種類+デザートなどをバイキング形式で選ぶ訳です。
この場合紅茶はデフォルトで付いて来ます。
よって彼等の日本的な意味での主食は紅茶になるのかな(藁
379世界@名無史さん:02/09/13 14:28
しっかしアングロサクソンの食いもんはまずい…。イギリスだけではなくアメリカ
だとさらにその傾向が強い。
380世界@名無史さん:02/09/14 09:14
>>379
結局甘けりゃいいって感じだもんね。
トマトケチャップなどの甘いソースに対する偏愛は、おまえら味覚麻痺ちゃうんかと言いたくなる時もある。
まあ蜂蜜や砂糖を使う保存食品に慣れきった奴等の子孫ですからな〜
北米の場合は、ニューイングランドや中西部開拓期の飢餓欠乏が集団記憶にかなり効いてるものと思われ
>>372
パイというのはもともとは焼きおにぎりのような携行食だったらしい。
肉や魚や臓物、根菜、ジャガイモ、時にはジャムを詰め込んだコンパクトなパック食品というわけ。
ロシアのピロシキやペリメニ、中南米のエンパナーダもこれと一緒だね。

381世界@名無史さん:02/09/14 10:23
松坂牛のしゃぶしゃぶを考えた人は神!
382世界@名無史さん:02/09/14 10:43
>>381
神は神でも松阪だけに天・・・ゲフンゲフン
383世界@名無史さん:02/09/14 21:57
インドとかあっちの方の豆料理はおいしいのに。
384世界@名無史さん:02/09/14 23:28
>>380
パイって保存性はいいのかなあ
そりゃ生よりゃましだろうけど
385世界@名無史さん:02/09/14 23:46
>384
寒冷地方なら、あんなもんでも保存可。
なんたって常温(現地での)で牛ちち放置だったぞ。
結果として、酸っぱく・・・たぶんヨーグルト状にはなったが
日本にいるときほど腐りはしない。
386YP:02/09/14 23:49
モンゴルピロシキ事‘ホーショール’は、見た目はピロシキみたいな
あげパン風では無く、デカい揚げ餃子みたいな感じでした。

タコスの皮の部分(トルティーヤでしたっけ?)が揚げてあるのと蒸
してあるのの違いは何?  地方によってでしょうか?
メキシコ料理によっても違いますよね。 揚げだとガックシする。

チャパティーとナンの違いは、チャパティーは小麦粉と水だけで出来
ていて、インドの田舎ではチャパティーの方が主流とかって聞いた事
がありますが。 

どなたか詳しい解説キボンヌ


それと、どうでもいいけどコテハン戻します。
名前欄がキリル文字を記憶してくれん。
ほんとどうでもいい。
387YP:02/09/14 23:55
× メキシコ料理 → ○ メキシコ料理屋

個人的には、この手のファストフード的料理の中で、タコスは毎
日食べても飽きないと思う。
388世界@名無史さん:02/09/15 00:15
私なら毎日食べても飽きないのはピタパンにいろいろ具をはさんで食べるトルコ・
中東料理かな。
ドネルケバブは特に好きで。
389世界@名無史さん:02/09/15 00:24
>>386
どっちかが無発酵じゃありませんでしたっけ
390YP:02/09/15 00:27
>388
あれはピタパンというんですね。知らんかった。


カリカリベーコン&アボガドパテ萌え〜
391世界@名無史さん:02/09/15 00:29
>390
正確には「ピタ」だけでいいはず。ピタパンというのはヨーロッパ的な言い方に
なるのかな。
392世界@名無史さん:02/09/15 00:32
>>386
チャパティとナンの違いですが、
チャパティ
 全粒の小麦粉を水(ギーを加えることもあり)で練り、円形に延ばして
 鉄板で焼き、表面が乾いたら鉄板を取って直火にかけもの。
 ナンに比べて一般的で、日常食されるのはこれ。
 焼かずに揚げるとプーリー(プーリーは精製した小麦粉でも可)。
 プーリーは油を使っているので浄性が高いと考えられ、チャパティよ
 り上等とされる。
ナン
 精製した小麦粉を水で練って発酵させ、いったん円形に作ってから片
 側を引き延ばし、タンドールの壁面に張り付けて焼いたもの。
 火をおこす場所と鉄板さえあれば作れるチャパティとと違い、タン
 ドールが必要なので、チャパティに比べて御馳走的扱い。

といった感じです。
トルティーヤの違いは分からん。申し訳ない。
俺も揚げたやつはあんまり好きじゃないですな。



 
393世界@名無史さん:02/09/15 00:32
>389
チャパティが無発酵ですね。
394YP:02/09/15 00:49
>>392
>トルティーヤの違いは分からん。申し訳ない。

とんでもございません。 御解説多謝です。


>>391
パンってポルトガル語が元でしょ。
‘〜パン’と付くのは日本だけじゃないかなぁ?

パイ風な造りのデニッシュってドイツ語っぽいけど、そもそもは
‘〜ブレッド’‘〜パン’みたいなニュアンスだったりして。

395YP:02/09/15 01:06
教えて君続きでしまったと思い、辞書検索したら以下。

*デニッシュ【Danish】
(1)他の外来語の上に付いて,「デンマークの」「デンマーク人(語)の」「デンマーク式の」の意を表す。

マジですか? 

菓子パンのデニッシュとしては、ざっと探しても判らなかったですが。
396世界@名無史さん:02/09/15 01:40
>>395
イングランドのヨーク周辺に植民したデーン人が戦闘携行食にしてたんでしょうかね
「スパムandデニッシュandスパムandスパムandスパム!」
We love SPA~M♪
>>392
トルティーヤは、トウモロコシ粉を水に溶いてのばしたものを
丸い鍋(丸い方が上)で焼いた物と記憶。
材料はトウモロコシながらチャパティと似てますな。
ただしその後の直火焼きはしてないはず。
397世界@名無史さん:02/09/15 02:12
>>394
とりあえず Pita Bread でぐぐると結構海外のサイトひっかかりますね。
ピタパンというのはあくまで和製英語でしょうが「〜パン」「〜ブレッド」
という風にいいなおすのはあちらでも結構あるのかも。
398世界@名無史さん:02/09/15 02:35
>384
もともとは空気が通らない位に作った重いパイ生地で容器をつくり、その中に
料理を詰めてからパイ生地で蓋をしてやるらしいですね。
要するにパイケースってのは、元々はパイ生地で作った密閉容器で、割れたり
しなければ(涼しい地方なら)それなりに持ったみたいですね。
「保存食品の歴史」だかという本を読んでいたら、母親が息子にパイケースに
詰めた料理を送る話なんかが出てました。
399世界@名無史さん:02/09/15 05:33
>>398
つまりパイ生地はタッパーウェアみたいなもので、
もともと食うためのもんではなかったと。
だからか・・・(何かに対して一人で激しく納得している)
400世界@名無史さん:02/09/15 09:14
やっぱジャガイモだろジャガイモ。
ヨーロッパを飢餓から救って発展に導いたのはジャガイモだよ。
ジャガイモを食わない奴は文明人じゃないね。
うんこでも食ってろプププッ
401世界@名無史さん:02/09/15 14:22
>>400
アイルランドはじゃがいもに頼り過ぎたため、じゃがいもの疫病が流行った
際に大飢饉になったような気が…。
402世界@名無史さん:02/09/15 15:26
やっぱモノカルチャーは駄目だね

はっ・・・日本も当時は米モノカルチャーだったなあ
403世界@名無史さん:02/09/15 15:36
まあ、稲は水田のおかげで、イモに比べれば病害虫の被害は受けにくいとは
思うけどね。

あと、イモといえば、日本の場合飢饉を救ったのはジャガイモじゃなくて
サツマイモだったなぁ。
404世界@名無史さん:02/09/15 15:48
>>403
サツマイモはふかしただけでもおいしいからねー
汁の具にもなるし。
ジャガイモもやってみたんだけど、エグすぎて食えたもんじゃなかったって。
いまのジャガイモのおいしさは血のにじむような品種改良の結果。
ああいかん、ここでもアングロサクソン人どもの味覚の程度が証明されてしまったw
405世界@名無史さん:02/09/15 15:54
そうか?
薩摩芋は甘いよ
じゃがいもは甘くないから色んな料理ができて美味い
406世界@名無史さん:02/09/15 15:57
概出だったらすみません。
>>1 >イタリア料理に無くてはならないトマトも唐辛子も新大陸原産です。

前から疑問に思っていたのですが、14世紀以前はイタリアでは、どのような
味付けをしていたのでしょうか?

またジャガイモ到来以前には、やはり豆が主だったのでしょうか?
407アマノウヅメ:02/09/15 16:19
>>374>>380
パイの起源ありがとうございました。

>>404
じゃがいもをふかして塩とバターで食べるの美味しいのですが。
たまたま、エグミの強いじゃがいもにあたったのでは?
サツマイモの甘いのは改良種のようです。
408アマノウヅメ:02/09/15 16:56
>>404さん
読み違いがあったようです。ごめんなさい。
409YP:02/09/15 18:50
>>396
巨体北方ノルマンの戦闘携行食が果物挟んで焼き上げたパイ風菓子
じゃあ、萌えないなぁ。
デニッシュは、単純に近年のデンマーク所縁のパンのこさえ方。
という事かな。

処で、コペンハーゲンとハーゲンダッツは関係あるかと思って検索し
たら、よくある質問に入ってました。

Q:ハーゲンダッツってどういう意味?
A:ハーゲンダッツという言葉は造語であり、それ本来の意味はありません。
創始者ルーベン・マタスによって、名づけられました。高品質なミルクをイメージ
させる北欧の都市、「コペンハーゲン」とそれに響きのあう“ダッツ”という言葉
(意味はありません)を組み合わせました。

>高品質なミルクをイメージさせる北欧の都市、「コペンハーゲン」
ここが引っ掛かる。 デンマークって乳製品が有名なの? 北海道みたいな感じなんですかね。

ttp://www.haagen-dazs.co.jp/contents/company/index.html
410アマノウヅメ:02/09/15 18:57
>>409
果物を挟んだんじゃなくて、肉とか野菜とか挟んだんじゃないですか?
家では時々作りますよ。ミート・パイ。
当時はジャガイモ無いけれどポテト・パイも美味しい。
411世界@名無史さん:02/09/15 18:59
>>410
キッシュって奴ですか?
412アマノウヅメ:02/09/15 19:02
>>410
ま、それに近いけどパイ皿で大きく焼きます。
413YP:02/09/15 19:08
×北方ノルマン → ○北方ゲルマン (こんな間違いばっかし)

>>410 アマノウヅメさん
是非御馳走してくださいな。 人肉じゃないでしょうね?
414アマノウヅメ:02/09/15 19:13
>>413
牛肉です。これも結構怖いかも。
415世界@名無史さん:02/09/15 20:41
>>406
トマトや唐辛子到来以前の料理ですが、パスタに関して言えば、スープに
入れたりバターとチーズをまぶして食べたり豆と肉類等の煮込み料理をソ
ースとしてかけたりいていたらしいです。
他には甘く調味してシナモンをかけて食べたり…。

ジャガイモ到来以前のヨーロッパにおける主なデンプン食品は豆です。
乾燥させると長期間保存できることから重宝されたようです。
料理法としては塩漬け肉やソーセージと一緒に煮たり、粉にしてとろみの
強いスープに使ったりといった感じでしょうか。
416世界@名無史さん:02/09/15 21:17
>>409
デンマーク畜産大国(?)です。ポークの生産なんかでは世界一だったり。
417世界@名無史さん:02/09/15 21:20
マリー・アントワネットは「パンがなければ豆を食べればいいじゃない」と
言えばよかった?!(w
418415:02/09/15 23:19
訂正
× ジャガイモ到来以前のヨーロッパにおける主なデンプン食品は
○ ジャガイモ到来以前のヨーロッパにおける穀物以外の主なデンプン食品は
419YP:02/09/15 23:56
>>416
ポーク缶詰め(コムポーク?)の名前がスパムでしたっけか?
青い地に黄色の文字の缶詰めのヤツ。 検索してもわからん。
あれがデンマーク製という事なのかな?
>>396氏の
>「スパムandデニッシュandスパムandスパムandスパム!」
>We love SPA~M♪ 
が、理解出来なかったので。

あと、すんませんが文字化けしてて畜産大国の後の字が読めま
せんです。

やばし。
いつまでもダラダラ2chやってないでもう出掛けないと。
420YP:02/09/16 00:05
あったあったSPAM。 
ttp://store.yahoo.co.jp/I/national_1705_17508140

でも米国製だわ。デンマーク関係ないね。
421世界@名無史さん:02/09/16 00:21
>>419
Monty Python's Flying Circusの第25話"SPAM"を
見ていただくのが一番よろしいかと存じます
422世界@名無史さん:02/09/16 00:40
>>419 >>421
SPAMメールの語源として、モンティ・パイソンのSPAMレストランのギャグが有名なんで
すが、このSPAMという固有名詞を知らず、ポーク缶として認識していたはるか昔に、沖
縄出身者から、米軍の家庭ではどの料理にもポーク缶が入り、その影響で沖縄の一般
家庭にもポーク缶料理が浸透しているって話を聞いていた。
かなーり後になって、あのポーク缶がSPAMと知って、とても納得した次第。

ちなみに、「空飛ぶモンティ・パイソン」第25話(U-12)スパム・スケッチの概要はこちら。
ttp://homepage2.nifty.com/kabakov/food-spamspam.htm
423世界@名無史さん:02/09/16 00:48
なぞの沖縄料理「ポークたまご」
http://www.porktamago.jp/porktamago1/porktamago.htm
424Krt:02/09/16 01:49
新大陸発見以前のイタリア料理の味付けだが、まず基本的なことを押さえておく
必要がある。それは、中世初期と後期(12C以後)では大陸ヨーロッパでは庶民
レヴェルでも食生活が大きく変わっていることである。中世初期は人口が少なく
開墾も進んでいなかったため穀物の摂取が少なく、もっぱら牧畜によって得られる
肉と乳そして森林や荒れ地、湖沼に住んでいる鳥や魚、野生の果物(クリを含む)
に頼る割合が大きかったらしい。信じがたいことに肉食中心なためか当時の農民の
カロリー摂取量は、一日のおよそ4000-6000Kca(現代日本人の倍)に達していた、
というのが最近の研究なんだそうである。(参:週刊朝日百科:世界の食べ物25)

そして十二世紀以後は人口の急増と開墾の進展により農業が牧畜中心のものから
穀物生産中心のものへと切り替わることによって、食生活も肉食中心→穀物食へと
変化したらしい。というより、この森林を切り開いての大開墾による人口急増以後、
庶民にとって肉食は次第に贅沢な物になっていったらしいのである。
従って食生活の中に穀物由来の主食となる食べ物が出てくる訳でイタリアの場合は、
パンに加えて、古代の粥食以来の伝統を持つポレンタ(新大陸発見以前は小麦の)、
パスタといった多彩なヴァリエーションを持っていたところが特色であろう
425Krt:02/09/16 01:50
このような食習慣の断絶がある為、中世後期以後のイタリア料理には味付け、食材
といった面で、それ以前の中世前期や古典古代とは連続面、断続面の双方がある。
で、その味付けだが、14世紀に出た「料理の書」や15世紀のプラティーナによる
「尊ぶべき喜びと健康について」等によると、香辛料の多用を戒め、オリーヴ油
レモン、ワイン酢を味付けの基本とするイタリア料理の骨格が既に出来ていたようだ。
主な食材を挙げると、肉は鶏、野鳥、兎、豚、山羊、羊、牛。魚はウナギ類、マス、
等に加えタコ、イカも食べていた。野菜はキャベツ、レタス、ホウレンソウ、カブ
カボチャ、タマネギ、ポロネギ、グリンピース、レンズマメ、キノコ類などで、
これは昔と余り変わっていないものの、食べ方の点では生のレタス等の葉物野菜を
シンプルにオリ−ヴ油とワインヴィネガーで食べるなど、なかなか現代的でもある。
なお後者の本はワインとチーズの素晴らしさをも説いて止まないという。
不思議なことに新大陸の産物は17世紀頃の料理書にもまだ殆ど材料として取り上げ
られず、むしろ古代のように料理に香草類が多用されるようになるのが皮肉である。
なおトマトに関して言うと、これがイタリア料理に本格的に取り入れられたのは
意外と遅く、18世紀後半になってかららしい。ただポレンタの材料にトウモロコシ
を用いるのは新大陸発見後、あまり時間を置かずに広まった風習だという。
426Krt:02/09/16 01:52
あとイギリスに主食がないというのも歴史的に言えば正しくない。大陸はもちろん
イギリスだって昔は今よりたくさんパンを食べていたのだ。欧州人がパンに加えて
豆を食べる、というのも、麦のタンパク質が米と比べ、その量自体は多いものの、
質が低いため(体内合成不能な必須アミノ酸のいくつかが少ない。イモならなおさら)
麦と豆を合わせて食べたた時、初めて肉無しで必要量の必須アミノ酸が取れるからだ。
タンパク質の「質」まで考えると、大人一人が生きていくための蛋白質摂取には
米だけなら一日五合(白米で700g ?)でよいが、パンだけだと3Kg必要だそうである。
(参:週刊朝日百科「世界の食べ物」119巻 p.12-232:白米の重量は量ってみた)
つまり豆の摂取は、庶民があまり肉を食えなかった時期の食習慣の名残だと思う。

実は米のタンパク質もバランス的には必須アミノ酸のいくつかが少なめなので、
動物性タンパク質なしでこれを補うためには豆類が必要というか合理的なのだが、
その量は小麦食よりずっと少なくて済む。つまり、宮沢賢治ではないけど米主食なら
「一日四合の玄米と味噌と少しの野菜」でなんとか生きていけるわけだ。これに加え
動物性食品(肉、魚、昆虫等で必須アミノ酸とVB12補給)を摂取出来ればなお良い。
「御飯と(味噌汁と)おかず」という和食の組み合わせが今でも健在な理由である。
427世界@名無史さん:02/09/16 02:24
ポークの缶詰ではSPAM(HORMEL)が有名ですが、さらに世界的なブランドと
してはTULIPがあります。
一例をあげれば日本で一番ポーク缶を消費する沖縄(日本の消費量の約半分を沖縄で
食べている)ではデンマークの「TULIP」のポーク缶が最も消費量が多いのです。
その消費量の多さは沖縄県がTULIPから感謝状をおくられた程。

個人的にはポーク缶としてはTULIPのヤツの方が好きです。
428Krt:02/09/16 02:52
少々追加というか、訂正。
426は少し、イギリスにおける穀物食の内に占めるものの内
「パン」という形態だけを強調しすぎているかもしれない。
これ以外にもイギリスでは、例えばヨークシャ・プディングとか
ダンプリングといった肉汁やスープ等をしませて食べる麦粉食が多い。
こういうものを含めてイギリスの穀物食を考えて欲しい。
429世界@名無史さん:02/09/16 02:59
>>426
ただ、和食の組み合わせだと塩分の過多とカルシウムの不足が問題になる罠。
430406:02/09/16 04:44
>>415 >>426

情報サンクス。勉強になりました。
431世界@名無史さん:02/09/16 06:44
>>428
ポタージュスープは現代に残るポレントゥムの子孫と言えるかも知らんね
クルトン(クラッカーの場合もあり)を乗せるのは、
堅パンをどうにかして食べられるように柔らかくしていた名残だという説もあるし。
432世界@名無史さん:02/09/16 07:18
新大陸から新しい食材が到来する前の西洋料理って今から考えるととても食えたものじゃなさそうだ。

日本なら大豆醤油の普及前の日本料理なんて今から考えると食えたもんじゃないだろうし。
433世界@名無史さん:02/09/16 07:32
昔の日本料理といえば精進料理ですか・・・
冷めてて、少なくて、なんかまずそうですよね
今でも高級料亭ではそんなの食えるんだろうか。

にしても、醤油もさることながら、ダシはいつから使われる様になったの?
他の国にダシはあるのかな?
434世界@名無史さん:02/09/16 07:36
>>433
出汁はボイルの発明と同時に出現したと思うが。
土器の使用と同時期とも言える。
435世界@名無史さん:02/09/16 07:41
あ、ってことはダシって世界中で当たり前なんだ・・・
知らなかった・・・鬱
436世界@名無史さん:02/09/16 07:41
ダシは大昔からある。
少なくとも日本人が文明的な生活を始めた頃にはすでにあった。

大豆醤油は意外に新しい。
大豆醤油が登場したのは鎌倉時代頃で
広く普及したのは元禄頃だと聞いた。
437世界@名無史さん:02/09/16 07:50
元禄!おそいんだねぇ・・
実は最初あんま口に合わなかったとか?

438世界@名無史さん:02/09/16 08:17
>>437
魚醤や肉醤と違って風味にパンチがなかったから、らしい
439世界@名無史さん:02/09/16 08:38
強烈な魚醤や肉醤に慣れてると大豆醤油では物足りないんだろう
440世界@名無史さん:02/09/16 13:29
聞き書き日本の食事というシリーズがあるんですが、それを読んでいると
けっこう色々なところで大豆醤油は贅沢品であり、特別なときにしか用いない
という記述がでてきます。

では何を使うかというと、味噌を作るときにできる液体(たまり)なんですよね。

これは昭和初期の食習慣を書き残したものなのですが、ほんの70年ほど
前にはそういう状態だったようです。

# むろん、地域差はあります。

醤油が広く使われるようになる前の刺身の調味は、酢と塩だったり、酒に梅干を
入れて火にかけたものだったりしますよね。
441世界@名無史さん:02/09/16 13:32
醤油普及前には酒を煮てアルコールを抜き塩で味付けした調味料も使われたようだ
442世界@名無史さん:02/09/16 13:50
へージャガイモって昔はあんまり甘みがなくてエグみが強かったんだ。
しらんかった。
血のにじむような品種改良の成果といえばトウモロコシもそうだとか。
元となった種は実は少なくしかもかたくてエグくて食べられたものじゃなかったと。
それをあそこまで甘くておいしいものにしたアメリカ先住民の努力おそるべし。
443世界@名無史さん:02/09/16 13:53
>>442

りんごもみかんも小麦も、多分米も、現在の品種はたゆまぬ品種改良
の成果ですよね。

# うまいものを喰うための努力って偉大だなぁ、と。
444世界@名無史さん:02/09/16 14:32
ちょっとぐぐってたらこんな記述にあたりました。

> 中華料理は「火力」が命であるのは、周知の事であろう。つま
>り、従来の燃料では達し得なかった「火力」の革命を起こしたの
>は、中国宋代から利用されたという「コークス」によってである。

現代の中華料理の基礎が作られたのってやっぱり宋代からなんですか?
445 ◆AGEINxeA :02/09/16 14:33
#Nu(2QTwM
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446世界@名無史さん:02/09/16 14:47
>>444
唐までの料理は今の中華料理とは似ても似つかないようなものだったらしい。
今の中華料理よりもむしろ日本料理に似てたと言われてる。
中華料理では炒める調理法を多用するけどそれはコークスの強い火力があってこそ。
現代の中華料理では生物をほとんど食べないけど唐までは生食する料理も多かったようだ。
447世界@名無史さん:02/09/16 14:50
モンゴル人の元王朝で、生食が忌み嫌われたから生食がすたれ、
火食全盛となった、と言う説もある。む
448世界@名無史さん:02/09/16 14:52
宋代からのコークスの使用。
元代からの北方遊牧民族の食習慣の流入。
この二点が現代の中華料理の原点。
449世界@名無史さん:02/09/16 20:54
 ちくま新書の「中華料理の文化史」という本を見ていたら、料理書に炒め物が
出てくるのは北宋のあたりからとなってますね。南宋になると次第に炒め物や油
を加える料理が増えてくるけれども、まだどちらも主流という感じで無いとか。
 宋代の料理書には、たとえばくり抜いた柚子に蟹肉とミソを詰めて蒸し上げた
料理、なんていうのも出てくるそうで、著者が作ってみた印象では、現代の中華
料理よりもむしろ日本料理に近い感じがする、とのことです。
450世界@名無史さん:02/09/16 21:01
あ、宋。精進料理の元祖だったね。
451YP:02/09/16 22:03
>>421>>422>>427
レスサンクスです。
ポーク缶めちゃくちゃ食いたくなって来ました。
ゴーヤーチャンプルーによく合いますよね。
チンスコーにブラックコーヒーこれも最強タッグ。

モンティパイソンですが、レンタル屋で探したけど、25話、タイトル等
が書いてなくて判らず引き返して来ました。
(モンティパイソンはあまり性に合わないけど、レッドドワーフ号のDVD
出てないんかなぁ)
2〜3年前だったか、床屋かなんかの人肉パイの話が映画のタイトルって
何でしたっけ?
452世界@名無史さん:02/09/16 22:04
膾が食べられなくなるのも宋代くらいからでしたっけ。

# 抱樽酒話にあったかなぁ。

ちょっと関係ないですが、食べ物関係の本で簡単に入手できる
ものとして、

「抱樽酒話」、「華国風味」、「随園食単」(青木正児:岩波文庫)
「サテュリコン」(ペトロニウス:岩波文庫)、
「食卓の賢人たち」(アテナイオス:岩波文庫)
「保存食品開発物語」(スー・シェパード:文春文庫)
「シーザーの晩餐」(塚田孝雄:朝日文庫)

あたりが思い浮かぶんですけど、他によい本ご存知の方いらっ
しゃらないでしょうか。

新書まで含めると膨大な量になりそうなのですが。
453世界@名無史さん:02/09/16 23:19
>>452
図書館の料理コーナーにたまーに研究書が埋もれてる

あと、保存・加工法がメインになるけど、
「技術の歴史」3〜8巻くらいまで
これ最強
454世界@名無史さん:02/09/16 23:51
ローマ帝国時代のレシピ見てるとうまそう。
455アマノウヅメ:02/09/16 23:59
しかし、体に悪そう。特に胃に・・・
456世界@名無史さん:02/09/17 00:01
「西洋事物起源」(エックマン:岩波文庫)
まあ、食い物の話は殆どないのだがw。
鉛の鍋でワインを煮て、味をまろやかにする方法が書いてあった。
457世界@名無史さん:02/09/17 00:07
そういや、イスラム教徒が豚を食わないのは穢れのためとかそういうんじゃなくて、
ただ単に食べ慣れてないと腹を壊すから、健康上の理由だって話を
「私もトルコで考えた」っつー漫画で読んだんだけど、本当?
トルコ(もしくはムハンマド)限定?
ムハンマドって体弱かったのかな。なんかそういうイメージは根拠なくあるけど……。

確かに坂内系列の喜多方ラーメンのチャーシューは美味いんだが、
食べすぎると腹の調子がおかしくなる。
458世界@名無史さん:02/09/17 01:08
単に豚肉があたりやすかったというだけじゃないかな。
だから「穢れてる」としてタブーとした。
アルコールの禁止だって砂漠で脱水起こすのをふせぐという合理的面があるわけで
459世界@名無史さん:02/09/17 03:01
豚はしっかり火を通さないと危ないっていうからね。

ところで醤油の話だと、キッコーマンのサイトがなかなか面白いですよ。
http://www.kikkoman.co.jp/soyworld/museum/index.html
460世界史@無学:02/09/17 03:04
豚は腐りやすいから気温の高いとこじゃ危ないんじゃないか?
461世界@名無史さん:02/09/17 03:06
>>457
そういう類の話は文化人類学。
マーヴィン・ハリス「食と文化の謎」に詳しい。
豚肉の生産によるメリットとデメリットとか、
非常にこみいった解説がされている。
462444:02/09/17 22:06
>>446-450 >>452
レスありがとうございます。

今までは食材の方からしか食べ物の歴史を見てなかったのでこの火力という技術革新
の話は眼からウロコでした。
中国やインドってかなり昔から今とかわらない食材がありそうで結構早いうちに今の
ような料理の基礎が作られたのかな?と思ってたんですが技術の発達ってのもやっぱり
料理には大事なんですね。
463457:02/09/17 22:21
>>458-461
なるほど。
「食と文化の謎」というのは読んでないのですが、
どうもあたりやすいというよりは、
豚肉を食わないでいると食えなくなってくるらしいという話だったので……
「私もトルコで考えた」はトルコ人を結婚してトルコで3年暮していた女性のエッセイ漫画で、
久しぶりに日本に帰ってきたとき豚肉を口に入れるとまるでアレルギーのように
腹を下すという話でした。
なので食べ慣れてないと駄目な食材なのかなと。

464世界@名無史さん:02/09/17 22:26
>>463
栄養学とかそっちの方ではそんな話は全然聞いたことがないですね>豚肉は食べなれないと
お腹をこわす
脂が多いといってもそれは調理しだいでどうにでもなるものですし。
465ss:02/09/17 22:30
私たち日本人を豚の足(足袋をはくから)とよび、
拉致したかたを動物のエサとして、人体実験し、麻酔もせず解剖し異常者以外に全く想像できない方法で数十から数百人(政府発表は11名)を殺害した国と国交など結ぶ必要なしです。
キムチや冷麺、観光などの紹介でごまかしたマスコミは最悪人種だ。
外務省も許せない。
共産党、旧社会党、自民党訪朝団も絶対に許せない。

ついでに、
迷彩柄のTシャツを着て犯罪者扱いされたお帰楽日本人許せない。
髪の毛金色に染めてアメリカに行って大笑いされている日本人タレント許せない。
466457:02/09/17 22:48
>>464
いや、私が言ってるわけではなく、話半分なので……。
実際、多くは食べられないけど、喜多方坂内のチャーシュー好きですし。
ただ、日本では何も言わず、普通にハンバーグとか頼んでいたようです。
(それでその著者は腹を壊した)
調理次第、ということでしょうか?
>>464様の話だと脂なんですかね。

なんだか板違いな様子があるのでsage。
467世界@名無史さん:02/09/17 23:36
>>463
それは社会的文化的要因にすぎないと思われ。
知らずに食えば、たぶんなにもなかったと思う。
または火が通っていなかったかw
>>465
誤爆ですか?
468世界@名無史さん:02/09/21 22:25
馬鈴薯、薩摩芋、唐辛子などのように新大陸原産の食物は名前がその由来を示している。

例えば馬鈴薯 標準語のジャガイモはジャワから来た芋、の意味だが、東北方言では
アンプラ、カンプラという。これはオランダ言葉で林檎を示すアンプールが訛った言葉で、
何故林檎かと言えば、オランダではジャガイモを大地の林檎、というから。
中部地方ではセイダという。この地方にジャガイモを広めたのが中井清大夫という
代官だったから。馬鈴薯の言葉は江戸時代の本草学者の命名だが、台湾では
日本統治の影響で同じく馬鈴薯という。台湾先住民族の一部族であるタイヤル族は
「ガヒ・ナ・リプン」と呼ぶが、直訳すれば日本の薩摩芋、と言う意味。
台湾の馬鈴薯は日本から伝えられたらしい。大陸では「土豆」と呼ぶ。

薩摩芋は言うまでもなく薩摩の芋と言う意味だが、当の薩摩の国ではカライモ、
つまり中国の芋と呼ぶ。しかし薩摩に芋を伝えたのは琉球である。琉球では
「んむ」ただ芋と呼ぶ。対馬では薩摩芋は孝行芋、と呼ぶが、ここから朝鮮に芋が伝わった。
朝鮮ではこのコウコウイモが訛って「コグマ」と呼ぶ。

英語で芋の類をさすポテトの言葉は、本来は西洋に自生する一種の植物の根塊のことらしい。
日本には伝来以前から里芋山芋があったため、そのままイモの言葉が使われた。
469世界@名無史さん:02/09/21 22:39
どっかの本で読んだ話だけど
ある人がいたずら心からムスリムの知人にラードを使った料理を食べさせてみたらしい。
そしたら、そのムスリムは美味しそうにパクパク食ってる。
食い終わってから「実は今の料理にはラードを使ってるんですよ」と種明かししたとたん
顔が青くなってゲエゲエ吐き始めたそうな。
食べてはいけないものを食べてしまったから吐き出そうとしてる感じではなく
本当に気持ち悪くなって吐き出したらしい。

言われるまで美味そうに食ってたわけだからやはりこれは生理的な反応じゃなくて文化的な反応なんだろうね。

しかし、悪ふざけが過ぎるな。
まさかそんなふうになるとは思ってなかったんだろうけど。
470世界@名無史さん:02/09/21 22:46
>469

そしてその人はムスリムに謝罪と賠償要求されたんだね。

しかし聞いた話では、ムスリムは豚肉やラードばかりではなく、以前豚肉を
料理した鍋で調理された料理、以前豚肉料理盛った皿に盛られた料理ならば、
豚肉ではなくとも嫌がったり、それどころか異教徒が調理した料理ならば
豚が一切関係していなくとも嫌らしい。

異国で暮らすムスリムは大変だ・・・
471世界@名無史さん:02/09/21 22:47
それに似た話だが、あるインド人(ヒンドゥー教徒)に
日本のカレールーで作ったカレーライスを食べさせた人がいたらしい。
口に合わないかな、と思ってた所、美味い、なかなか美味いカレーだ、
と好評で、そのインド人、国に帰るときまとめて買っていったという。
でもあとで気づいたら、それ、「フォンドヴォー辛口」だったんだそうな。
472世界@名無史さん:02/09/22 02:42
>>471
中国人に玄米茶飲ませたら気に入ったというのと似ているのかな?
473471:02/09/22 20:10
いや、フォンドヴォーのヴォー(veau)って「子牛」なのよ。
だから、子牛のだし汁をベースとしたカレーなのね。
要はヒンズー教徒に牛を食わせちゃったっていう話なの。
474世界@名無史さん:02/09/22 22:29
>>473
なるほど。宗教的タヴーのほうか。
475世界@名無史さん:02/09/23 03:05
>>470
>それどころか異教徒が調理した料理ならば豚が一切関係していなくとも嫌らしい。

例えば肉は聖句を唱えながら屠らないといけないとかそういうのがあるからねえ。
476世界@名無史さん:02/09/23 03:36
豚というのはイノシシも含まれるの?
そもそもアラビア半島にイノシシが分布するのかな?
477世界@名無史さん:02/09/23 18:17
イボイニシシは生物学的に イノシシと違うから
イスラム教徒も食っていいのだろうか
478YP:02/09/23 19:03
ずっと前に書いたかなぁ・・ 過去ログ見ずに書いちゃうけど。

そういや、小学生の頃に3つ下かのパキスタン人だったかの子がいて
豚肉を抜いたハズのカレーに豚肉を再度入れた横着者がいて大騒ぎに
なった。
まあ、悪いけど所詮他人事だから笑い話になってしまうんだけど、そ
の子、もの凄い剣幕で泣くわわめくわ、当然両親(母親はサリー着)
が怒って出てくるわでえらい騒ぎでした。

その子にアラビア文字のミッキーマウスの絵本を見せてもらった覚え
がある。今思うと貴重なモノを見せて貰った事になるのかな? 
名前はヘシャム・カトリー・モンタッセー君
世界史板見てたら一報下さい。
479アマノウヅメ ◆/knRokaQ :02/09/23 19:05
>>476
中世の豚は絵で見る限りではイノシシとほとんど区別つかないからダメなんじゃ。
480YP:02/09/23 19:19
>>478 判ると思うけど、言葉足らずでした。
要はヘシャム君は豚肉カレーを食べてしまったという事。

そもそも、市販のルーには大抵牛脂が入ってるからヒンズー教徒に
食べさせてはダメでしょう。
481世界@名無史さん:02/09/23 20:09
だいたい、イスラム教徒やヒンズー教徒やユダヤ教徒が入り混じる地域では
肉屋の軒先が宗教別に別れてて、ちゃんとそれぞれに合わせて売ってるというし

理解のない異国で信仰を守ろうとするならそれなりに自衛しなきゃな……
482世界@名無史さん:02/09/23 20:56
中国西部には、ウイグル族、キルギス族、回族などのイスラム教を信仰する
少数民族が住んでいる。しかし人口の上で大多数の漢民族は豚が大好きなので
雑居する上でいろいろと難しい。
回教徒達が牛を屠殺解体して荷車に積んで置いたところ、何も知らない漢民族の
老人がその車に豚肉の包みを置いてしまった。
これが原因で村を挙げての抗争に発展してしまったという。
483世界@名無史さん:02/09/24 14:08
じゃあパイ系が駄目だとしたら
中世ヨーロッパ(できればイングランド、ウェールズ)で鹿肉、リンゴ、チーズ、小麦のうちいくつかを
使ってできるのはどんな料理がありますか?
できればその栄養や味なども。
とあるゲームをやっていまして。
484世界@名無史さん:02/09/25 09:59
>>483
肉については、金持ちは赤身肉を好み、大体の庶民は脂身を頼りにしていたようです。
キャベツや玉葱、カブなどと脂身を煮込んだスープが代表的なメニューで、
冬の間は保存食にした豚肉(ハム・ソーセージなど)がおなじみでした。
秋口に豚を殺して皮をはぎ、肉が傷まないうちにおおわらわでこれらの保存加工を行いました。
牛は育つのが遅いのでちょっと贅沢品だったようです。
また狩猟は重要な食料調達手段で、猪や鹿、鳩や鴨がよく食されていました。
十字軍以降はこれらの肉の脂っぽさや腐敗臭を隠すため、
余裕のある台所では輸入物の香辛料が死ぬほど使われました。

一般庶民が存分に肉を口にできたのはお祭りなどの限られた機会だけで、
通常は主に麦食で炭水化物を、豆食でタンパク質をとっていました。
麦食にはパン以外にポリッジ(粥)もメインを張っていた料理でして、
野菜やベーコン、エンドウ豆、空豆などを煮込んだ簡便で栄養バランスのとれたものでした。
また、栄養補給という点で無視できないのはビールやエールです。
激しい労働を行う成人だけでなく子供や老人も炭水化物の補給に役立てていたようです。
それに飲用に適した水の少ないヨーロッパですから、
薄めたワインなどと同じく水代わりに常飲されていたとのこと。

チーズについては各種お詳しい方がいるでしょうから、そちらに任せますw
485483:02/09/25 10:23
そんなわけで、けっこう中世イングランド農村の食生活は素朴というか単調ですw
ただご領主様の食卓ともなると話は別で、アーモンドや松の実、クルミやハシバミや栗、
それからリンゴなどの果実を使ったタルトやケーキなど各種のお菓子を楽しんでいたようです。
リンゴは蜂蜜漬けにしたりジャムにしたりして保存しましたが、
サイダー(林檎酒)としてもよく利用されていました。
果樹園には付属の醸造所があったりしたそうです。

一度やってみたいのが鹿肉リンゴ包みのあぶり焼き。
焼ける頃にはリンゴのソースが肉に染みていてウマー
486世界@名無史さん:02/09/25 11:21
それは(゚д゚)ウマーそうだ!>鹿肉リンゴ包みのあぶり焼き
487Krt:02/09/25 11:44
肉、特にジビエや家禽類を果物とあわせて甘酸っぱく仕上げるのは
ヨーロッパの古い起源を持つ料理法だよ。
今でもフランス料理の古典的定番である鴨のオレンジソース煮とか、
アメリカの七面鳥のローストのクランベリーソース添えなどという
組み合わせの中にそういった伝統が残っているね。
イギリスの高級料理である鹿肉のローストにも、肉汁と赤ワインで作った
グレーヴィーソース以外にベリー類のジャムを添えることも多い。
488世界@名無史さん:02/09/25 22:46
糖度を高めると保存性も増しますしな
489世界@名無史さん:02/09/25 22:57
>>487
狩猟で獲れた鹿などの鳥獣肉はgamesと呼ばれてレストランなどで珍重されていますね。
森林などを囲って禁猟地とし、領主層の狩猟に供した名残でしょうか。
490世界@名無史さん:02/09/26 01:17
>>483
ゲームというとAOEとかシヴィライゼーション?
491YP:02/09/26 01:37
以前からの疑問

コリアンダー 英語
パクチィ   タイ語?東南アジア共通語?
シャンツァイ 中国語

でよろしいのでしょうか?
492世界@名無史さん:02/09/26 01:56
>>491
英語:Chinese parsley
ポル語:coentro
日本語:コエンドロ
    カメムシソウ
    香菜(中国語から)
もあるでよ
493コギャルとH:02/09/26 02:01
http://tigers-fan.com/~pppnn

http://www.tigers-fan.com/~fkijjv

ヌキヌキ部屋に直行
  コギャルとヌキヌキ
  全国地域別出会い
494YP:02/09/26 02:22
>>492
質問書き込んでから検索しました。
やっぱカメムシソウって呼ぶんですね。実際。
コエンドロ ってと呼ぶと通っぽくて良いですね。
495世界@名無史さん:02/09/26 08:38
>>494
スーパーに並んでいるのは「香菜」だね。
「カメムシソウ」じゃ売れん罠w
496Krt:02/09/26 17:59
>>489 やはりそういう「特権的贅沢さへの追憶」みたいなものが野鳥、野獣といった
ジビエ(仏 gibier=game 英)という素材に対する高い評価を形成している一因だと思う。
あとは季節的な旬があることと、通常の家畜、家禽類の食肉では得られない野趣に富んだ
美味かつ希少な持ち味を愛好するグルメが多い、というのが理由だろうか。
 実際日本でも釣り人でないと味わえない海、川の幸というものが厳然と存在するように
狩猟をする人でないと知らない美味というものもあるらしい。例えば昔話に出てくる狸汁
のようなイメージしかない狸の肉も、季節と獲れる場所(つまり餌のよさ)によっては
なかなか美味なものだそうである。ただ、そこは野獣なので肉自体がかなり臭いらしく、
焼いて食べるときなどでも、事前にリンゴを擂ったものの中によくつけ込んでおくとか、
決して焦がさないようにするとか、色々工夫が必要なようではあるけれども。
 まあ概してジビエというのは手が掛かるもので例えば野鳥なども仕留めてすぐは不味く
上手く食べるには土間のような所に長期間ぶら下げて肉を後熟させる必要があるらしい。
伊藤礼(伊藤整の息子)の愉快なエッセイ「狸ビール」講談社文庫、によると食べ頃にも
諸説あって、普通は年内に仕留めたもので一週間、年を越しての物は二週間ぐらいが目安
だそうだが、中には、振ると羽がばさばさ落ちるまで二ヶ月ぐらい置けという人までいる
そうだ。吊して置いて眼にウジが涌くまでまて、というのも良く聞く話だけどね(笑)。
497世界@名無史さん:02/09/26 18:28
成熟と腐敗の限りなきデッドヒートですね(いや、限りはあるな)
体の芯から発酵食品で出来ている我々日本人にとっては、
「待て」という人の気持ちは解らんでもないです。
498世界@名無史さん:02/09/28 12:02
発酵と腐敗の差は紙一重
人間にとって有利な腐敗、が発酵なのだそうな。
499世界@名無史さん:02/09/28 19:03
土器の発達こそが人間の栄養状態を改善した
1:煮汁も一緒に食べれる
2:離乳食になる
500世界@名無史さん:02/09/28 19:04
500
501世界@名無史さん:02/09/28 19:59
土器の発明こそが人間の栄養状態を改善した

3:後で食うために貯蔵できる
4:煮沸して殺菌した水が飲めるようになった
502世界@名無史さん:02/09/28 20:35
5:乾燥食品の発達を促し、食料の安定供給に貢献した
503世界@名無史さん:02/10/01 21:02
羊羹は、本来肉料理だったのですか?
504世界@名無史さん:02/10/03 00:07
>>503
羊のなます?
505世界@名無史さん:02/10/03 00:24
羊の煮込み汁です。
506世界@名無史さん:02/10/03 00:24
507世界@名無史さん:02/10/03 00:50
羹に懲りて膾を吹く、と言う言葉があるよね
膾とは刺身のことでしょう。
中国には刺身無いはずですけど、古代には有ったと言うこと?
508世界@名無史さん:02/10/03 02:33
膾と刺身は違いますよ。

膾は生の食材を細く切ってタレをかけたもの。
ユッケがそうです。
509世界@名無史さん:02/10/03 11:20
>>508
それ、今でも膾というよな。
510世界@名無史さん:02/10/03 19:25
でも生肉でしょ
生魚肉ではなく
獣肉でつくったユッケなら、中国にもあるのですか?
511世界@名無史さん:02/10/03 19:34
強力な火力をいかした今見られるような中華料理を作るようになってからは膾のような
食べ物はほとんど食べられなくなったはず。

#中国の迷信には「生ものを食べると身体に虫がわく」というのが。
#なんかの料理番組でジャッキー・チェンが実際にいってた。
512世界@名無史さん:02/10/03 20:52
>>488
以前テレビを見たら、腐らない古代エジプトの蜂蜜が出ててビクーリしたよ。
513世界@名無史さん:02/10/03 20:56
>>479
って言うか、イノシシが退化したのがブタだっけ?(それとも逆?)

514世界@名無史さん:02/10/03 21:02
>>513
イノシシの「家畜化」がブタです。
アラブ、西アジアにはブタはほとんどいないそうで、いるとしたらほとんど
イノシシだそうです。
で、さらに言えばイノシシとブタは区別されてないらしいです。あっちの人に
とってはイノシシもブタ。
515世界@名無史さん:02/10/03 21:06
そりゃ豚を食わない地域では豚なんか居ないだろう
野生の豚なんてものは無いんだから豚を食わない地域に居るのは猪だけ
516Krt:02/10/04 00:29
>>503
実は羊羹は「羊の羮」ではない。享保年間の辞書「書言字考節用集」にも「羊羹本字羊肝」
とあるように本来お菓子のヨーカンは羊肝と書いたのである。さらに「嬉遊笑覧」には、
宋書毛脩之傳などに羊羹とあるのは羊肉の羮のことで菓子のそれではなく、明人は菓子の
「羊羹」のことを豆沙羔(これに米編:意味としてはモチに近い)と言う、と書いてある。
さらに同書は菓子の羊羹は本当は羊肝「羔」(これに米編)と書くのであり、求肥が元来
牛皮羔(これに米編)だったのと同様だ、とし、もとの字を書き改めた理由として、
恐らく獣を不潔としたのだろうが、それにしては前者に「羊」の字が残っているのは変で、
あるいは羮と羔(これに米編)は両方とも同じ発音(コウ)なので間違えたのかもしれない、
としている。つまり、もともと羊の肝と色や形が似たモチ菓子だったのが、いつの間にか
音の似た、しかも日本においては(その実物がないため)羊の肉の羮と誤解される可能性が
低い羊羹と書かれるようになってしまったらしいのだ。しかし、通俗的な食物本とか見ると、
典拠も挙げずに羊羹は元来、羊の羮の煮こごりだった、なんてかいてるのが結構あるけどね。
517顔文字の某コテハン:02/10/04 00:43
日本人の身体が貧弱になったのは韓武天皇時代から。鯨・鶏・兎のみならず豚・牛・馬・猪もどんどん食べていれば、日本民族の肉体はより頑健だった。 一方では江戸時代から精米が広がり、脚気で多くの者が落命した。
518顔文字の某コテハン:02/10/04 00:45
釈迦かぶれの肉食嫌悪者 聖徳太子の責任も大きい。
519世界@名無史さん:02/10/04 00:53
江戸で脚気が大流行したのは白米の多食が原因であるのは言うまでもないが、
薪や炭を金を出して買わなくてはならない「都市の燃料問題」もある。
玄米や麦(この時代『押し麦』は無く、丸いままの麦を一度煮てから飯に炊き込んだ)は
炊くのに白米以上に燃料を必要としたため、薪を節約するために火の通りやすい白米を
人々は選んだのだ。結果として脚気が大流行。

まさに「江戸患い」都市の病である。
520世界@名無史さん:02/10/04 00:54
>>517-518
肉食を忌避してもたんぱく質、ミネラルを多くとる食生活はできますよ。
乳製品をふんだんにとりいれればよい。

日本には「醍醐味」なんて言葉があるのに乳製品を積極的に摂ろうとはしなかった
のはちょっと不思議です。
521世界@名無史さん:02/10/04 00:57
どーでもいい話ですが「醍醐」という飲むヨーグルトが売っててこれがまた
おいしかったです。
522顔文字の某コテハン:02/10/04 01:05
日本も小規模でもいいから羊の牧畜をしていれば良かった。ラム肉はうまいし、平地の少ない日本には牧畜は向いたと思うのだが。
523世界@名無史さん:02/10/04 01:48
>>511

>>#中国の迷信には「生ものを食べると身体に虫がわく」というのが。
>>#なんかの料理番組でジャッキー・チェンが実際にいってた。

このスレの寄生虫関係の話を読んでると必ずしも迷信とは言えない気がw
広い意味での民族の知恵、と言う意味ではアリかな、とも思う。
524世界@名無史さん:02/10/04 02:41
豚肉、川魚などは生だと危ない。
牛肉、鶏肉の一部、海産物は生食が可能ではあるが、
保存状態等の兼ね合いもいろいろある。
525世界@名無史さん:02/10/04 16:59
湿潤な気候の日本列島の殆どでは
寄生虫が多いので群れの牧畜には向かない
古代日本にあった、乳製品が断絶したのはその理由ではないか
526世界@名無史さん:02/10/04 17:27
>>515
インドの場合は逆に牛の頭数が世界一。
ただ、ヒンドゥー教に背いて牛肉の密輸出をしているヤミ業者も多いと聞くが。
>>518
>>520
牛乳は禁止じゃなかった。ただ、積極的に取ることはなかったな。
>>524
日本人が漬け物や薫製(カツオブシ)を学んだ大きなきっかけかな?
527世界@名無史さん:02/10/04 18:06
冷蔵庫のある現代でもしょっちゅう食中毒事件があるんだから
冷蔵庫の無い時代の生肉なんてものすごく危険な食べ物だっただろうね。
528世界@名無史さん:02/10/04 18:45
>>169
 NHKスペシャルかなんかであってたけど、お茶が無い昔はビタミンが少量含まれている
クミスをがぶ飲みして栄養を補給していたそうな。
で、後年茶を覚えたために清朝以降は茶の流通を握っている中国本土に逆らえなくなったんですと。
529世界@名無史さん:02/10/04 20:16
>>526
牛肉を密かに商っている奴はいるが、たいがいイスラム教徒らしい。
売られた後の牛がその後どうなるか知らないふりをして
イスラム教徒に売り飛ばす連中は微妙なところだが。
530世界@名無史さん:02/10/04 22:16
531世界@名無史さん:02/10/04 22:55
インドでは自然死した牛はどうするの?
532世界@名無史さん:02/10/04 23:08
>>531
不可触選民に引き渡され、彼らが食し、加工する。
ハリジャンという人々は元々、そのために存在する。
533世界@名無史さん:02/10/04 23:41
日本の法律では病死した動物の肉は食ってはいけないはずだが、
食ってもいい国もあるのかぁ・・・
534世界@名無史さん:02/10/04 23:51
というか、だから虐げられるんだよ。腐肉食いと賤しまれて。
しかし、ヒンドゥ社会の中では持ちつ持たれつなので、扱いは難しい。
535アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/05 01:29
>>520
オランダ人の体格がよくなったのは、チーズをふんだんに食べるようになってからとのことです。
『ハイジ』でも毎晩、黒パンと温めた山羊の乳とあぶったチーズで夕食とってますね。

日本でも奈良時代の皇族や貴族はは結構乳製品取ってますが、普及しなかったのは
作り方が難しいからでしょう。
何年か前、日経新聞で読んだんですが、酥という凝縮乳みたいなものは、乳を10分の1に
煮詰めて作るとどの文書にも書いてあるので、大学で実験したところ、何の乳を使っても
どんな煮詰め方をしても、10分の1にはならなかったそうです。
せいぜい11分の1。ホラではないとすれば何か秘伝があったんでしょうが、これじゃ
普及しないはずです。
536世界@名無史さん:02/10/05 01:49
あぶったチーズ、とても(゚д゚)ウマー
537世界@名無史さん:02/10/05 03:44
だいたい上古時代の酥だの醍醐だのも非常に珍しい珍味でしかなく
乳が広く食されてたわけではないのだし。
538:02/10/05 04:15
『美味しんぼ』や『ザ・シェフ』等の料理マンガでは、
幻の食品として登場したが味に関してはマズーだった。
あんま美味くないらしい・・・だから廃れたって面もあるんじゃない?
539世界@名無史さん:02/10/05 07:23
しかし、食文化なんて保守的なように見えて実はすぐに変化してしまうものですね。

コークスが普及する前の宋以前の中華料理には炒めるという調理法はほとんど無かったし、
新大陸発見前には朝鮮料理に唐辛子は無く、イタリア料理にトマトは無く、ドイツ料理にじゃがいもが無かった。
今では醤油の無い日本料理なんて考えられないけど、醤油が普及したのは意外に新しく元禄頃。

「昔ながらの伝統的な食生活」なんていう言葉をよく聞くけどその「昔ながら」なんてせいぜい二〜三百年程度のものが多い。
540世界@名無史さん:02/10/05 12:34
>>535
>どんな煮詰め方をしても、10分の1にはならなかったそうです。
>せいぜい11分の1。
意味がわかんないですゥ???
541世界@名無史さん:02/10/06 00:44
酥≒コンデンスミルク?ですか?
542世界@名無史さん:02/10/06 00:49
酥って蘇か!一瞬「す」って読んじゃったよ
543世界@名無史さん:02/10/06 00:52
日本だと乳製品をふんだんに摂る、作るというのは気候の問題で難しくない?
チーズとかって温暖湿潤な気候だと作るのが無理っぽそうな。
544世界@名無史さん:02/10/06 01:22
まあ、日本で今のように乳製品がひろまったのは、
北海道が開拓された明治以降だしな
545世界@名無史さん:02/10/06 03:11
広野卓著「古代日本のミルクロード」によれば、蘇と酥は違うものらしい。
酥:ミルクを発酵させてから過熱濃縮し、その液面に浮上した乳皮を回収、脱水したもの。
  「本草綱目」に記載されているのがこれで、渡来人により伝えられた。
  仏典に記載されているのもこれ。
  モンゴルでは現在も似たような乳製品が食されている。
蘇:ミルクを1/10に過熱濃縮したもの。
  「延喜式」に記載されているのがこれで、諸国から税としておさめられた。
  復元実験では1/8までしか濃縮できなかったが、使用したミルクの固形分含有量が、
  古代のものとくらべて高かったことも影響しているようだ。

で、本来は酥を納めさせたかったのだが、発酵を伴う等、技術的に難しい点があったため
その代替物として乳長上職の渡来人に考案させたのが蘇。
ただし酥も乳長上職をはじめとする専門職によって納められ続けた。
鎌倉時代に貢蘇の制が衰退すると、実態が分からないものとなって、蘇と酥が混同される
ようになり現在にいたる、ということらしい。
546世界@名無史さん:02/10/06 06:44
>>520
単に大陸渡来の言葉だと思うのだが。
547世界@名無史さん:02/10/06 18:50
貢蘇の制(三河の国から納めていたらしい)が衰えると、
乳業技術が忘れ去られたということは、地元民は一切食さなかったということか?
横山光輝の漫画『徳川家康』では、お大が酥を松平弘忠に食わすとこが
でてくるけど、うそだろうか?
548世界@名無史さん:02/10/06 20:32
「酥」と言うより、「酪」のたぐいではなかったのか?

古代の乳加工製品と言うと、こっちの方の字を使っていたような記憶があるが?
549世界@名無史さん:02/10/06 20:43
にしても醍醐帝の名前って奇妙だね。
何にちなんでつけたんだろう。
550世界@名無史さん:02/10/06 20:53
>>549
だから醍醐にちなんでですよ。
そのころには日本には醍醐という言葉は既に入ってました。
551世界@名無史さん:02/10/06 20:56
醍醐は通信販売で買えますね。

乳の香りがしてほのあまく美味だそうです。
552世界@名無史さん:02/10/06 21:01
>>550
そりゃそうでしょうなあ。
いや、だからなんでまた「チーズ王」みたいなけったいな名前になったのかと。

ここまで書いていて気になったんだが、京都の地名である醍醐と醍醐帝の関係は?
553世界@名無史さん:02/10/06 21:02
>「チーズ王」
なんかエロそうな称号でつね
554世界@名無史さん:02/10/06 21:31
>>552
醍醐には「最上(の味)」のような意味合いがあったそうです。
555世界@名無史さん:02/10/06 22:19
>>552
醍醐寺(寺名の由来は境内に取り込まれた霊泉「醍醐水」から)に帰依し
醍醐寺付近の醍醐の地に葬られた天皇だから醍醐院と追号された。

醍醐は最上の乳製品ということから
仏教では「仏の最高の教え」を意味する。
556世界@名無史さん:02/10/06 22:34
そういえば仏陀が悟りを開いたのは牛乳飲んだからだっけ(牛乳粥食べただっけ?)。
今でもこの故事にちなんで牛乳振る舞う行事があるんだよね。
557アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/06 22:34
>>540
ごめんなさい。せいぜい9分の1の間違いでした。
つまり、1000ml煮詰めても100mlにはならず、111mlまでしかならないそうです。
これ以上水分を飛ばそうとするとどうしても焦げたり炊き詰まったりするとか。
558世界@名無史さん:02/10/06 22:41
醍醐はチーズではなく、酥からとれるバターオイル的な乳製品という説もあるそうです。
559世界@名無史さん:02/10/06 22:49
ちょっと前の「世界ふしぎ発見」でインドでバターオイルを薬として使う話があった
ような気がした。
ぐぐりにいってきます
560世界@名無史さん:02/10/06 22:54

http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery773_1.html
たしかこの回でバターオイルを薬的に使っていました。TVの放送でやってたのは
目をバターオイルで洗うという話。
561世界@名無史さん:02/10/07 01:44
>556
ミルク粥。
562世界@名無史さん:02/10/07 07:24
563アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/07 07:49
>>562
スジャータとお寺さんとは意外な組み合わせ。
しかし12月8日が記念日とは!

日米開戦と聖母無原罪のおんやどりしか考えてなかった。
幼稚園はお寺だったんですがね。
564世界@名無史さん:02/10/07 09:18

  タ ー ャ ジ ス
565世界@名無史さん:02/10/07 21:43
おお、bs11で羹に懲りて膾を吹くの両料理うぃやってるう。
566世界@名無史さん:02/10/07 21:51
ホーンブロワ見た後(いや、これも面白かった)、そのままテレビの
チャンネル変えてなかったら、「斉民要術」のメニューを再現するって
のやってましたね。

「羹に懲りて膾を吹く」を再現ということで、豚足の羹と魚の膾を作ってました。

豚足は下茹でして骨を取り、豆鼓、葱、黒酢、塩で味付けをして煮込む。

さかなは鯉を遣ってました鯉を皮つけたまま細切りにして、合えだれを作る。
合えだれは、大蒜・生姜・陳皮・栗・もち米・塩・梅干・醤。こいつを擂り混ぜる。

しかし、ほんとに羹に懲りて膾を吹いて見せるとは(笑
567世界@名無史さん:02/10/07 22:02
鯉を皮つけたままって、それは寄生虫がやばめじゃありませんか?
568世界@名無史さん:02/10/07 22:36
やばめだと思う。今の日本における鯉の洗いなんかは、
(きちんとした養殖魚ならだが)寄生虫のいない人工飼料をやってるから
生食も可能かもしれないが、天然物の淡水魚なんて寄生虫の巣だよ、
569世界@名無史さん:02/10/07 23:09
豆知識
魚の寄生虫は1に内臓2に皮のすぐ下にいます
570世界@名無史さん:02/10/07 23:49
うーん鯉の洗い大好きなんだが。芥子酢味噌で寄生虫死んでくれ(w
膾って要は刺身だったのねん。何時ごろ迄中国でも生食してたんでしょうか。
571世界@名無史さん:02/10/08 01:24
>>570
北方の遊牧民に支配されるようになって膾はだんだん食されなくなった
とか聞いたが…
572世界@名無史さん:02/10/08 01:47
>>570-571
このスレを嫁

中国は宋王朝について
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1030161624/
573世界@名無史さん:02/10/08 02:23
>>525
古代の方が高温だった。江戸はむしろ寒い方。
現代のような温暖化時代になってから乳製品多く取るようになったのは皮肉か!?
574世界@名無史さん:02/10/08 06:00
日本人がけっこう入り込んでた寧波って今でも生食するんだろ?
575566:02/10/08 21:51
本日は、

山家静供(南宋)より、

金飯

黄菊の花
甘草湯に硝石を加えて菊の花を茹で
玄米ご飯に混ぜる。

山家三脆

細い麺を用意する。
若い筍、椎茸、クコの木の芽。
味付けは、わからないけど、醤(日本の豆味噌みたいなもんだっていってた)
と湯、胡椒で。

作ったら普通にうまそうだけど、なんだか日本料理みたいだね。
576世界@名無史さん:02/10/08 22:01
チャンチンという中国野菜はうまいの?
577世界@名無史さん:02/10/08 22:12
チャンチン 香椿 ライデンボクとも
 センダン科 原産地:中国
 プロフィール:チャンチンは,わが国には室町時代に渡来し,禅寺において栽培され
ていた中国野菜です。チャンチンは本来,落葉性高木ですが,食用にするため葉を摘み
取りますので,伸びずに低木になっています。
 新芽は赤くて美しく,ガーリックに似た香りを持ち,香辛料として用いられます。
 
578世界@名無史さん:02/10/08 22:14
△食べ方と効能
 チャンチンは,若葉と新芽をさっと茹でてから料理します。赤くて美しい新芽と幼柄
には,アントシアニンと云う色素が豊富に含まれていますので,酢湯で茹でたり,酢料
理に利用しますと,鮮紅色になって美しい。仄かにニンニクに似た香りがします。
 中国においては香辛野菜として扱われます。家庭においては,油炒めや卵綴じ,汁の
具にすると良いでしょう。
 
579世界@名無史さん:02/10/08 23:42
age
580世界@名無史さん:02/10/09 01:29
日本食の優秀性を語りたい人のためage
581世界@名無史さん:02/10/09 01:32
優秀じゃないとはいわないが、
山地にいくと塩分が濃くていつもビクーリするね。
お味噌汁といいおこうこといい実に辛い。
582世界@名無史さん:02/10/09 06:45
肉体労働をして汗をかく人には塩分が必要なのでは。
空調のある部屋でデスクワークしている人間は塩分限りなくゼロでいいはず。
583世界@名無史さん:02/10/09 07:57
>>581
「おこうこ」ということは徳島人ですね?
>>582
都市部でも内陸は一般に塩分多いよ。
584世界@名無史さん:02/10/09 20:06
日本国内では、中でもダントツの塩分消費量を誇ったのが、
信州・長野県。歴史的に、長野という土地は動物性タンパク質が
手に入りにくかった土地柄で、ハチの子などの昆虫を食す風習も
それを補わんがために発展したものだといわれている。

長野の冬は厳しい。そもそも北国の民族は、冬を乗り越えるために
動物性の栄養源、特に脂肪などを多く必要とするのだが、
この地ではそれに代わるものとして、強く塩を利かせた漬物と、
茶によって冬を乗り切るのが古くからの生活パターンであった。

それゆえ、昭和の時代に至るまで、長野の平均寿命は全国最低を誇った。
塩分過剰摂取による脳卒中が非常に多かったためだ。
これが解消するのは昭和40年代以降、食品冷凍運搬技術が
確立されてからようやくのことである。

伝統的日本食は、たしかに健康によい。
しかし、その伝統的日本食をみなが食べることのできる現状は、
実は冷凍技術という近代文明の力に支えられているのである。
存外、見落とされがちなことではあるが、これもまた食の歴史である。
585566:02/10/09 21:49
本日は元代

河西肺

・羊の肺(心臓付き)一対

血抜きは、気管に口をつけて吸い出す。

・詰め物
小麦粉4両(160g)を 羊の肉汁で解き、ミキサーにかけたニラ1束を混ぜる
さらに、蜜3両(120g)を加える。
バター(ソ)を半斤(300g)加える。さらに、松の実と胡桃を合わせて10両(400g)
を加える。
これを肺に詰め、肺がやわらかくなるまで煮込む。

肺が煮えたらそぎぎりにし、詰め物の残りに塩で味をつけて肺の上から
かける。

# 生の肺は、ちとグロテスクでした。
586566:02/10/09 21:51
>>585

詰め物には、緑豆粉4両(160g)も加える。

# この時代になると分量がちゃんと書いてあるんですねぇ。
587世界@名無史さん:02/10/09 22:32
肺って塵埃で汚くないの?
588世界@名無史さん:02/10/09 22:50
>>587
何の為に肺胞という器官があると思う?
589世界@名無史さん:02/10/09 23:56
>>588
何のため?
粘液流動で塵埃を除去する機能とか?
590世界@名無史さん:02/10/10 00:04
ハイホー ハイホー ラッラーラランランラーン
591566:02/10/10 21:49
本日は清代、随園食単。

芙蓉肉

豚の赤身一斤(600g)薄切りに。清醤(たまり)を肉の両面に塗りつけ、
二時間陰干しする。

海老40匹を用意する。頭を落として殻をむく。海老と豚肉を、豚の脂で
接着し、これを茹でる。茹で上がったら、油通しする。
たれは醤油杯半分、酒一杯、湯一杯。
さらに、葱と潰した山椒を加えて炒め、最後に米粉を加えてとろみを出す。

# 完全に中華料理になってますね。
592世界@名無史さん:02/10/13 18:00
マツタケ珍重するのは日本だけですか?
593世界@名無史さん:02/10/13 18:41
中国や朝鮮でも食べるけどあまりありがたがられないみたいだね。
594世界@名無史さん:02/10/13 20:52
朝鮮では植民地時代、「日本人が珍重しているから美味いのだろう」ということで
食べるようになったらしい。
595世界@名無史さん:02/10/13 21:54
マツタケは日本人でも最近の若者は好まない奴が増えてるらしい。
ちなみに俺も、あのにおいがそんなに良いとは思わない。
596世界@名無史さん:02/10/13 22:00
あの香りは外国では靴下の臭いがする、とか言ってるとこもあるらしい(ワラ
597アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/13 22:05
>>595
マツタケは子供の頃は、結構食べたけど、たいして美味しいもんじゃないです。
598世界@名無史さん:02/10/13 22:33
そうかい?
山の中をさまよって、
背中の籠の中の、
他の山菜なんかの重さを忘れるくらいだがね。
松茸ってやつ。

そりゃ、舞茸や花弁茸なんかにゃ負けるがな。
599世界@名無史さん:02/10/13 23:01
平安時代の文学作品には落葉樹の枯れ木に生えるキノコ「ヒラタケ」が
頻繁に登場する。今昔物語でヒラタケに似た毒キノコ「ツキヨタケ」を
使って毒殺を図り、失敗する話。平家物語では木曽義仲の無塩の平茸の逸話など。
しかし近世ではまるで平茸は話題に上らなくなり、変わって松茸が台頭するようになる。

わたしはこの変遷を、「森林破壊で平茸の生える落葉広葉樹林が破壊され、
変わって荒れ地を好む松林が多くなったため、茸の好みも変わった」と
考えているがどうだろうか?
600世界@名無史さん:02/10/13 23:39
ツキヨタケじゃ死ねないよ。

それとこの時代の森林破壊の原因って何?
建築用材としては針葉樹(杉・檜)や松の方が適しているよ。
薪なんかは広葉樹の方が良いと思うが‥
601山犬:02/10/13 23:44
>>599
現在ではマツタケの消費量よりもヒラタケの消費量のほうが
遥かに多くなってますね。
現在「シメジ」として売られているキノコは「ヒラタケ」です。

マツタケですが、戦後の最も多い時期には日本全国で数千トン収穫されて
いたと思いますが(少し、記憶があいまい)、現在では年100数十トン。
収穫量の減少の理由は、皆さん御存知の通り、燃料が木材から石油に移り変わり
松林に人の手が入らなくなった事が原因です。
知り合いのばあさんは「昔はマツタケなんていくらでも取れた」と言ってました。

今昔物語と言えば、キノコを食べて幻覚を起こすと言ったような話も
ありましたね。ずいぶん前に読んだので、もう忘れてしまいましたが。
602世界@名無史さん:02/10/13 23:59
食感もエリンギがこうもはやっちゃうとマツタケのありがたみが小さくなる
603世界@名無史さん:02/10/14 00:01
現在人工的に栽培されている茸は何種類ですか?
604世界@名無史さん:02/10/14 00:08
>601

樵が山の中で集団で踊り回っている尼さんを見つけ、尋ねたところが
「花摘みに出たところが道に迷い、腹が減ったのでそばにあった茸を食べたら
何故か知らないが踊りだしたくてたまらなくなった」とのこと。
樵もその茸をもらって食べたところが踊りが止まらなくなったが、やがて
互いに正気に戻り、里に帰り着くことができた。それいらい、その茸を
「舞茸」というようになった。

こんな話でしたね。

実際に食べたのはスーパーでも売られているような舞茸ではなく、笑い茸
だったそうですが。
605山犬:02/10/14 00:14
>>602
おそらく、ホンシメジ(ヒラタケとは別の)やマツタケといった
一部のキノコ以外は、ほとんどが人工栽培できるのでは?
具体的に何種類かはわかりません。

>>603
そう、その話です!
ありがとうございます。

あともう一つ、>>600氏も書きこんでおられますが、
時代が下るにしたがってヒラタケに代わってマツタケが台頭すると言うのは、
ひょっとして人の手が入るようになってマツタケが増えていったという
事なのでは?

マツタケの生える環境は、ある程度人が山林を管理していないと出来ない
らしいですし。(あくまで推論ですが)
606山犬:02/10/14 00:19
あと、醍醐に関してですが、高校の頃、上でも紹介されている
「古代日本のミルクロード」を参考に作ってみた事があります。

2gの牛乳を、約90度の温度を維持しながら数時間あたため、煮詰めていった
のですが、牛乳は途中から少しづつ甘くなって行き、六分の一程に煮詰めた時には。
かなり甘ったるくなりました。

甘いと言っても乳糖の甘さで、砂糖の甘さと違ってクセがあるのですが、
甘さに飢えていた昔の人には、これだけでも美味と感じられたのでは
ないでしょうか。

その後、この煮詰めた牛乳をバットに移して冷蔵庫で冷やすと、
冷えて固まり、バターが分離して上にぽつぽつとまるく浮いてきます。

バター自体はごくフツーのバターでしたが、この冷えて固まった奴は
結構美味しかったです。クリームチーズのような感じです。

醍醐と称して、通販で売っている奴も食べる機会がありましたが、これは褐色の
牛乳の水分を飛ばしただけのもので、はっきいり言って美味しくありません。
607世界@名無史さん:02/10/14 00:44
>606
とてもおいしそうな話だ。やってみよっかな
608世界@名無史さん:02/10/14 02:35
前にも書きましたが、「醍醐」という飲むヨーグルトがありまして、それは乳糖だけで
甘みをつけているというなかなかいい感じのものです。
609Krt:02/10/14 02:42
森林破壊が原因となって日本人のキノコの好みが平茸から松茸に移った、というのは
面白い視点だと思う。近世ではどうかと思い、利休が一年間に催した茶会の記録を収めた
「南方録」から、どのようなキノコが茶会の料理に用いられたかをざっと数えてみた。
それによると、榎茸1,椎茸17,川茸8、しめじ1、松茸2、である。

 椎茸と川茸が異常に多いが、これはこれらの煮染めが「菓子」として提供されている
という側面も考慮しなければならない。注目すべきは既にこの時点で平茸が一度も
使われていないことで、当時もう京都近辺では手に入りにくくなっていた可能性もある。
 ちなみに元禄時代に出た「本朝食鑑」においては九種類の食用茸が挙げられ、平茸も
食味の点で高く評価されているが、既に茸の最高位は松茸に移っていることがわかるし、
さらに松茸は京都周辺のものが最高とされ、松林で獲れる茸として他に初茸が挙げられて
いることからして、京都を中心とする都市周辺で山林が松林に変化していたことが窺える。

あと「本朝食鑑」でちょっと驚いたのは、このころ既に、榎茸については榎の老木を切って
穴蔵に置き、それを湿った藁で覆うやり方による、家庭での自家栽培が始まっていたことだ。
米のとぎ汁などをかけてやることで容易に収穫出来る、と書いてある。
610世界@名無史さん:02/10/14 02:53
椎茸栽培が安定して生産出来るようになったのは実は近年になってから。
日本人農学者、森喜作の努力によって椎茸は安定して稼げる商売になったのである。

それまでは椎茸生産はある種ギャンブル的な面があった。
椎茸の生産に手を出し破産した農家は少なくない。
611世界@名無史さん:02/10/14 19:19
>>609
>川茸8
というのは、何の茸のことでしょう?
福岡県甘木市の辺の名物・カワタケ(清流で育つ天然のカワタケ)
とは別物でしょうか?
それともこの類のものでしょうか(これだと、川茸でなくて膠茸みたいですが?)

http://www.bh.wakwak.com/~fungiman/urayama/hnbrnkwt.htm
http://www.cx.sakura.ne.jp/~kinoko/00jap/koganenikawatake.htm
http://red.sakura.ne.jp/~mashroom/kinoko/hanabiranikawatake.htm
612アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/14 19:26
井上靖の父方(お父さんは婿養子なので井上ではない)のお祖父さんが
しいたけの栽培にずいぶん功績のあった人らしいんですが。
静岡の人です。どなたかご存知ありませんか?
613Krt:02/10/14 21:32
>>611
川茸というのは革茸のこと(正確には後者の煮染めを川茸というらしい)。
また、革茸というのは、現在では香茸(コウタケ)あるいは鹿茸(シシタケ)
と呼ばれている茸のことで、その形状はカサが漏斗状、表面に強いささくれがあり、
焼くと醤油のような香りし、コウタケ飯、コウタケ酒として賞味されるそうである。
現在では香茸と鹿茸とは別の茸、という説が有力だが、昔は同一視されていたらしい。
週刊朝日百科「植物の世界」別巻3によるとヒダナシタケ類イボタケ科コウタケ属の茸。

 本朝食鑑には鹿茸=革茸として出ているが、徒然草(下)にも「鹿茸を鼻にあてて
かぐべからず、ちひさき虫ありて鼻より入りて、脳をはむといへり」と、ある所からして
少なくとも鎌倉時代末期以来の歴史を持つ、相当に由緒正しい食用茸のようである。

なお「夢自然:きのこ1」山と渓谷社p.42によれば、この茸も「松のまじった広葉樹林」
に生えるらしい。平茸と松茸の中間段階の茸と位置づけるべきだろうか?
614世界@名無史さん:02/10/15 19:18
茸を一番よく利用するのはどこの国?
ロシアもよく茸を利用するらしい
615アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/15 19:51
>>614
何年か前ロシアで食糧事情が悪いため、キノコを取りに行くのが流行って、
毒キノコで大分死人を出してますね。

アガサ・クリスティの伝記で、ヴィクトリア朝末期の中流家庭のお客を呼んだ
時のメニューやクリスマスのご馳走みつけたけど、今は、場違いみたいだから
タイミングを見計らって出しますね。
616世界@名無史さん:02/10/15 19:57
>>ウヅメ
直リンはくれぐれも注意しろよ。 頭のhを取るんだ。
617アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/15 20:13
>>616
来てもらいたがっている所ならいいですか?
618世界@名無史さん:02/10/15 20:22
松茸が採れなくなったのは、植林で杉林ばっかりになったのも
あると思いますけど
619世界@名無史さん:02/10/15 21:15
>>617
検索サイトとか、公的機関のサイトとか、
いわゆる公共性の高いものならいいけど、
個人サイトなら直リンはしないのがマナーです
620世界@名無史さん:02/10/15 23:28
茸の食用は暑い国よりも寒い国のほうが盛んなのでしょうか?
インドネシアやアフリカやブラジルで茸の話聞かない
621アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/15 23:33
>>619
ありがとうございます。
お店なんかはいいわけですね。
622世界@名無史さん:02/10/16 00:26
今は飛ばす前にime.nuというバッファかましてるから
形式上直リンにはならないんじゃなかったっけ?
623世界@名無史さん:02/10/16 03:41
タイではフクロタケを辛いスープに入れて食べます
624世界@名無史さん:02/10/16 18:32
個人サイトの管理者に対してのマナーならばreferrerは残すべきだろう。
どうもチャンコロの考える事はわからんな。
625世界@名無史さん:02/10/17 03:03
アガリクス茸、はブラジル産
626世界@名無史さん:02/10/17 03:15
>>624
意味不明
「残さないべき」じゃないのか?
627世界@名無史さん:02/10/17 03:55
>>626
へ? refferer の意味わかっている? どこのリンクを辿ってやってきたのかが
わかる log のことだよ? ってスレ違いもいいとこなんで、以後この話題禁止。
628世界@名無史さん:02/10/17 06:20
フエゴ島にはチッタリアという茸があって
絶滅させられた先住民族が生食してたと
書いてあったけど、美味しいのだろうか
629番宣:02/10/17 18:50
NHK教育 10/25 後10・00〜10・45
 ドキュメント地球時間「イギリス・16世紀 グルメ王の食卓」

 16世紀、イギリス・チューダー朝。2代目の王として君臨した
ヘンリー8世は絶対的な権力を誇示し、贅の限りを尽くした
食生活を謳歌したことで知られる。
 番組では、王の食卓にのぼった豪華な食事の数々を細部に
わたって再現する。また、当時の食材の流通経路や食文化など
食にまつわる興味深いエピソードの数々を紹介する。
630世界@名無史さん:02/10/19 00:00
ヨーロッパでも蕎麦をクレープの形で食べるらしい
麺としての日本蕎麦の歴史は比較的新しいらしい
631アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/19 00:21
アガサ・クリスティによるヴィクトリア朝末期のクリスマスのディナー

カキのスープ、ヒラメ、焼いた七面鳥、煮た七面鳥、ロースト・ビーフ、
プラム・プディング、ひき肉パイ、各種デザート(クリスマス用菓子含む)

もちろん庶民じゃありませんが、王侯貴族でもありません。
地主さんです。
632アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/19 00:27
クリスティの実家ではコック(イギリスの中流家庭では女性)が毎日7〜8人の
友人を招いてお茶会をやってたそうです。
クッキーやケーキやパイは焼きまくり。この材料代だけでも我が家の食費より多いはず。
633世界@名無史さん:02/10/19 02:10
>>631
素材だけみれば豪華だけど、味のほうはイングランドだからねぇ…
634世界@名無史さん:02/10/19 02:41
>630
蕎麦が麺の形になったのは江戸時代じゃなかった?
635世界@名無史さん:02/10/19 04:15
英国の料理は
本当に今もまずいの?
上層階級は美味いもの食っているのでは?
636世界@名無史さん:02/10/19 05:45
デーツうまい
637世界@名無史さん:02/10/19 08:43
英国貴族は小さいころは乳母の作る庶民的かつうまくない料理食べるので
食に対する執着がすくない&食文化が発展しないという説を本で読んだな。
638世界@名無史さん:02/10/20 19:06
ローマ文化が残らなかった
清教徒になったため
英国の料理はまずいのでは
639世界@名無史さん:02/10/20 23:46
なんにしてもイギリス人とアメリカ人は世界史のおそらく永遠の謎だよな。
なぜ栄華をきわめたはずの国の人間の食文化がアレでナニであるのかという(w
640世界@名無史さん:02/10/21 11:14
つか、思うんだが、ここまで貶められるほど連中の食い物は
不味くないと思うんだが。美味いとも思わんけど。大体、それを言ったら
日本料理だって連中はなんと言うのやら、と言う気もするし。
641世界@名無史さん:02/10/21 12:00
日本料理は生臭く泥臭い、と言ったところ。
642世界@名無史さん:02/10/21 20:00
>>640

明治時代に日本を旅した外国人の旅行記読んだ限りでは、
日本料理は評判悪いです。
特に評判悪いのが、味噌とたくあんの匂いです。

ただ、江戸末期に日本にやってきた連中が幕府から饗応された
ときに彼らが残した記録を見ると、みな非常に感心したという
記述もあります。

普通の人が食べていたものと、ごちそうの差異が大きかったの
でしょうね。
643世界@名無史さん:02/10/23 22:25
江戸時代に日本でパンを作れる人は居なかったの?
644世界@名無史さん:02/10/24 00:30
「日本食」というのはぞっとするような魚と野菜の料理で、
少数の人だけがこれを呑み込んで消化できるのである。

ぞっとするほどのいやなもののスープ(味噌汁)。

黒くどろどろした貝類の佃煮、串刺しの干した鱒、海鼠の佃煮、根菜類の味噌和え、
緑色をした海苔のせんべい‐いずれも味の悪い不快な食物である。

浸液は透明の淡黄色の液体で、すばらしくいい香りがする。
いつ飲んでも気持ちよくさわやかである(日本茶)。

イザベラ・バード(イギリス人)「日本奥地紀行」(明治11年)。
645YP:02/10/24 02:53
イギリスって物価が日本より高いものだから、日本の感覚でマクドナルド
で軽く食事をしようにも、結構な出費(千円程)になるそうだ。

関係ないけど、
ファストフードのフライドポテトではサブウェイのが一番甘いと思う。
BKはなくなっちまったからね。
646世界@名無史さん:02/10/25 20:49
>629
を忘れない用にage
647世界@名無史さん:02/10/25 22:30
うーんヘンリー8世にてるなあ。
648世界@名無史さん:02/10/25 22:34
フィッシュ・アンド・チップは美味しいの?
649YP:02/10/25 22:35
BS2も捨て難いぞ!(笑
650世界@名無史さん:02/10/26 00:40
>648
日本人や中国人が作れば(笑
欧米の人が魚のフライあげると味が抜けてパサパサになるまで平気であげるから…
651世界@名無史さん:02/10/26 01:27
揚げ物は良い油を使おう
特に炒め物に古い油使うな!ごま油かオリーブ油でないと駄目
菜種油は駄目
652世界@名無史さん:02/10/26 03:13
そういやトルコでは、
魚とヨーグルトの食い合わせを気にしたりするらしいが、
ウナギと梅干しみたいな食い合わせって他の国にもあるんだろうか?
653ラテン系諸国民:02/10/26 04:01
日本ではカツヲにホースラディッシュつけて食うそうだぜ。いやはや。

やっぱカツヲにはオリーブ油だろ
654関西人:02/10/26 11:26
ウチじゃ刺身は塩で食うもんとされてますが何か
655世界@名無史さん:02/10/26 16:20
なかなか面白かった。
>>629>>646に感謝。
656世界@名無史さん:02/10/26 18:15
日本料理は油少ない
657世界@名無史さん:02/10/26 18:15
ルイ14世のある日の昼食メニュー
スープ:老去勢鶏二羽としゃこ四羽のキャベツ煮。鳩六羽のクリーム・ポタージュ。
鶏冠とミート・パイ入りポタージュ。
前菜:去勢鶏としゃこ
アントレ:十六キロの仔牛肉と附け合わせ。パイ詰めの鳩十六羽。
小アントレ:鶏六羽のフリカッセ。しゃこ二羽の挽肉。雛しゃこ三羽のソース煮。
炭焼きパイ六個。仔七面鳥二羽焙り焼き。トリュフ詰め若鶏二羽。
焼き物:脂ののった去勢鶏二羽。若鶏九羽。鳩九羽。幼鶏二羽。しゃこ六羽。
タルト四個。
デザート:果実二桶。乾燥ジャム二種。果実の砂糖煮四種
658世界@名無史さん:02/10/26 18:42
>>657
なんか鳥ばっかり食ってるなあ
鳥がルイ16世の好物だったのか?
659名無し見学者:02/10/26 20:11
えーと、確か既出ではなかったと思いましたので。
ttp://www.sankei.co.jp/news/020802/0802bun151.htm

ビールはあまり飲んだことないのですが、一度試飲してみたいと思いましたです。
660世界@名無史さん:02/10/31 00:53
七面鳥はアメリカ原産なのに何故か
ターキー(トルコ)?
661世界@名無史さん:02/11/01 22:16
焼き鳥は日本だけか
662世界@名無史さん:02/11/01 22:24
インドネシアにも屋台料理だけど、焼き鳥「サティ」があるよ。
ピーナツソースで食べるところが、日本と違うけど。
663世界@名無史さん:02/11/02 02:40
>サティ
うまいよね。マレーシアやタイの屋台でも売っている。
甘辛の味がたまらん。
664世界@名無史さん:02/11/02 03:45
サティってどういう意味?鳥の名前?
665世界@名無史さん:02/11/02 19:22
イスラム圏のカバブは羊肉だけ?
666世界@名無史さん:02/11/02 19:51
667世界@名無史さん:02/11/02 19:53
日本で、古くから栽培されていた青森県弘前市には、蒜(にんにく)神社があり、
にんにく祭りが行われている。市で買ったにんにくを束ねて、戸口に飾り、
無病息災と魔除けにするという風習が残っているという。にんにくの大産地だけに、
生活習慣の中に根づいている。
668世界@名無史さん:02/11/02 20:38
ヤマトタケルノミコトが信州で鹿の神を大蒜を使って退治したと言う話が
あったはず。

源氏物語には、光源氏の台詞として
「大蒜を食べた女の相手するなら、鬼と寝た方がいい」などと言うのがある。
古くからニンニク臭は嫌われていたのだ。

アイヌはアイヌネギ(行者ニンニク)の臭気は魔物を払うとして、
疫病が流行ると村の入り口に飾ったそうだ。
ドラキュラ除けにニンニク使うのと同じように。
669世界@名無史さん:02/11/03 00:33
>665
トルコではシシケバブ。
ブラジル人マダムが経営するトルコ料理屋で教わったよ(笑
コックはトルコ人だった。
670世界@名無史さん:02/11/03 23:35
>>660
アメリカ原産の鳥なのに七面鳥をターキーと呼ぶのは、
西欧人がトルコ人に対して、一種不気味な感情を抱いていたので、
肉腫が垂れた不気味な外見をしたあの鳥を、
「ターキー」と名付けたのだという話を読んだことがあります。
671YP:02/11/04 00:38
云われてみればアブドゥル・ハミト2世は、肉腫が垂れた不気味な
外見の様な・・
672世界@名無史さん:02/11/04 00:39
一応、俺の手元の百科事典じゃ、

>英名をターキー(〈トルコの〉の意)と呼ぶのは,そ>れ以前にアフリカから
>トルコ経由でヨーロッパへ渡来したホロホロチョウと混同されたためとい
>われている。

となっとるな。ま、だからと言って670を否定する事にはならんけど。
673名無し見学者:02/11/04 10:31
今朝新聞のテレビ欄見て気が付いたんですが、BS2で午後1時から
中華料理の特集やるみたいですね。
録画はちょっと無理そうですが。
674世界@名無史さん:02/11/04 19:00
中華料理 延々やってるけどやっと乾隆帝の飯に突入した。
しかし全席 本当に全部喰うのか。
675世界@名無史さん:02/11/04 20:17
”馬鹿”っていう鹿がいたのか。初めて知ったよ。
676世界@名無史さん:02/11/08 12:06
満漢全席=清宮廷料理?
677世界@名無史さん:02/11/08 12:29
エジプトからパンが入ってくる前は他の国の人は
穀類をどうやって食べてたの?パスタ?
678スラヴァ:02/11/08 13:08
>>677
主に挽き割りにして粥状にして食べていた。イギリスのポリッジ、ロシ
アのカーシャなんかはその名残。

嵐山光三郎の本で読んだけど、ご飯も固い粥の一種なんだそうだ。
679世界@名無史さん:02/11/08 14:51
>>678
レスありがとー。
680世界@名無史さん:02/11/08 18:03
>>678
イタリアのポレンタなんかもその系統ですね。
現在はトウモロコシ粉で作るが、かつては荒びき大麦なんかで作ったらしい。
古代ローマでは、パンが普及した後も、よく食べられていたとのことです。
681世界@名無史さん:02/11/08 18:09
ヘンリー4世の即位式後のメシ。
ファーストコース
豚のペッパーとスパイスソース煮 ロイヤルプティング 猪の頭 肥えた鶏(フォアグラか?)
アオサギ 記事(もとい雉だ!)白鳥の子 ナツメヤシとプラムのカスタード チョウザメと川マス
セカンドコース
鹿のミルク煮 ジェリー(ゼリー?)子豚の詰め物 孔雀 焼き鳥 鶏のあんかけ クレーン(道路
を走ってるアレ・・・ではない。)鹿の焼肉 兎 果物パイ 冷豚肉 ナツメヤシプティング
サードコース
牛肉 ワインとアーモンドソース マルメロ煮 焼き白鷺 ダイシャクシギの松の実の蜂蜜生姜焼き添え
ヤマウズラ ウズラ シギ 小鳥 卵のあんかけリソール 兎 豚の薄切り 冷卵 フリッターズ チーズケーキ
小さなロールパン
  ∧_∧  
 (・∀・)
 (つ|〜〜〜|
  | \__/
(_ )_)
そういえばスープがないぞ。
682世界@名無史さん:02/11/08 18:12
ずれてたので書き直し。
ヘンリー4世の即位式後のメシ。
ファーストコース
豚のペッパーとスパイスソース煮 ロイヤルプティング 猪の頭 肥えた鶏(フォアグラか?)
アオサギ 記事(もとい雉だ!)白鳥の子 ナツメヤシとプラムのカスタード チョウザメと川マス
セカンドコース
鹿のミルク煮 ジェリー(ゼリー?)子豚の詰め物 孔雀 焼き鳥 鶏のあんかけ クレーン(道路
を走ってるアレ・・・ではない。)鹿の焼肉 兎 果物パイ 冷豚肉 ナツメヤシプティング
サードコース
牛肉 ワインとアーモンドソース マルメロ煮 焼き白鷺 ダイシャクシギの松の実の蜂蜜生姜焼き添え
ヤマウズラ ウズラ シギ 小鳥 卵のあんかけリソール 兎 豚の薄切り 冷卵 フリッターズ チーズケーキ
小さなロールパン

683世界@名無史さん:02/11/10 18:30
イギリス人は食事におけるスープの重要性を理解していない、
とカザノヴァの「回想録」のイギリス移住前後のくだりに書いてあった。
684アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/10 23:08
結婚式に呼ばれて、行く気がなかたのでご祝儀だけ包んでおきました。
多分3000円くらいで、選んで頼めるカタログとかでフォアグラの缶詰3品セットと
いうのを頼んだら送られてきました。
1.ガチョウのフォアグラブロック 130グラム
2.アヒルフォアグレピューレ 190グラム
3.ガチョウのリエット 200グラム

この中で本物は1だけ。2はアヒルを使ったまがい物。3はフォアグラを使った、
例えるとすれば、低脂肪乳とか加工乳みたいなもん。
庶民の生活はこんなものか!お正月にみんなで食べますけど。
685スラヴァ:02/11/11 08:40
>>681
クレーンって鶴のことかな?イギリスでも食料にしていたんですね。
食べるところがあまりなさそうだけど。
686アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/11 10:22
>>685
鶴の吸い物は、江戸時代には将軍家(あと何軒か許可されていたそうだけど忘れた)
の特権で、家臣にもふるまわれるのは名誉で大変なご馳走でした。
食べられるのは僅かな部分で、たいがいは鶴の脂が浮いて、肉の付いた骨が一切れ
入っていて、あとは菜っ葉ばかりだったとか。
鶴を密猟すると死刑です。贅沢な町人が猟師や百姓に獲らせてこっそり食べてた
例もありますが、獲った者も、獲らせた者も死刑。
687世界@名無史さん:02/11/11 20:31
氏刑の危険を冒してまで食いたくなるほど美味いものなのか?
688世界@名無史さん:02/11/12 08:38
禁止されると食いたくなるのは人の常
689世界@名無史さん:02/11/12 13:11
死刑にゃならんだろうが、鶴捕獲は今でも禁止だろうな。
とか言ってるとなんか食いたくなってきた(w
690世界@名無史さん:02/11/12 18:30
>>689は氏刑
691世界@名無史さん:02/11/12 19:33
牛丼の始まりは、やはり日本とみてよいでしょうか?
692世界@名無史さん:02/11/12 20:47
丼モノヤホーイ!
693世界@名無史さん:02/11/13 00:18
>>686
その密猟禁止令というのは、生類憐れみの令とかではなく、
絶滅危惧種の保護という観点から施行されていたのですか?
694世界@名無史さん:02/11/13 00:22
>>693
ウヅメさんの文面から、わからないのか?

>>江戸時代には将軍家(あと何軒か許可されていたそうだけど忘れた)の特権
>>鶴を密猟すると死刑

封建社会だったってこと。
695世界@名無史さん:02/11/13 01:10
封建社会だった、というだけの理由で全てを説明できるとでも?
696世界@名無史さん:02/11/13 01:13
紫の衣は皇帝のみの特権、とかいう類の話ならばともかく、
相手が野生動物のこととなると、一般的に狩猟されている獲物を
勝手に将軍家御用達と称して禁制にすることは現実的にできない。

そもそもにおいて鶴を禁猟の対象とすることに、保護上の意味が含まれたのか、
というよりも、江戸幕府の政策の中にそのような生態学的視点があったのか、を質問したい。
697世界@名無史さん:02/11/13 01:28
自己レス
江戸時代には鶴は将軍の権威の象徴として厳重に保護されており、
日本全国でその姿を見ることができた。鶴が絶滅寸前に陥ったのは
江戸末期から明治にかけての乱獲と開発によるもの。
698世界@名無史さん:02/11/13 08:38
なぜ乱獲されたの?
やっぱ食用?それとも薬用とか羽毛とか?
699世界@名無史さん:02/11/13 14:40
食ったこと無いから味は知らないけれど
珍しいから珍重されただけじゃない?
700世界@名無史さん:02/11/13 14:44
薬用って言うならわかるが、珍しいからって
乱獲されるものなのか?
701世界@名無史さん:02/11/13 17:50
トキは田んぼを足で引っ掻き回して稲を倒すから
嫌われて殺されて絶滅したらしい。鶴もそうなのだろうか?
702世界@名無史さん:02/11/14 01:14
明治に入ってから絶滅寸前に追い込まれるまではあっという間だったらしく、
明治政府も明治22年(1889)にタンチョウの禁猟の布告を出しているそうだ。

鶴の羽毛が珍重されたなんて話は別に見つからないなぁ。
703世界@名無史さん:02/11/14 16:47
その辺の池に泳いでる鴨が美味そうなんですが、勝手に捕って食っても法律上いいんですか?
動物虐待するつもりもないし、魚釣りもするし、何はともあれ、金ないし。
704世界@名無史さん:02/11/14 19:49
中国料理に牛肉が少ないのは、牛は労働力だし、食っても不味かったから。
牛に脂身が付くのは18世紀以降で、イギリス人がえさに豆を加えたため。
それ以前の牛肉は固くて食えたもんじゃなかった。だから煮込みとか、赤身の美味しい
ローストビーフとかにしてたのよな。
ステーキや焼き肉が旨く食えるようになったのは最近の話。
705世界@名無史さん:02/11/15 04:09
>>703
 勝手に捕まえると鳥獣保護法違反です。自分で捕まえたければ
ライセンスを取る必要があります。ライセンスをとっても実際に銃を持つには
警察の身辺調査もあります。またその辺の池が狩猟の許可地域
でない可能性も高いです。素直にアヒルや合鴨を買って食べる方が楽です。
706世界@名無史さん:02/11/15 04:12
話はかわるけど、かつて牛肉に輸入制限がかかっていて、牛肉の値段が
めちゃくちゃ高かったけど、そのころは牛肉はめちゃくちゃ美味しいと
感じていたけど、牛肉が安くなったいまは、逆に豚肉のほうが美味しいと
感じちゃうなぁ。しかも豚肉のほうが栄養もあるし。

鶴の話じゃないけど、美味しさには希少価値がものすごく影響するん
だろうなぁ、と実感。
707世界@名無史さん:02/11/15 06:15
豚の方が料理のし甲斐がある
あまり工夫せずにただ焼いて食うだけなら牛だけど
凝った料理すると豚の方がいろいろできる

中華料理は加工度が高いから豚を好むんだろう
708703:02/11/15 08:25
thank you! 合鴨買いに行きます。>>705
709世界@名無史さん:02/11/15 13:03
>>706
制限がかかっていた頃流通していた牛肉は全て国産牛。
現在流通している安い牛肉のほとんどは輸入牛肉。
今でも目の玉飛び出るような値段の和牛を売ってるが、
それを食っても「豚肉のほうが美味しい」と言えるのか?
710世界@名無史さん:02/11/15 13:07
まあ、健康のためにも豚肉のほうが優れてるんだけどね。
牛脂は消化に悪い。日本人が好む霜降り肉なんぞより、
牛肉文化圏で珍重されるのはヒレなどの上質の赤味。
中でも、シャトーブリアンと呼ばれるヒレの最上級品が一番高い。

このシャトーブリアンというのは、美食家としても有名な
フランスの文人・外交官のあのシャトーブリアンから取られた名前。
711世界@名無史さん:02/11/15 17:11
>>709
それこそ 706 のいうように国産牛=うまいというように、
「希少価値がものすごく影響」した評価のような。
712世界@名無史さん:02/11/15 17:46
>711
肉に対する好みもあるよ。
日本では霜降りが好まれるが、
亜米利加とかだと赤身が好まれる。
ゆえに、亜米利加の牛より
日本の肉の方が、日本人にはうまいと感じる。
713山犬:02/11/15 21:37
>>712
それ、某グルメ漫画でもたびたび言われてますけど、実際はどうなんでしょうね。

以前、ディスカバリーチャンネルだかヒストリーチャンネルだか忘れたのですが、
アメリカの牧場を扱ったドキュメントを見ました。
その番組によると、アメリカでも柔らかくて脂ののった肉が好まれるそうで、
アメリカの牧場でもそういった肉を生産するために、餌の改良やコンピューター
を駆使して最適な交配をしたりと、様々な努力をしているようです。

ハリウッドスターやメジャーリーガーにも、神戸牛ファンは多い
みたいですし、実際にはアメリカ人も、脂ののった肉が好きな人も多い
ような気がするのですが。
714世界@名無史さん:02/11/15 23:20
アメリカ人の食文化は世界的にも忌み嫌われているものなので、
外国の標準として考えるのはやめたほうがよいかと思われ。
715世界@名無史さん:02/11/15 23:55

結局
脂萌えな民族はメリケン、ジャップってことでファイナルアンサー?
716世界@名無史さん:02/11/16 00:03
大ブッシュが来日した時霜降り肉のあまりの美味さに
「こんなうまいステーキ食べた事が無い!」って言って肉をアメリカにもって
帰ったって聞いたけどマジ?
向こうの肉は革靴の皮みたいに固く日本食屋の肉のあまりの柔らかさに驚くとか。
デーブ・スペクターが朝の番組でアメリカの雑誌に載ってる有名人100人みたいなのに
Kobeって名前のアメリカ人がいてこれはお父さんが食べた神戸牛の肉のうまさに感動して
そういう名前をつけた、と紹介してたけど。
結構日本の肉は評判よさそうな感じ。
717世界@名無史さん:02/11/16 00:10
>>716
とりあえず、シャレでもいいからデパ地下で6000円ぐらいの松坂牛を買って焼いて食ってみれ。
脂肪だけと言えばそうだが、別次元の旨さだから。
食えばわかる。
718世界@名無史さん:02/11/16 00:30
>709
すまんが高級和牛は大抵霜降りで、霜降り苦手な俺は和牛はうまいとは思わん。
719世界@名無史さん:02/11/16 00:31
>716
向こうの肉は確かに固めだが、肉をやわらかくするテクニックは本当にいくつもあるので…

ってよく考えればこういう話はスレ違いだな。スマソ
720世界@名無史さん:02/11/16 02:57
スレ違いだが、某グルメ漫画でいう、
うまみを感じる成分が、アジアはグルタミン酸で
欧州はイノシン酸と言うのは、信じるに足りるのかな?

牛の赤身も、ちゃんとした牛の肉ならうまいよ。
霜降りは絶対条件じゃないでしょ。
721世界@名無史さん:02/11/16 07:52
食物や調味料、味付けからすると、その傾向はあるらしい。
もっとも、だからそうだと断言できるかはなんとも。
ちなみに俺はイノシン酸系の食材の方が好きだね。
722世界@名無史さん:02/11/16 08:43
私たまにパリの安レストランで食うすじすじのビフテキが恋しくなるよ(w
ナイフで切るのに苦労するんだ、これが。
723世界@名無史さん:02/11/16 14:54
>721
マグロなどの赤身の魚のうまみは、
イノシン酸だから日本人は両方好きなんだろうなぁ。

ブッシュなど、経済的に恵まれている人(かつての王侯貴族等)が
濃い食事を好むのは、欧州だと昔からの傾向だと思うのだが、
欧州の一般市民は霜降りを歓迎しているのかな?
食材が文明の交流で広がったことは確かなのだから、
かつての常識が変わると言うことは、当然だけれど
欧州の生産者は、その需要が見えていないのかな?
724世界@名無史さん:02/11/17 01:55
>>722
すじすじのステーキだなんて想像しただけで不味そうだ。
いらん
725世界@名無史さん:02/11/17 02:34
幼女のスジなら・・・
726世界@名無史さん:02/11/17 04:25
超美少女じゃなきゃ却下
727 ◆ICh0ra7InI :02/11/17 19:31
以前、授業で肉の鮮度を評価するのにグルタミン酸とロイシン酸(?。貝の
うまみ成分)の比を用いる方法があるということを教わった。
この前、腐りかけた、いや腐っていたかもしれない豚肉をよーく加熱して食
べたら貝に似た味がした。
よく言われる腐りかけの肉のうまみとは実は貝の味ではないのかと思った。
728世界@名無史さん:02/11/17 20:01
霜降りの肉の美味さと言うのは脂の美味さだから。
おれはトロを美味いと思ったことはないんだが、これも脂の味。
肉を食って美味いというのとは旨みが違うと思われ。
729世界@名無史さん:02/11/17 21:07
チーズの旨味はグルタミン酸だからヨーロッパ人だって
イノシン酸だけじゃなく、グルタミン酸の味も知ってると思う。
730722:02/11/17 21:16
>724
筋は確かに食べにくくて困るんだけど、肉自体は良く噛むと味がある。
付け合せの山のようなポムフリットと一緒に食べると(゚д゚)ウマー

でも霜降り好きな人はダメかも?
731世界@名無史さん:02/11/17 21:44
>>730
まず、漏れは霜降り派だと言っておく。

牛スジはトロトロになるまで煮こまないと。
トロトロ牛スジカレーの一日置きは美味い。
実際、赤身よりも美味いと思う。
霜降り肉と双璧。
732世界@名無史さん:02/11/17 21:58
>>718
ならば貴様はシャトーブリアンを購入し食せ。
733世界@名無史さん:02/11/17 23:54
>>723
おかずとして接するか、主食として接するかの違いですかね?

欧州の人にとっての肉とは、日本人が毎日米と接する様なモンだと思うんで
脂の味より肉の味と取ると思う。
734世界@名無史さん:02/11/18 00:46
>>733
あ、なるほど。そう言われるとイメージがわいた。
霜降り肉はバターライスと考えればいいのか。
735世界@名無史さん:02/11/18 01:53
>>733
今の日本人にとって牛は主食みたいなものだろ。
牛丼・ハンバーガーだけじゃなくて味付けにビーフエキスを使う食品は多い。
736世界@名無史さん:02/11/18 02:03
>>735
それと主食とは違うだろ。
牛丼はおかずが上に乗ってるだけで米が主食。
ハンバーガーはサンドイッチの亜種であってパンが主食。

味付けだけで主食になるなら、日本人の主食は大豆だ。
737YP:02/11/18 02:32
キューバって、海に囲まれながら魚料理が殆どないんだってね。
肉、豆、バナナ、の毎日。
中米あたりってのは、生活が海とは切っても切れない様な所なの
にそういうものなの?
738世界@名無史さん:02/11/18 02:40
カナダは海産物が豊富なのに、ろくな利用法を知らず、
新鮮な魚もみんなフライにしてしまうという話だな。
赤毛のアンに書いてあったんだが。
739世界@名無史さん:02/11/18 02:41
お魚さんの目玉がこっち向いてるから怖いの。
740世界@名無史さん:02/11/18 03:12
日本には鳩がたくさん居るのに日本人は鳩を食べないのは不思議だ。

フランス人から見ればそういうことになる。

何を食って何を食わないかは文化によるから
美味いものでも何でも食うわけではない。
741世界@名無史さん:02/11/18 08:15
鳩料理ってエジプトが有名だが、うまいんか?
742世界@名無史さん:02/11/18 13:23
欧州では馬肉を食うことがタブーなの?
743世界@名無史さん:02/11/18 13:24
日本では、鳩はなぜだから知らんが平和の象徴とされてしまったからなあ
美味いとわかっても、食べにくい動物になってしまったんだろう
744世界@名無史さん:02/11/18 13:37
それならば江戸時代には鳩は食べられていたのか?
745アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/18 14:30
>>744
雀や鴨や雉を食べた話ならいくらもありますが、鳩は聞いたことがありませんね。
八幡宮では鳩を飼うことになってたから、宗教的なタブーじゃないでしょうか。

御元服鳩を見い見いあそばされ という川柳があります。
746吐瀉物をつつく平和の象徴:02/11/18 15:07
鳩が平和の象徴なのは、ノアの箱舟の話で陸地が出てる証拠であるオリーブの枝を加えて戻ったので、平和が戻ったことを知らせた鳥というとこからだったはず〜。
後は戦争中は鳩を食ったので、町に鳩がいなかったから、鳩のあふれる町は鳩が食われない平和な町だという話も聞いたことあります。
後者はフランス料理か何かを食うときに、おしゃべりなソムリエが教えてくれました。ガセかもしれませんが。
っつーか、鳩それほど旨くなかったです。
747世界@名無史さん:02/11/18 16:06
>>724
宗教的なものとは違うが、伝統的な暗黙のタブーがあるらしい。
もっとも、地域と社会階層にもよると思ったが。
748世界@名無史さん:02/11/18 17:46
すずめと違って鳩は昔の日本には今ほどにはうじゃうじゃいなかった
んじゃないのかな。
取って食うほどありふれた存在なら、もっと説話やおとぎ話に鳩が出
てきてもよさそうなもんだし。
749世界@名無史さん:02/11/18 18:05
 野生のいわゆる山鳩といわれるキジバトはよく食べていたようだ。
お寺とかにいるドバト(カワラバト)はあまり食べなかったらしい。
750世界@名無史さん:02/11/18 18:47
>>742
特にタブーということではなかったような。
一部地域を除き食肉として一般的に用いられる習慣がなかっただけかと。
貧民用の肉として安く売られていたという記録もありますが。
現在でもフランスの一部では食べます。
751世界@名無史さん:02/11/18 19:05
フランスの馬肉食文化は欧州内では比較的珍しいもので、
馬肉食をタブー視する文化、というか愛護趣味は実際どこかにあったはず。

ソースはマーヴィン・ハリスの「食と文化の謎」。
752アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/18 19:29
タルタルステーキは本来、馬肉ですよね?
753山犬:02/11/18 20:05
>>752
そうです。
もともとは、硬い馬肉を美味しく食べるために生まれた調理法だそうですが。
馬は人間と関わりの深い動物なので、食べたくないという人がいるのも
うなずけます。

鳩は戦中戦後の食糧難の時期には結構食べられたみたいですけど、
それ以外にはあんまり聞かないですね。結構おいしかったという話です。
ちなみに、カラスは臭くて不味かったそうで。
雑食の動物は一般的に肉が臭くて不味いそうですが、鳩もカラスも雑食ですね。
雑食の度合いが違うせいかな。

鳥といえば、高校の時の生物の先生は、鳥の中では「ツグミ」がイチバン
ウマイと言ってました。ツグミは西洋でも美食家が好んで食べた鳥ですね。
現在は禁猟になっていますが、一体どこで食べたのやら…。
754アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/18 21:05
>>753
戦中戦後の食糧難は考えに入れてませんでした。
もっぱら江戸時代以前で考えていたので。
そういえば、昭和40年頃だったか、父がテレビでハイドパークかなんかを見て
「イギリスじゃ誰も取って食おうとせんけん、鳥ものんびりしとる」と感心してました。
家は八幡宮の氏子ですが、父は戦中戦後は食べ盛りだったから、罠仕掛けて
取って食ったかも。確かに、その頃の鳩は人が近づくと逃げてました。
今となっては白状しないでしょうが。
755世界@名無史さん:02/11/18 21:20
うちの死んだじいさまは大陸に行ってましたが、
「ハトは土臭くってシナ人だって食いやしねぇ」
とよく申しておりました。
食糧調達係のような仕事をしていたらしいのですが、
東南アジアまで転進してたんで、ワニは尻尾くらいしか
食うところがない、とも言ってました。
756世界@名無史さん:02/11/20 10:30
うちの母は酪農家の出身なんだけど、やはり馬だけは食べる気にならないと言っていた。
子供の頃に可愛がっていたらしい。
ニューコンビーフも食べてなかったような気がする。(馬肉混合だから)
757世界@名無史さん:02/11/20 14:26
>755
香港では鳩食わなかった?
758世界@名無史さん:02/11/21 02:47
冷凍馬肉売ってたんで
400g買って来た.

フライパンで焼いて、今夜食で食ってる.
焼肉だと冷めてくると食えたもんじゃない.
鍋にして柔らかく煮て食うべきもんなのだろう.
馬刺しは刺身だから食えるんだとわかる.

『戦争と平和』でクトゥーゾフがアンドレイに
「トルコ人どもに馬の肉を食らわせてやる」とか
言ってる場面があるが・・・.
こりゃ惨めになる.

明治日本で下層階級の食材だったというのもむべなるかな.
759758:02/11/21 02:50
まあ自分も下層階級だから
お似合いかもしれん.

値段は100g160円だったから
豚肉並みだね.
760758:02/11/21 02:51
>トルコ人どもに→トルコ人どもに食らわせてやったように、フランス人にも・・
だったかもしれない.
761世界@名無史さん :02/11/21 02:58
信州、熊本でも馬肉食うのは明治以降のことだとか。
762世界@名無史さん:02/11/21 04:05
そーいや俺も人生で馬刺を食った事は一度もないや。
実家九州なんだけど馬刺は一回も食卓出なかった。
親類の家でもそうだったから皆あんま食わないみたいだ。
魚の刺身は大好きなんだけど。今度トライしてみよう。
763世界@名無史さん:02/11/21 07:41
 戦争小説の「西部戦線異状なし」で古参兵のカチンスキイの兵隊としての要領のなかで、
「馬肉は水からとろとろ煮なければ軟らかく煮えない」ってものがあったけど本当なんだろうか?
764世界@名無史さん:02/11/21 08:50
>>763
いきなり熱湯に入れたら固くなるってことでしょ。そういう食材は多いよ。
765世界@名無史さん:02/11/21 09:55
モツ煮込みも、水から煮込んで煮こぼして、という工程を踏まないと美味しくないらしいね。
766世界@名無史さん:02/11/21 14:04
>>765

あ、それはモツの臭みを抜くための処置ですな。魚のアラを炊く時にも
似たようなことをしますし。

もっとも、世の中には狩りの獲物の草食獣の、湯気の立ってる大腸を
生で内容物ごと味わう民族もあるそうですが。
767世界@名無史さん:02/11/21 18:15
>>766
大腸の内容物って…
もしかしてウンコを食べるのか?
オエー
768世界@名無史さん:02/11/21 18:58
>>766
ビタミンの摂取でもしてんの?
そんなことしなくても生肉とか食ってまかなえないかな〜。
769世界@名無史さん:02/11/21 23:29
>753
カラスは、昔TVで女性のレポーターが食ってました。
意外と美味いらしいですよ。
日本人が喰わないのは、神様の鳥だからかなと思ってました。
捕まえるのも難しいでしょうしねえ。
770世界@名無史さん:02/11/22 02:57
馬の脂肪が民間薬として一部の人にもてはやされているらしい
771世界@名無史さん:02/11/22 03:12
馬油(バーユ)?
数年前に買ってみたけど、、臭いが嫌でしたね
772世界@名無史さん:02/11/22 04:18
どうでもいいが>>759
俺、普段そんな高い豚肉食ってねえぞ。

ちなみに馬は飼育コスト(平たく言えば肉重量あたりのエサ代)
が高いので、食用のみで大々的に飼育したりすると国が破産するそうな。
773世界@名無史さん:02/11/22 04:49
>769
あれでも、野鳥だから勝手に捕まえて食ったら
鶴食うのと同罪じゃないか?
774世界@名無史さん:02/11/22 04:54
カラスは害獣扱いで、実は役所(かどこか)で駆除してるらしいぞ。
どっかの週刊誌の穴埋め記事でカラスの墓場を見たことがある。
775世界@名無史さん:02/11/22 06:07
一応法律上は狩猟鳥獣みたいですね。>カラス
あれだけいりゃあ適当に獲ってもわかんなそうなもんですが。

参考リンクっぽいもの。
ttp://homepage3.nifty.com/hungryhunter/index.html
776山犬:02/11/23 05:00
>>755
やっぱ鳩肉も臭いんですね。
レストランなんかで出される鳩は、餌に気を使うからそうではないんでしょうけど

馬に関して
以前、山奥の集落に民俗調査に行ったとき、戦時中の食糧難の時代に荷物運搬用に
使っていた馬を殺して食べた話を聞いたことがあるのですが、やはり手塩にかけて
育てた馬を殺すのは、非常に辛かったそうです。

敗走中の兵士も、食う物がなく仕方なく愛馬を殺して食べるのは辛かったでしょうね。
クトゥーゾフの台詞も、そういった気持ちを言っているのかな?

ロストフがテリャーニンから買った馬は700ルーブルもしたし

明治時代には、牛肉と称して馬の肉を売るような店も多かったそうですね。
牛の肉と勘違いさせる為に「午肉」という看板を掲げる店もあったそうですし。

カラスは捕まえて食っても、誰にも咎められないとは思いますが、
くれぐれもカラスの反撃には気をつけてくださいね。頭が良くて怖い鳥ですので。
産卵期間中の、気の立っているカラスに頭をつつかれて怪我をする人も結構います。
777世界@名無史さん:02/11/23 05:10
誰か試しに食ってみろ。
778世界@名無史さん:02/11/23 06:01
鳩はうまかった。鹿はいまいち。
フォアグラは焼いたら大量に油を出して縮んでしまいました。
http://www.gourmet-meat.com
779世界@名無史さん:02/11/23 08:16
>778
フォアグラは脂の塊でございます<脂肪肝。
780YP:02/11/23 10:02
ラクダ、象を食す民族はあるのでしょうか?
781世界@名無史さん:02/11/23 10:50
キリンのステーキはアフリカのガイドブックで見たことがある。
782世界@名無史さん:02/11/23 13:54
競馬で種馬資格の無い馬が再起不能の怪我したり老年になったりしたら
殺されて食われるの?
783山犬:02/11/23 13:56
>>YPさん
アラビアなんかではラクダを食べます
車が発達する以前は輸送手段として大活躍したラクダも、
最近は食用として取引される事が多いそうです。

象に関しては、南アジアの方では食用にされることもあるそうです。
ジョージ・オーウェルの「象を撃つ」という随筆では、暴れて射殺された象
の肉を、大勢の地元ビルマ人がナイフで切り取っていってしまうという場面が
あります。
象も輸送手段の他、色々と役に立つ動物ですので、わざわざ元気な象を殺して
食べる事はあまり無かったのではないかと思いますが。
784世界@名無史さん:02/11/23 13:57
イスラム教には、ラクダを食することを禁ずる戒律があるらしい。
そもそも、アラビアの民にとってラクダはとても貴重な家畜なので、
その戒律ができる以前にもよほどの事情でない限り食べなかったが。
そのへんは、馬を食べないのと同じようなことだと思われる。
785世界@名無史さん:02/11/23 14:00
朝日新聞の記者がエジプトで駱駝の肉を買った。赤身で脂肪が程良く乗っていて
見た目には美味そうだったが、煮ても焼いても脂肪が異常に強く、とても
口に合わなかったらしい。あとでそのことを知り合いのエジプト人に話した
ところ、「駱駝食べたこと人に言わないほうがいい。見下げられるぞ」、と
注意されたそうだ。
砂漠の民ベドウィンは結婚式の御馳走に駱駝の丸焼き作るそうだ。

象の肉は、乾し肉にすると歯ごたえがあってなかなかオツらしい。
786世界@名無史さん:02/11/23 14:03
間違えた。ラクダ食を禁じるのは、ユダヤ教だ。
ひずめが分かれていて反芻するもののうちに含まれるもの、
という面妖な戒律はラクダ食を禁じるためにこうなったらしい。
イスラム教では、ラクダは神に捧げられる神聖な供犠動物。
首を切って大地に血を流し、しかるのち焼いて食する。

787世界@名無史さん:02/11/23 14:06
アフリカのどこかの土地には象狩り族と呼ばれる人々がいた。
昔は象を狩猟して生計を立てていたが、アフリカゾウは
周知のように激減しているので、今はどうしているかは分からない。
788アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/23 14:06
>>782
若い馬で見込みのないのは、コーンビーフとかソーセージにされるそうですが、
年取ったのも同じじゃないですか?加工すれば固くてもかまわないし。
引退した馬で運のいいのは、乗馬用クラブとか観光地に行くそうです。
789山犬:02/11/23 14:11
>>784
あれ、それってユダヤ教じゃないんですか?

ユダヤ教では、イスラム教より戒律が厳しくて、豚肉なんかの外にも
ひづめが割れてて、反芻するもの以外の動物(ラクダ、ウマなど)を
食べることを禁じてますけど、イスラム教では聞いた事無いです。
あと、ユダヤ教ではうろこかひれがない魚(エビ、イカなど)もタブーです。

まあ、よほどの事情が無い限り食べなかったというのは確かでしょうけど。
790山犬:02/11/23 14:11
ちょっと遅かった…。
791世界@名無史さん:02/11/23 14:50
ラクダ食スレですか?
食べたことありますが、子ラクダは割と柔らかいものの、
成ラクダは非常に弾力性がある。
イエメンの南部とか、オマーンの南部では普通に市場で売ってますよ。
但し、北部の人は食べたことないみたいですね。
792世界@名無史さん:02/11/23 15:05
ワールドワイドな珍味談義は当分ネタが持ちそうだな。
フォアグラといえば、パテ・ドゥ・フォア・グラを発明したのは
帝政期ローマのアピキウスで、千数百年の歴史があるわけだが、
ローマの滅亡から中世にかけての時代にも鵞鳥の飼育は
金持ち階級の間ではずっと継続されていたんだろうか?
793世界@名無史さん:02/11/23 15:36
中世の野蛮なヨーロッパでそんな凝った食文化が存続してたとは思えないな。

中世の上流階級の贅沢なんてしょせん量的な贅沢に過ぎず
質的には粗野なものでしかなかったはず。

しかし、コンスタンティノープルやイスラム世界と繋がりのあった
イタリアの都市には細々と文明が存続してたから、
そのあたりでならローマ時代の凝った食文化も残ってたかもしれない。
794アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/23 15:37
>>729
継続されてたんじゃないですか。
東京農大の小泉武夫教授によると、中学生の頃、フォアグラという珍味がある、
と本で読んで、何とか製造しようと(昭和20年代の話で売っていない)家の
鶏を監禁して、無茶苦茶にえさを食べさせ(造り酒屋だから餌はいくらでもある)
丸々太ったところで、捌いてみると、脂身ばかりで、肝臓は萎縮していたそうです。
素人が作れるような単純なものではないらしい。
795世界@名無史さん:02/11/23 15:44
鴨か鵞鳥以外の鳥ではフォアグラにはならないのでは?
796アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/11/23 15:59
>>795
そこんとこは、ソースがいくら権威者でも当時はリアル厨房だったので
よくわかりません。鴨の仲間でないと、無理かどうかは書いてなかったし。
797フランス兵:02/11/23 17:08
ロシア戦役の際の馬の食い方

・弱っている馬の尻から肉をそのまま切り取るか
疲労で倒れた所で肉を切り取る

・肝臓などは一大競争の末あっという間に取られる

・馬の腹に顔を突っ込んで生血を啜り、生肉を齧り取る方法もあり。

・肉は鍋に放り込んで、生血と雪の塊を入れて火にかけ
雪を融かして沸騰させる.煮えてきたら火薬で味付けする.
鍋は必需品.

悲惨の極みだ。
798フランス兵:02/11/23 17:10
なお、馬の死体はあっという間に凍結するので
斧が必要である。
799世界@名無史さん:02/11/23 17:27
じゃあ人間の死体は凍結が遅いのか?

その他の家畜の凍結速度は?
800世界@名無史さん:02/11/23 17:56
だからフランスはあほなんだよ。
つうオチでないのか?
801世界@名無史さん:02/11/23 19:55
>>797
火薬で味付けって……どんな味になるんだ?
802世界@名無史さん:02/11/23 19:56
かやくごはん
803世界@名無史さん :02/11/23 20:36
>>797
傷口が凍り付いて馬は気付かないから、そのまま歩かせてモウマンタイ。
しかし都市伝説の類かもしらん。
804世界@名無史さん:02/11/23 22:09
桜鍋(゚д゚)ウマー
805世界@名無史さん:02/11/23 23:07
>>785
油が以上に強いのなら、ラクダの瘤はどのように調理するのでせう?
806YP:02/11/24 01:26
ラクダ肉ってマトンよりクセありそうね。
(系統的には羊と近いのかな?顔つきとか似てるし)
ラクダって体液濃そうだし、それにクっさい唾吐くじゃない。
マトンでグロッキーになる俺にはちょいとキツいかも知れません。

>山犬さん
余計な事ですが、しかし、山犬さんって文に品がありますなぁ。
貴方が書き込まれるとスレッドがシャンと感じるわ。
あやかりたいわ・・
807世界@名無史さん:02/11/24 01:56
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887183755/ref=sr_aps_b_/250-1468383-9375422
↑の『ゲテ食大全』(データハウス社刊)参照。
>801
ニトログリセリンは少し硫黄のにおいがするけど羊羹のように甘くてウマ〜である。
809世界@名無史さん:02/11/24 01:57
ラクダと同じ科に含まれる動物は、ヒトコブラクダ、フタコブラクダ、
ラマ、アルパカ、グアナコ、ビクーニャがいる。
分類は哺乳綱・偶蹄目・ラクダ亜目・ラクダ科・ラクダ属となり、
ウシ科、シカ科などの近縁種にあたる。
ていうか、やたら詳しいラクダサイトがありますた。
ttp://homepage1.nifty.com/dromedarius/j_index.html
食用に関する記述はこちら。やはり、うまくないらしい。
ttp://homepage1.nifty.com/dromedarius/human/as_cattle.html
810世界@名無史さん:02/11/24 02:04
>>808
ニトログリセリンは、味はたしかに甘いですが、毒物です。
医薬品としても有名ですが、アガサ・クリスティの作品の中にも
ニトログリセリンで人を毒殺する話があります。
811世界@名無史さん:02/11/24 02:12
強心剤だから飲み過ぎるとやばいってやつやね>ニトログリセリン
812世界@名無史さん:02/11/24 02:40
>>810
グリセリンが甘いんだよ。
って漏れ何で知ってんだろw。
813トラメメ ◆Tula/H2VxM :02/11/24 03:11
リャマはアコスタによると、美味いとの記録がありますが、
実際にはどうなんですかね?
別の人によるとビクーニャは不味いらしいですね。
814世界@名無史さん:02/11/24 03:21
(報告1)
リャマのステーキを食べた。
リャマの肉ということで、
我々は若干の不安と期待にドッキドキだったが、
特にクセがあるわけではなく、
脂っけのない固いブタ肉のようだった。

(報告2)
リャマの肉を食べてみたが、牛肉と変わらなかった。
私がどうしても食べられない(と思っている)、
クイの肉も、「リャマだよ」と言われると食べられるかもしれないと思った。

(報告3)
私は魚、チボはリャマの肉を頼み、半分ずつ食べた。
魚もリャマも美味しかった。初めて食べたリャマはまるで牛肉のような味がした。


どれも旅行者サイトからですが、南米に行けば食べられるようですね。
815世界@名無史さん:02/11/24 03:27
アルパカの味についての報告も発見。

中に一品、アルパカ肉の料理があります。
アルパカ肉は、コレステロールが少なくておいしいので有名です、
かわいそうですけど、おすすめです。お話の種にも。


しかし、グアナコとビクーニャは何分絶滅危惧種なので……
816世界@名無史さん:02/11/24 03:33
関係ないけど、南米つながりで

なお、ラクダ科ではありませんが、ペルー南部の名物料理の一つがクイ
Qui=モルモット又は天竺ネズミ、この小動物はもともとアンデス原産で
インディオ達の貴重なタンパク源)でして、レストランで注文すると、
こんがり焼かれた尾頭付きの一匹が仰向けに万歳した格好で
皿に載って出てきました。肉は鶏やウサギと似て美味ですが、
同行したペルー人がナイフでその頭蓋骨を割って、旨そうに
音を立てて脳味噌をすするのはちょっと真似ができなかった。
>801
よく考えたらニトログリセリンて最近の発明でしたね。
で、むか〜しからある黒色火薬の味なんですが、硝石が主成分で硫黄と木炭を混ぜて
作るので硝石の苦味のある塩辛さが味付けになるのかと思います。
硫黄のにおいは生臭さを倍増させますし、木炭は色を黒くして口当たりを悪くするので
あまりおいしくなかったこと間違いなしでしょう。
818お肉屋さん@中世欧州:02/11/25 16:56
牛は死後硬直がかなりスゴイ動物なので、屠殺直後の肉は硬い、つまり、良い牛肉=新鮮だがかたい牛肉、という図式が存在しているようです。>昔から牛を食べている国

日本で牛肉が一般に食べられるようになったのは、冷凍冷蔵技術がある程度発達してからなので、そうした設備の元で一定以上の期間熟成させてから出荷されています。
(良い牛肉=やわらかい牛肉、という図式。)

この辺りは、各国の食肉牛生産農家とか食肉流通業者とかのやり方もありますので、一概にどうこう言えない部分もあったりするのですが…。
でも、アメリカ産の牛肉は、相変わらず薬臭い。

話し戻してすみません。
819世界@名無史さん:02/11/26 18:58
フォアグラは鴨やガチョウで作るが
強制給餌で鳥にストレスを与えるとフォアグラにならない。
やる人間が変わってもよくない、とか。
820世界@名無史さん:02/11/26 19:08
>>819
フォアグラ=幸せ太り?
821山犬:02/11/27 16:39
フォアグラって日本国内では作っていないんですかね?
作ろうと思えば、作れないことも無いと思うのですが。

>>YPさん
上品だなんて言われると、なんか恐縮してしまいます。
実生活ではそんな事一度も言われた事が無いもので…。
822世界@名無史さん:02/11/28 20:13
タラコと明太子はどう違うの?
明太は朝鮮語?
823スラヴァ:02/11/28 20:24
>>822
同じものだよ、スケソウダラの別名が明太(めんたい、韓国語でミョンテ)

タラコつながりで、林望の「イギリスはおいしい」にマダラのタラコの
話があったな。大きさは子どもの二の腕ぐらいでイギリスでは薫製にし
て食べるとか。日本ではあまりマダラのタラコ(真子?)食べないよね
824世界@名無史さん:02/11/28 20:57
このスレの住人は「世界食人史」スレは読んでいるのか?
825世界@名無史さん:02/11/28 21:38
>>824
あすこは中国人を生来の食人好きということにしたい厨が住んでるので
読まなくてもいいです
826世界@名無史さん:02/11/28 21:50
しかし事実は事実だろうに。
827世界@名無史さん:02/11/28 22:37
>826
食人スレに帰りなさい
828世界@名無史さん:02/11/29 13:30
>>824
世界食人史スレ見てからからきちゃったよ。
829828:02/11/29 13:32
しまった。
「見てからから」ってなんだよ。
喰われてきます。
830世界@名無史さん:02/11/29 21:50
ローマのカラカラ帝は相当の暴君愚帝だったそうな。
831世界@名無史さん:02/11/29 21:53
>>825
厨というより意図的にやってる奴も多い。
あそこで「人を食うなんて中国人は野蛮だね」みたいな事言ってみてみ。
面白いぐらい反応があるw
832世界@名無史さん:02/11/29 22:28
宋の酷吏であった韓シン(シンは糸偏に真の字)は、驢馬の腸料理が大好物、
客をいつも驢馬の腸料理でもてなしていた。
驢馬の腸は調理が難しい。火を通す時間が短いと堅くて噛めないし、逆に長すぎると
旨味が損なわれる。そして一番大事なことは、腸はごく新鮮な物でなくては
ならない事。一晩でも放置すればすぐに変質するのである。
そこで、古い腸を用いて失敗し、叱られる事を恐れた料理人達は巧妙かつ残酷な
方法を考えついた。「厨房」(二チャンネル用語ではない!)の柱に驢馬を繋いで
置き、宴がたけなわとなった頃を見計らって驢馬の腹を生きたままで裂き、腸を
引きずり出す。軽く洗って細切れにし、手際よく炒めて宴席に運ぶ。客が多いときは
一頭の驢馬では足りず、何頭もの驢馬の腹を裂くことになる。
ある時、やはり客達は驢馬の腸料理でもてなされていた。ある客が中座して便所に
立った際、「厨房」の脇を通った際、何頭もの驢馬が腹を裂かれて断末魔の悲鳴を
上げていた。その客は以後、二度と驢馬の腸を口にしなかった。
韓シン宅の料理人にしたところで、このような残酷な行為を内心恥じていた。
そこで驢馬の腸料理を作る前にはいつも一掴みの紙銭を焚き、驢馬の為に祈ったのである。

驢馬は金を使わないだろうに・・・
833AIRSHIP:02/11/29 22:37
中国人に言わせれば、日本人のほうが野蛮で悪食だそうです。 何故ならば、
日本人は、海鼠を生のまま食べるからだそうです。 いくら悪食の窮みと言わ
れる中国人でも、海鼠だけは乾した物を戻して食べるからだそうです。
834YP:02/11/29 23:10
>>821 山犬さん

ファオグラに限らずザーサイも国内での製造は出来ない(していない?)
みたいですね。 殆どが中国輸入。 
輸入のほうが安いザーサイごときをわざわざ国内で造るはないのかも知れ
ないし、蓄積された製造ノウハウってのも大事なんだろうけどれど。
環境に左右される程そんなにデリケートな植物なのですか、ザーサイは。
835世界@名無史さん:02/11/29 23:46
唐の則天武后の寵臣であった張易之と張昌宗の兄弟は互いに豪奢と残酷さを
競い合っていた。易之は巨大な鉄籠の中で炭を熾し、傍らによく味のついた
汁を入れた容器を置き、そしてその籠に太った家鴨を放つ。炭火に炙られて
熱さに絶えきれない家鴨は渇きを癒そうと汁を飲む。しかし汁はすでに
煮えたぎっている。家鴨は内と外から熱せられてお陀仏。かくてよく味付け
された家鴨の丸焼きの完成!
一方、弟の昌宗はこれと同じ方法で驢馬の丸焼きを作って食べた。

この丸焼き法は清代まで伝わり、「焼鵞掌」と名付けられた。熱した鉄板の
上に家鴨を放ち、火傷して膨れ上がった足を切り取って食べる。旨さは
較べ物になる物が無いという。
清の某王公はこの方法で焼いた家鴨の足が大好物だった。
康煕28(1689)年、ある叛乱に連座して王公も捕らえられた。
彼の家鴨の足好きは有名だったため、同じ方法で鉄板焼きにされて
処刑された。
836世界@名無史さん:02/11/30 13:40
支那人は怖い!
837世界@名無史さん:02/11/30 16:49
イギリス復古王政時代の海軍提督、サムエル・ピープズのメシ。
昼飯は小さい皿の肉とぶどう酒。
夕飯は兎と若鶏のフリカッセ、ゆでた羊の足、鯉三匹、子羊の脇肉の料理、
はとの丸焼き、大えび四匹、果実入りパイ三つ、ヤツメウナギのパイ、
アンチョビー、数種類のよいぶどう酒
・・・・・・・・・・・・・・・・英国人も喰っていたのか。
838世界@名無史さん:02/11/30 18:33
英国人が何を?
839世界@名無史さん:02/11/30 19:07
>>838
うまそうなものをでしょ。
ただ、イングランド人の場合、素材が良くても味付けで台無しにするのが
得意中の得意なんで注意が必要だけど(w
840世界@名無史さん:02/11/30 19:11
英国人も食ってたのか、うなぎパイ。
841世界@名無史さん:02/11/30 20:12
夜のお菓子 うなぎパイ
842世界@名無史さん:02/11/30 21:04
>840
イギリス人だけじゃないですよ。大陸でも食べます>ウナギのパイ
843世界@名無史さん:02/11/30 21:18
>839
なんでもかんでもカレー味のソースをかけるという話を聞いたことがある。
サラダにカレー味は止めてくれ、とか。
844世界@名無史さん:02/11/30 21:42
今ビーフシチュー作ってるんだが

シチュー料理って何時頃できたんだろ?
ごった煮だから昔からありそうだな。

そこらの野菜や屑肉を放り込んで
有り合わせの調味料入れて
ついでに余った牛乳とかチーズも混ぜて・・.
845世界@名無史さん:02/11/30 21:50
意外に知られてないんだな。

今我々が食べているうなぎのかなりの数がヨーロッパ種のウナギだよ。

日本や中国とは食べ方は違うが向こうでもウナギは食べていた。
846世界@名無史さん:02/11/30 22:00
>>845
いやべつにヨーロッパ人がウナギを食ってたことを不思議がってる人は
いまんとこここにはいないと思うが。
英国の提督のメニューに「ヤツメウナギのパイ」があったことに「うなぎパイ」
とネタレスした人間がいるだけで。
845は知識ひけらかし隊の隊員でちゅかー?
847世界@名無史さん:02/11/30 22:01
スペインには、鰻の稚魚炒めた料理があったはず。
848山犬:02/11/30 22:21
>>YPさん
やはり国内では作っていないのですね。今では新鮮なフォアグラが空輸されて
くるようになりましたが、少し前までは缶詰のものが主流でしたので、
フレッシュなフォアグラを手に入れる為に、国内で作るという試みは為されな
かったのかな。と思った次第です。

>>837
メニューを見る限り、この頃には夕食がディナーになっていたのでしょうか?
うなぎのパイは、イギリスの小説や児童文学なんかにも出てきますね。

しらすうなぎ(鰻の稚魚)は最近日本での漁獲量が激減しているようで、
そのうち、殆どのものがスペインから輸入されたものになってしまうかも
しれませんね。
849 :02/12/01 03:30
「うなぎパイ」といえば「夜のお菓子」だよねぇ。
850世界@名無史さん:02/12/01 04:50
>海鼠を生のまま食べるから

なぜこれだと野蛮になるのか分からん。
サソリや人間を食う方が明らかに野蛮って気がw
851世界@名無史さん:02/12/01 04:53
さそりの唐揚げって旨いのかな?
852世界@名無史さん:02/12/01 05:08
>851
日本でも食べられれるところがあるそうです。
レッツチャレンジ(w
853世界@名無史さん:02/12/01 06:44
でもイギリスのうなぎ料理ってあまりうまくない記憶が・・・定番の
ゼリー寄せみたいなやつがしょっぱくて。
854世界@名無史さん:02/12/01 09:59
>850
基本的に生食はしない国だから、
その風習に合わないと、野蛮に見えるんじゃない?

>853
イギリスらしい。
855アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/01 13:06
イギリスでロースとビーフの付け合せにするヨークシャープディングの作り方を
ご存知の方、おられませんか?
イギリス文学ではよく出てくるけど料理の本では見たこと有りません。
856 :02/12/01 13:10
麺類と言えばアジアなんだが、
何故、イタリアに麺類が・・・・・・・謎だ。
857世界@名無史さん:02/12/01 13:21
マルコポーロが中国から麺を持ち帰った、という話は有名だが、
真相は疑わしい。

中近東には「クナァーファ」という素麺状の食品があり、
こことの関連なのかもしれない。
858世界@名無史さん:02/12/01 22:39
>855 グーグルでヒットしました。
ttp://sweetypie.tripod.co.jp/recipes.html
あれって、用はシュークリームの皮と理解してますが・・・違うのか。
859世界@名無史さん:02/12/01 23:29
ロングタイプパスタは、シルクロードを経て中国から伝わったものと聞くが。
ドーリア建築だって伝わったんだから、料理の一つくらい伝わって不思議はあるまい。
860世界@名無史さん:02/12/02 00:48
食物を煮たり焼いたりするのは人間だけだし、やっぱ生食が主だと、火を
通すのが当然な食文化の人からは野蛮に見えるのだろうなあ。
刺身は日本では立派な料理と考えてる人が多いと思うが欧米では、あれは
ちゃんとした料理とは見なさない人が少なくないらしい。中華料理も火を
通すのが基本だから、そういう部分があるかもしれん。
861世界@名無史さん:02/12/02 04:50

新聞記者「しかし日頃から血色も良くてご健康そうですね。何か秘訣はあるんですか?」

中国人「いやあ何しろ私は人を食ってますからな、ハッハッハッ。」
862世界@名無史さん:02/12/02 16:59
日本以外の生食の文化ってどれくらいあるかな?
とりあえず有名どころとして、極北民族の生肉食をあげてみる。

タタール人が馬の背で生肉を暖めて食べていたという伝説は
どうも誤解と偏見に基づいたもので事実ではないらしいが。
863世界@名無史さん:02/12/02 18:53
え?そなの?
じゃ、タルタルステーキって一体何時の発明なの?
864世界@名無史さん:02/12/02 19:02
> 日本以外の生食の文化ってどれくらいあるかな?
中国でも昔は「膾(なます)」を食ってたんだよ
865世界@名無史さん :02/12/02 19:12
野菜を作れない極北地域ではビタミンが不足するから
加熱で壊れてしまうビタミンを効率的に取るには生がベストと。

糞尿を野菜の肥料にしていた日本ではサラダが発達せず、
日本に来た外国人がサラダを食べるために化学肥料を使って
野菜を作ることを要求してできたのが「清浄野菜」。
オーガニック、有機的なのは前者だけどね。^^;
866アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/02 19:15
>>858
有難うございました。
フリッターの衣の濃いのをオーブンで焼くんですね。
しかし、これではよほどグレーヴィーをうまく作らなければ不味そうな・・・
867世界@名無史さん:02/12/02 21:26
>862
馬の背で温めて食べていたんじゃなくて、鞍の下において体重で肉をやわらかくしたんでしょ。

っていうか馬の背で「温めて」食べたって初めて聞いたよ。
868YP:02/12/03 01:48
今日、渋谷のインドネシア料理屋で夕食した。
エビせんばかり使って、ナメとんのか。ってな感じでした。
味もモワモワしててキレがないし。
タイ、ベトナム料理には勝てまへんな。
869YP:02/12/03 02:04
ラオス料理ってのは当然あるのだろうけど、存在は知らなかった。
滅茶苦茶テキトウに探しただけだけど、タイ料理と殆ど変わりない
みたいですね。
ttp://www57.tok2.com/home/puntoscardinales/cocinalaos.htm
870xxxxxxx}:02/12/03 02:45
>733 >734

ちょとちがうかも。
ニポンじんや中国人ほど「主食」「副食(おかず)」の区別は厳密では無いけど、
一応「炭水化物を主に取るもの(パン、ご飯、パスタ)」と「中心になる食べ物(肉、魚だな)」の区別はあります。

しかし、大陸ヨーロッパでは最近本当にベジタリアン、多いわ。


871 :02/12/03 03:22
>>869
ラオス料理はどちらかというと東北タイ(イサーン)の料理に近い。
バンコクあたりのいわゆるタイ料理とはちょっと違う。
タイ中央部の主食がうるち米なのに対して、ラオスと東北タイは餅米。
(両者ともインディカ米だが)
青パパイヤの和え物「ソムタム」は東北タイの名物だが、同じものがラオスにもある。
中央タイでも最近は食べるが伝統的な料理ではない。
煎った米と肉を使った「ラープ」も東北タイとラオス共通。
まぁタイ全土に広まってはいるが…。
あと、東北タイとラオスではなれ鮨の類いを結構良く食べるが、中央タイでは
なれ鮨は少々下手物扱いされる。
全体的な特徴として、東北タイおよびラオスの料理は中央タイ料理に比べてかなり
辛い。中央タイの料理も日本人にとっては辛いが、それを上回る辛さ。
これは、少しのおかずでご飯を大量に食べられるようにということらしい。
ただ基本的には同じでも、ラオス料理は東北タイ料理に比べてイマイチぱっとしない。
これは、ラオスが社会主義体制や鎖国のせいで経済発展が遅れ、食べ物に力を入れる
どころではない状態が続いたため、料理文化が発展しない(というかむしろ衰退した)
ためかも…。

872世界@名無史さん:02/12/03 06:13
タルタルステーキがどこ発祥の料理だったかは今現在資料がないが
生肉を喰う後ろめたさをダッタンジン(漢字でなかった・・・)の
名におっかぶせて料理名とした という俗説はみた事があるなあ。
873くろねこ ◆LmZbWaH/yI :02/12/03 11:44
心臓の弱い人は見ないでね。(極東版からの出張です)

  http://japanese.joins.com/transboard/jp_bbs/content.html?tname=history&num=2959&page=1&startpage=1&oDest=num&sc=desc
874世界@名無史さん:02/12/03 13:29
>>33にあるとおり、唐辛子の伝播にフィリピン経由説があり説得力もあるの
ですが、そのフィリピンでほとんど使われないのはなぜでしょう。かの国に
トマトやトウモロコシは定着してますが、辛いものはダメですね。コメのよ
うに伝わればほぼ確実に定着するものと、好みが別れるものがあるのでしょ
うか。
875世界@名無史さん:02/12/03 18:26
>>872
馬の背で柔らかく(OR細切れに)したというのは俗説でも、
タタールと呼ばれた騎馬民族が生肉のミンチを用いた料理を食していたのは本当。
東洋にも伝わって、膾やらユッケやらとして現在にも伝わっているし、
ハンブルク・ステーキ、すなわちハンバーグもそれの変形したものと見なすことができる。

食文化というのはどっちの地域に向けても伝播性が強いもんだという一つの例だな。
876 :02/12/03 21:17
>>875
膾はタタールが歴史に登場する以前からあったような…。
877世界@名無史さん:02/12/03 21:23


「飯を食う」と言う言葉は
「食べられる状態に調理された米を食う」という意味であると共に
「食事をする」という意味である。

これは日本のみならず米を主食とする地方全てで共通しているそうな。
878世界@名無史さん:02/12/04 14:16
沖縄では「ポークたまご」など、ランチョンミートの缶詰を使った料理が多くあるが、
これを「琉球料理」と称するのは勘弁してほしい。「沖縄料理」なら可。
879世界@名無史さん:02/12/04 15:53
遊牧民はソーセージのような物はつくらなかったの?
880世界@名無史さん:02/12/04 21:55
ソーセージのような物を作るにはある程度整った燻製室が必要なので、
移住生活では作りにくかった。くわえて遊牧民の居住地は燃料に乏しいところが
ほとんどで、煮炊きは動物の糞を乾燥させた物が中心。
そのような物では美味い物が作れなかったから、などと考えてみる。

ソーセージ、腸詰めは豚肉の扱いに長けた民族ならば何処でも作られている。
ドイツ然り中国然り、朝鮮にも「スンデ」という腸詰めがある。

しかし何故沖縄に腸詰めが無いのか?定住生活、燃料の問題は無いし、
物が腐敗しやすい沖縄の気候ではソーセージの様な物は必要不可欠なはず。

西洋のハムにあたる「スーチキワー」(塩漬け豚)はあったのに。
881世界@名無史さん:02/12/05 11:58
>880
腸詰めにする前に、さっさと食べてしまったのでは?
それとも、スーチキワーで必要充分と思ってしまったか。
882世界@名無史さん:02/12/05 12:11
>>880
腸はナカミー汁にして飲んじゃったから作れなかった、とか。
もちょっとマジに考えると、ドイツでは冬になる前に豚を屠殺した。
ソーセージは越冬用の保存食糧だったのでは?そう考えると
冬暖かい沖縄にソーセージがないのは合理的だ。
883スラヴァ:02/12/05 18:02
>>882
そのかわり、沖縄には冬でも腐らないラード漬けの蒲鉾がありますね。

あと、軍事版で得た情報ですが、モンゴルにはソーセージではないんですが、
馬の干し肉を馬の膀胱につめた物が保存食としてあるそうです。一頭分の肉が
膀胱にッ全ておさまってしまうそうな。
884世界@名無史さん:02/12/05 18:16
ボルツ?
885 :02/12/05 20:30
>>883
あぁ、それはTVで見たことがあるですよ。
その番組ではスープの具で使っていて、なんとなしに鰹節を連想しました。
886世界@名無史さん:02/12/05 22:06
>880
と言うか、ソーセージ程度では保存食にならないのでは?
正月に海水浴しているようなところだぞ。
887世界@名無史さん:02/12/05 22:46
沖縄で魚料理が発達しなかったのは、暑さですぐに腐るため、
食用にするのが難しかったから、と言う話聞いたことがある。

冷蔵庫の無い時代、豚肉はスーチキワー以外にどのようにして保存されたのだろうか?
888世界@名無史さん:02/12/05 23:44
沖縄は豆腐もよく食べるけど、あれも腐りやすいよね。
889世界@名無史さん:02/12/06 08:49
塩漬けor製造したその日に食べる の二者択一だったのだろうか?
890世界@名無史さん:02/12/06 14:17
ドイツでは森の木の実を餌にして豚を飼育して、冬になる前に屠殺したから、
その肉を何ヶ月も保存するためにソーセージが発達した。
沖縄では豚の餌は一年中人間が供給していたから(わかるね?)保存食に加工する
必要性が薄く、温暖湿潤な気候ゆえ保存自体がむつかしかった、ってところか。
どっちも大変合理的。
891世界@名無史さん:02/12/06 16:00
結局、食文化は気候風土の影響を強く受けるという結論だね
892世界@名無史さん:02/12/06 16:25
>>891
それだけでは単なる必然であって文化ではない。
必然を超えて初めて文化となる。

温暖湿潤な米の栽培に適した気候だから米を食う。
それだけでは文化とは言えないただの必然に過ぎない。

米食文化で育った人が、寒冷乾燥な米の栽培に適さない気候の場所に移住して、
それでも「米を食いたい」と思うなら、それは必然を超えた文化だ。

米の栽培に適さない奥羽地方で無理を重ねて米を栽培したおかげで
奥羽地方では何度も深刻な飢饉に見舞われた。

無理に米など作らずに麦を主食にしていれば天明の飢饉も軽微な被害で乗り切れたはずだ。

米の栽培に適さない奥羽地方で無理に無理を重ねて米を主食にしていたのは
日本人にとっての米食は必然を超えた「米食文化」になってたからだ。
893世界@名無史さん:02/12/06 17:31
>>236氏の論はどこまで的を射ているのだろうか?
894世界@名無史さん:02/12/06 17:45
和、中華、フレンチ、それにオーストリアの生菓子文化などは>>236に該当するが、
現在のイタ飯のルーツは庶民の料理だと言われているからなぁ。

あと、気候風土だけでなく、特定の農作物の伝播も結構重要。
現在のイタリア料理はトマト、ドイツ料理はジャガイモを抜きにしては
語ることができないが、これらはコロンブス以降の産品なわけで。
895世界@名無史さん:02/12/06 20:40
もし仮にアメリカ大陸が存在していなかった、または旧大陸人が新大陸に
到達していなかったならば・・・

ドイツ人は始終飢饉に苦しむ。イギリス人は「フイッシュ・アンド・チップス」
など食うはずが無く、アイルランドはジャガイモ飢饉など経験しない。
イタリアのパスタはどのように味付けされるのだろうか?
タイ料理、四川料理、朝鮮料理は辛くなくなる。そして朝鮮人は感情的になる
事など無く、日韓関係は案外良好だったかも知れない(わけないか)。
日本料理は特別変化は無いだろうが、蕎麦饂飩は七味唐辛子ではなくて胡椒が
薬味のままだったろう。そして、西南日本では人口増加が停滞し、薩摩の芋焼酎
などあるはずがない。北日本でもジャガイモ無しでは飢饉に苦しめられ続ける。
北海道の開発は今以上に苦難続きだろう。薩摩芋、ジャガイモが無いとすれば、
中華料理の手法、「片栗粉でとろみを付ける」もあったか疑わしい。
玉蜀黍が無いならば、北朝鮮の人民は何を食うのだろうか?

896世界@名無史さん:02/12/07 00:37
玉蜀黍が有っても無くても人肉を喰う
897世界@名無史さん:02/12/07 13:46
新大陸の有用な食材に置き換わって、昔から食べてたものを食べなくなったんでしょうね。
アワやヒエなんかかな。
898世界@名無史さん:02/12/07 20:42
>>895
>そして朝鮮人は感情的になる事など無く、
>日韓関係は案外良好だったかも知れない(わけないか)。

ワラた。カプサイシンのせいなのか、アレは。

>玉蜀黍が無いならば、北朝鮮の人民は何を食うのだろうか?

マジレスするとこれは、話が逆。チュチェ農法で全土で玉蜀黍を密植
したのが北朝鮮農業崩壊の原因なわけで、って当然ご存知の上ですよね?
899 :02/12/07 20:47
北朝鮮って寒いはずなのになんで玉蜀黍なんだ?
900山犬:02/12/07 22:39
>>895
おそらく麦やこうりゃん等ではないでしょうか?
しかし、こと北朝鮮の東北部に関しては、昔から貧しい地域で、
文禄の役の際、咸鏡道を占領した加藤清正は、食糧不足を理由に
早々とこの地をひきあげています。

>中華料理の手法、「片栗粉でとろみを付ける」もあったか疑わしい。
でんぷんでとろみをつけると言う料理法は、ジャガイモが伝わる以前からあり、
例えば日本では葛がよく用いられていました。
片栗粉は、今ではジャガイモが原料となっていますが、昔はカタクリの花の
球根から採取していて、もともとは漢方薬として用いられていました。
料理にとろみをつけたり、葛湯のようにお湯で溶いて飲んだりしていました。

ですが、これらは高価なものでしたので、イモが普及したおかげでとろみを
つける調理法が一般化したと言うふうに言えるでしょうね。
「甘藷百珍」には、サツマイモのでんぷんでとろみをつける調理法が出てきます。

>>899
玉蜀黍は冷涼な高原でもよく育ちますよ。北海道の名産ですし。
清代の急激な人口増加を支えたのも、とうもろこしでしたね。
901世界@名無史さん:02/12/08 00:29
確かに葛粉、わらび粉は貴重品だろうな。
何しろ掘り出すのも澱粉取り出すのも大変、江戸時代の大飢饉の際、畑の作物に
見切りを付けた農民達は山に籠もり、山芋、葛根、わらび粉で命を繋ごうとした。
しかしただでさえ重労働、ましてや飢饉で体力の落ちた百姓に掘り出せるはずもなく、
掘り起こしているうちに疲れで穴に落ちて息絶え、そのまま土葬になってしまった、
なんていう話も有るくらいだから。
その点、馬鈴薯薩摩芋は栽培も収穫も澱粉抽出もずっと容易、
そうでなかったらコンビニに葛餅やわらび餅売っているはずないものね。
902世界@名無史さん:02/12/08 01:19
本物のカタクリは絶滅危惧種になっているよ
903アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/08 19:17
今時の片栗粉は、要するに馬鈴薯デンプンだからなぁ。
小学校の時にジャガイモをすりおろして作ったことがあります。
コーンスターチは本物のトウモロコシだけど、片栗粉よりはるかに高い。
904世界@名無史さん:02/12/08 19:24
基地外ウヅメのとろみ ハァハァ
905世界@名無史さん:02/12/08 19:35
 東北だと今でも沢沿いとかにカタクリの大群落はいくらでもあるんだよな。
あれ見ると根っこを掘って集めるのはそれほど手間はかからないと思える。
906テンペ食え:02/12/08 20:04
907世界@名無史さん:02/12/08 21:02
>905
でもものすごく多量に集めないと食用になるほどは取れないですよ。
908アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/08 21:33
とても、100グラム300円くらいでは売れないでしょう。
取れても、超高級食材ですね。
909世界@名無史さん:02/12/08 23:10
アイヌ民族はトゥレプ〈姥百合〉の鱗片から澱粉を取りだし、食用と
していた。
まず六月頃終わり頃に野山で姥百合の根を掘りだし、一枚一枚鱗片を
剥がして水洗いしてから桶に入れて搗き潰す。粘りが出てきたら
桶いっぱいに水を張る。この際、色事の話、酒の話はタブー、澱粉が
落ち着かなくなるからである。若い女性が作業するのも禁止。
二日ほど放置させれば桶底にイルプ〈澱粉〉が溜まる。一番下は純白の
一番粉。薬用、贈答用に用いられる。その上の色の付いた部分が二番粉、
イルプサヨ〈澱粉団子入り粥〉や肉団子のつなぎとして日常の食生活に
用いる。また、澱粉滓は蕗の葉の上で発酵させてから搗き潰し、さらに
ドーナツ型にまとめて乾燥させる。これは「オントゥレプ」といい、
冬季間の大切な保存食であった。食べる際は水に浸けて戻してアクを抜き、
粥に入れる。
また、馬鈴薯は寒気で凍らせてから融かすことを繰り返した後に水に溶かして
澱粉を分離した。これを「ペネコショイモ」という。
馬鈴薯を寒気を利用して凍結乾燥させる方法は馬鈴薯の原産地南米の
インディオも行っており、寒冷地の生活の知恵は一緒であることが偲ばれる。


910抜かずヌルハチ:02/12/09 00:11
このスレもっと早くに参加したかった〜〜

ガイシュツかもしれんが、昔の中国人は魚を刺身で食いまくってた。
新鮮な魚肉を細かく刻んで膾にする。細かさが髪の毛並みにまで達して
いた、と。

魚を食わなくなったのは、元代に魚嫌いのモンゴル人に支配されたから。
その後、ずっと生食を忌避していて、今の中国人にとって「刺身」は
日本料理のイメージ。

「食」に限らず、文化というのは、劇的に変遷する。
911YP:02/12/09 00:13
葛なんてちょいと郊外に行けば阿呆みたく雑草で生息してるのに、
いくらデンプン採取が困難であろうが、あんな雑草が高価な食材に
ランクされるだなんて、実際採集の体験してみないと納得出来んで
す。

そういや、朝ドラ「あすか」でも葛粉精製のシーンはよくやって
ましたね。
912世界@名無史さん:02/12/09 00:19
でんぷん取られた芋はどうするんだろう?
非常にもったいないとか思う。
世界的に見て、食料足りているんだっけ?
913YP:02/12/09 00:28
豚を筆頭に家畜の餌の上げ底にでもなるんでないの? 
豚は有機物だったら何でも食うから。
914世界@名無史さん:02/12/09 00:30
芋だったらすり下ろせばいいが、葛根やワラビ根は臼や石板で搗き潰す
必要が有るからね。繊維質も異常に多いし。

なお、姥百合の鱗片を搗き潰す際は鉞を使っていたそうだ。
私はこの「鉞を使って潰す」と言う意味がどうしても解らず、
「大して堅いものでも大きなものでも無いのにどうして鉞でぶった切りに
する必要がある?第一桶の中では切りにくいだろ?」などと思っていたが、
写真を見たら鉞で切るのではなく、鉞の重さを利用して竪杵の様に使って
潰していたのだった。刃を使うのでは無かった。

鉞と言えば、北海道には「鉞南瓜」という南瓜がある。皮があまりにも
堅いので普通の包丁では切れず、鉞でぶった切りにするからこの名がある。
こちらは鉞の正統的使用方法。南瓜もアメリカ原産。

アイヌ民族は、南瓜を切り干しにして保存していた。
これをチフムパカンボチャという。戻して茹でてから食べるのである。
915山犬:02/12/09 00:32
関東だと、栃木の佐野市にカタクリの群生地がありますね。
一度訪れた事があります。カタクリは江戸時代の後期から既に数が減少して
明治時代には、片栗粉と言うとイモが原料となっていたようですね。

葛の根は数十キロから大きいものだと100キログラム以上もありますが、
それを寒の水で晒してあくを抜き、その後様々な工程を経て、根の重量の
10%ぐらいしか葛粉はとれません。
以前、葛の根から葛粉を採取する方法が書かれた本があったのですが、
無くなってしまったので、詳しい製法は忘れましたが。まあ、葛の根から
葛粉を取り出すのはひどく手間のかかる重労働だったと言う事です。

あと、イモから取り出すでんぷんというと、有名どころではタピオカが
ありますね。
916世界@名無史さん:02/12/09 00:39
キャッサバ、タビオカも南米現産
917YP:02/12/09 00:52
タピオカ、タロイモ ココナッツミルクマンセー!!
918山犬:02/12/09 00:55
>>916
タピオカは植物の名前じゃないですよ、と言ってみるテスト。
919YP:02/12/09 01:10
祖母が危篤状態の時、病院で「とろみ革命!」という文句の病人用の
とろみ剤を見た事がある。
意識もうろうとしている祖母の口にとろみ革命をスプーンで注ぎなが
ら笑っていいものか非常に困った。 
今は元気になったんですけどね。
920アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/09 18:31
>>919 YPさん
私の知人に管理栄養士が山ほどいますが、「とろみ革命」ってのは冗談じゃないそうです。
今時の汁物は栄養があるし、とろみ着けると何とはなしに食べちゃうんですって。
921世界@名無史さん:02/12/10 22:31
>とろみ革命!
老人ホーム職員ですが、嚥下困難者にとろみをつけるのはこの業界では常識です。
水分でもむせる人はむせるんで。

とろみといえば初期日本カレーでじゃがいもを使ったのはとろみをつけるためだったようです。
皮をむいてわさびおろしでで鍋の中に卸しこむ。

922世界@名無史さん:02/12/11 23:53
多少話を戻すが、遊牧民族であるモンゴル人には「ザイダズ」という腸詰めがある。
モンゴル人の羊の屠殺方法は、一種独特、まず腹を裂いて手を入れ、心臓に
直結する大動脈を直に指でちぎって殺す。こうすれば血は全て胸郭に溜まるため、
一滴も無駄にならず、大地も穢れない。
胸郭に溜まった血を杓子で丁寧にくみ出して塩と山椒をまぜ、よく洗った小腸に
詰め込んだものがザイダズ。これは燻製にはしないので西洋のソーセージとは異なる。

中国の漢民族にも腸詰めがある。「香腸」と呼ばれるもので、脂肉、赤身肉、
大豆粉を混ぜた物に塩、酒、醤油などで味付けしたものを腸に詰め込み、干した物。
食べるときは炙り焼くか、飯と一緒に蒸す。
北京には「灌腸」(カンチョウではない、クァンツァンと発音すること!)が
ある。豚の腸に澱粉を詰め込み、油であげたもの。台湾の「糯米腸」は
玉葱、干し海老、落花生を炒め、更に糯米を加えて半分火が通るまで熱した
ものに塩こしょう醤油などで味付け、腸に詰め込んだものである。
923YP:02/12/12 02:05
カレー丼やカレーうどんってのは、全国でどういう解釈があるのか、知らな
いけれど、得てしてカレーライスと違って、片栗粉(馬鈴薯の)でとろみを
付ける、あまり煮込まない調理法で、半透明状の和風出汁等を使用したカレー
を指す気がしてますが。

>>922
『モンゴル人は大地を血で汚さない』
と、よく言われますし、見事に羊をさばく現場写真も見せて貰った事があり
ますが、これってチベット密教浸透からの習わしですかね?
弓矢、剣等を使用する前代の戦争で人殺す時にそんな配慮はしている暇ない
と思うんだけど。

ところで、年明けあたり次スレは、先導は出来ませんが、わたくしめが立て
て宜しいですか?
924世界@名無史さん:02/12/12 03:16
>モンゴル人は大地を血で汚さない

あれはチンギス汗の教えだという話だけど。
もっとも汗は神格化されて久しいので、どこまで本人の実像かは分からんが。
925世界@名無史さん:02/12/12 03:18
つか、「大地を汚さない」っていう宗教思想なのか?
「羊を殺すとき一滴の血も大地に流さない=無駄にしない」
という、節制の美徳みたいなものだと思っていたんだが。
926YP:02/12/12 03:49
>>925
>節制の美徳みたいなもの
俺も、大地とかもっともらしい題目では無く、そんなものだと思ってます。

『大地を汚さない』
では、家畜やおまいらの糞尿はどうしてんだゴルア にもなる訳だし。
家畜の糞は燃料にしたりするけど、これまた然りだし。

モンゴル逝って、羊のさばき方についてガイドに
『モンゴル人にとって大地は神聖なものですから血を地面に付けません』
この確実に自らをステレオタイプにしているセリフを言われたら、
『只単に血が勿体無いだけの話だと思います』
と、突っ込んでやりましょう。
927YP:02/12/12 03:52
>宗教思想なのか?
まあ、土着シャーマニズムと言えば片付くような感じもしますが。
928世界@名無史さん:02/12/12 04:01
大地が神聖ってのは、まあ嘘ではないかもしれないが。
あの広大な土地に依存して遊牧生活は成り立ってるんだから、
日本人が樹木を、中国人が霊峰を崇めるみたいに、信仰対象ではあるかも。

ゾロアスター教には「火は神聖であるからこれを汚してはならない」
みたいなのもあるけど、異文化圏の人間には了解しにくいよなぁ。
929YP:02/12/12 04:11
モンゴルでは羊の首が道に転がってますが何か?
ってな返しもアリですね。

とりあえず大地が神聖だから血で汚さないという道理は立たぬ。
と、普通の日本人の俺は思う。
930世界@名無史さん:02/12/12 14:04
ユダヤ教や地中海古典古代時代の宗教では逆に、「血は命そのものであるから
一滴残らず神に捧げて、余った肉だけを人間が食うことができる」という考え
があるな。イスラームの屠殺法もそうだけど、コーラン読むと、聖書ほど
「血は命」にこだわってないような。
イスラームとモンゴルが接触していた地域は大変だったろう、って過去形で
いいのか?
931世界@名無史さん:02/12/12 21:36
ちなみにモンゴル人は羊肉は大鍋で水炊きにして食す。炙り焼くことはしない。
神聖な火が穢れる、と嫌がるからである。彼らにとって日本のジンギスカン料理は
腹立たしいものであるそうだ。
「我らの英雄を料理の名前にした挙げ句食べてしまうのは何たる侮辱」と
受け取るらしい。考えてみればチンギスハンの大殺戮のせいで現代モンゴル人が
周辺国家から謝罪と賠償迫られたり、自虐史観に陥ったという話は聞かない。
奇妙で不公平な話である。
砂漠と草原、水に乏しいモンゴルでは、水の中に住む魚は神、とされている。
当然魚食はタブー、モンゴル人力士は、日本の相撲部屋のチャンコに魚が入って
いるのが苦痛でたまらなかったそうだ。

イスラム教徒は、家畜を屠殺する際はコーランの一節を唱えつつ一気に喉を切り裂く。
この、「一気に切り裂く」のがポイント、切り損ねてゴシゴシゴシとナイフの刃を
何度も動かすようでは、正当な屠殺とは認められず、その肉は食用とはならない。

中国西域の様にイスラム教徒とそれ以外の豚肉食いの民族が雑居している地方には、
イスラム教徒専門の食堂がある。
932世界@名無史さん:02/12/12 21:48
>>931
>「我らの英雄を料理の名前にした挙げ句食べてしまうのは何たる侮辱」
ジンギスカン鍋って、サンドイッチがサンドイッチ公爵が語源なのと同様だと思ってたよ・・・。

>砂漠と草原、水に乏しいモンゴルでは、水の中に住む魚は神、とされている。
山口でやったIWC総会でモンゴルが日本の捕鯨を支持したのは政治的な理由なのか・・・。
933世界@名無史さん:02/12/12 21:49
>>931
横山なんとかのチンギスハンの漫画で
食うために魚釣ってたけど、あれは嘘なのか?
934世界@名無史さん:02/12/12 21:59
>>922
そのソーセージって韓国の血の腸詰と同じじゃない?
やっぱチョン国って尽くモンゴルに文化を支配されてたんだな。
顔も一重でエラはったモンゴル顔だし。
935世界@名無史さん:02/12/12 22:06
北海道のジンギスカン料理店のカタログでは、
「ジンギスカンが戦陣で兜を鍋代わりにして肉を焼いたのが由来」としている。
しかしこれはあくまでも後ででっち上げられた伝説らしい。

羊肉からモンゴルの連想、モンゴルと言えばジンギスカン、というのが
本来の由来だろう。

ジンギスカンの鍋の形は朝鮮の焼き肉、プルコギの鍋の形によく似ている。
しかしこれ以上言えば「日本のジンギスカンはウリナラ起源ニダ!」と
彼らが騒ぎ出すだろう、怖い怖い。

朝鮮は植民地時代の経験でいくつかの日本料理が定着している。
そのうち、しゃぶしゃぶは何故か「チンキスカン」という。

日本のしゃぶしゃぶの由来は中華料理から。
936世界@名無史さん:02/12/12 22:32
>>931
モンゴル人が魚食わないのは
チベット仏教の影響かも。
937世界@名無史さん:02/12/12 22:45
>932

捕鯨を支持するも何も、
内陸国家のモンゴル人は鯨の存在すら知らないのでは?
938とてた:02/12/12 23:24
>>937
IWCには、「鯨類資源は人類共通の資源」とやらのお題目で、
スイスやらボツワナやらも加盟しています。

モンゴルが加盟したのは、ソ連の後押しではないかと。
939世界@名無史さん:02/12/13 00:43
>>930
イル・ハン国はイスラム化したんじゃなかったか。
元もそうだがやっぱ、郷に従う必要があったんだろうなぁ、いろいろと。

>>931
イスラム教やらユダヤ教やらそれ以外やらが集住する地域では
肉屋のカウンターもその数の分だけ仕切られてて、それぞれの宗派の
戒律に合わせてちゃんと用意した肉を別々に売ってるそうですな
940世界@名無史さん:02/12/13 00:46
調べたらキプチャク・ハン国もチャガタイ・ハン国もイスラム化してますた
941世界@名無史さん:02/12/13 01:18
ところで、今ジョークスレでカレーの話が盛り上がってるが、
カレーが西洋に伝わったのはイギリス進出以降でいいんだったかな?
942YP:02/12/13 01:53
>>931 >>936
チベット仏教では魚は悟りを表すんでしたっけ?
いつも眼をかっ開いてるという意味で。
もちっと北、シベリアあたりになると、鮭だか鱒だかの皮を靴や衣服
に使う民族いるじゃないですか。(どうしたらこんな発想に行き着く
んだか)
だから、モンゴル人の魚食については、きっと古来から近隣とは似た
り寄ったりであろうと思われるシャーマニズムに因るものではなく、
チベット仏教の教えに基づくものの様な気がする。

>諸賢各位
どうでもいい事ですが、私が次スレ立てても構わない場合、
『次スレたてろやゴルア』とでも書いて下さい。
・・レスなくても寂しくないぞ。

                     拝
943世界@名無史さん:02/12/13 02:09
>942
それでは遠慮なく、次スレたてろやゴルア!!

ビルマ人も基本的に海の魚を食わないそうですが、
ビルマ人の起源がチベット系ってのと関係あるのかな?
川魚は食べるそうですし、日本に来てからは寿司も
食っているので、習慣として残っているだけなのかも。
944山犬:02/12/13 21:49
血に関しては、塩分、たんぱく質、ビタミンなどを豊富に含む栄養食品
という事で、大切にされていたのではないでしょうか。
モンゴルの草原地帯のような場所では、ビタミンを含む食品はことに貴重
だったでしょうし。

中国などでも、豆腐にブタの血を混ぜて作ったりと、動物の血が無駄なく
利用されていますし、生活の知恵でしょうね。

>>941
そうです。インド総督のヘイスティングが、18世紀後半にイギリスに持ち込んだ
そうです。カレーに関しては、森枝卓士『カレーライスと日本人』(講談社現代新書)
が詳しいです。あんまりアカデミックな本ではないんですけど、面白い本です。
945世界@名無史さん:02/12/13 22:20
肉食に巧みな民族にとっては血もまた大切な素材、捨てるなどもってのほか。
西洋の血のソーセージ、モンゴルのザイダズもそうだが中国の漢民族も
豚の血を「猪血」「猪紅」と呼んで食用にする。屠殺の際に流れた血を
容器に受けて自然に固まらせたものをスープ種にしたり、血を吸わせた
糯米を蒸して餅を作る。台湾は日本の植民地支配の影響で日本式おでんが
あるが、これにはコンニャクのかわりにこの豚血餅が入れられている。
台湾の屋台では豚の血の餅は人気メニュー、唐辛子だれを塗って落花生の
粉と香菜みじん切りを振りかけて勧めるが、日本人の口に合う物ではない。

朝鮮では豚の血を糯米の粉に吸わせ、韮ニンニク春雨を混ぜた物を腸に
詰め込んで「スンデ」という腸詰めを作る。牛の固めた血を入れたスープ
「ソンジクク」は別名「解腸クク」とも言われ、二日酔いの胃腸には
最良の薬とされている。

沖縄では豚の血を入れた野菜炒め、「血いりちー」が有名である。
なお、沖縄では豚の屠殺は各家庭で行っていた。
このため、「屠殺に従事する被差別民」は存在しないそうだ。
946世界@名無史さん:02/12/13 22:50
>>942
仏教ではなるべく殺生しないようにしているので、
食べるため仕方なく殺生する場合は、ヤクみたいに
一つの命で多くの人が食えるような動物ならOK。

多くの命を奪っても一食分、てな具合になる魚の
殺生は嫌われてる。

だからチベット人やモンゴル人にはタタミイワシは
食わさない方がいいぞ。
947YP:02/12/13 22:51
>>943
レスどうもです。
1000逝ったら立てさせて頂きます。

血だの書かれると、滴るレバ刺し食いたくなってきた。
やっぱ、ニンニク、生姜に醤油だと思う。
レバ刺しを胡麻油付けて食うのの、なにが甘いのか判らないのは俺
だけでしょうか?
948YP:02/12/13 22:53
>>946
それを、タタミイワシではなく、白子おろしバージョンで以前書いた
覚えあるわん。
949高木真一 ◆cA7oIM8fok :02/12/13 23:08
仏教が遊牧民であるモンゴルを惰弱させたということですか
世界史的にそれが良かったのか悪かったのかはわからないけど
950世界@名無史さん:02/12/13 23:16
茶の味を覚えてしまったのもモンゴル弱体の原因。

ビタミン補給に不可欠だったので、漢人商人に足下見られてしまったのだ。

茶伝来以前は、モンゴル人はどうやってビタミンを補給していたのか?
951世界@名無史さん:02/12/13 23:34
>945
>日本人の口に合う物ではない。

漏れ日本人じゃなかったのか…(´・ω・`)ショボーン
952世界@名無史さん:02/12/13 23:59
最近法律が変わって豚の生き血を使えなくなったんで
好きだった料理が食べられなくなった、とかいう話を
パンツェッタ・ジローラモがしてたなぁ。
953世界@名無史さん:02/12/14 19:50
昨日のニュースステーションで
久米さんが、雉の内臓で作った塩辛食っていた。
954世界@名無史さん:02/12/14 19:55
久米の話はするな。
あいつにはいつも殺意を感じる
955世界@名無史さん:02/12/14 20:30
久米のことを侮るな。
大衆=愚民と心得ているキャスターだ。
956世界@名無史さん:02/12/14 21:13
>953
見た見た。女子アナのあの「ギョッ」とした表情が見物だったーね。
957山犬:02/12/14 21:17
台湾の豚血餅は、以前テレビかなんかで見た事がありますが、匂いがキツそうで
あんまり食欲がわかなかったです。一回食べてみたいなとは思うのですけど…。

>>953
雉の内臓の塩辛、結構グロテスクでしたね。美味しいんでしょうけど。
もともとはツグミの内臓で作っていたそうですから、もっと美味で
高級なものだったんでしょうね。それにしても、一度ツグミを食べてみたいなぁ…。
958世界@名無史さん:02/12/14 21:58
 今も中国から冷凍のツグミが入ってきているはずです。
密猟が盛んだった頃、岐阜で日本のツグミを食べたことあります。
子供の頃だったので味は良く覚えていませんが美味しかった記憶
があります。あの頃は北陸から岐阜あたりは密猟のメッカでちょっと秋に山に
入るとカスミ網だらけだったなあ。
959アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/14 22:07
知人に九州の山間部の出身者がいますが、学校に行く途中で(5キロくらいあったとか)
罠かけて、帰りに野鳥がかかっていると焼いて食べてたそうです。
ツグミは美味しいとか。中学生が密猟したんじゃ減りますね。
960山犬:02/12/14 22:18
>>958
やはり、少し田舎に行くとそんなもんなんですね。
五島列島にはカブトガニを食わせてくれるところもあるようですし。
「おいおい、天然記念物だぞ」と少し引いてしまいますけど。

ツグミは西洋でも美食の代表だし、禁猟を徹底させるのはムリという
事ですかね。
961世界@名無史さん:02/12/14 22:24
告白すると、私も子供のころ田舎でツグミを食べた記憶があります。(20年以上前)
味は記憶にないんですがね(^^;
962世界@名無史さん:02/12/14 22:31
>>960
香港じゃ平気で食ってるよ>カブトガニ
963とてた:02/12/14 22:36
>>960
カブトガニは地域指定ですから。

ホタルイカやタイだって天然記念物ですし。
964山犬:02/12/14 22:57
>>963
ホタルイカはの場合は、群遊海面といって、ホタルイカの住んでいる海域が
天然記念物指定されてるんですよね。カブトガニもまあ、繁殖地が天然記念物
指定されてるだけなんですけど、私らの頃は教科書に天然記念物として
カブトガニが紹介されていたので、なんとなくカブトガニを食べる事が悪い事
であるかのように思ってしまうのです。
965世界@名無史さん:02/12/14 23:12
ツグミの腸の塩辛は小泉武夫先生の本にも載っていたな。
966山犬:02/12/14 23:19
>>965
昨日のニュースステーションの雉の内臓の塩辛も、本当はツグミの内臓で作ると
紹介されていましたよ。
967世界@名無史さん:02/12/14 23:27
小泉先生はその本の中で
「山の中の民が海の塩辛に憧れたが新鮮な魚介類を入手できないので
ツグミの内臓を代用品にした」
と、論じていた。

実際はどうなのだろうか。
968世界@名無史さん:02/12/14 23:30
ツグミのミソ漬けも美味いと聞きますが、これは食べたことがない。
969世界@名無史さん:02/12/14 23:30
禁断の味と言えば、以前美川憲一が番組の中で虎の肉食べて
叩かれていたな。

「ワシントン条約違反」だと・・・
970アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/14 23:39
虎の肉なら強精薬になるというので、朝鮮に行った大名達が塩漬けにして
豊臣秀吉に送っていたという記録があります。
一説によると、秀吉は虎肉の食べすぎで寿命を縮めたとか。
971世界@名無史さん:02/12/14 23:54
早く次スレ立ててよ。
972世界@名無史さん:02/12/14 23:58
>>960

> 五島列島にはカブトガニを食わせてくれるところもあるようですし。

それは多分、カブトガニではなくウチワエビと思われ。
973世界@名無史さん:02/12/15 00:04
虎の陰茎は高級な漢方薬だそうだが、いいのか?これ
それとも本当は別の生き物のナニを使ってるのかな
974世界@名無史さん:02/12/15 00:07
猫のチンチン代用にしているらしいよ。

「虎骨酒」という、虎の骨を漬け込んだ薬用酒があるらしいが、
これも猫の骨らしい。
975世界@名無史さん:02/12/15 00:16
竜骨酒は、恐竜の化石の酒だとか。

ある人の本で読んだ、ネズミの子供を漬け込んだ酒、どんなものか
見てみたい…。

ちなみに、中世のワインのレシピには、ブドウの果汁を絞った後、
犬か牛を一頭ぶち込むと書いてありますね。一週間ほどで溶けて
なくなってしまうそうです。
976世界@名無史さん:02/12/15 00:20
>973
虎のナニは、精強剤系の漢方薬に浸して作っているようで。
以前、知り合いの新婚さんが買ってきて試したところ・・・。
(輸入禁止前の話しね。)

単位が漢字で書いてあったため、1mmと1cmを勘違いして大変なことになってしまったとか。
(1mm程度の厚さに切ってお茶のように煎じて使うべきなのに、1cmの厚さに切ってしまった!)

抜いても抜いても、文字通り、三日三晩勃ちっぱなしだったとか。
(本当なのか?)
977世界@名無史さん:02/12/15 00:20
YP様早く出てきて次スレ立てて!

立てなかったら俺がかわりにスレ立てちゃうよ。
スレの1に「世界食人史」スレのリンク貼り付けてw
978世界@名無史さん:02/12/15 00:24
>977
絶対にお前はスレ立てるな。
979世界@名無史さん:02/12/15 00:35
つか、竜骨ってのはあの竜骨文字の竜骨で、
竜の骨だという建前だけど本当は動物の化石だったり
亀の甲羅の化石だったりする漢方薬の一種であろ。
まあ、中には本物の恐竜の化石も混じってるかもしれんが。
980世界@名無史さん:02/12/15 00:37
間違えた。甲骨文字だ。
甲骨文字が書かれていたものが竜骨。
981世界@名無史さん:02/12/15 00:38
だから早くスレ立てろ!

1000になってしまうぞ!
982山犬:02/12/15 00:56
>>972
う〜ん、理系の先生なので、おそらく本物のカブトガニであろうと思って
いたのですが…。どうなんでしょうね。

もうすぐ1000いってしまいますね。YPさんは何処
よーし、パパ1000ゲットしちゃうぞ〜
983YP:02/12/15 01:34
次スレ立てさせて頂きました。
テキトウにシフトしてくださいな。
宜しくお願いします。

http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1039883473/l50
984世界@名無史さん:02/12/15 02:25
カブトガニは、香港で食えたのか。
タイで残酷焼きしてる画像を見て、逝ったら食おうとオモタ。

たしかカブトガニは、医薬品の原料として大変貴重とも聞いた憶えがある。
985984:02/12/15 02:50
思い出した。血液から、抗がん/エイズ治療薬の研究をしてるはず。
986世界@名無史さん:02/12/15 11:38
オットセイの睾丸
987世界@名無史さん:02/12/15 22:55
カブトガニって食うとこあるのか?
988とてた:02/12/15 23:05
>>987
甲羅の裏側に、ちょこっと肉が…だったかな?
989アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/15 23:18
うちの赤犬は日本犬保存会に所属しているので、天然記念物らしいんですが、
もし、食われちゃった場合、「よくも天然記念物を食ったな」と、訴えていいんでしょうか?
990とてた:02/12/16 20:34
>>989
改正動物愛護法違反と、器物破損(ペットだから)も適用できそうです。
991世界@名無史さん:02/12/16 20:40
1000取ったら、チンコもぎます
992山犬:02/12/16 20:44
>>989
天然記念物を飼ってるんですか? すごいなぁ。
赤犬は美味しいらしいので、戦中戦後の食糧難の時期には結構食べられて
しまったらしいですね。
それにしても、ご近所に犬を食べてしまいそうな方でも住んでらっしゃる
んですか?
993アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ
>>992
今のところいませんが、戦中戦後に食べ盛りだった父が、私が子供の頃
誰と誰は犬を食べた、観音堂の堂守さんは猫を食べたと言う話をしたので
トラウマです。