1 :
日本@名無史さん:
ここ数年脚光を浴びている宮城谷氏の古代中国モノ。
同氏の作品は古代中国という素材を欧米的調理法でさばき、日本的情緒で味付けすると評されている。
一方で大家の陳舜臣氏。
他にも中島敦から始まって、司馬、海音寺などなど、数多くの作家が古代中国を素材に調理している。
それらについて評価しましょう。
3 :
世界@名無史さん:2001/05/31(木) 08:25
>>2 それは知ってる。
敢えて別に立てたのは最近になってブームになっているから。
4 :
世界@名無史さん:2001/05/31(木) 09:48
よく言われることだけど−−
陳舜臣の書いたものは民族や国家に対するセンスが日本人の作家とは一味違うよね。
自分なりに言ってみると、
民族も国家も個人の思惑を越えていわば自走するものだ、とか。
民族と国家は決して一体のものではなく、決定的な局面では背反する、とかって観点があると思う。
そうした観点があるので、小説から伺える歴史観−−歴史についての捉え方にも、叙事詩(エピック)的な感覚がある。
もちろん西欧でいうエピックとは違うんだけど。
陳舜臣の書いたものと、他の日本人作家を比べると(もちろん個人差はあるんだけど)、傾向としては、日本人作家の書いたもの、例え歴史上の英雄を主人公にした場合でも抒情詩(メロドラマ)的に感じられるよね。
例外はいくらもあって、古典の『平家物語』とか、歴史小説ではなく伝奇小説だけど隆慶一郎の『影武者徳川家康』なんかは叙事詩(エピック)的だよね。
「影武者」について言うと、主人公が、自分のユートピア建設を断念することになる下りとかがエピックとして突出してるよね。
古代中国についても題材への詳しさ、ではなくて、国家、民族といったものに対する根本的な感覚の違いが作品に反映してると思うな。
例えば、陳舜臣の『曼荼羅の人 空海求法伝』と、司馬遼太郎の『空海』を読み比べてみるといい。
司馬遼太郎の方が、小説ってより史論に近い形になってるけど。
にも関らず、陳舜臣の方が、国家と宗教家個人が接するときの緊張感みたいなポイントはよく捉えられてる、と思う。
>>3 ブームになってることが何で別スレを立てる理由になるんだ?
それに、元からある宮城谷スレだって、立てられてから半月しか
立ってないんだぜ。
おっと、立ってない⇒経ってない、だね。
あぁ、鬱だ。
7 :
世界@名無史さん:2001/05/31(木) 12:30
良かれ悪しかれ、陳舜臣氏は台湾にルーツがあるからでしょう。
日本人作家は時々取材に行っているだろうけど、文化を血で受け継いでいる人(世代が経てばともかく)とはやっぱり違う。
小説家としては、
>>2の引用スレでもあるように、陳舜臣氏は及第点に行くかどうかだけど、中国史の解説みたいなことでは他の作家よりは優れていると思う。
8 :
アマノウヅメ:2001/05/31(木) 13:21
>>3 ブームになってるからって
どんな作家もスレ立てなきゃならないんがったら
私の大嫌いな某作家も某作家も某作家(?)も
皆スレ立てなきゃならないじゃないですか。
私は付き合いきれません。
陳舜臣と宮城谷比較するの土台無理だし。
>>5 >>8 まぁ、そうカッカせずにマターリ行こうよ。
大方、深く考えもせずにレス立てたら、きわめて近い趣旨で
話が展開している別スレが有る事を指摘されてしまい、ちょっ
とバツが悪くなってるだけだと思うよ。
別スレの日付を確かめずに「最近になって云々」と書いた
のは大失敗だったねえ。(藁
10 :
訂正:2001/05/31(木) 15:27
【誤】レス立てたら
【正】スレ立てたら
俺も鬱だ……。
11 :
世界@名無史さん:2001/05/31(木) 16:54
今、陳舜臣氏の中国五千年を読んでるがかなりツライ…
12 :
世界@名無史さん:2001/05/31(木) 17:27
陳舜臣氏の本では
「小説18史略」と「秘本三国志」が良いと思われ。
13 :
2:2001/05/31(木) 21:06
>>3さん、レスありがとうございます。
>それは知ってる。
>敢えて別に立てたのは最近になってブームになっているから。
>>1の「ここ数年脚光を浴びている宮城谷氏の…‥」という部分と
読み合わせると、一寸不可解にも思えるのですが、文言どおりに受
け取ることにします。
しかしながら、敢えて別スレを建てる理由は納得できません。先行す
る宮城谷スレは、まだ半月しか経過してない、世界史板では新しい部
類に入るスレッドです。話の展開も特に荒れてはおらず、宮城谷以外
の作家にも話題が広がっており、古代中国を素材にしている作家諸氏
の歴史観について語ることに、何ら支障はない状況です。
むやみと新しいスレッドを建てる行為は、旧いスレが倉庫行きになる
ことを早めます。できれば既存のスレを利用していただきたいと思う
のですが。
@@@@@@@@@ 終了 @@@@@@@@@