吉川三国志について

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1ぶいぶい
どうも、お久しぶりです。
高校に入って、通学電車の中で本を読む時間ができたので、
今、吉川英治の「三国志」を読んでいます。
ところで、このページに書いてあったのですが、
吉川三国志って、虚構が多いんですか?
できたら、その部分を教えてください。

劉禅についてですが、
最近少し自分の中で評価が上がったような。
阿斗さまは、よくがんばった方なんですねえ。
人材に見舞われなかったから、蜀漢が滅んでしまったわけ。
40年って、結構すごい期間ですねえ。
その間滅ぼさなかったんだから、その点はいい感じ。

ですが、姜維の邪魔をしたのはやっぱり許せないかなあ。
これは、僕が姜維の大ファンだからですが・・・。
あ、人物伝に姜伯約が載っていて、うれしく思いました。
でわ。
2末広・嵐・バジーナ大尉(whis解放戦線):2000/11/04(土) 10:13
「草木は茂生し、行くに前人を見ず」
とは、魏志倭人伝の文章である。
植物が繁殖している限り、
我々は非一神教徒であり、
かっちりとした理論の世界を、
築き上げられない。
よってシシ神殺しが映画になり、
大ヒットするのである。
3世界@名無史さん:2000/11/05(日) 16:25
三国志演義:羅貫中
4世界@名無史さん:2000/11/05(日) 17:27
三国志演義:羅貫中作        

とうとうと東する水はてしなく
長江に消えし英雄かずしれず
是非成敗もうたかたに
青山のひとりのこりて
紅の夕日迎えるそもいくそたび

白髪の漁杣人なぎさにたちて
秋の月春の風みて年へたり
一壺のにごり酒もて相逢えば
過ぎしいくたのことどもも
いまはむかしのかたりぐさ

第一回

桃園に宴して 三豪傑 義を結び
黄巾を斬って 英雄 初めて功を立つ

そもそも天下の大勢は、分かれること久しければ必ず合し、合すること久しければ
必ず分かれるもの。周のすえ七国分かれ争い、秦に併合されたが、秦亡ぶや
楚・漢分かれ争いまた漢に併合された。漢朝は、高祖が白蛇を斬って義兵を興し
天下を統一したのにはじまり、のち光部帝の中興があって、以来献帝まで伝わり
ついに三国に分かれた。このたびの乱の源をただせば、およそ桓・霊二帝より
始まったといえる。桓帝は正義の士を弾圧し、宦官を重用した。
5あやめ:2000/11/13(月) 18:54
吉川さんは新聞連載を始めた当初は自分なりの構想で三国志を書こうと
意図していたようです。そのことは第1巻の「桃園の巻」がかなり原作ば
なれしたストーリーを展開していることで判ります。青年玄徳が長安で
買ってきた茶を母親が河中に投げ捨ててしまうエピソードとか、彼の恋
愛とか読者受けがしそうで吉川ごのみの話がてんこ盛りです。でも第2
巻以後になるとそういう独自プロットは放棄されています。やたら小説
の分量がふくらんでしまい新聞社からもいやがられ、独自ストーリーを
考案するネタにも窮してしまった結果でしょう。以後は情景描写なんか
で文章を膨らませるに止まっています。
なお吉川さんは三国志演義の原作は読んでいません。専ら江戸時代の僧
湖南文山の「通俗三国志」を現代文に直しているだけです。しかし文章の
テンポなどは手馴れていて読みやすいと言えます。「通俗三国志」のなぞ
りに徹したため変な部分も出てしまっています。記憶によると劉備の益
州占領後に帰服してきた劉璋の旧臣の名を列挙した最後尾に、「汎汎」と
いう変わった姓名の人物がいたかのような書き方をしていたように思い
ます。しかし「汎汎」というのはエトセトラという意味で固有名詞ではあ
りません。ネタ本の「通俗三国志」もそのような表現として書いているの
ですが、吉川さんは忙しかったのか調べずに書き飛ばしてしまったよう
です。
実はあやめの生家は吉川さんが少年時代住んでいたところに近く、「忘れ
残りの記」などとても懐かしい内容です。
6むうに:2000/11/13(月) 20:39
私が始めて通して読んだ「三国志」。戦前の作品なのに色あせず、特に
それまで曹操が悪玉だと聞いていたので、とってもカッコイイ曹操の描
き方には目から鱗でしたねぇ。
7通常の名無しさんの3倍:2000/11/15(水) 13:37
センクスあやめちゃん♪
8末広@名無使さん:2000/11/17(金) 18:46
むうに
9げった@末広:2000/11/17(金) 19:24
よしなーに
10世界@名無史さん:2001/01/07(日) 13:59
スケープゴート3
11mo:2001/01/09(火) 15:15
あとがきに「原典とだいぶ違うという抗議を受けて困った。自分なりの三国志を
書いたのに・・・」というようなことが書いてあるよ。
12ラーメン大好き@名無しさん:2001/01/10(水) 10:56
それにしても一番最後の方、
キョウイを一方的に英雄視して彼に反対する人物を貶める叙述、
さすがは戦時中(だよね?)だなと思う。
13日本@名無史さん:2001/01/12(金) 13:03
吉川英治の三国志を読んだ後に
羅貫中の三国志演義をよんで
あまりのつまらなさにがっかりした人多し。
吉川英治の三国志が当時受けたのは、
吉川英治が三国志をいかにも旧制高校的な
ホモソーシャルと大義名分論の物語に仕上げたからだろうね。
原典はどろどろした権力闘争と道教的な幇の連帯の物語であって
間違ってもこれ(原典)を読んだ同人女が
劉備(攻め)→孔明(受け)
のようなやおい本は書かないだろうね(w


14もりもりさん(´∀` 出張中:2001/02/08(木) 17:14
吉川ひなのは吉川英治の孫娘だ。
15世界@名無史さん:2001/02/08(木) 20:29
16もりもりさん(´∀` 占領中:2001/02/08(木) 22:50
>>14
それってマジネタじゃん。
17世界@名無史さん:2001/02/09(金) 17:22
実際原作の方はそんなにおもしろいもんじゃないよね。
昔の中国人が喜びやすいように書かれた講談の集大成的作品だし。
人物、事件の面白さと原文の文章はいいんだけどね。
現代日本人が三国志を読むなら吉川さんのものが一番おもしろいと思う。
18世界@名無史さん:2001/02/09(金) 22:28
>>17
羅貫中の演義が講談の集大成的作品ってのはあらゆる意味で間違ってるよ。
でなきゃあんなほとんど文語体の堅苦しい文章で書かれるもんか。

あなたはどの日本人が訳出した『三国志通俗演義』を読んだの?
原作つーんだから、どのエディションの『三国志』を読んだのかでもいーけど。
毛宗崗版?
19三国志・戦国板住人某
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=warhis&key=982584212

遅まきながら三国志・戦国板にもスレが立ちましたので、
今後よろしくお願いしまする。