聖ペテロの墓

バチカン地下にあるらしいんだけど、本当なの？

堕落したバチカンそのものが聖ペテロの墓と言えよう。
カソリックに天罰あれ。

>>2
あんたうまい事言うね

最近、創元社という出版社から刊行された「ローマ教皇歴代誌」という本が御座います。
この本に依りますと確かにサン・ピエトロ大聖堂の主祭壇の下から聖ペテロのものと思われる墓と遺骨が発見されたという叙述が確認できます。
１９６８年に時の教皇パウルス６世が本物のパウロの遺骨であると公表為さったそうですが、ローマ教皇庁は慎重な態度を崩していないとのことです。
尚、ここで紹介いたしました前述の著作は、所々に誤植が散見されますが、印刷上の技術的な点を除けば教皇史や教会史の概観を得ることのできるなかなか使えるものです。
記述の信用性を確保するために、参考文献の紹介という形に成りましたが、１さんの仰る疑問は、この著作に従う限りでは、一応誰か初代教会の関係者の墓や遺骨は発見されてはいるけれども、果たしてそれが本当に聖ペテロの物かどうかは、実証的なレベルでは確認することは極めて難しいのではないかと思われます。　

情報ありがと＞４さん

４さんのあまりに丁重な書きこみから、あるいは宗教関係者ではないかと危惧いたしましたが
書きこみ内容から、客観性を保とうとする姿勢、実証主義を尊重する思考を感じ取ることができ
傾聴に値する情報としてありがたく受け取らさせていただきますです。

　宗教史の研究者ではありますが、特定の宗教団体に所属する者では御座いませんのでご心配なきよう。

Alain Decaux [Le tombeau de St Pierre]　より

1939年死去したPie XIが遺言で埋葬場所を指定していたため、
主祭壇地下にある「バチカンの洞窟」の床を掘っていたところ、
20cmの深さに古い敷石を発見。
現バチカン建築（16〜17世紀）の前に建てられていた
コンスタチヌスの聖堂（4世紀建造）のものであると推察された。
後を継いだPie XIIが歴史マニアだったため、 Ludwig Kaas枢機卿に命じ調査を開始。
調査は戦争中を通じ秘密裏におこなわれた。
1952年1月バチカンは上下2冊の報告書（1500部限定）を公表した。

伝説によると、コンスタチヌスは聖ペテロの墓の上に教会を作ったとされている。
現バチカンはコンスタチヌスの教会の跡にそのまま作られたもので、
今も主祭壇近くの床に、聖ペテロの墓の位置を示す印がある。
しかし、これらはあくまで伝説に過ぎず、Pie XIIはバチカン地下の
大規模な調査をおこなうことで信仰上の大きな賭けに出たものといえよう。

聖ペテロがローマに滞在したという確固とした証拠は無いし、
聖ペテロの「墓」というのが、初期教会の単なる記念碑を意味するという説もあったからである。
もし仮に何かがあったとして、ローマ強略時に四散している可能性もある。
258年に聖ペテロ・聖パウロの遺品(relique)がappia街道沿いStSebastianに移され、
313年にローマに戻されたとの記録もある。4世紀建造のコンスタチヌス聖堂の地下に
実際に何かが残されている可能性は少ないだろう。
発掘を命じたPie XII自体、あまり多くを期待していなかったふしがある。

ところが、バチカンの地下かから発掘されたものはおおかたの予想を裏切るようなものであった。

＞る
お〜い、面白いぞ。
続きを頼む。

Pie XIって？

Pie XI ＞ ピエ11世。

ピエ？
ピオ？
ピウス？

ラテン語読みならほぼ確実に「ピエ」。