1 :
名無しさん:
という説をまじめに検証しましょう
2 :
名無しさん:2000/01/19(水) 13:40
どうやって?
3 :
名無しさん:2000/01/19(水) 13:49
「輪廻転生」とか「諸法無我」を説いていたら信じましょう。
4 :
名無しさん:2000/01/19(水) 20:42
中世の異端キリスト教カタリ派には、輪廻の思想があった。
現世は悪であり、肉体をまとっていることはすでに最後の審判が
下っていることの証拠であるとして、贖罪が済むまで輪廻を
繰返すと考えていたようだ。
いまでもカタリ派信徒で、生まれ変わりを自称するひとびとがフランスにいる。
5 :
>4:2000/01/19(水) 21:19
異端のカタリ派は、ヨーロッパ人もインド人と同じ語族だから
もともとあった輪廻思想が表面化したものなんだろうね。
ケルトにもあったといわれてるし(ドルイド教)、
ギリシャにもあった(ピタゴラス学派)。
でもキリスト教は、「天地創造」から「最後の審判」まで
「歴史は一直線に進む、繰り返すことは決してない、
人生は一回きり」という思想だから輪廻思想とは水と油でしょ?
「イエス・キリストは仏教徒だった?」というのは
どう考えても「トンでも」だろうよ。
6 :
名無しさん:2000/01/19(水) 21:25
そもそもキリスト教は「セム系の一神教」です。
お間違えなきように。
分布しているのが主にヨーロッパだから、日本人はキリスト教を
「欧米の宗教」と勘違いしているわけです。
7 :
ある説で:2000/01/19(水) 21:30
キリスト教の布教の方法(昔の)が、
イスラムみたいに「改宗、死、金」の3択ではなく、
布教時に異民族の信仰や伝説を巧みに聖書に取り入れていった、
東欧の方にはアジアの陰陽に通じるような、復活みたい
信仰があるみたいだし、いろんな各国の伝説を入れていったから
あんなに分厚くなっちゃったんじゃないの>聖書
詳しくは知らんけどね、
8 :
5だけど:2000/01/19(水) 21:34
おれどっか間違えてた?
9 :
名無しさん:2000/01/19(水) 21:41
6ですが、5さんは別に間違ってないですよ。
むしろ、「イエス・キリストは仏教徒だった」というトンデモの
原因として、キリスト教に関する全般的な誤解が日本人一般に
見られることを指摘したわけです。
時間観でも、4世紀の聖アウグスティヌスがヨーロッパの時間観に
根本的な変更を加えたわけです。
「インド・ヨーロッパ的な循環的時間観から、セム的な直線的時間観へ」という。
キリスト教はそれこそ2000年におよぶ歴史を誇っているわけですから、
かなり深いものがあります。
それを「イエスは仏教徒だった」と済ませるのはどうも・・・
10 :
ある説で:2000/01/19(水) 21:44
仏教=虫を含め全てを多分、救う。
キリスト=信じるものだけ救う。
でどう?
11 :
だいたい仏教というのは:2000/01/19(水) 22:03
森羅万象のあらゆる物には実体がない(諸法無我)
だから執着してはいけないって考え方でしょ。
一方キリスト教は「父なる神」を契約を結び
命がけで信仰しなきゃいけないんだから、
神に執着しまくりじゃないか。
やっぱ全然違うんじゃないか?
12 :
名無しさん:2000/01/20(木) 01:11
しかしキリスト教にも正統に潰されていった異端があるわけで、
旧約を否定した流れもあるわけで、それをどう考えるのか?
イエスはたしかに仏教徒ではなかったけど、では正統キリスト教が
イエスの宗教観と同じかというと非常に疑わしい。
まあ正統派の神学者はイエスとキリスト教との連続性を肯定しているけどね。
13 :
名無しさん:2000/01/20(木) 05:43
>7
>イスラムみたいに「改宗、死、金」の3択ではなく、
>布教時に異民族の信仰や伝説を巧みに聖書に取り入れていった
イスラム教の場合は、コーランに対して一切改編を認めないのに対して、
聖書は後世の人がどんどん追補しちゃってます。言ってみれば、
コーランは改変を禁じられている憲法のようなもので、聖書は民話大全集
みたいなものかと。イスラムの方が後発で、他宗教を研究して作っている
のでよりシステマチックなんでしょうね。
話はずれますが、聖書で出てくる魔神の類いは他宗教の古の神であることが
多いです(この辺詳しい方が多いと思うのでパス)。また、キリスト教の重要な
概念の中にも他宗教の影響(南欧の黒い聖母伝説やゾロアスター教の審判説等)
が入っているので、究極のごった煮という方が近いと感じます。
>12
>しかしキリスト教にも正統に潰されていった異端があるわけで、
>旧約を否定した流れもあるわけで、それをどう考えるのか?
現在のキリスト教の正統は、ローマ教会的な正統であってキリスト
自身の時代の正統ではないと思います。
私としては、テーマを「仏教徒」であったかというより、
キリストが仏教という概念を知っていたかの方が興味あります。
14 :
5:2000/01/20(木) 10:05
>キリストが仏教という概念を知っていたかの方が興味あります。
だから、知ってるわけないじゃん。
>イスラム教の場合は、コーランに対して一切改編を認めないのに対して、
>聖書は後世の人がどんどん追補しちゃってます。
新約聖書のことだと思うけど、そう勝手に追補なんかされてないよ。
コーランと同様、「何も足さない、何も引かない」が基本。
成立はアレクサンダー大王の東征のころ(前3世紀)から紀元1世紀頃までで、
それ以降は追補は完全に禁止されているはず。
(ただし、カトリック、正教、プロテスタント各宗派では構成内容は異なるが)
>聖書は民話大全集みたいなものかと。
どこが?キリストの言行録(宣教文書)と使徒の言行録、
あと弟子の書簡集と言うべき物。けっして「民話」ではない。
>聖書で出てくる魔神の類いは他宗教の古の神
初耳です。新約聖書のどこに出てくるか教えてください。
民間伝承とごっちゃになってるんじゃないですか?
イエス自身の教えとキリスト教会では当然違うでしょうね。
例えばカトリック教会が行っている「秘蹟」なんてのは
聖書のどこにも書いてない。おそらく地中海周辺のヘレニズム文明の
から取り入れたものなんでしょう。
15 :
12>13:2000/01/20(木) 13:28
>キリストが仏教という概念を知っていたかの方が興味あります。
イエスが仏教を知っていたかどうかは知らないが、輪廻思想みたい
なものは、条件さえそろえばキリスト教的環境でも発生しうるという
ことだと思います。カタリ派はその一例だと。
大体輪廻思想のベースは循環式時間論がベースにあるわけで、この
時間論は世界の神話の殆どに見出されるし、それがキリスト教的な
超越概念と結びつけば、輪廻思想が、仏教とは無関係に発生しても
おかしくないと思います。それに古代ギリシャ思想にも輪廻思想が
すでにあったわけだし。
アレクサンダー大王の遠征以後、仏教の考え方がギリシャ・ローマ世界
にも知られ始めていたらしいですが、イエスが知っていたかどうかは、
ちょっと、、、どうも
16 :
とびいり:2000/01/21(金) 02:17
仏教のアイデンティティーって、「輪廻」より、
「仏法僧の教え」とか、「八正道」にあると思っていたんですが、
いかがか?
この「お題」で、優秀な議論を展開されている
皆様に敬服しました。
17 :
13>5:2000/01/21(金) 04:19
>>キリストが仏教という概念を知っていたかの方が興味あります。
>だから、知ってるわけないじゃん。
なぜ断言できるのですか?ここは「仮定」も含めていろいろ話す所
なんですよ。それに、知っていたかなんて当時の人しか断言できませんよ。
>新約聖書のことだと思うけど
すみません言葉が足りませんでしたね。私の言っていたのは
旧約聖書のことですので、5さんのご指摘はすべて当たりません。
7さんの言っていたのは文脈からして旧約を指すと思いますが。
18 :
とびいり:2000/01/21(金) 04:54
うーん、でもさ、今のカトリックもプロテスタントも、
旧約よりイエスの活躍する新約を重視しているし…。
正教はどうだか知りませんが。
旧約、新約に関しては、途中でイスラームの知識を借りなければ
情報集積できなかったという、キリスト教系の弱みはあるかも。
編纂の途中で、かなり混乱していることは確かでしょう。
しかし逆にいえば、イスラーム経由の新旧の聖書ゆえに、
それなりに、歴史的流れは汲んでいるのでは?
という私の予想。
新旧聖書に関しては、イスラームも聖典として重視していますしねぇ。
イエスも預言者として認めているし。
===
・多神教としての仏教とするならば、当時のユダヤ人社会において、
ユダヤ人の仏教徒イエス(仮)は、それで生活できるのか?
多神教徒が多かったローマ人だったらアリかもしれんが。
・ローマ帝国の文献に、仏教について触れたものがあるのだろうか?
ローマの文献の正統制の裏にも、イスラームの原点重視思想が
一枚かんでいる。
…っていう、素人の疑問なんですが。
>13
あなたも言及している、ツアラ・ツ−ストラ=ゾロアスター教について調べてみては。
この宗教の歴史は古く、東のインド、西のメソポタミアと影響を与えれたはず。
特に、バラモン教に影響をもたらしたのは明白でしょ。
なら、共通理念も不可能ではないでしょ。 ゾロアスター的な発送は十分西洋文化に入り込むチャンスはあった。
20 :
13:2000/01/21(金) 08:33
>19
レスありがとうございます。
たしかに、ゾロアスター教の影響はすごそうですね。特に、
アフラマズダとアンラマイユの善悪神の抗争(=後の善悪2元論)や
果てし無い抗争の末の最終審判は後のヘブライ系の宗教にも影響を
与えていると思われます(一般論ですね。すいません)。
また、勝手な想像ではケルトのドルイド教にも影響を与えている
ように思います(特に司祭の位地付けのあたり)。キリスト教も
ドルイド教の影響が混じっているので、そういう意味では間接的
にもゾロアスター教はキリスト教に影響していそうですね。
興味深いご指摘ありがとうございました。
21 :
ゾロアスター教の変形:2000/01/21(金) 11:35
もたくさんあったみたいですね。
キリスト教成立当時は
ゾロアスター教系、多神教系、ユダヤ教系が混沌としていたわけで、
ユダヤ教系とゾロアスター教系の接点(融合)も大きいはず。
この辺、時系列的に見たほうがいいのかしらん?
後,歴史はぐっと下るけど、グノーシス系のマニ教ははっきりと
ブッダに言及してるみたいですね
22 :
5:2000/01/21(金) 11:44
>17
確かに旧約聖書は古代中東世界の各地(バビロニア、エジプトetc)の
説話の集大成という面もありますが、古代イスラエル人の倫理・生活規範を
教えるという編集方針に貫かれた律法書、歴史書、詩篇、訓話集であって、
無節操にあちこちの民間伝承を取り入れたものではありません。
「民話」「究極のごった煮」と言い切ってらっしゃるのが気になったので。
>とびいりさん
「仏法僧の教え」「八正道」というのは方法論であって、
インド思想の大本にある「輪廻」、仏教が提示した「諸法無我」「空」という
世界観がベースになることから派生したものだと思うんですけど。
「唯一絶対神と人間との契約から社会規範を見出す」という
ユダヤ・キリスト教思想と、先にあげた仏教思想(「輪廻」「諸法無我」「空」)は
お互いまったく欠けているものだと思うんです。
それが「イエス=仏教徒」説がナンセンスだと思う私の論拠なんですけど。
仮に「イエスがインドに行った」とことが歴史的事実であれば私も検討し直しますが。
ヘブライズムから派生したキリスト教の本質と、
インド思想から派生した仏教の本質とは何かを提示し、
それを比較検討しない限りこのスレッドの主旨に
答えられないと思うんですがね。
本質に関係のない断片・説話等をキリスト教と仏教からそれぞれ抜き出してきて、
「あっ、これとこれは似てる!→キリスト教=仏教」
なんて無意味なんじゃないですか?
23 :
17>5:2000/01/21(金) 12:34
>「民話」「究極のごった煮」と言い切ってらっしゃるのが気になったので。
なるほど、言い方が悪かったですね。失礼しました。私的には
「律法書、歴史書、詩篇、訓話集」というのがすでにごった煮的と感じた
ものですから。お気に障りましたら謝ります。
>「唯一絶対神と人間との契約から社会規範を見出す」という
>ユダヤ・キリスト教思想と、先にあげた仏教思想(「輪廻」「諸法無我」「空」)は
>お互いまったく欠けているものだと思うんです。
「根本原理としては全く別のものだが、結果として影響を受けた物(他宗教)の中に
共通した部分があると思われる」というまとめ方はいかがでしょう。
当時の仏教の勢力からすると、ユダヤの地域まで仏教が伝播していたとも考えにくい
という意味でも、イエス=仏教徒というのはトンデモでしょう。
前に「イエスが知っていたかどうか」について述べましたが、これはイエスが1宗教家
として他宗教に興味があり研究したのか?という意味です。
(この線も弱そうですね・・・)
24 :
5:2000/01/21(金) 12:39
>旧約、新約に関しては、途中でイスラームの知識を借りなければ
>情報集積できなかった
>イスラーム経由の新旧の聖書
初耳です。聖書をイスラームから輸入したという事実はありませんよ。
ギリシャ・ローマ哲学やその付随物ならイスラーム経由からヨーロッパ
にもたらされましたが。
>編纂の途中で、かなり混乱している
新約聖書は紀元1〜2世紀、旧約ならばそれ以前に編纂は完了して、
さしたる混乱はなかったと思いますが。
ただ、解釈をめぐってネストリウス派、アリウス派、単性論派、
東方・西方教会の分裂etcと苛烈な宗教論争はありましたけど。
うーん、こんなことしてたら嫌われるな、おれ。
25 :
5:2000/01/21(金) 12:43
>23
糾弾するつもりはまったくないです。
もし気に病まれてるのならすみません。
26 :
1です:2000/01/22(土) 10:21
近いうちに元ネタを公開します。
27 :
1です:2000/01/22(土) 10:23
「イエスの失われた17年」立風書房
そうです。トンデモ本です。ほかにもあるんだけど、思いだせん。
また見つけたら報告します。
28 :
1です:2000/01/22(土) 10:33
29 :
る>28:2000/01/22(土) 16:57
「チベットの古文書」ってのがいいねえ
30 :
名無しさん:2000/01/22(土) 18:01
>「イエスの失われた17年」立風書房
題名から推測するに、
イエスが12歳でイェルサレムの神殿で大暴れして、
29歳くらいから布教を始めた、
(で、2年後くらいに磔にかけられる)
その間の17年間を「失われた」と考えているのでしょう。
で、その空白の期間をイエスはインドあたりに行って、仏教を
勉強してきたとでも書いてあるのでしょうか?
(タダの推測ですが)
実際には、イエスはいわゆる「荒野の修行者」教団(エッセネ派など)
に属していたと推測されているようです。
(エッセネ派とは、「死海文書」を残した教団といわれている)
聖書の記述に、それを示唆する文章が多く残されている。
トンデモは、発想としてはおもしろいものが多くあるのですが、
実際の歴史はつまらないことの方が多いものです。
(だからこそ、トンデモに惹かれる読者が多いと言えるのかもしれませんが)
31 :
名無しさん:2000/01/22(土) 18:03
30ですが。
すみません、
「エッセネ派」ではなく、「クムラン教団」だったかもしれない。
いま手元に資料がないので、間違ってるかも・・・
32 :
名無しさん:2000/01/23(日) 22:32
若き日のイエスがインドを訪れていたというのはヨーロッパの研究者の
間では結構有名な説です。「トンデモ」じゃないよ。
33 :
る>32:2000/01/23(日) 23:09
例えばどういう文献がありますでしょうか?
34 :
名無しさん:2000/01/24(月) 06:28
>32
ヨーロッパの歴史研究家達が、ある意味一番トンデモです。
35 :
名無しさん:2000/01/24(月) 09:11
ヨーロッパの研究者っていっても、
「UFO研究者」だって「研究者」だからねぇ。
「研究者」だからって、トンデモを免れているとは
かぎらないわけです。大学を出たトンデモも、数多くいるんだから。
ちなみに、当時ローマ帝国からインドに行くというのは、パルティア
を通って行かねばならず、事実上不可能でした。
(だから200年近く後の「大秦国王安敦(マルクス・アウレリウス)」
の使者(と称する者)が、中国にたどり着いたことが大事件だったわけです)
36 :
名無しさん:2000/01/24(月) 13:59
>35
たしかにパルティアがローマと中国の貿易の仲介をしていて、ローマが
直接交易するのを妨害したわけだけど、イエスの時代にすでにユダヤ人
の大きな居留地があり、イエスが使用していたアラムが共通語のひとつ
だったり、納税義務以外ではかなり寛容な政策が採られており、宗教
活動もできた。それに反ローマという点で、パルティアとユダヤの隣
のシリア諸国はかなり協力関係にあった。キリスト教の学者はシリア
へのキリスト教が伝わったのは2C以後だというものもいるが、交易
という点に着目すれば、イエスの時代にユダヤ-シリア-パルティアの
交流がなかったとはいえないのではないか。
37 :
名無しさん:2000/02/27(日) 06:12
38 :
>25:2000/03/01(水) 21:57
いわゆるシルクロードは紀元前後に存在していたのであるから、ローマ支配化にいるイエス(と言うより当時のユダヤ人もしくはローマ人)が500年前の釈迦の思想の流れをどこかで聞き及んでいたとしてもおかしくない。
39 :
名無しさん:2000/03/02(木) 03:00
言われてみると、新約のイエス像って妙に東方的な気がしない?
エッセネ派かクムラン教団かわからないけど、イエスがいた頃に
既にグノーシス思想の萌芽の影響を受けていた可能性はありそうな
気がする。
現に洗礼のヨハネの子孫を称するマンダ教は明らかなグノーシス
主義の集団だし。
40 :
1:2000/03/02(木) 06:17
おひさしぶりっす。そうそう この本なんですよ。探しても見つかんなくて
>37
41 :
37:2000/03/03(金) 02:08
38さん、そうなんですよ、釈迦とイエスのあいだには500年もの歳月があります。
それに、ユダヤ人は古くから東方に進出して、交易に従事しています。
インドにも、ボンベイなどには古くからユダヤ人居住地があります。
多くはイスラエルやアメリカに移住したかもしれませんが、
今でも細々と続いているんじゃないでしょうか。
ただし、そうした居住地がいつできたのかは、よく知りません。
いずれにしても、上に紹介した本は、読んでみます。
どれくらいトンデモなのか、楽しみ。
釈迦とイエスには、似たところがありますね。
既成の宗教を否定したこと、輪廻や律法の呪縛から解放しようとしたこと、
慈悲を重視したこと、逆説を好んだこと・・・
(かなり強引な要約なので、つっこまないでね。)
法華経がキリスト教の影響下に成立したというトンデモ説(?)は、聞いたことがあります。
42 :
名無しさん:2000/03/03(金) 16:48
>41さん
その本の解説者も言っているけど、テラペウタイ教団を殆ど唯一の
証拠として仏教との関連付けを行っているけど、テラペウタイ教団は
やはりエジプトで独自に発展を遂げたエッセネ派とみたほうがいい
のではないかと思う。
あの本は斜め読みしかしてないが、ちょっとね。
ただしユダヤ人とインドとの交流はわたしも古くからあったと思う。
もっともマラバル教会の起源については西洋のキリスト教学者は
ネストリウス教以後だとみなしているけど。
キリスト教のトマス派は学者のなかでは2C以後にシリアに伝わった
というひとが多いけど、パルティアにあったディアスポラの大きさと
パルティアが布教に寛大だったことを考えれば、エジプトのアレキサン
ドリアへの宣教同様、非常に早い時期にトマス派が伝わったと考える
のが妥当だと思う。
43 :
37:2000/03/05(日) 18:32
44 :
じみん:2000/03/07(火) 22:36
パウロあたりは、ユダヤ周辺の他宗教の知識もあったとは思うけどね。
ちなみに、ユダヤ教ほど異教の流入に敏感な宗教もない。逆説的にいうと、それだけ異端が入りこんでくるともいえる。
45 :
つうか逆!:2000/03/12(日) 03:30
アレクサンドロス大王のインド遠征ってのもあったとおり、
ギリシア系の人達がインドになだれ込む過程でヒンドゥー教への
批判が生じ、仏教が生まれた、
シャカ像や仏教の登場人物がアイコン化(仏像や建築物)されているのは
ギリシア系の仏教徒のやったことでもともとの仏教とは関係ないです、
奈良の大仏ってパンチパーマなのはギリシア系子孫の天然パーマの
影響です。
中国にも結構ギリシアや西域の人間が沢山来ています。
(そのことの反動がのちのちのモンゴル帝国の破格の膨張主義をも
うながしているように思う)
46 :
じみん:2000/03/13(月) 22:53
逆も何も、シンクレティズムは古くからあったという事でしょう。
念の為、ギリシア=ユダヤではないことも付け加えておく。
47 :
名無しさん:2000/03/13(月) 23:24
ユダヤ教やキリスト教の痕跡は西方ではかなり温存されたけど、東方では
イスラムにズタズタにされてしまっているから、どうしようもないね。
ただ想像力を働かせると、インドとパレスティナとは想像以上に親密な
関係があったんじゃないかな。ローマ帝国があれだけ東方へと伸びようと
したわけだから、ユダヤ人が東方にめを向けないわけがない。
48 :
>46:2000/03/14(火) 12:23
そりゃそうだ>>ユダヤ=ギリシア
仏教が東洋のみで純粋培養したか?
キリスト教も純粋培養で余計なものをとりこまずに来たか?
という問題に、あれが先これが先ってのは無意味なんだけどね。
49 :
名無しさん:2000/03/14(火) 13:17
結局似たような環境があれば似たような思想が生まれるということでは
ないの?仏教、グノーシス主義、ヘレニズムの禁欲的な密儀宗教、中国の老荘思想とか。
どっちが先とか、どこの影響とか、ある程度あるかもしれないけど、別個に生まれたような
気がする。
50 :
>47:2000/03/15(水) 01:08
それはどうだろう?>>西方オシダント西洋でのキリスト教温存
西欧の科学や技術ってイスラムの影響濃いからね、
イギリスのド田舎の廃教会にアラビア語文献(ローマ、ギリシア関係)が
出てくるぐらいだから。
それともともとは中央アジアにいたゲルマン系がかなりキリスト教を
変えてしまったのだし。
51 :
犬川隆法:2000/06/30(金) 17:30
オイラは仏陀の生まれ変わり
52 :
>51:2000/06/30(金) 18:34
確か、ゼウス神の生まれ変わりではなかったでしゅか?
53 :
名無しさん@1周年:2000/06/30(金) 19:54
5000年前にサイババがそう言ってました。
54 :
名無しさん@1周年:2000/07/01(土) 16:44
キリスト自身はユダヤ教徒だと思います。
新約には彼が新しい宗派を打ち立てると明言したとは書いていなかったと思うんですが。
それに教養もない貧しい田舎者の意識としては、唯一絶対の厳神を捨てるなんて考えつかなかったのではないかと。
55 :
>54:2000/07/02(日) 15:38
新約聖書を読めば、はっきりとイエス=「ユダヤ教徒」と
解りますね。
いうなれば、初期キリスト教は、独立した宗教ではなく、
「ユダヤ教・ナザレ派」
とはよべますまいか。
56 :
名無しさん@1周年:2000/07/16(日) 22:11
ユベール・モンティエという作家の「ネロポリス」という古代ローマを舞台にした小説はフランスで大変売れたそうですがなかなか面白いですよ。
ギリシア哲学を学んだ知的なローマ青年が、さまざまな事情や動機でパウロに接近し、キリスト教徒に改宗する話です。
キリスト教の使徒、ギリシア哲学者、ユダヤ教のラビ、エジプトの神官、ローマ神話の巫女などさまざまな宗教家が登場するのですが、彼の家で使っていたインド人の奴隷が実は仏教の僧で、いきなり「キリスト教+ギリシア哲学VS仏教」の宗教論争に突入するのが愉快でした。
キリスト本人はともかく、当時のローマでは東方の異教が伝わっていないこともなかったでしょうし、初期のキリスト教徒の中には仏教の存在を知っていた者もいたのではないかとも思いました。
57 :
名無しさん@1周年:2000/07/16(日) 22:46
>当時のローマでは東方の異教
そう言えばミトラ教なんてのがあったね。
58 :
名無しさん@1周年:2000/07/16(日) 23:20
>そう言えばミトラ教なんてのがあったね。
ただミトラ教がローマ帝国で普及し始めるのは1C末でしょ。
イエスがインドに行ったとか、インドの僧がパレスティナ周辺に来ていた
とかいうひとがいるけど、イエスないしは初期キリスト教に仏教の影響
と思える共通点っていったいどういう点なの?
59 :
むしろ:2000/07/16(日) 23:45
ピュタゴラスの思想とバラモン教との思想的類似性の方が気になる。
輪廻の思想と肉食の禁止、現世否定の強い彼岸指向とか。
どれも仏教とはあまり似てないでは?
61 :
名無しさん@1周年:2000/07/19(水) 00:37
新約聖書の編纂にはさしたる混乱はなかったというが、
編集作業の段階でオオモメするような事態は確かになかったが、
取捨選択の段階で、ずいぶんいろいろなものが混ざってしまった
可能性があるのは確かなようだ。いや、もちろんキリストと
関係のないことが載ってるわけじゃないんだが、偽書の類も
入ってるってこと。
詳しくは講談社メチエからでてる『新約聖書の誕生』が
お勧め。
62 :
ゴーダマ・シッダルタ:2000/07/19(水) 02:01
調子に乗んじゃねぇぞ、ジーザス。
63 :
>59:2000/07/19(水) 02:21
>ピュタゴラスの思想とバラモン教との思想的類似性の方が気になる。
ピュタゴラスというよりもオルフェウス教では?
ヒンズーまで足をのばさなくても、ヘレニズム時代の東方宗教
(エジプト、フェニキア、シリア等)との関連性で結構説明がついてしまう
と思うけど。
64 :
林檎:
キリスト教とはあんまり関係が無いかもしれませんが、
本による知識によると
カタリ派およびアルビニョン派はヨーロッパのマニ教の一派。
キリスト教との対立を恐れて、
キリスト教に似せた教義で存続した異端。
ミトラ教は、ゾロアスター系の宗教の軍神ミトラを
崇拝するペルシャ系の宗教。
カタリ派の知識については諸説有るらしいのでなんとも。
ミトラはそういうことらしい。