ローマ帝国衰亡史を語る

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1世界@名無史さん
@岩波文庫「ローマ帝国衰亡史」10冊 村山勇三訳
A筑摩書房「ローマ帝国衰亡史」11冊 中野好夫、朱牟田夏雄、中野好之訳
B筑摩書房ちくま学芸文庫「ローマ帝国衰亡史」10冊 ※Aの文庫化
CPHP研究所「新訳 ローマ帝国衰亡史」 中倉玄喜訳
DPHP研究所「新訳 ローマ帝国衰亡史 普及版』2冊 中倉玄喜訳
E東京書籍「図説ローマ帝国衰亡史」 吉村忠典・後藤篤子訳
F岩波新書「新・ローマ帝国衰亡史」南川高志(著)

あと、岩波から1冊本で「ローマ帝国衰亡史」が@とは別に出てるのを
持ってるんだが、積ん読に埋もれて出てこない。
2世界@名無史さん:2014/05/21(水) 04:36:57.52 0
原書で読めよ
Kindleならタダだぞ
3世界@名無史さん:2014/05/21(水) 09:42:04.88 0
>>1
俺、全部持ってるなー
4世界@名無史さん:2014/05/21(水) 19:29:41.44 0
キリスト教のせいで斜陽になったのか斜陽になったせいでキリスト教が流行ったのか
5世界@名無史さん:2014/05/21(水) 21:30:17.86 0
そもそも危機の3世紀でローマ帝国は事実上終了っしょ
6世界@名無史さん:2014/05/23(金) 03:43:28.43 0
>1
@は品切れ、CDEは抄訳、Fは別物だな
7世界@名無史さん:2014/05/23(金) 09:20:38.05 0
中野好夫は、既に翻訳があるものを改めて翻訳することはないと思っていたが
岩波文庫版を読み返してみて、やっぱり今の言葉で新たに翻訳するか、と腰を上げた。
8世界@名無史さん:2014/05/29(木) 14:46:58.12 0
塩野女史のローマ人の物語の影響でちくま学芸文庫版をアマゾンで買ったけど
マヌエル2世の没年間違えたりとイマイチ信用できん。

原始キリスト教の章あたりなんかは読んでいて苦痛だった。
9世界@名無史さん:2014/05/29(木) 18:51:53.42 0
ギボンはキリスト教が嫌いなんじゃないかという気がする。
10世界@名無史さん:2014/05/29(木) 19:51:53.47 0
>>9
キリスト教徒じゃない世界史好きなら大体嫌いだろ
11世界@名無史さん:2014/05/29(木) 20:31:21.23 0
反キリスト教のユリアヌス(背教者)をあれだけ持ち上げてるしな
12世界@名無史さん:2014/05/29(木) 20:53:50.67 0
時期的に、既存権威として宗教を批判する時期だしね
13世界@名無史さん:2014/05/30(金) 18:58:25.74 0
ローマ帝国と共和制ローマの順番がわかってない僕です
14世界@名無史さん:2014/05/30(金) 21:25:30.55 0
(王制)→(共和制)→共和的帝制→帝国的帝制→オリエント的帝制
15世界@名無史さん:2014/05/30(金) 23:49:04.00 0
>>14
サンクス
世界史の勉強だと共和制ローマすげーってなってカエサルが三頭政治してミラノ勅令して東西に分裂しましたぐらいしかやらなかったな
16世界@名無史さん:2014/05/31(土) 08:20:49.63 0
それ、世界史A?
17世界@名無史さん:2014/05/31(土) 13:41:19.69 0
公務員の世界史だからわからん
18世界@名無史さん:2014/05/31(土) 14:53:46.32 0
それでツングース系の言葉にアーリア系の屈折語が影響して単純化した
屈折語的な膠着語がチュルク語になったと妄想する。以下はほぼ引用。

チュルク諸語の人称語尾は、明らかに文末主語か所有語尾が変化したもので
たとえば、トルコ語の yazıyorum「私は書く」は、副動詞(連用形)yaza + yor「いる」+ um で、
この -um は men「私」が変化したもの。これは、次の現代ウイグル語の形から明らか。

現代ウイグル語では、同じ「私は書く」が yazimän > yaza + (dur) + män で、män「私」が
人称代名詞そのままの形で語尾化してる。1人称2人称では dur が落ち、3人称では yazidu
「彼は書く」の形で du (<dur)語尾がある。単純過去の -dim などは形動詞(連体形)についた
所有語尾の変化。

チュルク諸語の人称語尾が発達定着するのは、古代語から中世語の段階で、人称語尾のある
イラン系言語(ペルシャ語やソグド語)その他との接触の影響が大きいと思われる。
19世界@名無史さん:2014/05/31(土) 15:05:05.69 0
で、ローマ帝国衰亡史、ギボンとの関係は?
20世界@名無史さん:2014/05/31(土) 16:34:18.39 0
よそのスレでみたから、誤爆と思われる
21世界@名無史さん:2014/06/01(日) 10:40:06.15 0
ギボンのユリアヌス萌えが転じて日本で辻邦生の小説と塩野のローマ人の物語の
一部と化した訳だ。
22世界@名無史さん:2014/06/01(日) 14:45:42.34 0
>>2
Kindleでなくても英語版はただだよ。
著作権切れの作品ならたいていは普通にネットで読める
ttp://www.ccel.org/ccel/gibbon/decline/files/decline.html
23世界@名無史さん:2014/06/01(日) 20:59:46.95 0
塩野は本当に害悪だと思う
ヤマザキマリの方がまだローマ帝国に詳しいんじゃないか?
24世界@名無史さん:2014/06/02(月) 07:10:58.09 0
ローマ版司馬遼にケチ付けるほうが変だと思う
25世界@名無史さん:2014/06/02(月) 17:56:39.38 0
英雄史観は読み物としては楽しいけどね
26世界@名無史さん:2014/06/03(火) 07:37:58.26 0
英雄史観を否定する歴史書って、なんとニヒルな・・・
27世界@名無史さん:2014/06/05(木) 11:15:12.24 0
イギリスの歴史観はギボンとカーライルの影響で英雄史観大好きだからな。
28世界@名無史さん:2014/06/05(木) 12:02:57.31 0
とある作家の、とある歴史上の人物を描いた伝記本なんだが、
明らかに作家はその人物が徹底的に大嫌いでストーリーが嫌悪感で
満ちてるのを読んだことあるが、読んでるこちとらの気分が悪くなり、
ほどほどでやめたのがあった。
29世界@名無史さん:2014/06/05(木) 15:26:26.14 0
ギボンはホスロー2世が好きだったんだな。
30世界@名無史さん:2014/06/22(日) 06:25:58.11 0
ギボンはローマ帝国を領域で捉えて、そこでヘゲモニーを握った諸民族を中心に描いてたんだな
だから都市ローマやローマ皇帝も、歴史の主導権を失えば扱いが周縁化される
31世界@名無史さん:2014/06/22(日) 06:27:34.99 0
>>29
ホスロー1世&2世の戦いをここまで詳細に読めるのって、
一般書じゃ衰亡史しかないんじゃないか?
32世界@名無史さん:2014/06/22(日) 13:11:48.71 0
フェルドゥーシー『王書』
一応ホスロー1世&2世を扱っている。
33世界@名無史さん:2014/06/22(日) 13:47:04.28 0
>>29
その代わりアッチラ大王とフン族については冷淡だな
まあ、極端に卑下はしていないけど
今でもアッチラ大王とフン族はわからないことが多すぎるから、
文学としても描ききれなかったのだとは思うが
あの時代でも匈奴=フン族との認識があったのは驚いた。
あの時代でも漢文歴史書の知識が西欧世界に入ったのかネェ?
34世界@名無史さん:2014/06/22(日) 13:50:02.08 0
耶律楚材を知っていたくらいだから英訳された漢文資料に目を通していたと思われ。
35世界@名無史さん:2014/06/22(日) 15:04:29.85 0
完読できた人いる?面白いんだけど、気力尽きて挫折するんだよな。

筑摩版なんだが「いちいち注釈のページを読むからかな」と思って
注釈全削除というかなりの暴挙をやった岩波版から読もうと思ってる。
36世界@名無史さん:2014/06/22(日) 15:09:42.41 0
自分は原始キリスト教の章は全部読み飛ばした。
それでも読み終わるのに二ヶ月かかった。

岩波版はやめとけ
翻訳の文体が古すぎて読むに耐えん。
37世界@名無史さん:2014/06/22(日) 20:15:42.76 0
俺は岩波文庫版が現役の頃に読み切った。
通勤のヂーゼル列車に揺られながら半年かかった。
1回目は、目次の長めの段落名を本文の上に書き写しながら。
2回目は、文庫サイズのメモ帳に相関関係と登場頁を書いてそれを頁の間に挟みながら。
38世界@名無史さん:2014/06/22(日) 20:21:44.21 0
んで、本への書き込みにはボールペンでは駄目だというのが1字目を書いたところでわかり、
極細ペン先の万年筆をこのために購入した。
39世界@名無史さん:2014/06/23(月) 02:12:36.92 0
興味のあるところだけ拾い読みという暴挙をしでかしたけど
東ローマ帝国の空気っぷりと記述の整理されてなさっぷりに泣いた
フン族の項は、アッティラが出てくるもので一番面白い書籍だと思う
40世界@名無史さん:2014/06/23(月) 08:20:52.50 0
東ローマ帝国の扱いの悪さに不満を持ったあるイギリス人が「ビザンチン帝国衰亡史」という
本家の2倍の分量の本を書いたが全く売れなかったという話を聞いたことがある。
ギボンだけではなく殆どのイギリス人がビザンチン帝国には興味が無かったということらしい。
41世界@名無史さん:2014/06/25(水) 13:18:56.20 0
かの大モルトケは若い頃、金に困ってこの本をドイツ語訳して
印税貰おうとしたが、版権の都合で取り消しになり
予定額の三分の一程度しか手元に入らなかったそうだ。
42世界@名無史さん:2014/06/26(木) 14:14:35.78 0
文学板にもあったので貼っておく

http://peace.2ch.net/test/read.cgi/book/1326046107/l50
43世界@名無史さん:2014/06/26(木) 14:32:38.35 0
これ、文学書かいな?
44世界@名無史さん:2014/07/19(土) 14:57:33.00 0
社員一般研修で、「私の読んだ本」というテーマで各々10分ずつ話をする課程があり、
俺はくたくたになった岩波文庫10冊を持ち込んで時間オーバー15分話をしたことがある。
45世界@名無史さん:2014/07/20(日) 16:01:53.76 0
マヌエル2世の没年を78歳と間違って記入してあった。
本当は74歳なのに。
46世界@名無史さん:2014/07/25(金) 14:57:43.17 0
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47世界@名無史さん:2014/10/24(金) 21:40:03.65 0
>>44
オーバーは良くない
48世界@名無史さん:2014/11/04(火) 16:01:39.99 0
49世界@名無史さん:2014/12/19(金) 00:24:11.49 0
個人的にはちくま学芸文庫の編集状態のままで
単行本化したのを読みたいな

文庫だと痛みやすいし、元の単行本は編集も活字も古くて読みづらい
あとできれば詳細な地図はもちろん写真も増やしたり解像度上げてほしい
中野先生の訳文では今では使われない旧漢字とか用語も多いから
(それ自体は気に入ってるけど)ルビ増やしてほしいです
旧版より高くなってもいいから買います
50世界@名無史さん:2014/12/19(金) 08:53:54.07 0
岩波版は旧漢字使ってるけど筑摩版は全部当用漢字だろ。

俺の通った高校の図書館には相当な数の文庫本がハードカバーに換装されてた。
装丁は立派だけど背表紙の書名が上手とは言えないマジック手書きで・・・w
今、このサービスをやるところあるのかな?
51世界@名無史さん:2014/12/19(金) 09:11:15.09 0
>マジック手書きで

ちょっとここは記憶に自信がない。筆書きだったかも知れん。
昔は細字マジックがあったかどうか・・・
52世界@名無史さん:2014/12/20(土) 00:20:09.95 0
>>49です

久しぶりに改めて単行本読み直してみましたが単行本の方が註(割註)が多いんですね
註の多さで言うなら単行本の方が良いですが
文庫版みたいに小口註にすると読みにくくなるので悩ましいですね
53世界@名無史さん
>1に漏れた1冊本の衰亡史

G岩波書店「ローマ帝国衰亡史」ウォールバンク著 吉村忠典訳

「アレキサンダー大王」「シーザー」の標記には違和感がある。
しかし翻訳された1963年当時はこちらでないと世間が納得しなかった、と読める凡例が・・・