ところで、なんで、ときどき、トロイアをギリシャの埒外のように思ってる人が出てくるの?
訳本にギリシャ連合軍がトロイヤ市国を攻めた話、みたいに書いてあるからかなあ。
トロイアの所在地はアジア側だし、攻めた総大将はスパルタだし。
これ、訳した人が「アカイア」なんてわからんだろうと、お馬鹿むけに「アカイア連合」を「ギリシャ諸都市連合」みたいに
訳し変えたりしたところから誤解してるんではないかなあ。
超モテ子さんだったヘレネーをその意に反して嫁ぎ先からトロイアの王子パリスがカッ拐ったのが、戦争の発端。
ヘレネーにコクったことある男性の皆さんから恨みを買って、戦争にまでなるわけよ。
そこにギリシャの神さんたちが煽りを入れて、おおごとになってるわけ。パリスを誘惑することに成功したのは
アフロディーテ。
トロイアの始祖はダルダノス。どういう人かというと、プレアデス七姉妹の一人エレクトラと、ゼウスの子。
この人の孫がトロイアの命名をしたトロス、その子(ダルダノスの曾孫)が、ゼウスの寵児、ガニメデ。
木星の衛星にガニメデってあるだろ、木星=ユピテル=ゼウスの一番の寵児ということで、命名。
絵画とか彫像とかでゼウスの右側で杯を持って控えてる美少年があるだろ、それがガニメデだ。
こういう前後まで読んだら、トロイアがギリシャの埒外とは思わないだろうに。