哲学を知らなければ歴史は語れない

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476第三の波~平 ◆JXLBbnYqTY
■なぜ日本で専業主婦は許容されるのか


専業主婦の「家を守る」役割

女性の労働の構図において、日本だけが、2→3への変化が異常にない。なぜか、ということだな。

1農業時代→家事労働+農作業
2賃労働時代→家事労働のための専業主婦
3賃労働時代→家事労働の負荷が減って、サラリー労働へ

欧米では比較的2専業主婦の期間が短かった。もともと女性が家を守るという感覚がない家を
守るという役割がないから、専業主婦は仕事をしない怠け者扱い。だから専業主婦でも社会活
動とか、することが当たり前。欧米では家よりも、女性も一つの主体として考える。だから主体と
して、なにをしているのかが問われる。家を守っているというのは主体のすることではない。日
本では、家を守るということは女性の役割としてずっと認知されている。それは1農業時代で
も、女性の役割として重視されている。「嫁」という役割がある。

専業主義大国日本だが、日本では主婦は市民権を得ている。日本では主婦(嫁)は、家を守る
という重要な役割と考えられている。他民族の侵略がない日本では家系は系譜の連続性をも
つ、重要な単位としてきた。欧米の主体に対して、日本の家系。そして嫁は家系を守る重要な
役割として考えられてきた。
477第三の波~平 ◆JXLBbnYqTY :2012/04/22(日) 20:44:41.94 0
欧米の主体、日本の家

この文化は現代にも残り、専業主義であることは役割として認知されている。日本において、主
婦は重要な職業であり、役割である。専業主婦率が高い日本であるが、現に世界有数の国民
総生産を誇っている。そこに主婦の役割を誰もが認めるだろう。主婦はたしかに賃労働ではな
い。このために貨幣経済に位置しない。非貨幣経済なのである。経済は貨幣経済と共に非貨
幣経済によって成り立ち、社会を豊かにしている。

日本人は日本人としての役割を求められる。日本人の役割は個人ではなく、家として求められ
る。すなわち家系、家督、家業。日本人は家として役割を求めれる。このために専業主婦の家
を守る役割は認知されている。父親が賃労働、子供が学業、妻は専業主婦で家が日本人とし
ての役割をはたしている。


日本名物引きこもり型ニート

日本で引きこもり、ニートが許容される理由もここにあると思う。おそらく世界的に見て、高齢の
引きこもり、ニートは認知されないんだろう。海外では、主体としての自立を求められるので、仕
事なくてもとにかく家を追い出されるじゃないだろうか。

ボクも、高齢ニートとか、オレオレ詐欺とは子供への過剰な甘えの意味がわからないが、ようす
るに、家として機能していれば、父親が賃労働、妻は専業主婦であれば、子供が高齢になろう
が、ニートだろうが、日本では許容されてしまうんだろう。

専業主婦は悪?むしろ働く女性の方が嫌われてない。日本は社会的に女性が社会進出するよ
うな環境にないよ。医者、弁護士など、手に職をもった専門職ならよいが、管理職は受けいれら
れないでしょ。ニートは許容してない?日本的な引きこもり型ニートを許容している国が日本以
外にあるの?オレオラ詐欺が成立する国が他にあるの?日本というこの世にも奇妙な国を舐
めすぎだな(笑)