哲学を知らなければ歴史は語れない

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474第三の波~平 ◆JXLBbnYqTY
■なぜ日本人は世代論でものを考えるのか

1) 日本人の世代論思考

キリスト教の影響を大きく受けているのに、キリスト教に改宗しない。日本人の面白いところで
すね。このように様々な文化を雑食的に採り入れることが日本人のかわったところというのは、
丸山真男などいろいろ指摘されていますね。

これを説明ためにボクが考えたのが、日本人の世代論思考です。多くの民族は、民族論思考
です。自民族文化と他民族文化に差異を感じる。だから他民族文化は強く排除する。逆に他民
族文化(キリスト教)に改宗するときには、その文化を全部受けいる。

しかし日本人は擬似単一民族なのです。他民族との差異というものを感じない。だから軽く他
文化を受けいれる。そして差異を自民族内の世代論に求めます。日本人の思考はほぼ世代論
です。たとえば民主党が支持されてのも、古い自民党と新しい民主党という構図です。実際は
政策にほとんど差はありません。ほんと日本の政党の政策に差はない。共産党ぐらいですか。

キリスト教のような他民族文化も、明治維新で、新世代の文化として採り入れられて、それは旧
世代への対抗として採り入れられます。日本文化とキリスト教文化という民族論はないので
す。キリスト教文化を知らない旧世代と、キリスト教文化を知っている新世代という世代論の構
造で採り入れられるのです。
475第三の波~平 ◆JXLBbnYqTY :2012/04/22(日) 20:43:47.06 0
2) 日本人の軽い外国文化好き

だから採り入れられ方も自民族文化を否定するような大げさなことではない。ようするに流行に
カブレる。程度のものなのです。このような取り入れば、他の文化でも次々と世代論的に採り入
れられていきます。日本の雑多な文化をつくっていきます。ほんとに日本人は世代論が大好き
です。最近ならガラケーとスマホのように。世代論として、スマホにしないと時代に乗り遅れると
宣伝されます。まさにこのレベルなのです。

これによって、変革しているように感じるのですが、実は日本人的なものはまったくかわってい
ない。擬似単一民族的な、島国根性、閉鎖性はまったくかわっていない。

日本人は民族の差異を語られるのを嫌います。他民族に対して、日本人がどうであるか。なぜ
なら世代論の運動によって、最先端を位置しているように感じているからです。スマをもってい
る。だから最新の世界市民であると勘違いします。これを、日本人ってほんと、国際的に閉鎖
的に田舎者だな、と言われるのが怖いのです。かわりもの民族であることを認めようとしない。