ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110901-OYT1T00051.htm 176万年前の斧、最古の原人石器発見…ケニア
原人が作った石器としては最古となる176万年前の握り斧(おの)が、アフリカ・ケニア北部のツルカナ湖近くで見つかった。
米コロンビア大などの国際研究チームが発見し、1日発行の英科学誌ネイチャーに掲載される。
近くからは、より古いタイプの石器も見つかっており、原人石器が生み出された初期の状況を示す貴重な証拠となる。
見つかった石器は、火山岩の周囲を打ち欠いて作った長さ20センチほどの握り斧や、つるはし状の道具。
「アシュール型」と呼ばれる原人(ホモ・エレクトス)の石器に特徴的な洋梨のような形をしている。
周囲の地層の磁気などの分析から、176万年前のものとわかった。
原人石器を含む地層で、140万年より古いものは、年代の特定が難しく、
これまで最も古いとされた原人石器よりさらに約10万〜35万年古いという。
(2011年9月1日02時08分 読売新聞)