日本の没落の元凶は田中角栄にある

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73世界@名無史さん
NHKスペシャル|862兆円 借金はこうして膨らんだ

今年度末で862兆円に達する見通しの日本の借金。GDP比180%と先進国の中で突出している。
なぜこれほどの借金を積み重ねてしまったのか。その背景を赤裸々に綴った財務省の内部文書を
入手した。
旧大蔵省の歴代の幹部が自分たちが関わった財政政策について語った証言録。そこからは、
その時々の政治家と官僚の間でどんなやりとりがあったのかが見えてくる。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101107.html


NHKスペシャル 「862兆円 借金はこうして膨らんだ」
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22119-nhk.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22221110-nhk862.html

 この番組を見て私には一番意外だったのは、赤字国債と福祉予算の関係で、福祉予算の
拡大こそがその後赤字国債発行がやめられなくなった最大の要因だと大蔵官僚が証言して
いたことである。
 福祉関連予算が急激に伸びたのは田中内閣(昭和47年から49年)の時で、年金の
物価スライドと老人医療費の無料化を行ったために福祉予算が一挙に30%も増額になった時
だったと言う。

 しかし世の中は甘くない。昭和48年にオイルショックが発生すると税収が一気に落ち込み
昭和50年の予算では再び赤字国債の発行が必須となってしまった。

 公共事業の新規取り組みは中止できても、田中内閣が始めた年金の物価スライドや老人医療費
の増額が年に1兆円規模で増えて、結果的に2兆円の赤字国債を発行することになった。
 当時の大蔵事務次官の反省の弁は「財源の裏付けのないまま、高成長が続くものと想定して
福祉制度を導入したのが失敗だった」と言うものである。
「公共事業なら止めることもできるが、福祉については一旦始めるとやめることができない。
毎年確実に10%程度の伸び率で増大し、一方それに対する予算措置はない」のだそうだ。