日本の没落の元凶は田中角栄にある

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199世界@名無史さん
「日本は、第二次大戦中から(あるいは、戦争直後から)世界でいちばんうまくいった社会主義国家だった」という通説を、
あまりにも安易に受け入れてしまっている人が多い。
しかし、考えてもいただきたい。
世界経済史上ほかには例を見ないほどの高い成長率が持続したあの戦後復興から高度成長期までの輝かしい時代が、
本当に「社会主義的な統制経済」で達成できたものなのだろうか?
「自由競争にもとづく市場経済より統制経済のほうがうまくいく」という思想の破綻は、世界中でいやというほど実証されている。
なぜ、戦後日本だけが、例外的に社会主義経済でうまくいったというのだろうか?

「先進諸国に対するキャッチアップには統制経済が向いている」という主張には何の根拠もない。
世界中の社会主義革命は中進国、後進国で起きており、社会主義政権は例外なく先進国に対するキャッチアップ政策を掲げた。
しかし、統制経済のままでキャッチアップに成功した国はない。
頑固に統制経済を維持した国は、体制そのものが転覆して市場経済に戻ったか、
北朝鮮のように国民に食うや食わずの生活をさせながら慢性的戦争プロパガンダでかろうじて政権を保っているかのどちらかだ。
中国のように徐々に自由競争の市場経済を導入して統制色を弱めた国だけが、
まがりなりにも「社会主義政権」のたてまえを守りながら経済成長を達成している。
「キャッチアップなら社会主義的な統制経済のほうがうまくいく」なんて実例は、世界中探しても見当たらない。

朝鮮戦争特需やアメリカの占領政策に高度成長の原因を求めるに至っては、
「日本人はどうせだめな民族なんだから、自分たちの努力だけで立派なことができたわけがない。
だから、高度成長もだれかの振り付け通りに踊っていたから達成できたのだ」という、
とんでもない欧米崇拝志向以外には根拠を持たない発想だ。
特需や資金援助で経済が発展するものなら、ウルグアイ・ラウンド以後の日本農業は世界の最先端を行く
高収益産業になっているはずだ。
アメリカの占領政策や経済政策への干渉・介入で高度成長ができるものなら、
フィリピンやメキシコはとっくの昔に世界の先進国の仲間入りをしていたはずだ。