ttp://www.47news.jp/CN/201004/CN2010040801000863.html 南アで新種の猿人化石発見 少年と女性の頭蓋骨など
南アフリカの首都プレトリア近郊の洞穴から約190万年前に生きていた新種の猿人の化石を発見したと、
南アのウイットウオーターズランド大などの研究グループが9日付の米科学誌サイエンスに発表した。
化石は少年と成人女性の2人分。頭や腰、腕、脚などの骨が部分的に見つかった。
主に上半身の特徴から、より古い時代の猿人「アウストラロピテクス・アフリカヌス」の子孫とみられるが、
骨盤は180万年前ごろに登場する原人「ホモ・エレクトス」など初期のホモ属と特徴が似ていた。
グループは「猿人と、現代人『ホモ・サピエンス』も含まれるホモ属の始まりの間をつなぐ鍵となる種かもしれない」としている。
少年は10歳前後、女性は20代後半から30代前半とみられ、いずれも身長127センチ程度、体重約30キロと推定された。
少年の脳の容量は420〜450立方センチと小さく、小柄で、サルのように長く頑丈な腕を持っていた。
一方で顔や歯が小さいという、猿人としてはより進化した特徴も見られた。
また、骨盤の背骨を支える部分の形などはホモ属に近かった。
2010/04/08 23:02 【共同通信】
ttp://img.47news.jp/PN/201004/PN2010040801001059.-.-.CI0003.jpg 新種の猿人「アウストラロピテクス・セディバ」の少年の頭蓋骨(ウイットウオーターズランド大、リー・バーガー氏提供)