ヘルシング風に世界史を語るスレ

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22世界@名無史さん
「う……、うえっ、えぐっ、えぐっ、ひっく、ひっく、ひっく」
「どしたい、何で泣いてんだおめえ」
「ロっ、ローマでみんながっ、お前はカルト教団の信者だって……っ。お前の宗教は帝国衰退を招いた邪教だってっ」
「そうだよ、本当の事のこった。キリスト教は発足当初からず〜っとユダヤ教系カルトだ。祖父ちゃんの祖父ちゃんの祖父ちゃんからだ。
開祖のイエスだって死刑判決出されておっ死んじまったんじゃねえか。信者達が幸福になるための布教にキバりすぎたんだよ。
何だおめえ、まだ知らなかったのか」
「お、お、お祖父ちゃんも、お祖父ちゃんもキリスト教を信じたの……!?」
「あーあ、信じたよ。すげえ狂信」
「なっ、何でだよっ。なんでキリスト教を信じたりするんだよっ」
「キリスト教徒が何のために? 幸福だよ。
俺達を弾圧したユダヤ教徒の目的は主義や主張、体制の維持のため、信仰のため、帝国防衛のため、故郷のため、家族のため、女のため、殺しのため、食いもんのため。いろいろだ。
俺達はそういうのわかんねえ。大事な事だっていうのはわかる。でもそういうの別に神を信じんでも何とかなるんじゃねえのと思う。
つうか神を信じる事にそういう意味なんか必要なのか? 日常のささやかな幸福感得られるので充分じゃねえのかと思う。
逆に言えば、だ。自己満足のクソ幸福が、俺達にとっては命を賭けるのに足りてしまうんだ。
自己満足の幸福で帝国中あっちゃこっちゃうろつき回って、自己満足で許したり許されたり。
しかも神に言われたわけでもなく好き好んで、だ。
仲間内の傷の舐め合いの方が自分の命や他人の命より重い、キリスト教はわりとそーいうほんとに人間のくずの宗教なんだ。
悪いがローマでいじめられても仕方ないかもなあー。
いや、何、お前もそのうちわかる時が来るんじゃないかな。
何せほら、お前は俺達の孫だ」