帝政時代のローマ人が北に行ける限界は
おそらく半ズボンで寒さを我慢できるところまで
半ズボンだけは譲れなかったのかw
208 :
世界@名無史さん:2010/05/27(木) 00:09:14 0
スパルタ兵なんてブリーフ一枚しか軍服持ってなかったし。
ブリーフ一枚で行ける北限はヴァルカン半島北辺まで。
209 :
世界@名無史さん:2010/06/28(月) 21:43:02 0
プリニウスの博物誌には、ブリテンよりずっと北の土地で見られる
白夜についての言及があり、スカンジナビアという地名も出ている。
ローマ人が直接行ったのかどうかはわからないが知識はあった。
210 :
世界@名無史さん:2010/06/29(火) 11:26:15 0
みんな、大事な事を忘れているぞ、「スポンサー」の存在だ。
スポンサーなくして探検なし
ヘロドトスしかりマルコポーロしかり
だからスポンサーが金を出してくれる探検を論じてみないか?
例えば、新薬開発の為の探検とか未開村落に潜む使える技術の発掘、例えば
伝染病に対する有効的な予防的な風習とか
211 :
世界@名無史さん:2010/06/29(火) 12:30:27 O
>>210 映画ライトスタッフを思い出した。
「カネが英雄をつくる」と新聞記者が語るシーン。
コロンブスもスポンサー探しに必死だったしね。
日本で言うと植村直己もそうかな。
スポンサーなくして探検ないというのは至当。
212 :
世界@名無史さん:2010/06/30(水) 23:16:36 0
スポンサーが金を出してくれるのはいいが、それなりに見返りを期待されるからなー。
コロンブスがインディオを拉致したり、血も涙も無い征服に明け暮れたのは、
何か実績をあげてスペインに帰らなければという強迫観念があったからではないだろうか。
213 :
世界@名無史さん:2010/07/01(木) 07:39:50 0
黄金あふれる土地が見つかったとか、
広大な南方大陸が見つかったとか、
伝説の便利な航路が見つかったとか、
史上、誇大な報告をする探険家が多いのは
背後にいるスポンサーの期待という
プレッシャーが大きいからなのかも。
なるほどー、そこで黄金の国ジパング伝説ですね。
スポンサー金出してくれそうですね。
あと、プレスタージョン伝説(伝説のキリスト教王国)みたいなのもありましたよね。
軍事的な観点(外交的?)でもいいらしかった。
216 :
世界@名無史さん:2010/07/02(金) 12:24:17 O
>>214 …1492年の初め、局面が変わった。
ムーア人が降伏したのだ。
コロンブスに大きな機会がめぐってきた。
しかし、その直後、委員会は否定的な最終結論を出し、コロンブスは両王から
その旨を通告された。
…ところが、突然イサベルの気が変わった。
これは、宮廷内の有力者ルイス・デ・サンタンヘルが、心からコロンブスを支持
して女王に働きかけてくれたおかげだった。
サンタンヘルは、コロンブスを呼び戻した上で、少なくとも航海に必要な費用の
半分は工面することを約束するように、女王を説得した。
サンタンヘルは費用の一部を、自分が経理をあずかっていた警察組織から借り、
一部を自分の個人財産から出した。
そして、コロンブスも、おそらくイタリアの投資家たちから借りて資金を調達した。
資金問題が片付いたので、女王は承諾した。
女王は大胆で創意に富む女性であった。
コロンブスの語る非常に劇的な計画に強くひかれるとともに、コロンブスの
魅力的な人柄にも引き付けられた。
女王が望んたため、フェルナンド王もしぶしぶ賛成した。
ミルトン・メルツァー著『コロンブスは何をもたらしたか』ほるぷ出版 p.97-98
おお、当時の臨場感が伝わってきました。乙であります。
218 :
世界@名無史さん:2010/07/04(日) 09:50:53 0
スペインを出て行こうとしてたコロンブスを使者が見つけられなければ
コロンブスは言葉も通じないフランスやイギリスの王宮に行って
何年も虚しく新航路プレゼンを続けながら窮死していたかもしれない
そうなればよかったのに
219 :
世界@名無史さん:2010/07/04(日) 21:52:52 O
あの大航海時代の黎明期にたとえコロンブスが失敗
しても、他の誰かが新大陸へ向かっただろうね。
ただ、余人をもっては代えがたいのが時代の偉人と
いうもの。とは言うもののコロンブスのifを想像
するのも一興だね。
コロンブスはジェノバ人
資金の助成をジェノバの政府にも頼んでいるんだよね。断られたけど
もし、ジェノバやヴェネツィアのような、
貿易立国の海洋都市国家が新大陸を先に「発見」していたら
スペインのようなめちゃくちゃな現地での収奪や破壊は行われなかったんじゃないか?
というifを塩婆か誰かが言ってたな
>>220 キリスト教徒の子供たちを誘拐して新大陸で奴隷にするとか?
人種や宗教の縛りがない分、一味違ったエグイことをしてくれそうだが。
コロンブスが見つけなかったらバイキングかイングランドが見つけるんじゃないの?
ただし、現在のカナダやニューヨーク辺りが先に見つかるが。
223 :
世界@名無史さん:2010/07/06(火) 22:04:28 0
コロンブスのライバルといえば、同じイタリア出身のジョン・カボット。
イギリス王に雇われた彼は、北米大陸にコロンブスより先に着いたって説もあるし。
でもスペインが先に地歩を築いていなければ、イギリスももっと南の
暖かいところに入植しようとしただろうな。
>>199 スクリュー船があっても歴代中国は北伐すら完遂できず、
長城築いて内に引きこもったり、服属して朝貢国となったり領土割譲で安全を図る程度しか
できなかったんだから、北の覇権国家の従属国が増えるだけか、
中国からの貢物が増大して更に向こうの国力が増す位じゃね。
清のおかげでチベットその他版図と主張できるのと似たようなもんだな。
225 :
世界@名無史さん:2010/07/23(金) 20:46:04 0
そういえばカボットが新大陸を発見した流れの歴史改変SFがあったっけ
226 :
世界@名無史さん:2010/07/23(金) 21:28:18 O
>>223 ジョン・カボート?
ジョヴァンニ・カボートの間違いでは?
大航海時代が一番夢があっただろうね
それよりロシア人のシベリア征服の方が興味ある
あの凍てつく様な大地に不気味な風貌した先住民との抗争
どっかで見つけたマニアックな外国の資料集にシビル・ハン国の兵士が描かれてたが本当に不気味だったww
二刀流で頭に枝みたいなもの刺してたり素っ裸で足にスキー板付けてたり釣り竿みたいな武器持った奴とか面白かった
今度見つけたらうpしてやりたいな・・・
229 :
世界@名無史さん:2010/07/24(土) 13:50:17 O
>>1 日本が鎖国しなければ探検に参加出来たかどうか、
大いに疑問。西欧の探検にはキリスト教布教と征服
事業がセット。非キリスト教国の日本がどんな口実
で探検に乗り出すのだろう?肝心の大義名分がない。
230 :
世界@名無史さん:2010/07/24(土) 22:46:33 0
探検に必要なのは、動機、金(スポンサー)、技術(知識含む)の3つが必要
だと思う。で、各要素の重要性を並べたら
動機>金>>>>>>>技術 かな?
大航海時代の帆船の航海技術とやらが、かなり怪しいものだったということは最近
よく論じられるようになった。コロンブスの航海ではアストロラーベはほとんど飾りだったとか・・・
でも、彼らには動機があったから大航海時代となった。大抵のことは現場の智恵とか、素朴な船乗りの勘とか、運と度胸で何とかなるもの。
一方、日本には当時探検に乗り出すべきモチベーションが何もないと思う。
逆に言えば、たとえ技術があっても(あったかは知らない)動機がなくては何にもならないということ。
231 :
世界@名無史さん:2010/07/24(土) 22:55:46 0
日本人の大航海
この世の浄土を求めて・・・補陀洛渡海
日本ならどうしても中国あたりの近辺か、天竺だろうな。
秀吉の侵攻ルートと似るだろう。
仏教の経典とかなら欲しいだろうし、釈迦の居た所ならなって。
朝鮮は中国の文物が流れついて旨みあったし、中国なら直接支配すれば
美味しいと思うだろうが、白人は野蛮人って馬鹿にしてたし東洋が上だと思ってたから
わざわざ僻地まで行こうとも思わんだろうな。
漢の西域探検が軍事的な理由だったように、その動機でならあるだろう。
国内浪人取り潰し大名のはけ口、新規領土で。島原藩もルソン侵攻を企図してたし。
1600年ごろのインドには日本から来た浪人が用兵としていたけど
オランダかイギリスとの戦争に負けて全員処刑されたらしい
あ
235 :
世界@名無史さん:2010/07/25(日) 15:42:30 0
逆に言えば大航海時代の白人たちのモチベーションは何なんだろうな?
色々悲惨な話が伝わっているのにかまわず世界進出し続けたあのエネルギーは一体?と思うよ。
新大陸征服なんて、日本人が一番やりそうにない気がする。
異民族の真ん中に植民都市を造るというのはギリシャ時代からおなじみだけど、東南アジアの
日本人町で似たようなもんは一切なかった。政治的には常に在地権力に従属し続けていた。
日本人だけでなくて華僑もあまり土地の首長に反抗しなかったような感じがあるし。
なんどもいってるとおり宗教。
カトリックは宣教。プロテスタントというか清教徒は神の国の建設。
今でもブラジルには巨大なキリスト像が建ってるし、アメリカの大統領は聖書に宣誓してる。
キリスト教徒の目的は達せられたのさ。
日本の場合近場の朝鮮中国をほっぽって他を探すと言うのはないわな
まずそこを支配してからだ
238 :
世界@名無史さん:2010/07/25(日) 22:23:12 0
ではイスラム教徒はなぜ世界中に出なかったのだろう。
いや、彼らは彼らで大探検しているのは知ってるんだが。
でも、基本的には商売相手がいそうな所にしか行かなかったし、異国まで出張って
自分たちの国を作ることもしなかったと思うんだけど。
だからあまり地理上の発見というイメージではない。旅行家はいても探検家にはならない。
ほかにエチオピアはキリスト教国だったけど、自国に引きこもってばかりだった。
千島列島からカムチャッカ半島を経てベーリング海峡を渡って
コロンブスよりも早く・・・なんてことがあればどうなっていたかな
240 :
世界@名無史さん:2010/07/25(日) 22:48:01 O
イスラムは商人のイメージが非常に強い。
大旅行家も輩出したけど、大方は商人でしょう。
イスラムで有名な宣教師を全然知らない…。
>>238 当初、ヨーロッパは東方への航路(貿易路)を求めてアフリカや大西洋に乗り出した
西方と東方の中間を抑えていたムスリム国家は、それだけで莫大な富を得ることができた
ヨーロッパから中東への輸出品は何?
まさか金銀が一方的に流出していたとも思えないが、輸出品が思い浮かばない。
奴隷?
時代によっても変わってくるが黒海やドイツの木材
亜麻や羊毛などの繊維とそれを素材とした織物
奴隷はやはり黒海付近の白人系がハレム等で重宝された
もちろんドイツ辺りが産地だった銀なんかも扱われてる
なぜ秀吉やら江戸幕府は、北海道や樺太方面に進出しなかったのですか?
朝鮮出兵より確実に領土が取れそうな気がするのですが
寒いし
それに当時はまだ朝鮮に夢を見てた時期だろ
中国は言わずもがなだしそれに比べれば蝦夷地なぞ未開の辺土でしょ
246 :
世界@名無史さん:2010/07/27(火) 07:23:10 0
当時はただ領土が取れればよいという時代じゃない。
金になる領土じゃなけりゃ無意味。むしろ余計コストが嵩むだけ。
当時の北海道は米すら取れなかったんだけど。それに和人の生活技術(家とか服装とか)
では冬が寒すぎてやばい所。
ヨーロッパの場合、十字軍の結果商業革命が起きて
海運業が非常に盛んになった
そういった活動の中で大西洋に面しているポルトガルがイタリア商人と協力して
西アフリカの金や香辛料獲得のために進出したのが契機
唐に負けたとか
元寇で攻められたとか
そういうのも潜在にありそう
249 :
世界@名無史さん:2010/08/01(日) 23:27:08 0
>>230 ルネサンス3大発明(実は中国という突っ込みはナシね)の一つ、アストロラーベが
飾りだったとは初耳だ。
詳しく。
カラベル船、アストロラーベ、コンパス、クロノメーター、それに地球球体説が相まって
初めて大航海が可能になったと思っていたけど。
250 :
世界@名無史さん:2010/08/10(火) 11:39:53 0
ttp://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081001000184.html アマゾン川を初の「踏破」 英国人男性、2年4カ月かけ
【リオデジャネイロ共同】南米アマゾン川(全長6516キロ)の水源の
ペルー奥地から河口のブラジル大西洋まで、川に沿って全行程を歩く
初の「踏破」に英国人男性(34)が挑み、9日午前、約2年4カ月をかけてブラジル・パラ州の海岸に到達した。
AP通信などによると、この男性は元英軍人のエド・スタフォードさんで、
2008年4月に友人とともにペルー南部を出発した。
友人は3カ月後に脱落したが、途中で出会ったペルー人の森林作業員が最後まで同行した。
「踏破」は859日に及んだ。
川で釣ったピラニアや、コメ、豆などを食べ、時には川の水につかりながら歩き、ワニや大蛇にも遭遇した。
「5万回も蚊に刺された」といい、熱帯性の病気にかかったこともあった。
スタフォードさんは軍退役後、株の仲買人などを経て今回の「踏破」を計画。
総費用は10万ドル(約860万円)で、スポンサーの支援を仰いだ。
衛星電話を携行し、旅先からブログで旅行記を報告、
APに「私の行動がアマゾン熱帯雨林の破壊への世論喚起になれば」と話した。
2010/08/10 10:04 【共同通信】
251 :
世界@名無史さん:2010/08/15(日) 00:18:43 O
age
252 :
チパング島:2010/08/19(木) 15:40:35 0
チパング〔日本国〕は、東のかた、大陸から千五百マイルの大洋中にある、とても大きな島である。
住民は皮膚の色が白く、礼節の正しい優雅な偶像教徒であって、独立国をなし、自己の国王をいただいている。
この国ではいたる所に黄金が見つかるものだから、国人は誰でも莫大な黄金を所有している。
この国へは大陸から誰も行った者がない。
商人でさえ訪れないから、豊富なこの黄金はかつて一度も国外へ持ち出されなかった。
上のような莫大な黄金がその国に現存するのは、全くかかってこの理由による。
引き続いてこの島国の国王が持っている一宮殿の偉観について述べてみよう。
この国王の一大宮殿は、それこそ黄金ずくめで出来ているのですぞ。
我々ヨーロッパ人が家屋や教会堂の屋根を鉛板でふくように、この宮殿の屋根はすべて純金でふかれている。
したがって、その値打ちはとても評価できるようなものではない。
宮殿内に数ある各部屋の床も、全部が指二本幅の厚さをもつ純金で敷き詰められている。
このほか広間といわず窓といわず、いっさいがすべて黄金造りである。
げにこの宮殿はかくも計り知れない豪奢ぶりであるから、たとえ誰かがその正しい評価を報告しようとも、
とても信用されえないに違いない。
マルコ・ポーロ『東方見聞録(2)』 東洋文庫 183 平凡社 1970年 p.130
253 :
世界@名無史さん:2010/08/26(木) 21:05:24 0
黄金郷ジパングと現実のビンボー日本との落差に吃驚した西洋人は
あんなのジパングじゃないやいとばかりに
日本の東はるかかなたに新たなる夢の島「金銀島」を想像し、
その発見のために次々と探検隊を繰り出した。
254 :
世界@名無史さん:2010/08/28(土) 23:17:01 0
オランダ東インド会社は金銀島を探していた途中に
現在の択捉島と得撫島を見つけて
それぞれ国家島と会社島と名づけた
なんちゅうネーミングセンスや
255 :
世界@名無史さん: