あぼーん
>>248 >>250 2000年の「グラディエター」をきっかけに、「アレキサンダー」とか「300」の
ような史劇がハリウッドで復活したが、ポーリッシュ・ウイングド・フッサール
が活躍するハリウッド大作は制作されたのであろうか?
ヤン・ソビエツキーとプリンツ・オイゲンは英雄として、ジャンヌ・ダルクや
ナポレオンよりも、はるかに申し分がないと思うのだが、ハリウッドで映画化
された事はないのだろうか?
>>254 ヤン・ソビエスキは経歴だけ読むと物凄いんだが、対トルコ戦の「チャンボルの襲撃」とか華々しい活躍に比べて
一番有名な第二次ウィーン攻囲の救援は地味だからなあ。
その後の追撃戦で生涯数度しかないという敗北のひとつを喫しちゃってるし。
あぼーん
ポーランド映画の「ファイアー・アンド・ソード」にウイングド・フッサール
が登場してますが、日本語版は酷い短縮版で、ストーリーがさっぱりわからない。
258 :
世界@名無史さん:2009/01/05(月) 16:39:39 0
259 :
世界@名無史さん:2009/01/05(月) 16:42:27 0
>>257 ヤギェウォ家の一員として友邦ハンガリーからやってきて
フッサールの戦法がポーランドに普及するきっかけとなったステファン・バトーリ王も紹介されるといいな
あぼーん
>258
ソビエスキ王の映画ですか、ちょっとメル・ギブソンというのはイメージが
違うような気もしますが、楽しみですね。
>>261 イメージぴったりっすよ。なぜならカトリックつながりだから。
ソビエスキ王はトルコからヨーロッパ世界を守ったわけだけど、当時は対抗宗教改革が進んで、
ヨーロッパ世界ではカトリックの自己浄化と勢力巻き返しが盛んだったので、
ウィーン防衛はカトリック世界の防衛という意味合いが強い。
ソビエスキ王もメル・ギブソンも敬虔なカトリック教徒なので。
ギブソンも最近太ってきたし、ハリウッド資本なら英語の映画になるので、
英語圏のスターが主演するということで、いいのではないでしょうか。
むしろこの映画の主旨はポーランド民族を讃えるだけでなく、
ヨーロッパ文明のなかのカトリック教徒の団結を呼びかける色彩が強くなるでしょう。
となると主演はポーランド人俳優に拘ることはないので。
>>262 >ウィーン防衛はカトリック世界の防衛という意味合いが強い。
『歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ』(山川出版社)に、
ヨーロッパは容易に定義しがたい歴史的地域であるが、15、16世紀のころに
ついていえば、「オスマン朝の支配が及ばなかった地域」と重ねてとらえることは
できないであろうか。歴史的にみれば「ウィーンから西」の地域に相当し、
それはより西方の人々にとって、「守るべきところ」と強く意識されたところ、
すなわち彼らにとっての「ヨーロッパ」だったのではなかろうか。
ハンガリーは、1526年モハーチの戦いでは西方からの支援を得られなかった。
より西方の人々からみて「守るべきところ」ではなかったのであり、その意味で
「ヨーロッパ」ではなかった。一方、1529年にウィーンが包囲された際、
ハプスブルク家が防衛に動いたのはもとより当然ながら、バイエルン侯率いる
2万人もの軍勢が防備を固めたといわれる。オスマン朝のウィーン包囲失敗の
要因として、しばしば悪天候、兵站の問題などが指摘される。それぞれうなずける
ところであるが、ウィーン包囲の際はハンガリー征服の場合と異なってヨーロッパ側の
対処・準備が真剣かつ周到であったこともあわせて考慮すべきであろう。
(中略)
また、オスマン朝の支配が及ばなかったのは、主としてドイツ人の領域(ドイツ、
オーストリア、ボヘミア)、ポーランド人の領域、イタリア人の領域、および
それらから西の地域に相当するようにみえる。それらの領域こそが、オスマン朝から
「守られるべき世界」すなわち西ヨーロッパにとっての「ヨーロッパ」だったの
ではあるまいか。オスマン朝がウィーンを越えて西にはいれなかったのは、自らの
世界へはいらせまいとする「ドイツ」的な強い意思があったからとも考えられよう。
という指摘があった。
>>263 最後のところ、なんで藪から棒に「ドイツ的な強い意志」なのかわからんが、
東ではポーランド圏(対露・対トルコ)、東南ではオーストリアドイツ圏(対トルコ)、
南でイタリア圏(対トルコ)が、ヤン3世治世当時のヨーロッパ文明の絶対防衛線という考えだった
ということで。
あぼーん
あぼーん