ここの陰謀論の人々を見ていたら、ブラジル移民の勝ち組・負け組論争を思い出す。
ブラジル移民の中で、日本の敗戦を信じられず、どんな証拠を見せられても「日本が負ける
はずがない」の一点張りで、反論もできず、むろん証拠も出せない。しかし、「何であろうと
日本が勝った」のだとの主張は曲げない「勝ち組」と呼ばれる人々がいた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E3%81%A1%E7%B5%84 その逆で日本が負けたと思っていた人たちは負け組と呼ばれた。日本の敗戦後も祖国の戦勝を
信じ続ける「勝ち組」の過激派は敗戦を伝えようとする「負け組」の人たちにテロ活動を行い、
数十名の犠牲者を出している。抗争は「勝ち組」が優勢になり、「負け組」を迫害した。
職場追放・リンチ・暗殺などの迫害は今もなお日系ブラジル移民史の汚点とされる。
戦後しばらく経ってから「勝ち組」の人が東京を訪れたことがあったが、その人は、「もし日
本が戦争に負けたのなら、東京がこんな立派な都市になっているはずがないし、第一、天皇陛
下がいらっしゃるはずがない」と言って、「日本は勝った」という確信をますます深めて南米
に帰って行った。つまり、そういう人々には、どんな証拠を見せようとも、その主張の間違いを
懇切丁寧に説いても絶対に認めようとはしない。東京がどのような経緯で「立派な都市」と
なったか・天皇の地位はどのような変遷を経たかを説明しても無視する。そして、自説の正し
さを証明できる「確たる証拠」は何もない。911テロの陰謀論者も、それに近い存在だと思う。