この間、生徒は、模試などで思うような成績も出せなかったこともあり、口数が徐々に減っていった。そして7月2日、
生徒は誰にも言わずメールアドレスを変更した。その翌日、授業中に「トイレに行く」と教室を出たまま、帰ってこな
かった。
◇高3自殺事件の経過
05年4月 自殺した生徒、逮捕された3人が私立高校に入学し、知り合う
06年夏ごろ 生徒と3人らでフットサルチームを結成。チームのホームページも作成
秋ごろ生徒が「次からうそをつくたびに1万円払う」と3人に約束。
生徒の机に紙粘土のかたまりが置かれる。担任が見つけ、生徒に声をかける
07年4月ごろ 3人が生徒に金の要求を始める
6月23日 「5万でええ」とメール
25日 「夏休みまでに払わんかい。ほかのメンバーには3万円ずつ払え。払わなかったら何をされるかわからんで」とメール
7月 3日 生徒が高校で飛び降り自殺
中旬 学校が同級生から聞き取り調査
20日 学校が県に「いじめはなかった」と報告
下旬 学校が「生徒約70人から聞き取りを行った結果、いじめはなかった」などとする調査結果を生徒の遺族に報告
9月17日 兵庫県警が1人を恐喝未遂容疑で逮捕。学校は記者会見で「金の要求は冗談で、いじめではなかった」
18〜20日 逮捕を受け、学校が再調査
21日 学校が再び記者会見し、いじめの存在を認めて謝罪
23日 学校側が遺族と面談して謝罪
25日 県警がほかの2人を共犯として逮捕