ドラえもん・のび太の世界史板

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630小短編シリーズ 第28作
924年のレーニンの死後、実権を握ったスターリンは、政敵のトロツキーの排除に成功。
これ以後独裁者としての道を歩み始める。

        _____   「目の上のたんこぶは取り除いた
      / , へへヘ∧ヽ  次は古参ボリシェビキと赤軍だ。」
     |  |     \l l/ |
      /⌒    ( . ∠ l       ヽ \        「ではさっそく…」
    ヽ_       (二) ヽ    、─`  `ー‐───┐
     l   ______つ !    > _____      |
      >、 \|_|_|_/ /      ̄  l⌒ヽ\|      !
    / l ヽ、 ____ /、       |・  |  l/^ヽ  |
   /   ` ー──‐─ ´   \   _o 、__ノ   _ノ  |
  / |   __(^|      /⌒ ヽ  \___/    \|
 /ヽ| (二   ヽ    /    |    \\\/     |
       l     \ /\   /     `ー─/l/\/ヽ
      `ー 、       ヽ /         |      |
      ↑スターリン               ↑エジョフ
スターリンはNKVDを使い、自らの権力を脅かしうる共産党員や赤軍軍人を処刑し始める。
凄惨な大粛清の始まりであった。
631小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:06:39 0
     _____/∠
     | _____ < 「おい、ファシストの手先め!」
     | | /⌒ w⌒|  ̄
     |__| |   ・|∠ |     /
    (   ー oー 7    ─        ____     「そんな、無茶苦茶だ」
    | /⌒ー┬─ ´∩  \          // ⌒ ⌒ヽ  `\
    ,へ二二>──|  ̄⊃          //|/’ |,\|ヽ    ヽ っ
    / \/\|───ヽ_(ノ      _/ ヽ ー● ー ´  \  ヽ っ
   .|  |.    l               ヽ  二  /   三     ヽ   l  ←ブハーリン
  . |_|ー──|               `ー⌒ー⌒ヽ、__/⌒ヽ  |   |
   ( __ )_、_|                       )      |  l /⌒ヽ
    ./ / \ ヽ             /⌒ヽ __(二二二)__ノ / >、_ ノ
    |─|   |─|..          ( ヽ _ ノ`━━O━━━━/   / ノノ
──(二二)─(二二)─ 、            \/ /     \     /
                 ヽ
                |
632小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:07:00 0

      ↓ルイコフ
     / ⌒ ⌒ \        「スターリンの追放を計画しただろ?」
    /   ノ \   ヽ           __
   i  ∠ U ー\  |           >   ̄ ̄ ̄ ──┐
   |_/ へ    へ\_|           >______  |
   ( | | (゚|  |∠| |              ̄ |/^w/^ヽ |___|
 (/  !  ー  、 ー  !              |  ミ|・) ノ#  )  ( ^ヽ
     \   _   ./             < `-o - /ヽ !  ( ヽ、ノ
   (/  .>ー──イ _                . ̄ ̄| ̄  ノ /、_..| ̄ |
  ┌=/ l \/=\ノ   \         ⊂二(^ヽヽ二二二/ / __ノ
  │ / |      \  ヽ          ヽ_) ノ ̄   |/\/   \  ノノ
  | / ─, − 、 , -< ノ            ̄  ̄ ̄ ̄\     /ヽ
 ̄ ̄ヽ _(__i_)U (_、、_ノ'i ̄ ̄ ̄ ̄\              ヽ── ′ ノ
      |    .|    .|
      l二二二i二二二l
  「ひどいいいがかりだ!」

こうして古参の共産党員を軒並み粛清したエジョフは、続いて赤軍に狙いをつける。
633小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:07:39 0
         ___i7___
        (_____)
       /       \   「やあ、同志エジョフ
     /   ・    ・   ヽ
    (|     (__)   ┌┐ わたしに一体何の用かね?」
      l     (vvv)==、_ノ
       ヽ、           ノ
     /ヽ` ー──− ´/ \
    /    \/ | | \/   ヽ
    i___/     .|_|     ヽ___l ←トハチェフスキー
   |  |            |  |
   |  |            |  |

           ____
          >        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
          > ________   |
            ̄  |/ −、 ─ 、 ヽ|  | 「元帥…、
              ||   ・l ・  l  |  |
             ||   |    ノ  ⌒ヽ  実はこんな文書が
           <_`ーo ー´_    _ノ     回ってきましてねえ。」
            _  ̄) ̄ ̄/ /
           =/ ┬'=(二)/- イ_
           l  ノ、 /|/\/  ヽ
            ヽ  \/⌒ヽ_/_/
634小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:08:48 0
       __l7__
      (        )
     /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ   「むむむ!
     /   U     w  ヽ
    /^        ・   ・ |   わたしがドイツと
    ヽ_       (___) l ┌┐ 通じているというのかね!」
   /lヽ.      (vvv)ノ=._ノ
  /  ヽ ヽ、 _____ /
 /    \/|_|\/ ヽ ___
 i   \    =/⌒ヽ//    /
 | ヽ  /\__ /  ヽ//    /
 |  \         //    /
     ` ー──− ´

       ______
       >         ̄ ̄ ̄ l
         >_______   |  「いやはや
        ̄  |/ −、 ─ 、ヽ|  |   残念ですねぇ…。」
          ||    |   l  |   |
              ||  / | ヽ ノ   ⌒ヽ
           /`ー o ー ´    _丿
         /_____ノ ノ
.         ∩ ` ──_─‐イ_
          ,‐| |-、   /|/\/ ヽ
        (ヽ)(.ノ`ーく |    |__|
        '(_ノー‐─`|    |  |

635小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:09:12 0
      __l7__
    (_____)
    /      w \   「口の慎みたまえ!
  /       (・   ・ ヽ   赤軍の元帥たる私がドイツのスパイの
  /^  U     (__)  l ┌┐はずがないだろう!!!」
  ヽ_       (vvv) l=、_ノ
   \          ノ
   / ヽ、 ____ //⌒ヽ ))
  / \   /| l\/ /    ヽ)==‐
 /    ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄   ,ー′
 |      |       /
 |     ─`─── ´ l

           ____
          >        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
          > ________   |
            ̄  |/ −、 ─ 、 ヽ|   |  「続きは取調室で聞こうか。」
              ||  / l ヽ   l  |  |
             ||   |    ノ  ⌒ヽ
           <_`ーo ー´_   _ノ
            _  ̄) ̄ ̄/ /
           =/ ┬'=(二)/- イ_
           l  ノ、 /|/\/  ヽ
            ヽ  \/⌒ヽ_/_/
636小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:12:04 0
      ___ 
      / vwww ヽ 
     |_|   (. 0 |
    (    ⊂⊃ ヽ     「スパイと自白したよ。」
    l        l
     >、    3 ノ       _ヽ\ ___  
.   /  ` ー── ´ \     > ____   ̄l 
  /           ヽ      ̄ l⌒ヽヽ|    | 
..  l  |ー─────‐l_.l         lヽ ノ ||)  | 
  |─-l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |     、-^ー´   \__l 
..  |.  l             l |       ̄ フ      |  ,−、
..  l  ヽ______ノ l        ̄Z二二ヽ 〉  ⊃
  UU`-'           |Uノ         |  / ̄(  /
    |       /    l          /l  ` ┬ ´
     l____| ___l            ( |ー──|  
    (___ )、___)           /\_ノ   
                     /^ヽ/  /ヽ `ー/l^ヽ 
                     ヽ <._ /  `ー| |ー| 
                        `ー‐′   (_.ノ__ノ 
こうして、「赤いナポレオン」とまでいわれたトハチェフスキーを始め、
赤軍将校の6割以上が粛清され、赤軍は機能不全に陥り、
独ソ戦の緒戦において苦戦を強いられる原因となる。
637小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:12:31 0
                     「粛清しすぎよ!」  「まともな国家運営できないじゃない!」

            ___         \  |  /     \  |  /     ヽ | /
         /. vvvvv ヽ        ___       ___       ___
          |_| /(・ ・ i      /     `\   /__   \   /´    \
        (    ´ ⊂⊃ヽ    ( _(_\     ヽ   | -\ |   ヽ ( (-(\    ヽ
___ /∠  |.         i     |・  ノ-ヽ_    i  _j |) |  |     i  | |) | ヽ_     !
___ < (ヽ      3ノ    ┌'ー ´    )  ノ l    ′ !     |┌'   ′  )  /
/ノヽ/ヽ| ̄ / ヽ` ─── ´ノ、 (ヽ∩ ー、     \_> ヽヽ⌒) ノ____j ー、     \ ⌒ヽ
 | (・|・ |  / ヽ        ヽ / ) |  ー┐__|     ` ー┐  l      ー┐  h `ー´
  ー o´> |   |        | ヽノ\   /──ヽ        /二二ヽ     ∠二二l、
、_/__> |   |        |  \ ヽ/    ⊂⊂ヽ ̄ ̄/   /^ヽ      /   /^ヽ
ー─ヽ、  |   |       /    \ i   |. ヽ)_ノ──l    |  |  /∋l   |  |
ヽ∧/| |  |   |      /     (⌒ヽ─′ ノ      ヽ  |  |  ヽ ヽ.  |  |

                                  「そうよ そうよ。」
しかし、行きすぎた粛清に対し、批判が噴出するようになると・・・
638小短編シリーズ 第28作:2008/04/12(土) 23:13:29 0
スターリンは全ての責任をエジョフとNKVDに押しつける。

   「 ヌ ガ ー !」
              /
  \  |∨∨ ノ      , ──‐ 、
     /  /、 ) )  /wwwv ヽ ヽ  「お前は殺しすぎた、
 ─ / /l⌒ヽ∧   | ・ ・   |__ |   粛清だ!」
  / /l ゚\゚o' ノ  /(二)      _)
  \ \\_ノ /(  |          ノ、
    `(  ♯(_/─ヽ        /ノヽ ))
     `^(`ー^ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ヽ
  / (( /ヽ_ ノ______       l
        | |  | l    |.            |

歴史は二度繰り返す 一度目は悲劇として、二度目は茶番として。
                  〜カール・マルクス著 ルイ・ボナパルトのブリューメル18日より〜

28 ドラえもん のび太と赤い軍人伝 完