924年のレーニンの死後、実権を握ったスターリンは、政敵のトロツキーの排除に成功。
これ以後独裁者としての道を歩み始める。
_____ 「目の上のたんこぶは取り除いた
/ , へへヘ∧ヽ 次は古参ボリシェビキと赤軍だ。」
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/⌒ ( . ∠ l ヽ \ 「ではさっそく…」
ヽ_ (二) ヽ 、─` `ー‐───┐
l ______つ ! > _____ |
>、 \|_|_|_/ /  ̄ l⌒ヽ\| !
/ l ヽ、 ____ /、 |・ | l/^ヽ |
/ ` ー──‐─ ´ \ _o 、__ノ _ノ |
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/ヽ| (二 ヽ / | \\\/ |
l \ /\ / `ー─/l/\/ヽ
`ー 、 ヽ / | |
↑スターリン ↑エジョフ
スターリンはNKVDを使い、自らの権力を脅かしうる共産党員や赤軍軍人を処刑し始める。
凄惨な大粛清の始まりであった。
_____/∠
| _____ < 「おい、ファシストの手先め!」
| | /⌒ w⌒|  ̄
|__| | ・|∠ | /
( ー oー 7 ─ ____ 「そんな、無茶苦茶だ」
| /⌒ー┬─ ´∩ \ // ⌒ ⌒ヽ `\
,へ二二>──|  ̄⊃ //|/’ |,\|ヽ ヽ っ
/ \/\|───ヽ_(ノ _/ ヽ ー● ー ´ \ ヽ っ
.| |. l ヽ 二 / 三 ヽ l ←ブハーリン
. |_|ー──| `ー⌒ー⌒ヽ、__/⌒ヽ | |
( __ )_、_| ) | l /⌒ヽ
./ / \ ヽ /⌒ヽ __(二二二)__ノ / >、_ ノ
|─| |─|.. ( ヽ _ ノ`━━O━━━━/ / ノノ
──(二二)─(二二)─ 、 \/ / \ /
ヽ
|
↓ルイコフ
/ ⌒ ⌒ \ 「スターリンの追放を計画しただろ?」
/ ノ \ ヽ __
i ∠ U ー\ | >  ̄ ̄ ̄ ──┐
|_/ へ へ\_| >______ |
( | | (゚| |∠| |  ̄ |/^w/^ヽ |___|
(/ ! ー 、 ー ! | ミ|・) ノ# ) ( ^ヽ
\ _ ./ < `-o - /ヽ ! ( ヽ、ノ
(/ .>ー──イ _ . ̄ ̄| ̄ ノ /、_..| ̄ |
┌=/ l \/=\ノ \ ⊂二(^ヽヽ二二二/ / __ノ
│ / | \ ヽ ヽ_) ノ ̄ |/\/ \ ノノ
| / ─, − 、 , -< ノ  ̄  ̄ ̄ ̄\ /ヽ
 ̄ ̄ヽ _(__i_)U (_、、_ノ'i ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽ── ′ ノ
| .| .|
l二二二i二二二l
「ひどいいいがかりだ!」
こうして古参の共産党員を軒並み粛清したエジョフは、続いて赤軍に狙いをつける。
___i7___
(_____)
/ \ 「やあ、同志エジョフ
/ ・ ・ ヽ
(| (__) ┌┐ わたしに一体何の用かね?」
l (vvv)==、_ノ
ヽ、 ノ
/ヽ` ー──− ´/ \
/ \/ | | \/ ヽ
i___/ .|_| ヽ___l ←トハチェフスキー
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____
>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
> ________ |
 ̄ |/ −、 ─ 、 ヽ| | 「元帥…、
|| ・l ・ l | |
|| | ノ ⌒ヽ 実はこんな文書が
<_`ーo ー´_ _ノ 回ってきましてねえ。」
_  ̄) ̄ ̄/ /
=/ ┬'=(二)/- イ_
l ノ、 /|/\/ ヽ
ヽ \/⌒ヽ_/_/
__l7__
( )
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ 「むむむ!
/ U w ヽ
/^ ・ ・ | わたしがドイツと
ヽ_ (___) l ┌┐ 通じているというのかね!」
/lヽ. (vvv)ノ=._ノ
/ ヽ ヽ、 _____ /
/ \/|_|\/ ヽ ___
i \ =/⌒ヽ// /
| ヽ /\__ / ヽ// /
| \ // /
` ー──− ´
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>  ̄ ̄ ̄ l
>_______ | 「いやはや
 ̄ |/ −、 ─ 、ヽ| | 残念ですねぇ…。」
|| | l | |
|| / | ヽ ノ ⌒ヽ
/`ー o ー ´ _丿
/_____ノ ノ
. ∩ ` ──_─‐イ_
,‐| |-、 /|/\/ ヽ
(ヽ)(.ノ`ーく | |__|
'(_ノー‐─`| | |
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(_____)
/ w \ 「口の慎みたまえ!
/ (・ ・ ヽ 赤軍の元帥たる私がドイツのスパイの
/^ U (__) l ┌┐はずがないだろう!!!」
ヽ_ (vvv) l=、_ノ
\ ノ
/ ヽ、 ____ //⌒ヽ ))
/ \ /| l\/ / ヽ)==‐
/  ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ,ー′
| | /
| ─`─── ´ l
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>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
> ________ |
 ̄ |/ −、 ─ 、 ヽ| | 「続きは取調室で聞こうか。」
|| / l ヽ l | |
|| | ノ ⌒ヽ
<_`ーo ー´_ _ノ
_  ̄) ̄ ̄/ /
=/ ┬'=(二)/- イ_
l ノ、 /|/\/ ヽ
ヽ \/⌒ヽ_/_/
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/ vwww ヽ
|_| (. 0 |
( ⊂⊃ ヽ 「スパイと自白したよ。」
l l
>、 3 ノ _ヽ\ ___
. / ` ー── ´ \ > ____  ̄l
/ ヽ  ̄ l⌒ヽヽ| |
.. l |ー─────‐l_.l lヽ ノ ||) |
|─-l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | 、-^ー´ \__l
.. |. l l |  ̄ フ | ,−、
.. l ヽ______ノ l  ̄Z二二ヽ 〉 ⊃
UU`-' |Uノ | / ̄( /
| / l /l ` ┬ ´
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(___ )、___) /\_ノ
/^ヽ/ /ヽ `ー/l^ヽ
ヽ <._ / `ー| |ー|
`ー‐′ (_.ノ__ノ
こうして、「赤いナポレオン」とまでいわれたトハチェフスキーを始め、
赤軍将校の6割以上が粛清され、赤軍は機能不全に陥り、
独ソ戦の緒戦において苦戦を強いられる原因となる。
「粛清しすぎよ!」 「まともな国家運営できないじゃない!」
___ \ | / \ | / ヽ | /
/. vvvvv ヽ ___ ___ ___
|_| /(・ ・ i / `\ /__ \ /´ \
( ´ ⊂⊃ヽ ( _(_\ ヽ | -\ | ヽ ( (-(\ ヽ
___ /∠ |. i |・ ノ-ヽ_ i _j |) | | i | |) | ヽ_ !
___ < (ヽ 3ノ ┌'ー ´ ) ノ l ′ ! |┌' ′ ) /
/ノヽ/ヽ| ̄ / ヽ` ─── ´ノ、 (ヽ∩ ー、 \_> ヽヽ⌒) ノ____j ー、 \ ⌒ヽ
| (・|・ | / ヽ ヽ / ) | ー┐__| ` ー┐ l ー┐ h `ー´
ー o´> | | | ヽノ\ /──ヽ /二二ヽ ∠二二l、
、_/__> | | | \ ヽ/ ⊂⊂ヽ ̄ ̄/ /^ヽ / /^ヽ
ー─ヽ、 | | / \ i |. ヽ)_ノ──l | | /∋l | |
ヽ∧/| | | | / (⌒ヽ─′ ノ ヽ | | ヽ ヽ. | |
「そうよ そうよ。」
しかし、行きすぎた粛清に対し、批判が噴出するようになると・・・
スターリンは全ての責任をエジョフとNKVDに押しつける。
「 ヌ ガ ー !」
/
\ |∨∨ ノ , ──‐ 、
/ /、 ) ) /wwwv ヽ ヽ 「お前は殺しすぎた、
─ / /l⌒ヽ∧ | ・ ・ |__ | 粛清だ!」
/ /l ゚\゚o' ノ /(二) _)
\ \\_ノ /( | ノ、
`( ♯(_/─ヽ /ノヽ ))
`^(`ー^ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
/ (( /ヽ_ ノ______ l
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歴史は二度繰り返す 一度目は悲劇として、二度目は茶番として。
〜カール・マルクス著 ルイ・ボナパルトのブリューメル18日より〜
28 ドラえもん のび太と赤い軍人伝 完