革命後の2月、カストロが首相に就任、
___ 「さて、まず閣僚を決めようか、
/´ `\ この中にエコノミスタ(経済通)はいるかね?」
ゝ/ ____ヽ
./ | / −、!
l | / l 「コムニスタ(共産主義者)?
| /⌒ヽl─┤ ・| /⌒ヽ
l | ) ヽ_ ノっ , ─´── ヽ、/⌒ ヽ それなら私をおいて
ヽ ヽ_ ____つ /´ ̄ ̄ ̄ヽ`\ \ l 他にはいないね。」
ヽ、/ \ / ゙ヘ ゙,へ ヽ ヽ |
l____ _ > ,-、 /´) l |ノ | |ノ | l l l
|_____\ l |/ / /⌒ヽ l ーo ー′ | lノ
/ / `ヽ | ) ヽ__ノヽl (___ / /
. l | |. /\_/ \ ヽ ヽ ノ / /
「では、君が国立銀行総裁だ!」
, ────- 、
/ \
/____ ヽL
| ⌒ヽ | ヽ
, − 、 l/ ⌒ ヽ | l
/⌒\ /___ヽ_ | |__| |
l /´ ______\ |・ | l/⌒ヽ l
| / / ⌒ ⌒ ヽ /| 0ヽ_ ノ ( | /
V / /⌒ ⌒ ヽ | |ー──ノ ノ /
l l | | ゚| | |゚ | l | | ヽ、___ \ へ/
. | l ー oー | | | \ |
l | ) l /l |-、 ` ー─,─────|
ヽ ヽ ⌒ー ´ / l \| ヽ ∠ ─────l
>━━━━,-、━ く \ `|  ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ |
/ / ヽフ ヽ ヽ ヽ、 l._____ ノ |
「そんな決め方で…。」
これは事実ではなくジョークだと言われている。
しかしながら、カストロ自身は必ずしも共産主義者ではなかったが、
このようなジョークが生まれるほど革命政府の高官には共産主義者が多く、
政府内の調和を考えても、共産主義勢力に接近せざるを得なかった。
4月、カストロはホワイトハウスを訪問したが、
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ヽ, -─┴ ─ 、__/
___ / ノヽ___ | | 「まあ、大統領は(ゴルフで)忙しいですから
ゝ/ __\ 「 ̄ー| ー |─| | 代わりに副大統領の私が
/ | //⌒ヽ /ー 0 ー─ ´ ⌒ヽ 話をうかがいましょうか。」
l /|-| ・| l (\ ヽ _丿
| ヽl ヽ__ ノ1 l (_ | ノ、
ヽ / ___っ \ _____ / / \
ヽヘ´ ( _ ____ /|/▽\/_ //^\
|──、─−´ l l /7 | / |/ > l ヽ
/ ̄ ̄/^ヽ __/⊃ 要求 | l ヽ | / / \ l
| l__|.___| | | O ´ | ノ
l. | l |____| | | / ←米副大統領 リチャード・ニクソン
「大統領に会いに来たんですが・・・」
アイゼンハワー大統領とは会うことさえできず、ニクソン副大統領と会談した。
この時点でアメリカがキューバをいかに軽視していたかがうかが
5月、革命政権は徹底的な農地改革に着手。キューバの土地の大部分を所有していた米精糖会社などの
ほとんどの土地を没収し、土地を持たない農民に分け与えたのである。
( ⌒ )
( \\ /
, ─── 、 / 「キューバの農民がいつまでも貧しいのはアメリカ企業のせいだ!
ゝ/_____\ _ 土地を没収して農民に分け与えろ!
/ | / ⌒\/⌒ l アメリカ企業はキューバから出て行け!」
l |─| ・|∠ |
Y⌒ ` ー ヘー ヽ
ヽ_ /⌒ヽ___つ
l | / _
>、 二二二) | )
(( / \/\|──/ 二)
/ l |__|、 (_ノ
/⌒ヽ/| |  ̄
ここに至り、アメリカ政府は反カストロの意志を鮮明にする。
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ヽ, ─┴── 、 /
/ W___ | ̄|
| ̄ ミ|・ |─| |
/ ー 0 ー─ ′ ⌒ヽ
「奴らはアメリカの l (\ ヽ _ノー- 、
利益を損なうだけだ l > | ノ | / \
排除するほか無い!」 ヽ、_(__ノ____ / | | l \
/ | ヽ /▽\ | < ヽ
l 7 \ | \.| / \
| 、 \ \ | /
| |\ ` O
アメリカはは砂糖輸入停止措置による経済制裁、そして国交断絶に踏み切る。
さらに反カストロの亡命キューバ人を訓練してキューバへ上陸させ、
カストロ政権を転覆させる作戦を計画し始める。
これに対し、キューバはアメリカの敵ソ連へと接近していき、
砂糖と石油のバーター取引を開始するなどソ連との関係を深めていく。
「敵の敵は味方、アメリカと戦うために
力を貸してくれないか?」
, ──- 、 _____
ゝ/ ___ヽ //⌒ ⌒ヽ `\
/ |_/ /⌒ヽl / / ・/・ / 、 ヽ
l /| |-| ・| // `ー●ー ´ \ ヽ
l ヽl j ヽ __ ノo /^ 三 / 三 ヽ l
\ ヘ/ l ヽ.__ / __ l |
. ヽ ノ | ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ / | l
|二二 ヽ ̄ ∩/) ヽ \/  ̄`ヽ/ / /
/ /⌒ヽ / く ヽ ヽ、__/ / /
| ヽ \/\_ ノ >━━,-、━━━━┥
| ヽ / / / ヽフ /⌒ヽ ̄ l
「もちろんだとも、うちは甜菜から砂糖はとれるけど、
おたくの砂糖を買って、代わりに石油を売ってあげよう。」
1961年4月、選挙でニクソンを破って大統領となったケネディはCIA主導で立案されたカストロ打倒作戦に同意。
コチーノス湾(アメリカ名ピッグス湾)へ反カストロのゲリラ部隊を上陸させる計画であった。
, ─── 、 「全面戦争は困るぞ
/ww ヽ あくまでもキューバ人同士の戦いにしろよ」
____ /∠ |. | l
| ___ < (⊃ ^ヽ l ∩
| | / / ヽl ̄ | _ノ | (ヽ|  ̄ヽ
. | /^ | ヽ| ヽ  ̄ ̄l ヽ、___ ノ
| ヽ_ `ー > >ー‐─── ´)__ | |
l/ < /´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `  ̄ l
l二二ヽ ̄ / l | ノ ←ジョン.F.ケネディ 米大統領
/l lヽ l | | ̄ ̄ ̄
↑ダレスCIA長官
「もちろん了解しておりますとも。」
その一方でCIAは亡命キューバ人部隊に対し、
「もちろんですとも。(既成事実さえ作ってしまえば大統領もNoとは言わんさ)」
______
| ____ < 「ほう、グアテマラで訓練した後キューバへ。」
|__| /⌒ヽ⌒! ̄
( | /|ヽ |) _il___ 「我々だけでは物量が圧倒的に劣るが、
| ` ー oー フ (_____)、 アメリカ軍は全面的に支援してくれるのだね?」
ヽ`ー──イ / u ヽ- 、
/ ▽▽ヽ| ̄| l 、(. .), U ) \
l_l |、| ∈) l (_) ノ ヽ \
| |ー─l. 、 ̄ ヽ(vvv) / l lヽ
(ヽuu)⌒\_) / ` ー──く/___ ノ ノ !
 ̄ ̄ヽ__ノ ______ ||' / / \/ / / ノ `\
\ /|| _ノ \ヽ、_/ /_/ /ヽ_ノ
\ ヽ! \__/ / /
\ ∈ ノ ヽ、 __ /
\  ̄\
\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし、迎え撃つキューバ軍は補給船を叩き、補給を絶つことに成功。
さらにカストロ自らが先頭に立ち、ゲリラ戦を指揮して侵攻部隊の駆逐に成功する。
, ─── 、
/_______ ヽ=S
(( |/ ─ 、 ─ 、\ | ヽ
| | l | | 「馬鹿め!アメリカ軍本体の介入さえなければ、
| / |ヽ !─r-、ノ 我々の敵ではないわ!」
(^ヽー ヘ ` ー ´ノ| 6 !
`ー 、⌒`ー─ ´ | _ノ ノノ
\⊂二 ノ /\
、────´/ /\
 ̄ ̄ ̄/「/\/ /^ヽ
i | | |
, ─── 、 「空爆?
/WWヽ \
_____ //__ l l l なに言ってんだお前
l _______ < |・ |/^ヽ | 介入はしない約束だろ。」
| |/ /⌒ヽ⌒ヽ! ̄ (二) _ノ |
| | | ・|・ | | `ー─ヽ、
/^ `ー oー ´> ヽ / /\
ヽ_ / ヽ、 / / ヽ
\ __ヽ  ̄ ̄/ /
/\/\|ヽ ( /
「大統領、上陸部隊が苦戦しております。
空爆の許可を…。」
結果として上陸部隊の90人が死亡、1200人が捕虜となり、作戦は大失敗に終わった。
「 ヌ ガ ー !」
/
\ |∨∨ ノ , ──‐ 、
/ /、 ) ) /wwwv ヽ ヽ
─ / /l⌒ヽ∧ | ・ ・ |__ |
/ /l ゚\゚o' ノ /(二) _)「馬鹿野郎、惨敗じゃねえか!
\ \\_ノ /( | ノ、 よくもおれ様をだましやがったな!」
`( ♯(_/─ヽ /ノヽ ))
`^(`ー^ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
/ (( /ヽ_ ノ______ l
| | | l |. |
ケネディは、失敗の責任はCIAにあるとし厳しく糾弾した。
この後も、アメリカはカストロ政権転覆計画を何度も実行するもすべて失敗に終わる。
そして、世界が緊張と恐怖に包まれた1962年を迎えるのである。
ドラえもんのび太のピッグス湾事件 完