ttp://members.jcom.home.ne.jp/hkino/file6-7.htm なおアラビア語とその思考について、牧野信也「アラブ的思考様式」は、
具体的物質的で抽象的でない、極端にしか見ない・考えない、近親への
信頼と敵意、高い知能・弱い抽象能力などを挙げ、個物の重視として
他の言語で見られる合成語がないと指摘している。例えば馬について、
雄馬雌馬純血馬競走馬背高背低馬など種類性質のそれぞれが別の言葉で
表され、その中心となる馬という合成語はないというのは面白い。
井筒俊彦「イスラーム生誕」は、ベドゥインの極度の感覚重視と抽象的
思考拒否を「彼らが見る世界は個々の印象の雑然たる集塊でそこには
論理的連関性がない」「感覚の世界を論理的に統一して把握すること
すらできない」「だから彼らは徹底した現実主義者」という。
※やっぱり印欧語族は特殊なのかね。