原爆投下は人類史上最大最悪の犯罪 2

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223世界@名無史さん
『諸君!』 2007年1月号
ttp://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm
総力特集
「歴史の嘘」を見破る!永久保存版〈歴史講座〉
安倍首相以下全国民必読! 20講座

もしアメリカ(ブッシュ&ヒラリー)にああ言われたら──こう言い返せ

8 「原爆投下のおかげで日本人もアメリカ人も救われた」と言われたら 鳥居 民

1950年代、アメリカのセントルイスで講演会みたいなのがあって、
そこに当時は日本人が珍しかったのか、現地に留学してた、のちの作家・エッセイストになる
日本人女性がスピーチする場があった。
その時に、観衆のあるアメリカ人が「教えてあげるけど、原爆投下は、日本人とアメリカ人の人命を
守るために行われたのよ」と、彼女に言った。
彼女はそれに対し「私はそうは思いません。当時の日本はソ連に降伏の仲介を要請していたし、
日本には降伏する用意があった」と答えた。
「それでは何のために投下したというのか?」と問い返されて、
「効果をはかりたかったのだと思います。」そう答えると、その場の雰囲気が蜂の巣をつついたように
騒然となった。別のアメリカ人が立ち上がって、
「コインの裏側を見せてもらった。勇気ある今日のゲストスピーカーに感謝します」と
その場を引き取って、拍手が起った。

本当に勇気のあるのは助け舟を出したそのアメリカ人だと鳥居が書いてるが、
かつて日本の雑誌に紹介されてたエピソードだそうだ。
224世界@名無史さん:2006/12/10(日) 00:34:56 0
この小論文末尾で紹介されてた本

原爆投下決断の内幕〈上〉―悲劇のヒロシマナガサキ
原爆投下決断の内幕〈下〉―悲劇のヒロシマナガサキ
【著】ガー アルペロビッツ 【原著】Gar Alperovitz 【翻訳】鈴木 俊彦 、 米山 裕子 、 岩本 正恵
ほるぷ出版
ttp://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4593570328/
ttp://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4593570336/


『原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀』
鳥居 民 (著) 草思社
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794214081/qid=1119454340/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-9169562-6325962


上の書は、出版元が倒産して今では入手困難になってる。翻訳にも難があるとのこと。
当時の米国首脳の発言などたくさん収録してるらしい。
225世界@名無史さん:2006/12/10(日) 00:38:48 0
なお、小論文の趣旨は、以前より鳥居が力説してる内容で、
トルーマンとバーンズが、日本に原爆投下するために、
天皇条項をポツダム宣言から削除したりしつつ、日本に降伏決断をためらわせ、
ソ連側への仲介要請に一縷の望みを託すように狙ったなどの話。
当時はスティムソンとマーシャルの仕業だと見られてたがそれは事実に反し、
スティムソンらは無警告投下には強く反対しており、
強引に投下したトルーマンらの決断を、のちに正当化するために、
それによって救われた人命数をでっちあげるなどの工作に及んだにすぎない。
226世界@名無史さん:2006/12/10(日) 00:40:00 0
こちらは「原爆投下決断の内幕」にも関わる別書の書評。
評者はあのマルコポーロ事件の西岡昌紀氏だ。

関連

原爆投下への道 (単行本) 荒井 信一 (著) 東京大学出版会
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130230336
 数年前の事であるが、現代史の研究に携わる、或る若い研究者が、私に、原爆は何故投下されたのか?
と言ふ問いに対する本当の答えは、結局、永久に得られないでしょう、と言ふ意味のメールをくれた事が有る。
原爆投下決定に至るまでのアメリカ政府内部の動きの多くは、今も解明されておらず、今後も、明らかには
成らないだろう、と言ふ意味である。彼のこの言葉は、一次史料と格闘して、現代史の研究に取り組んで
居る研究者の言葉であるだけに、ショックであったが、彼の言葉は、原爆投下に関する、当時のアメリカ
政府内部での討論についての文書が、今も、十分公開されて居ない事を指摘した物であった事は、明らかである。
227226:2006/12/10(日) 00:41:51 0
既に公開された資料からも、原爆投下が、戦争終結の目的で為された物ではなかった事は明らか
であり、「戦争終結を早める」と言ふ口実で行なはれた人体実験であった事は間違いの無い事実であるが、
それでも、今日なお、公開されない文書が有る事は、原爆投下を巡る、アメリカの闇の深さを物語る物である。
 本書は、その原爆投下に関する一書である。本書は、その題名(「原爆投下への道」)の通り、アメリカが、
広島と長崎への原爆投下を決定、実行するまでの過程を、一次資料に遡って検証した一書であり、
その内容は、非常に客観的で、読み易い。本書は、戦後40年に当たる1985年(昭和60年)に初版が
出版され、2003年(平成15年)に第2刷が出版されて居る。戦後50年目の年に出版されたアメリカの
歴史家ガー・アルペロヴィッツ(Gar Alperovitz)の大著『原爆投下決断の内幕』(上下・ほるぷ出版・1995年)
を読んでしまふと、この本が読み劣りしてしまふのは仕方の無い事であるが、著者(荒井信一氏)の記述は、
豊富な一次資料からの引用と相まって、密度が濃い。戦後60年目の今年出版された鳥居礼氏の
『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』(草思社・2005年)等と読み較べても、全く遜色の無い本であるが、
この事は、裏を返せば、この本が書かれた1985年から現在までの20年間、アメリカ政府が、原爆投下を
決定するまでの過程に関する研究が、文書公開の壁によって、進んで居ない事の反映なのではないか?
と言ふ気がした事も事実である。しかし、アルペロヴィッツの名著『原爆投下決断の内幕』(上下)が入手困難
な現在、若い人が、原爆は、何故投下されたのか?と言ふテーマについて勉強する際、最も良い入門書は、
この本ではないかと思はれる。
(西岡昌紀・内科医/広島と長崎に原爆が投下されて60年目の秋に)