「そううまくいくかな」 「だめなら撤退するだけさ。
これ以上無意味な犠牲は出せない」
, -── 、 _____
ゝ/ ____\ /−、 −、 ヽ `\
/ | ノ / ⌒ヽ! / | ・|・ |- 、 ヽ
l |__| ・| // `ー●ー ′ \ ヽ
| /⌒ U ヽ_.ノっ / ─ | ── ヽ i
ヽ ヽ _ つ | ─ | ── | |
\/ / ̄ ̄ l ─ | ── l !
)__ 二二ノ ヽ / ̄\ / / _
/───ヽ _ ヽ/ \ / /(__)
| ⌒ヽ | (__)ー━━O━━━━━ ´ /
| | | | ヽ | / \ /
デモステネスは指揮官たちを説き伏せ夜間奇襲を敢行した。
| l !
| ヽl 「それ、敵兵は寝静まってるぞ」
| lヽ、 / ___ ___
| |  ̄  ̄ / ヽ=@ / \
| | |^ヽ | / ヽ
| | |、_ノ ノ | |
| | ヽ、__  ̄`ヽ ! ノ
| | ,-、_ノ \ノ ヽ_ ⌒⌒ヽ
| | (___ノ\ l (⌒_ ヽ^ー′
| | / , ┐ `ー⌒ヽ  ̄ ヽ ⌒ヽ
| | (^ヽ/ / `ー─、_ノ l⌒ ___ |
| | ヽ __ / \ __ノ ̄ `ー ′
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アテナイ勢は第一次遠征軍が進入したのと同じ登攀口から丘陵地帯に攻め上り
敵軍の哨戒線をくぐって付近の砦を奪取、逃れた敵兵は危急を知らせシュラクサイ側の
守備隊が急遽駆けつけたがアテナイ勢はこれも撃破し逃げる敵兵を追いまくった。
______
/ −w−、\
/ , -| ・|・ |-ヽ
/ / `ー ●ー′ i (夜襲は成功だ…敵軍は混乱している)
| / U 三 |__ 三 |
l | __) ! (だが…まずい。戦列が乱れて統制が取れない。
ヽ ! __) / ここで優勢な敵勢に遭遇すれば……)
ヽ ヽ __ ./
l━━(__ )━O━く
| /___ヽ\
___
/ \ /
/ ヽ − 「ん?このドリス訛りの戦闘歌は
| | ヽ 味方のアルゴス人部隊……」
! !
\ ノ \丶 ワーワー //
━━━━━
/ \
____ /
/ / ⌒ヽ⌒ヽ\ /
/ , -| (((|))) |-、ヽ _
/ / ` ー ●ー′ ヽ
/ / 二 | 二 ⌒ヽ 「いや、ボイオティア兵だ!」
| | /⌒\─ | ─ __.ノ
| ! /  ̄ ̄ ̄ ̄ / /
. | | | (⌒ヽ⌒) / /
ヽ ヽ、______/ / ))
(( >━━━━O━━ く
/ / ____ ヽ ヽ
一旦先頭部隊が敗走しだすと混乱は全軍に広まった。
散り散りになったアテナイ側部隊は友軍と鉢合わせても敵かと恐れ、
識別の為に盛んに合言葉で呼ばわったが、頻繁に応答を繰り返したので
終いには敵兵まで合言葉を覚えてしまうほどだった。
,- 、,− 、 __
// | \.i \
/! (0|0) ノ−、 ヽ 「なんという失態!」
__|  ̄● ̄ \ ヽ ──
\ 三 | 三 ヽ |  ̄ ̄
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄\ | | ──
|(二二) ノ | __ !
__==(__) ̄ ̄ ̄ ~~\ ──
(__)___ヽ  ̄ ̄ ̄ヽ ヽ
,−、ヽ ̄ ̄ノ | ヽ-o ──
| |ヽ二二ノ .|^ヽ  ̄ ̄
(( ヽ__ノ ────── !__ノ
到着して日が浅く地理に通じていない第二次遠征軍の兵士の多くが道に迷っている間に
朝を迎えシュラクサイ騎兵隊の残兵狩りにあって命を落とした。
アテナイ側の犠牲者はおびただしい数に上った。
── /  ̄ ̄ ヽ ─
/ __ |、 ゙
(|/  ̄ ヽ、 =
/ i/ ̄ ̄ ̄\\
三\/ | > /⌒∋
(/U ヽ/⌒`|ヽ/ \) ̄
i/ ̄ヽ \ | ̄/i⌒
 ̄ ̄ | ̄ ̄| ` ┴┤|─ |
─── ヽ__丿 ! | 丿
この敗戦でアテナイ勢の士気は著しく低下した。
デモステネスは対策を協議するために集まった指揮官たちに向かって
かねてよりの考えどおり撤退を主張。
「こうなったらもうシュラクサイは落とせない。
このまま時間を空費すればこちらはますます消耗して撤退は難しくなる
今なら制海権はこちらにある。成功の目算のない戦いを続けるべきじゃない」
, ──── 、
/ / ⌒ヽ⌒ヽ\
/ , -| /・|・ヽ |ヽヽ
/ / ` ー ●ー′ ヽ
l / 三 | 三. | , ─── 、
| l └─-、 l /___ ヽL
l | /´⌒\ ___ ノ / | ⌒\ | ヽ
ヽ ヽ ヽ、_____/ / |・ |─| |
〉━━━━━O━━ー◯ c 、_ノ ⌒ヽ l
/ / ___ヽ / ( _ _ノ /
/ | ヽ ノ | | ヽ \ /
◯/ `ー‐<⌒ヽ─ ヽ /^) < ____ 〈
l | | l ( ノ⊂) l/\/ヽ
` ー──く __ノ── ´ ヽ _ノ\ / l /⌒ヽ
\ | | |
「だが本国の決定なしに撤退は許されない!」
民議会の市民たちは事実の目撃者ではない。彼らの意を迎える何者かが
言葉巧みに中傷するならば我らの言い分は認められずに裁かれるだろう。
ここにいる将兵たちとて同じこと、一旦故国に帰れば指揮官たちは
買収されて兵を引いたと騒ぎ立てるにちがいない。
ニキアスはそう考えて、デマゴーグの責任追及を恐れたのだった。
____
/´ `\レ
/_______ ヽ
|ノ─ 、 ─ \ | ヽ 「それに敵も膨大な戦費の支払いに困窮しているんだ。
| v|・ l_| ! 現にシュラクサイ内部でぼくらと内通している者もいる…」
,| | | Ul´⌒Y
l/`ー ヘ ` ─ ′ ( |
l__ _ ノ- 、
(_/⌒ヽ_/⌒ // l
` ─┬─┬ /ヽ/ /|
|___| ` /\ / |
, ────- 、
/ /⌒ ヽ ⌒ヽ\
/ , -|/ ・|・ \| 、 ヽ 「撤退に本国の決定を仰ぐ必要があるなら、
/ / ` ─ ●ー ′ ヽヽ 近隣の同盟市に移動してそこで作戦を継続すればいい。
l / ── | ─ | なにもこっちに不利な狭い湾内に留まる必要ないだろ」
| / ── | ─ |
| l ── | ─ l
l | / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ /
ヽ ヽ (_____ノ / _
>━━━━━ O━━─( _ )
/ / ヽ /
しかしニキアスはなお反対を唱えたのでデモステネスもこの場は引き下がり
遠征軍の撤退は見送られることになった。
一方シュラクサイ側は敵増援部隊の到着で落胆していたが、案に反して
戦況が好転したので再び士気は旺盛になった。
___
/⌒ `\
( ( ( (\ ヽ
l`ヘ `ヘヽヽ l 「アテナイ側の砦を攻め取るのも
| |) | |) l | ! 夢ではなくなってきた」
/ ー、 ー ′ ⌒Y、 _
l ー─┐ _ノ ヽ | |
/ \ \_ノ / \(ヽ (、ヽ
l _ノ ` ー┬ ´ノヽ、 ヽ _ソ
/  ̄ /⌒\/ /
/ | ヽ /
シケリアの諸地の軍勢にペロポネソスからの援軍を加え今度こそアテナイ勢と
決着をつけるべく攻撃の準備を始めていた。
__
/´ `\ 「リビュアに漂流して、一時はどうなるかと思ったよ」
/┬─<二二⊃ , ──- 、
|__| /| /| |ヽ|| ∠_____ \
( ー oーヽ | ヘ ヽ |_ ヽ
| ┌── | d __ ) l
ヽ ヽ __/ ノ | ヽ ( \ /
`ー─ 、´ ヽ ヽ__/ ノく
/|/\/ \ /`ー── ´ \
/| ヽ/\ /_/ / \
/`| |\ ヽ / | \ ヽ
/ /|___| | | l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |
(_ ) | | (_) (_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( _)
/ ヽ ヽ/\_ノ //ヽ / |──────/┤ \
| ̄ ̄ ̄/ / \./ `ー'ヽ| ̄ ̄/ | ̄ ̄ ̄ ̄|
ペロポネソスからの援軍
もはやアテナイ側に決断を躊躇している余裕は無かった。
シュラクサイ側の戦力が増強されていくのが明らかになるとニキアスも今度は反対せず、
指揮官たちは撤退を決意すると秘密裏に夜間出航の準備を行うよう通達した。
::::::::::::: ::. :. .: : -‐- ..:. .:.: ...: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::.....:.... : ,r'´. `ヽ: .. ......:..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::.:: .: ..:..:' ..:. ゙; :... ...:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::.:....: :. ::.. .: :....:.::......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::.......: ..:..:ヽ ::::... ..... ,.': :.. :. :............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::.::::. ::.. :..:. :` ー- ‐ ''"... ... ..: :..:.::::.::::::.:::::.::::::.:::::::.::::::.:::::.::::::.:::::::.::::
:::::: :::::: :::::: :::::: ... ... .... :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: :::::: ::
だがこのとき偶然にも夜空の満月に影がかかり始めた。
遠征の企てが全て挫折し絶望的になっていた兵士たちはこの月蝕で激しく動揺、
またニキアスも信心深い性質だったのでこの兆しを神の啓示だと解した。
, -──- 、
ゝ/_______\
/ | ノ ─ 、 ─ヽ|
i | | (|∠ | 「出航は中止しよう。
| __|─| | | 占い師たちはこれから27日の間いかなる行動を
V ` ー─ ´`っ‐´L とるべきか協議することも慎むべきだといっている」
ヽ_ ____ノ
\ /___/ / ) )、
/` ー─┬─ ´ / )/ //
/\/ \/| ̄ ̄ ̄| ` ノ
/ ヽ |─── `ー ´
この逡巡が遠征軍にとって致命的な結果を招く。
この出来事を知ったシュラクサイ側は俄然気負いたった。
/´  ̄ ´⌒ヽ
/ /)ノ )ノ)丿
l / −、 −、| 「夜暗に乗じて逃げ出そうとした彼らは
ヽ _l | (| |(| ! 私たちと戦う力がないことを自白したに等しい。
_( ゝ lヽ みすみす逃がしてやる必要はない」
∠__ノ\ (⌒ソ ノヽノ
/` ー─, ´ ∩/)
/ ) ̄ ̄ヽ\/ 三
_/ / l、 / ̄
∈ ノ ノ、 ___/ `
シュラクサイ勢は日数を費やして海軍の操練が十分行われたと見ると陸上部隊とともに
艦隊を発進させアテナイ側艦隊に海戦を挑んだ。
____
/ -w- 、\
/ , -| ・|・ |-ヽ
i / ` -●-′ | 「ここで制海権を奪われる
| | .三 | 三. ! わけにはいかないぞ」
ヽ ヽ (  ̄ ̄ ̄) ノ
○、_>━━o━━━ ヽ
ヽ_| / ___ ヽ ○__)
| i ヽ ノ ノ |
アテナイ側もこれを迎撃し艦隊を分けて右翼によって敵艦隊を包囲しようとしたが、
シュラクサイ艦隊によって中央を突破されると各個撃破されてしまう。
この海戦の勝利によってシュラクサイ側は湾口の封鎖作業にかかり
海路脱出を図るアテナイ艦隊を迎え撃つ態勢を整えた。
\ ┏┻━/
/\ ┃_ ⊂ 、
\ \/ `''ヽ ゝ
アテナイ海軍停泊地→ ・/ ゝl′
丿 `′
''‐ 、 》 ←封鎖線
/ /ヽ-、
ゝ_ ┌′ '''''、
゛''''''′ 丶
敵の意図を察知した遠征軍指揮官らは対策を協議した。
「食糧の備蓄はもうわずかだ。
直ちに海戦によって血路を開くしか将兵を救う道はない」
___
. ____ /____ ヽ
/ - 、-、\ |ノ-、 − 、ヽ| |
/ , -| ・| ・ |- ヽ | ・|・ |-|__ /
i / ` -●-′ | | ーo − ′ )
. | l 二 | 二. ! ヽ└┬─┐ ノ
! |. ─ | ─ / (\∩ ` ─_──く
\ ヽ. / ̄ ̄ ̄ヽ/ /) !\/ |/\/^\
/━━━━o━━ヽ ` - ′
「敵艦隊の戦術に対抗してこちらは投鉤を使おう
僕らの好む戦法じゃないけど、これで突入してきた敵艦が
逆櫓で後退するのをふせぎ甲板の重装兵でもって乗り込む」
作戦が決まると即座に実行に移った。装具と傷病兵を収容するだけの陣地を確保し
残りの城壁を放棄すると守備兵以外の陸上兵力を全艦艇に乗り組ませるよう準備を整えた。
_____
/´ `\
ゝ/ _________ヽ
/ | ヘ、 ノ⌒ | 「アテナイの兵士諸君、今我々が臨む決戦は等しく
| | /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl 全てのものにとって生死の境となる。
l | l lj | lj l
ヽ |_| | | 遠征に送り込まれたアテナイの精兵である我らが
/⌒` ヽ l ノ、 この異境に倒れれば祖国をも危険に陥れるのだ。
| ) ` ー─ ´ っー ´ l
ヽ__ /⌒\____つ ノ 諸君こそ、アテナイ最後の兵、最後の船!
\ ( ______ ノ / 全力を尽くして戦い全軍を、全同胞を救うのだ」
>ー───、─ ´
/ \ / \/ \
l l |/\
├─┤ |、
先の海戦で意気消沈している兵士たちを激励し終わると、ニキアスは乗船命令を下した。
シュラクサイ側もアテナイ勢の動きを見ると直ちに乗船命令を下した。
/ ⌒ ゙ ⌒ \
/ ∠ \_ ヽ
i / -、 -\j 「敵は絶望に駆られて一か八かの賭けにでたのだ。
| _/ | (| |(| | だが幸運は既に我らについている!」
|(t ゝ l _
└\ ヽ ̄/ ノ ∩//
/\─_-、´ l (、 )
/ ^\ /^ヽ!^\/\/
| |==D=| /
シュラクサイ艦隊は、一隊を湾口の守備に当て残りを湾岸に沿って配置。
アテナイ艦隊は発進すると湾口突破目指して一直線に突き進んだ。
_____
/ | ・| ・ | 、 \
// `-●-′ ヽ ヽ_ 「突撃!」
| 三 | 三 `(___)
| / ̄ ̄ ̄ ̄\/ /
ヽ\_(二二)_ / /
/━━(t)━ / /
/ (┌─┐) |
アテナイ艦隊は湾口に達すると守備艦隊を圧倒したが残りの敵艦隊が
四方から攻め寄せるに及んで艦と艦が触れ合う大乱戦が展開された。
, ───── 、
. / / ⌒ヽ ⌒ヽ \
/ , ┤ /・|・\ ├ 、 ヽ 「むむ…投鉤戦法は思ったほど効かないな」
/ / ` ー ● ー ′ \ ヽ
/ / ── | ── ヽ l
l / ── | ── | l
l l ── | ── l l
/´  ̄ `⌒ヽ
/ /)ノ)ノ)ノ
l //へ へ l
l __l | (| |(| | 「船体に獣皮をかけて鉤が
( ー ゝ´ヽ ひっかからないようにしておいた」
/ ヽ. ヽフ ノヽ
l_ ノ .> ー─<ヽノ
/|/ヽ///ヽヽ
l_l | |._| l
戦局は拮抗し両軍相破り破られる情景がいたるところで繰り広げられた。
この光景を遠征軍の陸上部隊は実戦に参加しているものに劣らない心持で見守り
全てを託したこの海戦の一々の勝敗に一喜一憂心身をすり減らしたのでる。
< シュラクサイ側がおしてる〜
_____
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \
/_____ ヽ / | ・|・ | 、 \
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / /
/ |/\/ l ^ヽ \ / /
| | | | l━━(t)━━━━┥
< 味方が勝ってる!勝ってるぞ!
, -─- 、
/_____ ヽ=@ ____
| ⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ / ⌒ヽ⌒ヽ `\
._∩| ^|^ |─|__ノ∩_ / / ^/^ / 、 ヽ
∈ ノl ー_ヘ ー∪ _) 、 ∋. // `ー●ー∪ \ ヽ
. ̄\\\ ̄ / / / ̄ / 三 | 三 ヽ l
\` ,ー─ ´l / | |\ | /| | !
ヽ|/ ヽ/ | ! ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ / / /
| | ◯ヽ \( 二二 )/ //◯
.|ー──┤ \ `━━O━━━━′ /
だがついにシュラクサイ側がアテナイ艦隊を圧倒し全面的攻勢に出ると
遠征軍兵士の喚声は悲嘆一色に染まった。
オ ワ タ !
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
両軍の損害は双方多大なものであったが、アテナイ側将兵の落胆は甚だしく
戦死者の収容を申し入れることも思い及ばなかった。
/ ⌒` ─ 、
/ \
| ヽ
| | 「これからどうすればいいんだ…」
(\ , -── 、/ノ
` /⌒ヽ ̄ ̄`ヽ、
| | i
| | |
| | |
|__|, ──── 、)
/_ノ |
/´ __|_,− 、___ ノ、
ヽ、_|__ )_.ノ
 ̄ ̄
その夜、指揮官たちは撤退について協議した。
「こっちにはまだ敵方より多数の艦が残っている。
払暁とともにもう一度海路脱出を図ろう」
, ─── 、
/ ,−w- 、 \ , ── 、
/ , ─l ・|・ l- 、∠_____ ヽ
. l / `ー●-′ lノ- 、− 、\| ヽ
| l 三 | 三 | >|・ l─l- 、!
_! l , ──┴─ 、(〉ーヘ ー ′ ノ
( __)ヽヽ ( ____ ノ⊂____ ノ´
l └‐>━,‐、━━━━く ` ┬,─‐く
ヽ _//ヽフ `ヽ _ノ ヽ /l/ ヽ/ ヽ
l ( _ )__ノ l l | |
だが敗戦に動揺した船員は乗り組みを拒否してしまう。
_____
/ − 、−、 \
/ , -| /・|・\|- 、ヽ
/ / U ` −●- ′ ヽi. 「これほどまでに士気が堕ちているとは…
| / 二 | 二 |. 陸路をとって撤退するしかないか」
| | ─ |__ ─ !
ヽ ヽ __) /
\ ヽ _) /
l━━6━━━━┥
| / \ |
これに比してシュラクサイ側将兵の喜びは大であった。
,. -‐==、、
,. ===、、 o ○o. i :::ト、
_,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\
// .::::/ :::::!===l :::|ス. ',
/./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、
. ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\
/::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\
/::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\
. /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
/ ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
ヘルモクラテスは敵が夜暗にまぎれて撤退してしまわないよう街道および
山岳の隘路を遮断すべきであると提案したが戦勝に浮かれた兵士たちが
命令に従いそうに無いのを見て一計を案じた。
, −── 、
___ ( ( (\ ヽ
ゝ/____\ l ヘ ヘ\ l 「私は親アテナイ派のシュラクサイ人だけど
/ | 丿⌒ヽ⌒ヽl .(//)‐(//)―|_ ノ 夜間の撤退は控えたほうがいい。
l |─| ・|・ | l ○ )ヽ 街道筋に守備兵が待ち構えている」
Y^ ` ー oー ヽ mヽ ヽ⌒) /\ノ
ヽ_ ┌──┬ ノ | ノ `7二ノ/ヽ
ヽー─ イ | l / | ヽ \_
/ | へ/ `ヽ ヽ__ /ヽ l\ ∋
/ヽ| |__| / \∪
アテナイ側指揮官はこの情報を信じてその夜は出発を延期。
翌日には出発する予定だったが撤退の準備にあてられ、
海戦の翌々日に遠征軍は陸路同盟勢力圏内に向かって歩き始めた。
,,, ─- 、
// / __ ヾ
/ __ / | /\l
. / ( −|/ −| )) 「祖国へ帰りたい…」
| \ ノ
|| | /ヽ` −、´
| /  ̄ ̄| |
!/ / ノ | ||
/ /___/| |
(( (⌒ヽ/ | |__|
^/_____| ヽ,,),−、 __
| | | \_ ___ /⌒―、ヾ
// / /| | || / \/# / # Σ| 〉 ○| ミ
_./ ヽ/ | -|  ̄ | |# / #.人_〉_'±ミ/
| ヽ/ |_|__ ――└ ξ_ヾ /
ヽ =| (_゙_)
壮図破れた将兵の心痛は深く、宿営地に残されたものたちの悲惨は
ますます彼らの足どりを重くした。死せるものは土をかけられることもなく骸をさらし、
生けるものは友人縁者の姿をみとめると見捨てないでくれと哀願するのだった。
崩壊の危機にある軍勢を指揮官らは必死で激励した。
|
\ /
_____
/ ヽ /^ \
_ /________ ヽ (_/ ヽ
|ノ─ 、/─ 、ヽ | ヽ (_\/ ! 「諸君、現状がどうあれ希望を失ってはならない。
,| \ |・ | | j ヽ `−ノ この危地を脱すれば祖国の偉大な力を復興できるのだ。
|| 二 | | ̄ ⌒ヽ′ / /
/ /ー C ` ─ \) _ノ / / 男児らこそポリスをなすもの、人なき城や船がポリスではない!」
! ⊂──´⌒ヽ ノ/( / ノノ
\ \_(⌒⌒_) /! ヽ、/
` ,┬─_− ´/ ヽ /
/ |/ \/ く
(( /\ \ ヽ
/, ─ 、/ \ /\
( l l j \ ___ / ヽ
だが、撤退行は酸鼻を極める。
アテナイ勢は方陣を組み重装兵で弱兵を守るようにすると、ニキアスが先導し
デモステネスが殿を務めたが、行軍は思うように捗らずシュラクサイ兵の妨害で窮状は募った。
_n(^o^ )┛オマエラ オワタ
┗(^o^ )┓┗(^o^ )┓┗(^o^ )┓ ギャー <_゚へ ┗ Y 三
┏┗ 三 ┏┗ 三 ┏┗ 三 ┗(^o^ ;.;:,ゝゝ ̄ヽヽ 三
/^ヽ 「やっとのことで内陸に10キロほど進んだが
| ̄ | ____ 敵の追撃は執拗で食料も残り僅かしかない…」
ヽフ. /´ /⌒ヽ⌒ヽ\
.| | / , -|/ ・|・ ヽ|、 ヽ , ── 、
.| |./ / `ー ●ー′\ヽ /____ ヽ
.| | / 二 | 二 | l ⌒ヽ\| ヽ
.| | l ─ |__ ─ l | ヾ |─|_ |
/⌒ヽ| __) / o、__ ノ ) /
ヽ_ ノ\ ( ソ / l \_ /
| |ヽ. `━━━━O━━く ヽ、 l
∠二ヽl / \ ヽ  ̄∠二二l
「進路を変更して夜間敵の警戒線が張られていない
方面に抜けよう。陣営に松明を灯したままにして敵の目を欺く」
こうして密かに警戒線を脱したアテナイ勢だったがいわれのない恐怖心から突如恐慌に陥った。
そしてニキアスの軍勢がはるか前方に進軍している間にデモステネス率いる殿は隊形を崩し孤立してしまう。
/ ̄ ̄_ヽ
/ , -(・)p・)| 「おーい、
| |三_|_つO ニキアスの部隊はどこだー」
> (__/ /
C´/ /  ̄0~|
(_ (__二三( )
翌朝、シュラクサイ側が事態に気づくと直ちに追撃しデモステネスの軍勢は完全に包囲されてしまった。
// / /
/ , ─── 、
/ /⌒ヽ⌒ヽ\ /
/ , -|/ ・|<ヽ|、ヽ // 「くそ!遠巻きにして投槍と矢を射掛けてくるだけだ。
. / / `ー ●ー′ ヽ // こちらの消耗を待つつもりか」
l / 三. | 三 | /
| l /⌒ヽ、__|__) l
l | | / /
ヽヽ ヽ、 ____ / /^ヽ
〉━━,-、━━━━´ヽ_ノ
/ / ヽフ \. /
そしてついに降伏を余儀なくされた。
, ──── 、
. / /⌒ヽ⌒ヽ、
/ , ─| /・|・\|、
\ l / / / U `ー ●ー′ヽ 「む、無念だ」
\ l / ─ | ─ |
\ `─− 、 | l /⌒ヽ二 | 二 _|
\ l | | l━l | /ヽ_ ノ___|___)ヽ
ヽ.┗┿━┿━/ // /ヽ_ノ
 ̄ | /━━/ ⌒ヽ/⌒ヽ/
/ l ヽ | | ┌/| | |
☆ l ヽ/ ヽ、__ ノヽ.__ノ
ヽ / /
ヽ /
` ──┬─‐ ´
●
翌日にはニキアスもシュラクサイ勢に捕捉された。
「デモステネス麾下の将兵は既に降伏した。
君も彼らの選択に倣うことを勧める」
/ ⌒ ⌒\ , ── 、
/ ∠ \ ヽ /__ \
l / -、 -\j l⌒ヽヽl ヽ
| _/ | ・| |・| | |・) |-lヽ l 「ちょっとまって。
( ゝ l c ー ′lノ、 / それが本当か確かめさせて欲しい」
. \ , ノ └─ ヽ \へ/
┌──┐ < _ ___l
/ヽ ̄ ̄ ̄ ヽ ∠ ── l
l |==D=| | (ヽ _/ ヽ |
| | | | 三 | / |
 ̄  ̄ ̄
仮休戦が結ばれ偵察の騎兵が派遣された。
やがてその報告によって降伏の事実が明らかになるとニキアスは和議を申し入れた。
ゝ ───- 、
/ _____ヽ
/ | ノ ─ 、− 、| 「こちらが撤退するのを認めるなら、今回の戦争で
! __|─| //|ヾ | シュラクサイ側の戦費全部を賠償しよう。
( U − o-U l 支払いが終わるまでは人質も差し出す」
| /⌒ヽ__U___)/)
ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ )
/^\/\ノ\/ ̄/
だがシュラクサイ側はこの提案を一顧だにせず軍使を送り返した。
戦闘は再開。シュラクサイ勢が取り巻く中、ニキアスは行軍を続行したが
アッシナロス河に達すると全軍の統制は完全に崩壊した。
ミズ〜 ミズ〜
┗(^o^ )┓┗(^o^ )┓┗(^o^ )┓
┏┗ 三 ┏┗ 三 ┏┗ 三
疲労と乾きに侵された兵士たちはわれがちに河流に飛び込み
そこへ敵勢が駆けつけると一帯は殺戮の巷と化した。
/
オスナ _n(^o^ )┛
┗( ^o^)┓ ギャー ┗(^o^ )┛━(^o^ )┛ <_゚へ ┗ Y 三
┃┃ \ ・∴ ┗┗ ┏┗ 三 ゝゝ ̄ヽヽ 三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┗(^o^从人人从人┗(^o^人从人从| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ゚。o°┗(^o^ )┛ |
| ━(^o^ )┛ |
ここにいたってニキアスはギュリッポスに己が身を委ねた。
, -──- 、
/___ \
| ⌒ヽ\| ヽ 「ぼくの一命はスパルタの処置にゆだねる。
|+ |─| ヽ だからこの殺戮を中止して欲しい」
_c 、_ ノつiヽ |
(_U U_ ゙ | |) /
 ̄ ̄ ヽー´\ ヘ /
⊂| # l
ヽ二二_ / ̄ ̄ヽ
/^rヽ //  ̄ ̄`ヽ
l ノ、 /⌒ヽ \
ヽ、/ \/ l l
こうして戦闘は終わり、遠征軍は文字通り全滅したのだった。
遠征軍指揮官であるニキアスとデモステネスは処刑された。
彼らをスパルタに連れて帰って手柄を誇りたいギュリッポスはこれに反対したのだが、
結局はシュラクサイ人の要求に屈し彼らの復讐心に委ねたのであった。
___
/⌒/ // \
/ ⌒ ⌒ \ i / || /⌒ヽ
/ ノ \ ヽ| i 3 || 3 | | 「な、な、べつにいいだろ?」
i ∠ U ー\ | ./ ̄⊂⊃ ̄ `ヽ| |
|_/ へ へ\_| i .| |
( | | (゚| |∠| | Vヽ、____ ノ\_ ! \
(/ ! ー 、 ー !/ / | l | `ヽ ヽ
\ _ ./ ─- 、ヽ__ノ ヽ\ i
(/ .>ー──イ( ___ ヽ ∨ /
┌=/ l \/=\ノ \(_,_,_ ノ | /
│ / | \ ヽ ヽ、_,_,_)
| / ─, − 、 , -< ノ | |
 ̄ ̄ヽ _(__i_)U (_、、_ノ'i ̄ ̄ ̄ ̄\ | |
| .| .|
l二二二i二二二l
「う〜ん、しょうがないか」
アテナイが支配圏拡大を夢見たシケリア遠征はこのような悲惨な結末を迎えた。
この遠征で蒙ったアテナイの損失は、営々と築き上げた海上覇権の喪失という結果を招き
ついにはペロポネソス戦争における最終的な敗北に繋がったのである。
_, ─- 、
/⌒ \
/ / \ \
| / ―' \ ヽ 「ペリクレス以後の指導者たちは
| -、|─| ̄ ̄o|o ̄ iV 己こそ第一人者たらんとして民衆に媚び
| | d ヽ _ 人_/ 政策の指導権を民衆の恣意に委ねてしまった
┌ヽ/ヽ 二⊃
/ | / | : : : : :| その結果数多くの政治的過失が繰り返され
/ | \ (二二, (\ その最たるものがシケリア遠征であった」
| /  ̄ ̄ l三 |
|──/ \ `( /
トゥキュディデス
後にアテナイ市アカデミア街道沿いに石碑が建てられシケリア遠征の戦没者の名が刻まれた。
だがそこにニキアスの名は刻まれなかったそうである。
のび太のシケリア遠征 完
乙でした
506 :
世界@名無史さん:2007/02/17(土) 18:25:25 0
n n
(ヨ ) ( E)
/ | _、_ _、_ | ヽ
\ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / good job!!
\(uu / uu)/
| ∧ /
楽しませてもらいましたよ!
乙
508 :
世界@名無史さん:2007/02/17(土) 22:02:27 0
w
3時間近くと40レス使った長大作か。
まーおつかれさまw
510 :
世界@名無史さん:2007/02/18(日) 16:54:56 0
まとめサイトが欲しくなるなぁ。
世界史は妄想を超えての人まとめてくれるかな?まだ1スレ目だけどかなりの良スレだぞここ
511 :
世界@名無史さん:2007/02/18(日) 17:57:05 0
> 2月16日14時21分配信 読売新聞
>
> 電車内で女性に痴漢をしたとして、東京大学副理事の竹原敬二容疑者(53)が、
> 警視庁万世橋署に都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕されていたことがわかった。
> 竹原容疑者は容疑を認め、11日に釈放された。
竹原副理事は「リクルート」で法務部長や常務執行役員を務め、現在は東京大学の副理事を務めている。
この人、現役時代から悪い話絶えなかったよね
面接に来た女の子を、立場をちらつかせて
食事に誘ってそのまま襲うとか、薬仕込むとか。
もろ強制わいせつ。被害者は結構な数になるでしょ。
やっぱりな、という感じ。
コテを外すだけでこんなに肯定的なレスがつくとは思ってもいませんでした
これまでも似たようなスレでもナナシで書いた長編があるので
見つけてレス付けてくれたら
時間があればもっと書いてやらなくもありません
(つまらない短編ネタしかないスレなので、長編は直ぐ見つかりますよ
俺は見る側なんで、
>>512乙!、かな。
でも、ガソリンの近くでタバコ吸うようなカキコやめて…
それと、その「似たようなスレ」がどこのことかすぐ判るので、
そこみたいにしたくないのよ…
ごめんなさい
何度長編上げてもアンチばっかりで気が立ってました
これからはきをつけます
516 :
世界@名無史さん:2007/02/19(月) 21:24:56 0
何様だよ
死ね
>>516 落ち着けよ。
長編書けるひとの少しぐらいの愚痴は許してやれよ
,─────ー、
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヽ
/ ̄/ヽ ̄ ̄ ̄ヽ | | なんだかなぁ
|/ |∩|  ̄ ̄ ̄ ノ__ \
彡 (~● ̄) ミ > > )
| ● ● | ( ( i
⊂ヽ_____つ \_\_つ
保守
保守
どらえもんヲタはしょうもないな
522 :
世界@名無史さん:2007/03/28(水) 21:35:06 0
age
523 :
世界@名無史さん:2007/04/07(土) 04:13:17 O
上げ
保守
525 :
世界@名無史さん:2007/04/29(日) 03:52:00 0
職人のいないこのスレはまさに風前の灯火であった…
,-――-、 ___
{ , -_─_- / _ _ \
(6( /),(ヽ| / ,-(〃)bヾ)、ヽ
/ 人 ー- ソヽ _ i _/ 三 U |~三 l |_
/ / |  ̄_/|/ ヽ (__)―-、._|_つ,'_.)
| | \/_/-、 / / /`ー---─´ /
|-\ _|_ )_| / | / / ̄( t ) ̄'/
ヽ-| ̄| |_|_. / , -| | ヽ二二/⌒l
/ l─┴、|__) | (__>-―(_ ノ
/ └-―┘ / ヽ- ´
/
「あっという間にdat落ち間近だよ!」 「だから職人を呼ぶ努力を怠るなって言ったのに…」
526 :
世界@名無史さん:2007/05/03(木) 13:59:50 0
age
職人さんすごすぎ・・
527 :
世界@名無史さん:2007/05/04(金) 21:31:21 0
あげ
528 :
世界@名無史さん:2007/05/05(土) 18:50:47 0
/||ミ
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|:::::::::::::::|| ガチャ...... ||
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|:::::::::::::::|| ´_ゝ`) すいませんちょっと通りますよ
|:::::::::::::::|| /.. . || ここ通らないといけないんで・・・
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530 :
世界@名無史さん:
保守