【GREAT】イギリス史総合スレ【BRITAIN】
269 :
世界@名無史さん:
日本とイギリスの「苦い過去」 小 菅 信 子 (山梨学院大学法学部助教授)
天皇が臨終の床についたとき、『サン』などの英国大衆紙はこぞって「地獄が天皇を待って
いる」などと書きたてた。1995年、イギリスは第二次世界大戦の戦勝50周年記念を祝う
べく旧敵国ドイツを式典に招きながら、日本代表は招待せず、かわってマスメディアが連日の
ように日本批判の報道を繰り返した。そして1998年初夏、現天皇の英国訪問に際してなお、
日章旗は燃やされ、イギリス人元捕虜らは天皇のパレードに背を向け、口笛を吹いて抗議の
意を表した。
イギリス人男性に嫁いだある日本人女性の手記も別の意味でまた痛ましい。彼女は、大戦中
にドイツと戦った義父から「あまりに理不尽なこと」を頻繁に言われ、「胃がきりきりいたんで、
悔しくて眠れない」。彼女の義父は、「日本人は世界のどの国民よりも残虐な国民なのだ。
戦争のときに海軍でそう言われたんだ」と信じて疑わない。戦後半世紀を経てなお、義父は
それを彼女の夫や子供たちに吹き込み続けているという。
日本人は残虐な民族だ、彼らは子々孫々に語り継いでいくだろう――かつて、そう警告した
のは、イギリスの著名なジャパノロジスト、ダーラム大学のルイ・アレン教授であった。
「苦い過去」は、日本人に対するイギリス人のステレオタイプの生産と再生産の温床でもある。
この苦さは、日本文化の素晴らしさや特殊性を説明した、幾千幾万の綺麗な観光案内
パンフレットの、魅力的な写真の甘い微笑をもってしても緩和されることはなかった。
http://www.hozokan.co.jp/rekikon/kanto/kanto149.html
270 :
世界@名無史さん:2007/03/28(水) 22:16:19 0
1998年5月23日に訪英した天皇・皇后両陛下に対して、英国のマスコミは超一流誌から
タブロイド誌に至るまで、実に胸のすくようなすばらしいキャンペーンを繰り広げた。
まず、超高級誌の「インディペンデント」は、"Can you forgive them?"と、紙面最上段に
大きなゴチック書体を並べて、その見出しの下に天皇と他に3人の顔写真が計4枚、上下に
2枚ずつ同じ大きさで大きく扱っていた。左上が天皇で、他の三人のうち天皇の右隣りの写真
は、1988年に14歳少年に性的暴行を加えて殺し、さらに20人の少年たちの誘拐、
強制猥褻、殺人に関わった疑いのあるイギリスの凶悪犯人シドニー・クックであり、下欄の
2人は、1993年のリバプールで起きた幼児殺害事件で逮捕された当時10歳の少年殺人犯、
ロバート・トンプソンとジョン・ベナブルズだった。犯罪史上でも稀な凶悪殺人犯3人と天皇を
わざわざ同じ扱いで並べて、なおかつ写真のキャプションいわく−我々が悪魔祓いしようと
しているもの−とあった。
さらには、英国王室が最高勲章のガーター勲章を天皇に授与すると4月に発表以降の
イギリスのマスコミは私が見ていてもうれしくてわくわくするようなすばらしい記事を続々と
載せてくる。
「アキヒトは疑いなき戦争犯罪者であったヒロヒトの息子である。その彼に英国の騎士道に
おける最高の勲章が贈られるとはお笑いだ。」(デイリー・テレグラフ4月9日号)
「アキヒトがガータ勲章を贈られると聞いて私は丸1日不機嫌になった。彼の父ヒロヒトにも
贈られたものだ。明らかに政治的利益のための交換メダルに堕落したそれをここに
バーター勲章と命名しよう。」(ウエスタン・モーニングニュース4月17日)
「間近に迫ったアキヒトの訪問が、世紀のサディストは誰か、という議論を引き起こしている。
日本人かナチスか、セルビア人か、あるいはポル・ポトか。彼らの統治の邪悪さや被害者の
苦しみに匹敵するものはない。」(ミラー4月24日)
そして、とどめの一撃として、5月26日にロンドンで馬車パレードに望んだ天皇に対して、
一斉に尻を向けてブーイングを鳴らし日章旗を焼くという、実にスカッとするすばらしい行為を
行ってくれたのだ。
http://members.at.infoseek.co.jp/ukyup/o30-2.html
271 :
世界@名無史さん:2007/03/28(水) 22:21:35 0
272 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 01:04:19 0
273 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 01:12:16 0
274 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 01:13:34 0
ヒュー・グラント最高!
275 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 01:59:55 0
会田雄次『アーロン収容所』
イギリスという国はアメリカなどに比べるとよい国、少なくともましな国として描かれることが
多いが、これを読んでいるとまあ国というのはそれぞれだ、と思う。特にイギリス人兵士や
将校は日本人を同じ人間とみなしていないという感じはよくわかった。
女性将校の部屋を掃除させられたりすることがあるのだそうだが、ノックをしてはいけないのだ
という。ノックをして入室するということは中にいる側も身支度を整えねばならぬから、なのだ
そうだ。筆者がそうして入室すると全裸で髪をとかしていたりねっころがっている女性が何人も
いて、でも何にも気にしないのだそうだ。またイギリス人将校がビルマ人の夜の女を何人も
はべらせてことに及んでいるときに、同じ室内で警備させられたりすることもあったらしく、
ビルマ人のほうは気にして恥ずかしがったりしてもイギリス人は何にも気にしないのだという。
筆者の解釈によればそれは人間と動物の境界線を常に引いているキリスト教文化の一つの
現われで、人間でないと見なしたものに対しては何をやってもいいという思想の一つの現象だ
ということのようである。確かにそう解釈しないと人種差別とこちらが思うようなことをしても
彼らが何の良心の呵責も感じていないという事実を説明できないだろう。
自分に置き換えて考えてみてもセックスしているときに人にみられるというのはあまり考えたく
ないが、みているのが(その場にいるのが)動物だったらどうだろうか。まあ人にもよるし趣味
もそれぞれだろうからわからないけど、そういうときに必ず猫を室外に追い出すとは限らない
ような気がする。
同じ人間だったら差別する側も緊張感があるが、人間でないものを人間と「区別」することには
何の緊張もないのだろうと思う。
http://homepage1.nifty.com/kous/kelly/aronshuyojo.html http://www.yorozubp.com/0511/051119.htm
276 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 04:09:34 0
<参考>G-7諸国の2001年の難民認定数(出典:UNHCR資料)
---------------------------------------------------------------
アメリカ 28,300人
ドイツ 22,720人
カナダ 13,340人
イギリス 19,100人
フランス 9,700人
イタリア 2,100人
日本 26人
277 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 04:10:09 0
<参考>G-7諸国の2001年の難民認定数(出典:UNHCR資料)
---------------------------------------------------------------
アメリカ 28,300人
ドイツ 22,720人
カナダ 13,340人
イギリス 19,100人
フランス 9,700人
イタリア 2,100人
日本 26人
278 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 13:00:56 0
279 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 15:24:38 0
280 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 17:48:17 0
281 :
世界@名無史さん:2007/03/29(木) 17:52:28 0
1995年8月
英国に吹き荒れた
ジャパンバッシング
ロンドンの三越書店で買った「戦勝国イギリスへ日本の言い分」マークス寿子(中公文庫)
数年前、イギリスで反日キャンペーンがあったらしい、ということは何となくニュースなどで見た
記憶はあったが、ロンドンで上記の本を読んで改めて英国人の憎悪の深さを思い知らされた。
これはひとつ皆さんも知っていた方がいいと思うので同書から抜粋して紹介しょう。
1995年8月19日、20日。英国の対日戦勝50周年祈念キャンペーン(VJデイ式典)。
ジェントルマンの国にあるまじき露骨なジャパンバッシングの嵐が英国中に吹き荒れた。
その原動力となったのは日本軍の捕虜となった元兵士たちである。
大衆紙「サン」「デイリー・スター」のみならず高級紙「タイムズ」やテレビ、ラジオまでが
紳士の仮面を脱ぎ捨てて日本人に対する侮蔑と怨恨を一気に噴出させた。
英国在住の日本人は、一様に「ショッキング」「ひどい」「むかつく」と突然の
ジャパンバッシングにショックを隠せなかった。 (以下略)
http://www.nikkeijournal.com/contents.cfm?id=878&shirushi=1