908 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 12:14:02 0
悪玉でも善玉でもいいけど、通史を書くなら一般人が読みやすい本を書けよ。
学者の真似事の端くれやってる人間だけど、偉い先生に会った経験上、
「『自分のやってること』を分かりやすく説明しろ」と言われて出来る人間は、
真に全く「専門的に」やっていないか、あるいはやり尽くして突き抜けたような人間。
「分かりやすく説明する」ってのには、その説明する分野についての完全な理解が必要。
それには、「専門的」に囚われずにあれもこれもそれもやっている人か、
専門的にやりすぎる人でしないと、到底無理。完全な理解ってのは一種の悟りだから。
と、まあこれが歴史学にも適用できるかってのはしらん。
俺の専門は生物学だし。でも、学問やってる人間ってのは、多かれ少なかれそんなもんだと思うぞ。
911 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 17:50:07 0
学者さんは簡単に説明できるもんだと思ってたけど違うのか
簡単にせつめいできないと、ほんとに理解してるのかあやしく感じる
912 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 18:06:01 0
中公旧版の世界の歴史みたいな通史を書けというのが、そんな難しいことなのかw
あれこれ言い訳がましい連中だな(呆
>>911 自分にとってはすでに分かっていることが前提でも、人にとってはそうでなくて
どう説明していいのか分からなかったくらいの経験ならおまいさんにもあるだろ。
あれと似たようなもんなんじゃないか。
914 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 18:35:51 0
>>913 そういう理屈はわからんでもないが、だからと言ってペンを取らない理由にはならない。
完璧なものなどできっこないのだし、現段階での研究の整理のつもりで執筆すればよかろう。
ていうか、一般向けの本なんだから肩肘張らずに、あるいは独自性出そうなんて色気出さずに、
とりあえず現時点で明らかなことをまとめて叙述すればいいだけだろう。
それすら、あれこれ理由づけて嫌がるのなら、単に面倒くさいだけとしか思えない。
915 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 18:43:34 0
別に学者に塩婆に張り合えなんて言うつもりはない。
ただ、中公旧版で絶対王政、フランス革命、19世紀などの巻を借りて読んだとき、
大野真弓とか桑原武夫とか井上幸治は、高校生が読んでも読みやすく面白い本を書いてた。
そんな本を書くことすら、いまの学者は面倒なのかね。
>>914 あ、うん通史云々に関しては俺も賛成。
というか、ローマは塩野一通り読んでそれに毛が生えた程度のことしか知らないんで俺自身学者が書いたのを読みたい。
ただ
>>911の言うことが飛躍してるように感じられたもんで横レスしちまった。
一般向けって行っても誰でも読んでる本じゃないが。
まぁ読みやすいから、間口は広いんだろけど。
ただ、オラトール・デラトールの断定しちゃってるのが・・・
歴史家が古来、洋の東西を問わず尊敬されたのって
その国の国民向けに説得力ある歴史の物語を提示できたからじゃない?
もちろん、こういうのは古いタイプの歴史家像なんだろうけど
十数年に一度でいいし、中公旧版みたいな共著スタイルでいい
(無理に一人で書く必要もあるまいし)から
ああいう面白いものを世に問うのって
歴史家に課された役割という気がするが、どうだろう
919 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 21:31:47 O
通史は集大成っつうか三十余年にわたる仕事の締めにやる感じだな
920 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 21:34:24 0
近代のナショナリスム台頭の時代以外で、
古来、尊敬された歴史家って誰?
921 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 21:42:15 0
ギボン
922 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 21:54:19 0
分かりやすくってどのレベルで書けばいいんだ?
例えば、ローマの場合、
・ローマやアレクサンドリア等がどこにあるのか分からない
ローマとアレクサンドリアの距離をイメージ出来ない
・王政、共和制すら良く分かっていない
・紀元前の表記が分からない
・ギリシア文明を全く知らない
・同時代の日本列島居住民がどのようであったか全く分かっていない
という連中だって多々いるんだが?
んじゃ、ヘロドトスとか司馬遷とか
ヘロドトスとかが同時代に尊敬されていたの?
同時代という話ではないよ
927 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 22:41:52 0
>>922 ま、高校の世界史A既習を前提にしておけば無難だろう。
>>922 私としては、高校世界史程度の知識がある人間を想定してるんだけれども。
「カエサル」と聞いて「2000年くらい前の、古代ローマの英雄でしょ?」
程度の答えが返ってくる人。
ついでに「何か本書いてたよね」くらい言えれば、ターゲットとして理想的。
ローマを舞台にした、もしくはローマゆかりの人物を取り上げた
文学なりオペラなり映画なりの話題を枕に振った途端に
本を放り投げない人
930 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 00:09:22 0
>>927 世界史Aが必修に成ったから何だろうけど、それってどの程度なの?
そして、一昔前は世界史必修でなかったから、中学でしか習っていない人間も1/4程度いるけど?
習ったからと言って分かっている、覚えている人は限定されるだろうし。
あと地理も知らなければ、地中海世界のイメージが出来ないのでは?
>>928 >「カエサル」と聞いて「2000年くらい前の、古代ローマの英雄でしょ?」
それは結構レベル高いだろ…
(ジュリアス・)シーザーと英語読みしないと分からない人はたくさんいるよ
英語読みでも分からない人も当然いる
紀元頃だと知っている人はさらに少ない
何が言いたいかと言うと、世間一般の人は、大学卒でも、
ローマについて大して興味もないし知識もないということ。
教養なのかも知れないが、世間一般では所詮趣味ということ。
多分平均したらスターウォーズの(歴史の)方が皆詳しいよ
>多分平均したらスターウォーズの(歴史の)方が皆詳しいよ
il||li _| ̄|○ il||li マジかよ・・・
>>930 ここ20〜25年くらいは、教科書でもカエサルだと思うけど。
あと正直、それくらいの知識がないと、そもそも古代ローマに関する学者の書いた本を
手に取らないと思うんだよね。複数巻構成になれば尚更。
塩婆みたいに「ベストセラー」という強みがあるわけでもないからさ。
(ベストセラーということで買っていく人は結構いる)
逆に「カエサル? 誰それ?」な本当の一般人には、新書でも充分だろうと思う。
時系列さえ分かりやすければ。
ここで一応NGワード設定推奨
本文中「婆」の文字が不快に思うひとは
設定→オプション→NGワードで本文のタブをクリックで「婆」を登録しましょう。
934 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 01:32:00 0
塩野先生は
旦那さんいるんですか
馬鹿ばっか
高卒程度の知識を前提としながら英語の著作という選択肢が無いのに驚いた
外国語が嫌って人が多いのか
937 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 18:21:16 0
馬鹿馬鹿しい。
日本の一般人が読むんだから、当然日本語だろう。
これだから浮世離れしたキモ院生どもはw
938 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 18:23:11 0
と低脳低学歴が妬んでおりますw
939 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 18:33:00 0
最近は洋書のひとつも読めん白痴が多いのか
英語の長文なんて大好きなお受験でたくさん経験してきたろ?w
940 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 19:31:14 0
そんなこと言ってるから、一般常識がないんだよ。院生はw
一般人は英語のお勉強したくて歴史の本読みたいわけじゃないのにアホかいなw
>>932 教科書はカエサルでも、テレビ番組等ではシーザーの方が多いから。
例えば(ローマ)教皇もローマ法王と呼ばれているでしょ。そんなもん。
>逆に「カエサル? 誰それ?」な本当の一般人には、新書でも充分だろうと思う。
ローマ史が趣味だけど学術書は読みたくない人向けの本が欲しいの?
コンセプトが良くわからないな。
942 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 19:44:43 0
>>939 たとえばどんな洋書が(翻訳されてないもので)お勧めなの?
943 :
世界@名無史さん:2006/09/19(火) 19:59:00 0
>>941 そんな難しいこと言わなくても、中公旧版の「世界の歴史」みたいなスタンスでよかろう。
中公旧版の類が良いなら既に一杯あるんじゃ?
一通り知りたいならモムゼン、ギボンでいいし
小説が読みたいならローマ人の物語があるわけでしょ?
一体何が欲しくて騒いでいるのか分からないねえ
The Cambridge Ancient Historyみたいなのかねぇ
あれを個人が買うのはお勧めしないけど
>>944 これからの学者もどんどん書いて悪いって理屈もない。
一体、何でそんな意地のわるい茶々を入れてまで、嫌がるのか分からないねえ。
特に意地悪いとは思わんが?
1.当初、学者が一般受けする本を書くべきだと主張した人がいた。
2.それはどのような本かという問いに対して、中公旧版という答えがあった。
3.それらは既にあるという返答が意地悪いのか?
例えば中公新版が気に入らないという話なら、
旧版のどこが良くて新版のどこが悪いとかいう話を出した方が建設的で、
「どんどん書いて悪いって理屈もない」と言っても、全部読んだの?って聞いたら、これも意地悪なのか?
>一体何が欲しくて騒いでいるのか分からないねえ
こういう言い方は十分にイヤミで意地悪で挑発的ではないのかな。
それはともかく、今後、新しい人がそういう本を書いていくこと自体は悪くあるまい。
現代の研究者とか学者と言われる人が、一般向けにわかりやすい本を書くこと自体は
別に不当な要求でもないと思うがね。
学者の話が出るが、何で学者が一般人に説明しづらいかって言えば、
基礎知識のレベルが違うから。
それは、文理変わらない。
学者、それに準ずる研究者にとっても常識は、
一般人にとっては難解なレベル。
塩野は噛み砕いて説明するのが上手い。
論文は誰でも解るように書かれてないが、それは論文だから問題ない。
ローマ人の物語は、ライトノベルみたいなもん。
>>950 >学者が一般人に説明しづらいかって言えば
さんざん既出だが、中公旧版あたりの執筆陣はそれができたのよ。
東洋史のイチサダはもちろんだが、西洋史でも大野真弓、桑原武夫、井上幸治・・・
どの巻も面白くわかりやすい。
昔の学者が偉かったというのはあるだろうし、編集者の骨折りもあるだろうけど、
やっぱり今の研究者はいろいろ口実を設けて努力を怠ってるように見えるんだよね。
>>941 個人的には、一般人にも二つの層があると思ってる。
一つは高校世界史程度〜の知識があって、世界史関係の展覧会によく行く層。
まあ言うなれば「歴史好き」。こういう層は最初から学者の書いた分厚い本でも
それなりに読むだろう。
一方、例えば「世界史はほとんど知らないけど、海外旅行に行く前に、
ちょっと行き先に関する勉強をしておきたい層」というのもいる。
或いは映画見て興味持ったとか。そういう層には取りあえず新書で充分だろうと。
もっと詳しく知りたかったら、本人が分厚い本を読むなり何なりすればいい。
>>949 「でよかろう。 」に対して「分からないねえ」なのでは?
>>951 最新科学と違って歴史書は多少古くても特に問題ないのでは?
他人に努力を求める前に自分が努力する点もあるのでは?
取り敢えず「西洋古代史研究入門」読んでは?
別に本人がローマ史の研究をやりたいと言ってるわけではなく、
現代の学者も往年の学者のように一般向けの本くらい書いたらっていう意見に、
研究入門を読めというのは見当違いだよ。
予備知識のない一般人向けの通史があまり出ないのは
実は出版社の側にその気がないからだったりする
957 :
世界@名無史さん:
一般人向けならこれまで散々出されてる世界の歴史の古代史編でいいじゃん
それ以上知りたかったら専門書読めばいいんだし
論文調の文体が重いとか洋書読めないってんなら新書読めばいい
論文や専門書だからって小難しくする必要は無いけど
邦語で出ているもので何書いてあるんだか全く読めないものなんてあるかい?
「共和政ってなあに」ってレベルの人々にあわせて通史書くのはそんなに大事か?
そういう人はそれこそ世界の歴史シリーズや世界各国史みたいなのから入ってけばいいだろ
今でもいくらでも出てんだからさ
結局は書籍の専門性の使い分けの出来ない受け手側の問題な希ガス