【アトランティスの謎】イリヤッド入矢堂見聞録

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26世界@名無史さん
>>21
[Tim. 24e]によると、

その入り口(στοματοs)の手前(προ)に
γαρ προ του στοματοs

前後の文を翻訳すると:

『その海(直前の文の「アトラスの海」を指す)では、その頃は航海が可能であった。
あなた方がヘーラクレースの柱と呼んでいる、その入り口の手前には、島があった。
その島は、リビュエー(エジプトを除くアフリカ)とアシオス(エジプトを含むアジア)を合わせたよりも広かった。
その頃の旅人たちは、そこから他の島々へ渡ることも、それらの島々から
他ならぬ真実の海を取り巻く反対側の大陸全体へ渡ることも可能であった。』

プラトンの頃はアジア・リビア・ヨーロッパの周りを広大な海洋が取り囲み、
さらにその外側を周回する謎の大陸があると考えていた。
プラトンはその広大な海洋をアトラス海(ペラゴス)か真実の海(ポントス)とか
呼んでいたが、アトランティスの初代の王「アトラス」にちなんで、
「アトランティコス海」「アトランティス島」(それぞれアトラスの所有格の男性形・女性形)と
命名されたとCrit.114a-114bに記述している。

アトランティス島の存在した場所は、
ティマイオスやクリティアスの文章を信じる限りは、
ジブラルタル海峡の東方の地中海にあったように読みとれる。