【アトランティスの謎】イリヤッド入矢堂見聞録

このエントリーをはてなブックマークに追加
138世界@名無史さん
図書館でアリストテレス全集の索引を使って一通り調べたけど(一部欠番があって全部は調べられなかった)、
プラトンを批判した箇所は何カ所もあった。
でも直接アトランティス話を批判した箇所は結局見つからなかった。
そのかわり、『異聞集』84に面白い話が載っていた。(Arist.Mir.836b30)(副島 民雄訳)

【「ヘラクレスの柱」の外の海で、カルタゴ人によって或る無人の島が発見されたが、そ
こにはいろいろの種類の森林や舟が通える河があり、果物の点でも素晴らしく、数日の航
海で戻れるくらいのところにある。その豊かさのゆえに、カルタゴ人達はしばしばその島
に行き、或る人々のごときはそこに住みついてしまうので、カルタゴの行政長官は、その
島に航行せんとする者には死罪を課するとの布告を出し、さらに住民達を皆殺しにして、
住民達が噂を広めたり、大衆が結束して島の行政官たちを襲って支配権を握り、カルタゴ
人の繁栄を奪うことなどないようにした。】

アトランティスの説明で、よくカルタゴ人は巨大な島であるアンティラ島を
発見したとアリストテレスは報告しているとか書かれているけど、
上の文章のどこにもアンティラなんていう固有名は登場しないな。
それとも別の箇所に登場するのかな?