ロシアで生まれた異端
フルイスト派…分離派の流れを汲み、聖霊のみを重視し、禁欲主義を実践。
新イェルサレム派…フルイスト派から禁欲主義と神秘的色彩を薄めたもの。
20世紀初頭にウルグアイに移住。
スコプツィ派…マタイ伝19章12節の記事を典拠に、「火の洗礼」として
去勢を行った。
ドゥホボル派…規制の教会制度・聖職・典礼・聖書を否認し、イエス・
キリストを神の英知を備えた単なる人間と考えた。財産を共有化し、
徴兵・徴税を拒否したため弾圧を招いた。19世紀には一部がカナダに
移住。
モロカン派…ドゥホボル派と同じく規制の教会制度・典礼などを拒否
したが、彼らほど過激に走らず、聖書のみを教えの根幹とし、その教えを
「純粋の霊的ミルク(モロコー)」と称した。弾圧によってカフカス・
モルドヴァなどの辺境に追われた。