偉大なる北アジアの歴史

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167世界@名無史さん
オグズ族の女は、自分の夫でもその他の人の前でもヴェールで顔を隠すことをしない。
また女はどんな人の前でも身体のどんな部分でも隠そうとしない。ある日われわれは
トルコ人のところに滞在して、そのテントの中にすわっていた。その人の妻も同席して
いた。われわれが話をしていると、女が服をめくりあげて陰部をかいたので、われわれ
は彼女がそうするところを見てしまった。われわれは顔を隠していった。「神かけて
お許しください」これに対して彼女の夫は笑いながら通訳に向かっていった。「あの人
たちにいってくれ、みなさんの面前で露出し、あなた方の目にふれて赤面させたが、
しかし別に手が届くわけではない。これは隠しておいてもなお手が届くようにしておく
よりましである」と。
168世界@名無史さん:2005/07/12(火) 16:17:03 0
彼らの間には姦通は見られない。誰であろうと姦通者であることがわかれば、彼らはその
男を二つに引き裂く。そんなことが起きると、彼らは二本の木の枝を一つにまとめ、その
枝に男をくくりつけ、そうしておいて二本の木を放す、つまり木にくくりつけられた男は
二つに引き裂かれる。
169世界@名無史さん:2005/07/12(火) 16:19:56 0
男色の習慣はトルコ人からはひどい罪とみなされている。あるとき、クダルキン一族
のところへ商人がやってきて滞在した。この商人は羊を買うためにしばらくこの主の
ところに滞在した。ところで、この主にはまだひげのない息子があって、この客は
絶え間なくこの少年を邪道に引き入れようとしていたが、とうとうその少年を自分の
思い通りにした。とかくするうち、トルコ人の主がはいってきて、現行犯の彼らを
捕えた。
トルコ人は、この罪によって商人も息子も殺そうと思った。しかしあまりの哀訴嘆願で、
商人は罪のあがないに身代金を払って許されることになった。商人は主の息子に対して
したことのために四百頭の羊を支払って、そそくさとトルコ人の国から出て行った。