>かつて仏教の支持層の一つだったらしいアウトカースト層が
どちらも救済して(容認して)くれるのであれば、より強い方が支持されたでしょうね。
ただ、アウトカーストならアウトカーストで、それを当然として受け止める傾向が今の
インドにもあるようなので、アウトカーストから「救ってもらいたい」という願望がか
つてどこまで存在したのかという気もするのですが。
初期の仏教は出家者に限って出身階層を無視した年功序列(今でも10代で修行歴10
年の人の方が50代修行歴5年の人より偉い)をとっていましたが、やはり大乗仏教に
至って、現世のカースト(そもそも現代ほど概念として整備されていたのか?)を越え
て俗人でも認めるようになっていたのでしょうか。
ここで私がぐだを巻いていても分かる筈のないことですが、どうも分かりません。
六師外道の内、五師の教えはすぐに廃れ(虚無主義的傾向によるものでしょう)て、そ
の後は同時代の教えとして仏教とジャイナ教が残った訳ですが、これ以外にも仏教同様
生まれては消えて(吸収されて)いった思想体系は、いくつも存在したことでしょう。
ジャイナ教が残ったのが意外なくらいで、いずれにせよ仏教はインドにおいては(他の
幾千の思想同様)消える定めにあったもので、その消えた理由というのも、他の教えと
似たりよったりであったのかもしれません。
仏教を特別視せず、インドで思想体系が生まれて消えた理由を考えた方が、分かるやも。
インド思想史に詳しい人でないと、無理な相談ですが。