テロに呪われた国々の歴史

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イスラエル、アイルランド、キプロス…

建国・独立運動にあたってテロやゲリラのような手段に頼らざるを得なかった国は、
後々までテロが頻発するのではないだろうか。すなわち、

「テロでできた国はテロに呪われる」

という仮説が成り立つのではないか。それを検証してみたいと思う。

「建国時にはテロまみれだったがいまは大丈夫な国もある」
「独立時にはなんともなかったのにいまはテロ頻発だ」
「そもそも独立運動におけるテロとゲリラと正規軍の違いってなによ」

などの指摘・問題提起も歓迎します。
2世界@名無史さん:04/11/02 04:09:26
テロ無しに独立を勝ち得た国ってあんの?

てか支配者側にとってはテロでも
独立派にとっては独立運動でしょ
3世界@名無史さん:04/11/02 04:14:23
テロと言う言葉は最近使われ出したもの
古くから蛮族などに悩まされた国は無数にある
日本にも蝦夷という言葉があるしな
4世界@名無史さん:04/11/02 08:14:05
インド、スペイン、コロンビア、・・・

一時期は、エジプト、イタリア、・・・
5世界@名無史さん:04/11/02 08:39:17
倭寇なんかは仕舞いには自国民が倭寇になったしな
6世界@名無史さん:04/11/02 09:57:05
イスラム教イスマイール派の「暗殺教団」だっけ?
アラムート山に本拠地を置いていた、ハサン・サバーの組織。
アラムート山は、今のイラクあたりかな?
7世界@名無史さん:04/11/02 09:59:19
>>2
建国の歴史が古く、当時のことが定かでない国以外では、
テロなしに建国した国などないだろうね。
8世界@名無史さん:04/11/02 11:22:44
支那はテロの歴史と言っても過言ではないな
9世界@名無史さん:04/11/02 18:12:33
逆説的だが始皇帝が燕の刺客に倒されていれば優秀な長男が実権を掌握し
秦の法治制度が整備されてまったく異なる歴史をつむぎだしていたかも。
少なくとも儒教が国教になったとは思えないし漢民族なるモノも出来てない
まったく別の国民性になったと思う。
10世界@名無史さん:04/11/03 21:50:17
やっぱりテロの定義が必要だろ。

>イスラエル、アイルランド、キプロス

共通するのは、闇討ち的な爆弾テロ、無差別殺戮のようなやり方が
独立後も内紛などで何度も起こっていること。これは他の国では例を見ない。

米国の独立戦争にテロはあったのか?メキシコは?
11世界@名無史さん:04/11/05 21:51:12
米国はテロってか普通に実力行使みたいなイメージだが
12世界@名無史さん:04/11/06 03:59:35
>>2 >>3 >>5
「テロ」の指す範囲が広すぎ。
13世界@名無史さん:04/11/06 04:02:00
>>12
じゃあどういう定義にすればいいの?
14世界@名無史さん:04/11/07 04:09:57
テロは都市型の政治的犯罪。
ゲリラは被侵略者による地の利を生かした神出鬼没の戦闘行為。
両者は戦闘の形態が近い。

非戦闘地域で非戦闘員をまきこむ無差別殺戮はテロ。
一般市民を装うのはテロ。

通常の戦闘行為とゲリラ戦とテロの区別は、
その三者が全部出てくる映画『マイケル・コリンズ』を観ると
なんとなくわかってくる。

・序盤のデ・ヴァレラ率いるアイルランド独立義勇軍の戦闘は通常の反乱軍の戦闘行為。

・コリンズ率いるIRBが警察署を襲撃してからダブリンのあちこちでやった暗殺は紛れも無いテロ。

・そのあと再び通常の戦闘行為による反乱が続き、

・最後に内戦に突入する時には物蔭から撃ったり道をふさいだりといった典型的なゲリラ戦の様相を呈する。
15世界@名無史さん:04/11/07 04:43:37
チェコの「ビロード革命」とか。
16世界@名無史さん:04/11/07 12:19:18
古代ユダヤのゼーロータイ(ゼロテ党)は?
17アクィラ ◆0fUIPC892c :04/11/07 23:59:35
>>16
熱心党ですね。
より直接的な名前の
Sicarii(訳すなら短剣党?)
とも関係あるかもしれないとされてましたっけ。

しかし、当然ながら、その詳細は闇の中。
18世界@名無史さん:04/11/08 00:50:55
ボストン・ティー・パーティーは、
テロに入りますか?
19世界@名無史さん:04/11/08 01:01:14
計画的な暴力の行使あるいは行使をちらつかせることによって……相手をおびえさせ、威圧し、
不安を植え付け……政治的、宗教的、イデオロギー的な目的を達成しようとすること。
20世界@名無史さん:04/11/08 03:45:56
>>18
暴動
21世界@名無史さん:04/11/08 05:39:41
>>19
テロリズムの語源に近そうなロベスピエールの恐怖政治はそのイメージに近いですね。
22世界@名無史さん:04/11/08 11:12:22
>>10
ボストン茶会事件なんかは、一種のテロじゃないか?
民間の英国商船を襲撃してるんだからね。
米国の独立戦争後も、大西洋では米英の双方がお互いの商船に対して
海賊行為の応酬を行っていたし、それが昂じて米英戦争に発展している。
23世界@名無史さん:04/11/08 11:20:57
なら、フランス農民組合の、輸入倉庫襲撃もテロ?
24世界@名無史さん:04/11/08 15:39:10
テロはネガティブなイメージ、ゲリラは正義のイメージ。
ペルー大使館事件で日本のマスコミが犯人をゲリラと呼んだら
テロリストと呼べとペルーからクレームが来た。
ブッシュも決してアラブのゲリラとはいわない。
25世界@名無史さん:04/11/08 20:52:41
倭寇はなんちゃって倭寇も含め商人兼海賊で、イデオロギーのかけらも無い純然たる
経済活動だから、当時の概念で犯罪だったとしてもテロではないな。
同様に米英間の一連の襲撃事件・海賊事件もテロではない。

蝦夷地の叛乱や中国西北の回民起義は国家という形態を意識しない一揆のようなものだし、
正面から衝突してるからテロでないことはもちろん、独立戦争でもない。

地下鉄サリンや9.11はまぎれもないテロ。あらゆる戦闘をこいつらといっしょくたに
テロ呼ばわりしたらかわいそう過ぎる。

ただ、中国共産党の便衣隊は物陰から日本兵や国府軍に発砲したりこっそり爆弾仕掛けたり、
正面から戦うと負けるからと卑怯千万な戦い方しかできなかった。テロと違わないのだが
勝てば官軍でゲリラ扱い。物売りが籠に爆弾を潜めて市民ごと米兵を爆破したりしたベトコンも
テロリストからゲリラに昇格。
26アクィラ ◆0fUIPC892c :04/11/08 22:39:13
そう言えば、学校で習った時には、
テロル=テロリズムは、現在、よく使われる用法ではなく、
フランス革命後の恐怖政治を指す言葉として習ったけど、
体制側によるテロという表現は、あまり見なくなった気がする。
(昔から、両方の意味があったのは承知の上での話です)

「悪の枢軸」も、テロ支援国家であっても、テロリズムとは言わないよね。
やはり、90年代からかなぁ。
27世界@名無史さん:04/11/17 21:10:17
今の中国の歴史教育では汪精衛政権が日本軍と一緒に「恐怖政治」を行い、
抗日遊撃隊がテロじゃなった正義の「遊撃」を行っていたと教えます。
28世界@名無史さん:04/12/17 19:23:00
やっぱアルジェリアでしょ。
テロで独立を達成し、現在もテロに悩まされる。
29:04/12/19 00:56:06
>>28
あ、いいですねーそういう話を待ってました。もちょっと詳細よろしく。
こっちでも調べてみます。
30世界@名無史さん:04/12/19 15:56:46
そんなことはナイジェリア
31世界@名無史さん:04/12/19 23:35:19
>>29
映画『アルジェの戦い』を観よう。
32:04/12/21 04:05:25
ちょっと調べますた。アルジェリアの独立戦争はかなりの泥沼だったようですね。
独立運動側もそれを弾圧するフランス側もテロ的手法に頼らざるを得なかったようで。
その有様はイスラエルを彷彿とさせます。独立後もテロやクーデターが後を絶たないのは、
問題解決の手段を選ぶときの発想法が独立戦争の時に固定化されてしまったせいでは
ないかとも思われます。

…仮に将来パレスチナ人がシオニスト打倒に成功してイスラエルを滅ぼすことができたとしても、
新生統一パレスチナはやはりテロの形を取ったアラブの内ゲバに悩まされるのではないだろうか、
という希ガス
33世界@名無史さん:05/01/26 18:20:13 0
70年代のイタリアのテロって、左派政党を抑えるための、茶番劇だったの?
34世界@名無史さん:05/01/26 18:28:12 0
近代日本自体がテロ国家

幕末の志士はテロリスト。
その志士も明治政府の政治家に転進後はテロの標的。
昭和初期は、これまたテロ頻発。
真珠湾だまし討ちは、史上空前のテロル。

維新後の日本でテロが少ない時期は、大正期と戦後のみ
35世界@名無史さん:05/02/05 18:03:50 0
連合赤軍・・・
36世界@名無史さん:05/02/05 18:09:03 0
日本は張作霖を獏刷してそれが国民党の仕業として喧伝し
事変の拡大をねらったな
自作自演も良いところ
37世界@名無史さん:05/02/06 10:34:11 0
関東軍 アフォだから
38世界@名無史さん:05/02/06 11:25:52 0
中国共産党も、青幇などの秘密結社と結びついていた
39世界@名無史さん:05/02/06 15:16:44 0
台湾現総統の妻を半身不随にした国民党の白色テロについては?
実行犯は結局捕まっていないな…
40世界@名無史さん:05/02/06 19:07:47 0
>>32 ベトナム戦争の場合、北ベトナム・ソ連・中国の強力なバックアップ
があったから厳密いえばゲリラ戦とはいえないが、アルジェの場合は精神的
支援はあっても物理的な支援はほとんどなかったようなので、純粋な意味
でのゲリラ戦なんだろうな。
41世界@名無史さん:05/02/06 22:44:41 0
重複スレが立ってるからage
42世界@名無史さん:05/02/06 23:11:04 0
テロで建国と言うとセルビアもだな。
43世界@名無史さん:05/02/07 13:06:06 0
テロで独立して成功したのはアイルランドだけかな、と思う。

というのは、現在のアイルランド政府・軍と、イギリスの北アイルランド
で運動を続けているIRAは同根。両方ともアイルランド独立は同じだが、
前者はプロテスタントの多くなってしまった北アイルランドは捨てて、現
実を見据えて独立をした。
一方、IRAは強硬派であり、アイルランド全島の独立を掲げていたが、
現実にそうなったように北アイルランドまでをも含めればプロテスタント
の過激派と激突する事になる。しかも、この手の集団に多いけれども、
意見が違えば身内をも粛清やテロの対象にしかねない。

そこで、今のアイルランドが取ったのがIRAの北アイルランドへの追放
だった。獅子身中の虫を排除したばかりでなく、積年の怨念の対象である
イギリスの身中に虫を入り込ませる事に成功した。
イギリスは、北アイルランドにおけるIRAの問題は、「イギリスの」問題に
なった。何故なら、理想としては北アイルランドをも併合したいだろうけど、
現実にはアイルランド共和国は北アイルランドを望んでいない。過去に
アイルランドとIRAは関係があったろうが、

 現 在 の I R A は イ ギ リ ス 国 内 の 問 題 で あ り 、
 ア イ ル ラ ン ド 政 府 は 一 切 関 知 し な い

とする事ができた。これで、イスラエルによる南レバノン攻撃のように、もはや
テロ対策としてのイギリスのアイルランド攻撃も封じられ、イギリスはIRAの
暴挙に悶絶するようになった。

一方、アイルランドは後遺症をほとんど残さず、独立を勝ち取れた。

44世界@名無史さん:05/02/07 13:45:56 0
テロは権力者に恐怖心を与えて何らかの政治的目的を達成する事にある。
ただ通常、専制国家においてテロで目的を達成するのは困難。
少数の権力者はガードが堅く、なかなか狙えないから。
しかし民主国家だと容易。権力者とはすなわち有権者であって一般市民なので
無差別テロを行われると脅しに屈しやすい。
一般市民が命の危険を晒してまで守るべき利権なんて無いからな。

こういった文脈でテロを解した場合、民主国家に支配された紛争地域というと
上で出たイギリスに支配されたアイルランド、スペインのバスク、イスラエルの
パレスチナぐらいか。イスラエルなんて、だいぶ妥協的になってきた。
あとアメリカに支配されたイラクというのもあるが、本土でテロが出来ないから
効果が上がってないな。
45世界@名無史さん:05/02/10 14:48:18 0
ええじゃないかはテロですか?
一般の家を襲撃してるわけだが
46世界@名無史さん:05/02/10 15:11:59 0
単なる集団ヒステリーです。
社会が不安定になると起きるのは事実ですが、思想も政治も直接には関係ないし。
47世界@名無史さん:05/02/27 13:17:48 0
イスラエルで停戦協定後初の自爆テロ事件、40人以上死亡
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050226k0000e030005000c.html
 
48世界@名無史さん:05/03/06 11:32:58 O
ロシアもテロ多い
皇帝が爆殺されたりもしているし
49世界@名無史さん:05/03/06 16:22:07 0
ロシアというより今はチェチェンか。
たぶんチェチェンが今よりも不満の少ない状態で完全独立したとして、
内乱がテロの形で起こることは確実。
50世界@名無史さん:05/03/06 22:52:24 0
ベスレンの学校テロは今後も起きないという保障はないものなあ・・・
51世界@名無史さん:05/03/06 23:11:34 0
ブルガリアも、19世紀後半から20世紀半ばに掛けて、政治指導者3〜4名がテロで殺された
はず。ブルガリアの歴史をテーマとした本で読んだ。
52世界@名無史さん
東ティモールの政情も最近は落ち着いたのだろうか。
独立前はインドネシア系との応酬が泥沼化していたが。