英BBC放送(BBC)が、徳川家康と戦国武将らを描いたドキュメンタリードラマ「SHOGUN(ショーグン)」を
全編日本で撮影した。
海外の視聴者になじみの薄い日本の歴史を分かりやすく紹介する英語時代劇。
独特の雰囲気で撮影が行われた東映京都撮影所(京都市右京区)を訪ねた。
「カメラセット」「本番行きます」「アクション!」「よーい、スタート!」。
東映太秦映画村のオープンセットの中を、馬に乗った侍が駆け抜けていく。
「カット!」「はい、カットです」。スタッフから英語と日本語と交互に指示が飛ぶ。
撮影しているのが時代劇だけに、訪れた観光客もちょっと不思議そうに様子を見ていた。
作品は、BBCと米ディスカバリーチャンネルの合作「世界の戦士シリーズ」六本のうちの日本編。
ナポレオンやスパルタカスなどと並び、日本の戦士として、なぜ家康が取り上げられたのか。
BBCのアリフ・ヌルモハメッド監督兼プロデューサーは
「家康は、シリーズのほかの五人の戦士とは違ったタイプで、政治的な戦略家。興味深いエピソードもたくさんある。
関ケ原の戦いでは、小早川秀秋に大砲を撃って家康側につく決断を迫った。すごくドラマチックだ」と説明する。
監督は高校時代、歴史の授業で日本の戦国時代を研究した経験があり、制作にあたって数カ月間、
リサーチを重ね、英米の歴史学者らからアドバイスも受けた。
ドラマは、豊臣秀吉の死後、巧みな策略で関ケ原の戦いを制するまでの姿を描く。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2007062002025588.html