世界史系ジョーク集・第12集

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94世界@名無史さん
クローン技術の発達でアメリカで老子が復活した。状況が把握出来て
いない老子はまず、アメリカの地図を見せてもらう。
「何だ、この国は!とてつもなく大きいではないか。何、人口は
二億五千万人だと!『小国寡民』という言葉を知らんのか!」

老子は次に外出を希望した。外へ出るとそこには標識やら信号やら
がたくさん。
「こんなに決まり事があるとは、この国の人間は『道』をいうものを
しらんと見える。まさしく『大道廃れて仁義あり』だ。我が教えは後世
に残らなかったようだな。『道』を見失ったからこそ、法律は増え、人を
次第に不幸にしていくのだ」

興奮気味の老子は道に落ちていた新聞に目をやる。その一面には
大統領の顔写真がアップで写っている。
「何なに、『失業者対策に効果。大統領の支持率上がる』だと。愚かな。
真に優れた指導者とは『無為自然』で政治を民衆に悟られないぐらいで
なければいけない。『上善は水のごとし』これこそが優れた政治なのだ」

このようにいちいち文句をつける老子に付き人が口を開いた。
「なるほど。ご高説はもっともです。どうでしょう?現代には
『国が小さく』、『法律があってないようなもので』、
さらに『民衆が指導者のやっていることを全然しらない』という貴方の
理想道理の国が存在します。そこへ行ってみたらいかがでしょう?」

「おお、そんな素晴らしい国があるのか!是非、その国へ連れていって
くれ」

そんな訳で老子は北朝鮮に送られた。