世界史系ジョーク集・第12集

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300世界@名無史さん
復興物資が山となって積まれているイラク。一人のイラク人の男がその
光景を感動をもって見つめている。

「世界はイラクを見捨ててはいなかったのだな。アラーに感謝しなくては。
よし、早速このダンボールから開けてみよう」

男がダンボールを開くと、その中には大量のハリウッド映画がギッシリ。
『ダイハード』『エアフォースワン』『アルマゲドン』・・・なぜか日本の
『ゴジラ』まで入っている。

「テロには屈しないってか?まあ、元々、この国には何も期待はしていない。
気を取り直して、この日本のダンボールを開いてみよう」

『コシヒカリ』と書かれたダンボールを開けてみるとそこには当然のごとく稲の
苗が整然と並べられている。緑が目にまぶしい。

「日本人は石油で米が育つとでも思っているのか?流石、ロシア近く(北海道)
で米を生産する民族。頭がおかしい」

当惑気味のイラク人は辺りにあるダンボールを次々と開け始める。
フランス→ワイン ロシア→ウォッカ イギリス→ウイスキー
ドイツ→ビール、ハム、ソーセージ
各国の名産物が伝統の匂いを漂わせながらぞくぞくと顔を出す。

「なんなんだ、こいつらは!イスラムにケンカでも売っているつもりか!
『オチュウゲン』じゃねえんだぞ!・・・ん、あれは一体?」
301世界@名無史さん:04/05/13 01:13
男が目に留めたのはあまりに大きなダンボール。どうやらイタリアからのもの
らしい。開けてみればそこにはコンドームが箱一杯に詰まっている。

「おや、下に別のものが入っているのか?」

コンドームを掻き分けると下からイタリア人が出てきた。イラク人はその男に
サッと銃口を向ける。すぐに降伏のポーズをとるイタリア人。

「いや、勘違いしないで下さい。我々イタリア人はイラク人に対し敵意を
持っていません。だからこそ、このコンドームをイラク人女性に送ったのです」

銃口をそむけないままイラク人がイタリア人に問いかける。

「それは分かった。しかし何故、中にお前が入っていたんだ?」

「私はおまけです」

「アホか、お前は!撃ち殺すぞ!」

「自分でプレゼントしたものを自分で使う。そして出来るだけ早くプレゼント
したいからついて来た。私は間違っていない。殺すなら殺せ!イタリア人の
死に様を見せてやる!」

「どういう逆切れだ、それは。どうしてお前らは勇気を出す状況をいつも
間違うんだ!」

二人がすったもんだしているとその背後でダンボールの山がガサゴソと
動き出す。やがて中からたくさんの中国人が這い出し、そこらにあった
援助物資を次々と懐におさめ始める。
302世界@名無史さん:04/05/13 01:14
「なんだ、お前ら!」

イラク人に気づいた中国人は皆、自分を指指しながら
「エンジョブッシ、エンジョブッシ」と繰り返す。

「喋る援助物資なんてあるか!」

怒鳴られた中国人達はしばらく互いに顔を見合わせた後、
「ソニー、ソニー」とまた自分自身を指指す。

「ソニーが中国人のアイボなんて作るか!」

「パナソニック、パナソニック」

「そういう問題じゃねえだろ!」

完全に煮つまったイラク人は天に向けて銃を乱射する。

「なんでこうなるんだ!神は我を見捨てたのか!」

彼は思い出すべきであった。イスラムの神は自分を
信仰する者には常に試練しか与えなかったということを。
イラクの空は今日も青すぎるぐらいに青かった。