民明書房に学ぶ、世界史の虚像と実像   

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211世界@名無史さん
寝党よ(ねとうよ)

明治初期に於ける日本では、政府が西洋化政策を取り続けたことによって
外来の文物が流行り、持てはやされていた時期があった。
その頃、特権的身分を脅かされそうになった士族達の中で
政府の政策に反するということで、尊皇と反蛮夷を唱える者達が現れた。
彼らの多くが士族への禄や、父母の養いに頼る若者であり、また
昼夜を問わず、寝ては外国排撃を唱え、寝ては外国排撃を唱えていたことから
世間の人々は彼らを寝党と呼び、言葉を投げかける形で「寝党よ、寝党よ」と呼んだ。
現代に於いては、それがネット上に国粋主義的論理を展開している人々の総称になっているが、
もともと反権力の集団を差す言葉であったことは皮肉としか言いようがない。

(民明書房刊 「驚愕!唖然!おもしろ子供質問箱」より)