「主よ、もはや私には率いるべき騎士も兵士もおりません。
ですが、今我々に襲い掛かって来ているタタール人どもを退けて下さるのなら、これから生まれてくる子供を神の下僕として差し出す所存でございます。」
バトゥ、そしてスブタイという世界史に名を留めるモンゴル帝国の名将によって散々に打ち破られながらも、かろうじて難を逃れたハンガリーの王・べーラ4世は、このような祈りを奉げた。
祈りは届いたのであろう。
滅亡寸前のハンガリー王国の前から、タタール人は引き揚げていったのだ。
翌年、王妃であるマリア・ラスカリス(テオドロス1世の娘)との間に生まれた王女は、マルギットと名付けられ、わずか3歳でブダ近くのドミニコ会の修道院へ入っていった。
「修道院の中では、最も高い身分に生まれながら、最も身分の低い私達と同じ様に働いた。」
後年、王女マルギット付きのメイドであったアグネスという女性が証言した様に、彼女は修道院の中でメイドとして働き続けた。
彼女は自らの役割を知っていたのであろう。
もしも、この修道院から出る様な事があれば、あの恐ろしいタタール人が王国を再び蹂躪するであろう事を。
後年、ベーメンの王オタカル2世が、マルギットの美貌を耳にして妻に迎えようとした時も即座に断っている。
プリンセス+シスター+メイド+「妹」+聖女という世界史上最強のキャラは、わずか28歳でその生涯を閉じた。
まて、その前にさりげなく入ってる「妹」はなんだw
シスターだから妹とか…って、んなわきゃね〜
|┃三 _________
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|┃ ≡ _、_ < 話は全部聞かせて貰ったぞ!
____.|ミ\___( <_,` ) _ \
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|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
もし
>>プリンセス+シスター+メイド+「妹」
をシスター・プリンセスと引っ掛けたジョークなら
>>407を殴る