>ゾウ軍団が長距離の遠征
史実だとハンニバルか。やっぱ時代的にはローマ??
>ゾウ軍団が長距離の遠征
史実だとハンニバルか。やっぱ時代的にはローマ??
じゃなくてインドで生まれて
外へ侵略して出た王朝とかね。
カイバル峠ってなんだか一方通行なのね・・・
攻城戦で使ってましたが
大砲はあるが銃器ない
大砲はあるが銃器ない
時代は15Cあたりなのかな?
523 :
世界@名無史さん:2005/08/23(火) 21:32:39 0
907 :('A`):2005/08/23(火) 21:00:26 0
イシドロがバットみたいな好青年になるのは全く問題ないけど、
ガッツがケンシロウみたいに
「哀しみを知らぬお前(←使徒)は俺には勝てん」とか
「お前(←グリフィス)も知っているはずだ…愛のくれた温もりを」とか
訳の分かんねェ事を言い出したら
俺は三浦先生を殺す。
クシャーンの軍勢は多民族混成のようで。
バーキラカがあのカッコで風邪引かないかシンパイ・・
ユーラシア大陸からイスラム圏と東アジアを削除して、
インドと欧州を直結させたら、けっこう近い感じになりそう。
火薬は、たしか3巻くらいで大砲が使われてる
最後尾で敵を足止めしてるガッツをグリフィスが助けにいくとこで
銃はないっぽいけど
兵士たちの生活は常に死と隣り合わせであったため、近世の軍隊では俗信が
とりわけ広く流布していた。兵士たちの最大の関心は、やはりなんといっても
不死身になることであった。それゆえ彼らは、はるか昔から伝わる言い伝えを
守って、不死身の身体を手に入れようと努めていた。近世になり、鉄砲や
大砲といった新しい兵器が重用されるようになると、火薬にまつわる新たな
俗信がこれに加わる。その製造は、17世紀の兵士たちにとってみれば神秘の
ヴェールに包まれた技術であって、いわば魔法だったからである。それゆえ、
火薬を担当する下士官や砲術手は、百発百中するという魔弾の鋳造術に練達
していると信じられた。「弾丸を通さない」と噂された兵士や将校は、悪魔と
結託していると考えられた。将帥たちも同様で、スウェーデン王グスタフ・
アドルフは魔法の剣を持っていると噂され、ティリー将軍は「不死身」と
みなされていた。イタリア人占星術師を側近にしていたヴァレンシュタインは、
自身が魔術的世界を信じていた将軍としてきわめて有名である。
クシャーンがやらねば誰がやる!
聖都ローマは、時代によっても違うでしょうが、17〜18世紀には、
貧しい住民が「幸運な怠け者」と呼ばれる土地だったそうです。
観光客相手の物乞いと慈善施設からの施しで食べていけたそうです。
ではまず、今回の話の中心である「奴隷商人」について考えましょう。
自分も素人なので、質問というか疑問を出していくだけですが。
どう見ても海賊ルックな奴隷商人って、本業なのかなぁ。自分の知る限りでは
奴隷って捕虜になった兵隊の事も指すから、「力で押さえ込む」なんてやったら
確実に叛乱→鮫のエサかマストのてっぺん行きコースだと思うんだが。
それに取引相手は王侯貴族な場合すら有る(まあ面通りはしないだろうが)職業
なんだから、最低限でも中級貴族位は仲介しているはず。汚い身なりで商売なんて
できるんだろうか?それとも船倉に正装でもあるのか。
と、上の疑問から考えたのが「実は委託か何かなんではないか」という事。つまり
本業海賊・副業奴隷商(というか運び屋)今回はクシャーン人責めの副産物処理に
回すため、正規の商人を用いなかったという考え。
「Mozgus」でググったらいっぱい出てきた。
モデルはジャン・ボダンではないと思う。こいつは魔女狩りのほうで、その妄想は
ほとんど変質者。自分がサバトに行きたかったんじゃね?というくらい。
ベルナール・ギイとかトルケマダとかの方が近い感じがする。
このスレ、世界史板でマンガ・アニメ全般を語るスレッドにしない?
十二国記世界と中国神話の関係とか、
『マスターキートン』でいろいろ出てくる史学的仮説の検証とか、
『ベルセルク』の他にも語れるネタがあると思うんだけど。
つーかモズグスってなにか由来がある名前なのか?
このマンガ、ガイゼリック(ヴァンダル王ガイセリック)とかガニシュカ
(クシャーナ王カニシカ)とかリアル歴史から借用した名前多いじゃん?
ベルセルクスレであまり魔法の評判が悪いので
この話は大体中世末期あたりなんだろ?
神聖ローマ帝国のマキシミリアン1世は魔法の心酔者で、古代の英雄を見たいといって、
修道院長トリテミウスにへクトルとアキレスを呼び出して挨拶させている。
ダビデ王も呼び出してもらったがこちらは歩くだけで挨拶しなかったという。
ダビデはハプスブルグ家より位が上だからだとさ。
これはいい加減な話じゃなくて、当時の記録に残っているし、ルターも説教のネタにしていた。
もちろん、ルターも魔術肯定派だ。中世物で魔術が出てこなかったら帰って不自然。
と書いたら顰蹙買ったが
>あんたみたいな人が来るようだとこのスレも面白くなるんだけどなぁ…
ここは右を見ても左を見ても絵に描いたような厨ばっか…
こんどお仲間さそっておいでになってくだされ…
といってくれる人もいた。誰か行ってみる?
ファントム・オブ・パラダイスの仮面。
けど、この頃のイギリス人て不細工だな。
なぜこんなのが人気あったかわからない。
・モズグス
・モズクス
・モズクズ
どれが正しいんだっけ?
- ピピン -
リンゴの一種。
あの顔とガタイでリンゴとは、産まれた時はさぞや可愛い子だったのでしょう。
カロリング朝のピピンから取ったと考えるのが普通だろ
こっちでやってるのは作品の小物や背景や舞台から
歴史的特徴を拾い上げて考察する事だから
一貫した形でなく断片的な考察になるのは当然
各断片から一貫した背景や作者の意図まで
踏み込んで考察するのは漫画板の領域
>>349>>353 >>346は私が「セスタス」スレでした質問と、回答ののコピベですが。
「この時代」ってのは「ネロの時代」です。
>>354 中世には盛んにやってました。ローマ時代からあったようです。
聖カテリナはマクセンティウス帝を論破したため、車輪轢きの刑に処され、
天使が車輪を粉砕したので、斬首され殉教ということになっています。
ジャンヌ・ダルクのところにお告げにやってきた(という)聖人の一人です。
テューダー=英テューダー朝がモデルだと思うのだが、
ミッドランドとの戦いで初期に連勝してたのは百年戦争が下地になってると思う
故にミッドランド=フランスとイメージが俺にはある。
大砲にしたって、同年代にフス戦争で実戦に使われてたしな。
私は宗教大好きっ子ですが、
3巻あたりで王妃達が羊に愛撫するシーンがありますよね。
この間宗教の本を読んでいたら、悪魔崇拝の儀式において、
同じような絵がありましたよ。
『黒ミサに愛撫される羊』みたいな題名だったかな。
17世紀頃のフランスに、悪魔崇拝や妖術が流行し始め、
やがてイギリスに飛び火したと。
この板は初めてですか?
漫画板で歴史の話なんかやったら、大荒れだもんな。
山野野衾さんは非常な読書家ですが、漫画は見ない人です。
したがって「ベルセルク」自体はご存じない。
14巻なら「ロストチルドレン」ですね。この章を持ち出すとまた大荒れ。
実のところ、室内の様子なんかは「ベルセルク」を見るほうが手っ取り早い。
資料集は良く見て書いていると思う。実際に見てきてもいるだろうし。
歴史資料サイトなら、オススメはこれ。
http://www1.kcn.ne.jp/~a7627/sir9.htm 世界の博物館美術館とリンクしているので、気長に探せばなんかでてくるはず。
英語の翻訳ソフトを入れておいたほうがいいかも。
最初のスレからみてるけど、最近はずっとあんな感じ。
普通の掲示板のノリだった頃は、もう少しモラルがあったけどね。
ごくたまにおもしろい意見もでるよ、イレギュラーで
傭兵ピエールのあのマンガはなあ。
それこそ三浦建太郎に書いて欲しかった。
生贄の烙印のマークはどのへんの宗教から?
大阪市のマークみたいだけど。
キャスカの大阪弁だったら聞いてみたいが。
作者の意図から(インタビュー)考えると、まず、復讐に凝り固まった剣士を出し、
次に、その復讐の原因を説明する、というのだから、はじめの3巻が「起」、
14巻の蝕から救出されて復讐の旅に出るまで「承」、ロストチルドレンからが「転」
で、「結」はいつになるか分からないということだと思いますが。
「承」の部分だけ褒められても、作者は嬉しくないでしょう。
発展がないと決め付けられたようなもの。
「サン=ジュスト研究会」
http://www.kt.rim.or.jp/%7Evulcan/saintjust/ (URLにあるバルカンという文字は、自称画家・長谷川佳子氏(60歳)
が作った自費出版会社/代表取締 兼 社員一名・長谷川佳子氏)
これは私がサン=ジュストを研究するサークルの人間と関わったことから生じた
トラブルの一部始終である。交わした会話のごくごく一部もアップした。
実際のところ、元をたどれば、この研究会のドン(60才女性独身)が、私が
ネットで発表している小説が気に入らない、という個人的感情に端を発している。
恐るべしサン=ジュスト「の」研究会。
根拠もないのに「お偉いさん」だと思いこんでいる人々ほど、扱いにくいものはない。
意見を出し合い、それが自分の意に添わないものであれば、ネチネチ嫌みから始まり
やがてヒステリックな攻撃となる。善意で人が何かを引き受けたら、確認を求めても
気が乗らなければ返事をしない、それでいて相手が思い通りに動かなければ、悪口を触れ回る。
それがサン=ジュスト「の」研究会の実態である。
風呂に限らず、中世の欧州は衛生観念に乏しく
ペスト、チフス、コレラ等の伝染病もたびたび大発生
その点古代ローマは衛生環境も良く(上下水道風呂を整備)
中世ほどの伝染病発生は少なかったとされる。
漫画板の「ベルセルク」に行ってみたら、魔術出して悪いか?と言った
途端に叩かれた。
以来、この板で「ベルセルク」を語っても「漫画板に逝け」とは言わなくなった。
こちらの方が居心地いいなら、どうぞ
この時代、トイレとかどうしてたんだ?
八巻で、ガッツをおいかけてキャスカが走ってるけど、
ジュドーとコルカスが、トイレか?みたいな事を言ってるが、
トイレはどこにあるの?
攻城塔
フランス・中国・中央アジアにあるアイテム「攻城塔」を所持していれば編成可能。
攻撃力は短弓兵と同程度で射程も3と投石機などより短いですが、
2回攻撃が可能で連射技能を持つ将軍なら4回攻撃になります。
連射・火攻を持つ将軍であれば効果的な働きが期待できますが、防御側が長弓兵など
射程3以上のユニットを率いている場合は苦戦は避けられないでしょう。投石機・火砲兵いずれか使用可能となれば出番も激減する事と思います。なお野戦では短弓兵になります。
投石機
キエフ・クラクフ・ダマスクス・中国にある文化アイテム「投石機」を所持していれば
編成可能。射程5で破壊力も高く、被弾した相手は混乱・暴走し易くなります。城門・
宮殿の攻撃も効果的ですが敵の第一部隊を狙い撃ちする事でより楽な勝利を狙えます。
そのためには都市を完全に包囲して、このユニットを7〜10個ほど揃えて(部隊2個分)
おけば十分でしょう。攻略を急ぐ必要に迫られ十分数を揃えられなかった場合は城門攻撃に
よる援護や宮殿破壊も試みるといいでしょう。シナリオ2以降の年代では強化版の回回砲が
発明されると攻撃力が上昇します。
火砲兵
文化アイテム「震天雷」を所持していれば編成可能。「震天雷」はゲーム開始直後は燕京に
しかありませんが、武器文化度を100以上にしておけば夏にかなりの確率で発明されます。
すなわち投石機と異なり自力で得ることも可能な兵器な訳です。投石機の特徴に加え、
それを上回る破壊力・被弾部隊が火炎で行動不能になる効果もあり使えることこの上なし。
反面、雨天では長距離攻撃が不能になり使い物になりません。地域・気候を考慮して投石部隊
との使い分けをするか、軍ユニット1つにつき投石・火砲を半々で編成するといいでしょう。
シナリオ2以降の年代では強化版のウルバンが発明されると攻撃力が上昇します。
以上の兵器はいずれも機動力が低いため、部隊を率いる将軍には「機動」技能があると
いいでしょう。また長距離攻撃に関してはすべて弓適性で判断されます。
連射は攻城塔以外では不可能なのもお忘れなく。
http://homepage2.nifty.com/Kircheis/Yomo/jokoh003.htm
>>550 西洋中世風の城なら一応便所があるが。縦穴があって下の壕に落ちてく。
一神教・キリスト教的な前提を綺麗に世界観に反映させているのがヨカタ。
> 運命が人智を超越し人の子を玩ぶが理なら
> 人の子が魔をもって運命に対峙するは因果
神の摂理とは人智の条理を越えるもの(≒奇跡・不条理)であり、
故にこそ因果律・条理のコントロールを持ってしてそれに抗するものが魔の眷属たる。。
サイコーだ。
パッと見の印象と異なり、魔の眷属たちのほうこそ合理主義者・世俗の側にいるかの如く。
"魔法使い"が出てくるまではこの図式に全くゆらぎがなかっただけに、今後の展開が非常に気になる。
中世ヨーロッパに
あんな、韓信みたいな戦術が通用すんのか?
つまり、仮にも名将と呼ばれた人物が
圧倒的少数相手に、手持ちの兵をほとんど出して
大事な城を手薄にするなんて事をするかどうかってことか
まあ、それはともかく現代日本漫画界では通用したようだ
読む人があっと驚く奇策、って漫画じゃやりにくいだろうから、簡便してやれやーと思う。
キャスカは身元がはっきりしているようだから(子沢山の貧農出身)普通に
色が黒いだけじゃないの?南欧には結構いるはず。
>>555 あれはグリフィスがゲノンの心理を逆手に取ったからできたことだろ
あのホモは異常なまでにグリフィスに執着してたからな
559 :
世界@名無史さん:2005/09/03(土) 14:59:28 0
出っ歯猫の姿が朝鮮民画のトラの画風にソクーリなのは気のせいだろうか。
560 :
世界@名無史さん:2005/09/03(土) 20:42:42 0
愚印・サーガでもなさそうだものな
この板にスレがあるから、それなりのマンガかと思ったら、普通の少年漫画じゃん。
中世ものかと思えば、すでに7巻かそこらで、バロック建築がでてきたり、
お姫さまとかの舞踏会は、ロココそのもの。ゴシック建築が出てくると思えば
教会建築なのに、なんとそこに鷹の団が寝泊りしてたりw この人、多分、
ゴシックの世俗建築を知らないんだろうけど。
防具や武具はお得意らしいけど、これも考証がおかしい。
だいたいなんで歩兵が重甲着てんのw あと、騎兵が16世紀風のすんごい
重甲をまとってるのに、なぜか馬が馬甲をつけてないとか。
High Fantasy ならまあいいけど、この人に歴史物は描けないでしょ。
ハイファンタジーじゃんよ。何あほなツッコミを。
563 :
561:2005/09/04(日) 00:26:54 0
だからそう言ってんだけど? High Fantasy なベルセルクならまあいいけど、
歴史小説な「傭兵ピエール」は描けない(ってか任せられない)でしょ、って。
564 :
世界@名無史さん:2005/09/04(日) 13:48:23 0
>>561 誰も、歴史小説を描いてくれなんていってないじゃん。
ベルセルクにリアリティを望んでいる人間なんていないだろ。
適当に資料見てそれっぽいの写してるだけだろ
そんなものに作者の深い意図とか、歴史的関連とか
じゃあ、このスレの意義は?
>>565 それならそもそも資料を参考にする必要がないな
>>566 スレ立てた奴はあると思ったんだろ?
569 :
世界@名無史さん:2005/09/06(火) 22:54:09 0
~~~┗ーyミ’Д’,,彡
570 :
世界@名無史さん:2005/09/06(火) 22:55:11 0
モサデグ首相と資源ナショナリズムの背景を探るのです。
571 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:09:16 0
人類史上最悪の女性大量殺人鬼(ほとんど吸血鬼と云ってよい)エリゼベート・
バ
ートリは1560年、ハンガリーの名門バートリ家に生まれた。バートリ家は
ハプスブルグ家の流れを汲む高貴なる家柄で、代々トランシルバニア地方を治め、
叔父のステファンはポーランド国王も務めた。押しも押されぬ名門中の名門である。
しかし、この名門は血が汚れていた。長年に渡る近親婚が災いして、不穏な遺伝子が
受け継がれていたのである。例えば、ポーランド王ステファンは癲癇の発作が原因で死亡
しているし、もう一人の叔父は発狂して悪魔信者に。叔母のクララは4度も結婚した
淫乱症で、しかも2番目の伴侶をベッドの中で窒息死させている。
エリゼベートも例外ではなかった。
彼女は生涯に渡って激しい頭痛の発作に悩まされ続けた。まだ幼い頃、発作を起こした
彼女は介護する女中の肩を喰いちぎった。女中は血を流して悲鳴をあげたが、エリゼベート
の頭痛は不思議と治癒した。以来、エリゼベートは発作に見舞われると女中たちを虐待した。
彼女たちの悲鳴が何よりの気付け薬だったのである。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/murder/text/bathory.html
572 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:16:45 0
夫は戦に奔走し、新婚生活はないに等しかった。もともと淫乱症の気のあるエリゼベートである。欲求不満は募るばかりだ。頭痛の発作は頻発し、女中を虐待することでこれを凌いでいた。
この頃のエリゼベートの虐待ぶりは少々度を越していた。女中の指先に針を差し込み、悲鳴をあげる様を見て歓喜した。ある時などは裸の女中に密を塗り、これを蟻でいっぱいの地下牢に閉じ込めた。
573 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:18:04 0
エリゼベートと義母との冷たい戦争は陰惨を極めた。
彼女は乳母のヨー・イロナ、執事のヨハネス・ウィバリー、女魔術師ドロテア、
そして森の魔女ダルヴァラといった海千山千の連中(彼らはみな後の大量殺人に加担する)
を操り、義母に様々な嫌がらせをした。夫の前ではつとめて貞淑な妻を演じたが、
陰に回ると義母の女中を地下室に閉じ込め、拷問の末になぶり殺した。
574 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:20:41 0
エリゼベートの怒りは爆発した。彼女は手近な燭台を掴むとポカポカ。血まみれになるまでポカポカ。
少女の息が絶えるまでポカポカ。思う存分ポカポカして満足を得たエリゼベートは、
恍惚の表情を浮かべながら、ふと鏡を見る。返り血が彼女の顔を汚している。
汚らわしい。貧民の血がつくなんて。
彼女は化粧紙で血を拭き取る。
や。これはどうしたことか。血のついた場所が前よりも白くなっているではないか!。
エリゼベートは、肖像画を見れば判るが、大層な美貌の持ち主で、彼女もそのことを誇らしく
思っていた。鏡の前でひとり自愛に耽ることもしばしば。4人の子供を
産み落とした後でもその美貌は変わらず、いつまでも少女のような血色を保っていた
575 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:22:25 0
そうよ。血なのね。
少女の血こそが永遠の回春剤であるのね。
以来、エリゼベートは己れの美貌を保つためにせっせと少女と屠殺した。その数は実に600人。数も空前絶後だが、動機に至っては言語道断である。
エリゼベートに血を供給したのは小人のヤーノシュだったといわれている。
貧乏な百姓たちは娘を城に奉公に出すことに躊躇しなかった。着物の一枚も
やれば進んで娘を差し出した。娘たちはまるでピクニックにでも出掛けるかのように
嬉々として城の門をくぐったが、生きて戻ることはなかった。
576 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:24:04 0
エリゼベートの伝説をひときわ際立たせているのが「鋼鉄の処女」の存在である。
ドイツの時計職人を招いて設計させたというこの機械じかけの処刑用具は、
渋澤龍彦氏によればこのようなものだったという。
「この鋼鉄製の人形は裸体で、肉色に塗られていて、しかも化粧されている。
機械仕掛けで口が開くと、曖昧な、残忍な微笑を浮かべる。胸には宝石の首飾りが
嵌め込まれている。この宝石を指で押すと、機械はのろのろ動き出す。歯車の音が
陰惨に響く。人形は両腕をゆるゆると高く上げる。次に人形は両腕で自分の胸を抱え
込むような仕草をする。その時、人形の手に届く範囲にいた者は、否応なく人形に
抱きしめられる格好になる。と同時に、人形の胸が観音開きのように二つに割れる。
人形の内部は空洞である。左右に開いた扉には鋭利な5本の刃が生えている。従って、
人形に抱きしめられた人間は、人形の体内に閉じ込められ、5本の刃に突き刺され、
圧縮器にかけられたように血を絞り取られて、苦悶の末に絶命しなければならない」。
577 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:26:34 0
今度は蹄鉄工に命じて大きな鋼鉄の鳥籠を作らせた。内側には鋭い棘が生えている。
滑車の装置で、この鳥籠は天井に高々と吊り上げられる。もちろん、中には娘たちがいる。
これを下からグラグラ揺さぶる.....。
もうお判りであろう。籠を見上げるエリゼベートに、血が雨のように降り注ぐのである。
578 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:36:52 0
やがて見かねた村人が直訴する。かくしてハンガリー国王マーチャーシュ2世が
直々に事件解明に乗り出した。
チェイテ城が捜索されたのは1610年12月。任務を仰せつかったツルゾ侯
(エリゼベートの従兄弟)は地下室に降り立ち仰天した。数多の拷問用具。数多の血糊。
数多の屍体。或る者は乳房をえぐられ、或る者は肉を刻まれ、また或る者は頭をグチャリ
と潰されていた。体中穴ボコだらけの娘もいる。何人かの娘が救出されたが、無事とはとても
云い難かった。彼女たちは仲間の肉を喰うことを強要されていたからである。
579 :
世界@名無史さん:2005/09/07(水) 20:48:21 0
…ファルネーゼお嬢様をなぜか連想しちゃったよ。
581 :
世界@名無史さん:2005/09/15(木) 23:39:28 0
こういう人は多かったと思われ。
極端でないと有名にならなかっただけ。
スレに関係ない猟奇趣味を垂れ流すのはやめようや。
583 :
世界@名無史さん:2005/09/18(日) 19:57:26 0
顔から火が出るような恥ずかしさと、突き上げるような喜びが同時に襲い、ガッツさんに抱擁されながら、混乱した思考が目まぐるしく頭の中を飛び交った。
(……ガ、ガッツさんっ、いつから目を覚ましてたのっ!?……バレるとかなりヤバくて後ろ暗い私の悪戯は…、……バ、バレて…、ない、わよ…ね…?。…もしバレてたら、…私は……、おしまいよー………)
(すごい!おまじないが、本当に、効いたんだっ!やったーっ!大成功っ!!)
(…ガッツさんが、目を覚ましてくれた。……嬉しい…、本当に嬉しい………。……それから…、こんな風に、私を………。……死にたくないけど、死んでもいい…。…テレパシー、…通じちゃったんだ……)
(『念話』とおまじないが、初めて挑戦したのに、いきなり成功するなんて…。…私って、……すっごーい…。もしかして、魔法使いの素質があるのかも……。
…ひょっとしたら、シールケさんより凄い才能が眠っていたりしてっ。…つ、つけあがりすぎかしら)
(……おとぎ話の騎士が、呪いの眠りから目が覚めて……お姫様が砂にならなかったら、目覚めた騎士と姫の間に始まった事が、……これから、私に起こるのかしら………?)
ふっと想像にふける。
……姫と騎士が触れあった唇を離した後、互いの瞳を見交わしてみつめあい、そっと手を握りあって、……それから…………。
はしたない事を考えている自分が恥ずかしくなって、ガッツさんの胸板に顔を埋めた。
顔が、熱い。…この人の前だと、私はいつでも顔を赤くしているような気がする。
血の匂いと塗り付けた霊薬の香りに、ガッツさんの体臭が混ざり合った匂いがした。獣臭いけど、いやじゃない。…頭がくらっと痺れる。
耳を押しつけた厚い胸板の向こうから、この人の、心臓の音が聞こえる。目を閉じて、ぼうっとその音に聞き入った。規則正しい、力強い拍動。…何故だかとても、安心する音。
ガッツさんって、体温高いなあ、と思う。……暖かい。
胸の奥の一番深い場所が、満ち潮の海のようにゆっくりと満たされてゆく。……深い吐息が肺から洩れた。
この人の腕に抱かれていると、……安心する。いろんな怖いことから、守ってもらえる感じがする。
584 :
世界@名無史さん:2005/09/24(土) 20:33:55 0
……ガッツさんは、優しいけど厳しい人。一瞬だけなら私を抱き留めてくれるけど、絶対にそのまま、縋りつかせてはくれない。「自分で立て」って私に言う。
私だって、この人の足手纏いに、なりたくない。迷惑かけて、困らせたりしたくない。邪魔になるより、少しでもこの人の役に立てる方が、嬉しい。
……でも、時々、……抱き留めてもらえた瞬間、そのままこの人に縋りついてしまいたいと思う。……こんな風に、目を閉じて、何も彼も全部この人に預けて、………甘やかされたい…………。
ガッツさんの温もりに浸りながら、『………お父様……』と口の中で呟いて、慌てて打ち消した。
……ガッツさんは、私の父じゃないのに、なんでそんな言葉が出てきたんだろう…?ガッツさんが老けてるせいかしら?……それって失礼よね……。…ごめんね、ガッツさん。
……ガッツさんは、お父様とは全然違うわ。……お父様みたいに、うわべと腹の底が全然違う人じゃない。……私の事を疎んじて遠くへ追いやろうとしたり、しない。
……お父様は一度だって私を抱き上げたり、頭を撫でたりしてくれる事はなかった。
家名のために私を庇っても、私自身を庇ったり、守ったりなんて絶対にしてくれなかった………。……本当は、私のこと、『いらない』って、お父様は…思ってた。
遠い哀しみが一瞬胸をよぎり、振り払う。
…それは、もう、ずっと昔に終わった過去の記憶。百年の歳月が流れた去ったように思えるほど、今の私とは遠く隔たった、古びて色褪せ、霞みかけた思い出。
…物語のお姫様は、お城も父王も姫君の位も、全部後ろに捨てて来て、……今は、騎士さまの腕の中にいる。
……私の騎士さま、と心の中でガッツさんに囁きかけた。
……私を救い出して、守ってくれる、……私だけの、騎士さま。
……私は、あなたのものだから。
……甘えさせてくれる代わりに、………私を、好きに、してください……。……あなたが、したいことなら、……私は……どんなことでも……。
抱き寄せて締めつける腕の力の強さに陶然としながら、再び吐息を洩らした時、ふと、頬に粘りつくものを感じた。
手に触れて、ガッツさんの胸の裂傷から滲んだ血だと気付く。
(−−いけない)
585 :
世界@名無史さん:2005/09/24(土) 20:35:54 0
押し流されそうな理性が、かろうじて頭の中で警告した。
ガッツさんは、怪我人だ。それも重傷の。
あばら骨も折れているし、縫合した傷口も塞がっていない。
私の体の重みで圧力をかけていたら、怪我に負担が掛かる。
ガッツさんに手を放してくれるように言って、どかなければ。
…そう思いつつ、口の中で舌が張り付いたように動かない。
……もう少しだけ、こうしていたい。
あなたの鼓動を聞きながら、あなたの温もりに包まれて、あなたの腕の中で、……まどろみに、浸っていたい。
時間が止まって、今の瞬間が永遠に続けばいいと思う。
大きな手が肩に食い込む甘い痛みにうっとりしていると、押し殺した情熱を込めた、ガッツさんの低い囁きが耳に飛び込んだ。
586 :
世界@名無史さん:2005/09/25(日) 20:09:06 0
(;´Д`)ハァハァ
そうか?
私はいまいちハァハァできなかったけど。
年上属性だからファルネーゼじゃ無理。
エロパロのコピペにハァハァすんのは止めれ
直にエロパロ逝って来いや・・・
589 :
世界@名無史さん:2005/09/28(水) 21:22:33 0
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590 :
世界@名無史さん:2005/10/03(月) 01:19:38 0
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591 :
世界@名無史さん:2005/10/12(水) 20:31:20 0
我が名はベヘリット。
この世ならざるもう一つの世界と、人の子の世界である現世との間に、異界への扉を生じさせ、二つの世界の空間を繋ぐ鍵となる存在。
ゴッド・ハンドと呼ばれる御使い達を召喚し、人の子の神では贖えない、根源からの渇望を昇華させ、具現するための神聖なる祈りの呪物。
幽界の、はるか深淵に潜む超越者の元より現世に遣わされ、哀れなる定命の人間をその運命から解放し、人間以上の存在へと変貌させる、大いなる力を持つ神秘の雫。…それが私だ。
愛称はベッチー。
諸君、そう畏れかしこまらずともよい。どうか、親しみを込めてベッチーと呼んでくれたまえ。
ここ二年ほどの間、私は世間から「黒い剣士」と呼ばわされる男の鞄に居を定めている。
この男が私の真の持ち主かどうかは、全能ならざる私には知る術はないが…、ひとつだけ、二年に及ぶ同行の間で私がこの男について知り得た事があった。
…私とて、こんな事実は決して知りたくはなかった。…だが、現実は直視せねばなるまい。
…この男の鞄の中は……臭いっ。耐え難いほどに、臭いっ。鼻が曲がる臭さだっ。
こいつには、衛生観念とゆうものが、ないのかあっ。たまには鞄の中を掃除しろーっ。
血でどろどろの手を平気で鞄に突っ込むなあっ、拭いてから入れろおっ。
放り込んだナマモノを忘れっ放しで腐らせるなあーっ。鞄の底で着々と繁殖しつつある黒カビを、責任持って、貴様がなんとかしやがれえーっ。
一見この男の鞄の内部は、整理整頓がきっちりと行き届き、必要な物がすぐ取り出せるよう配置されているように見える。だが、それは上辺だけだ…。
鞄最深部では、存在を忘れられた種々のナマモノが堆積し、降り積もり、版図を延ばしつつある黒カビへ肥料を与え、その栄養源となっている…。
…
592 :
世界@名無史さん:2005/10/12(水) 20:34:03 0
二年だ。この男の復讐の旅とやらにつきあわされ続けた約二年の間、…こいつは、一度として鞄の底を直視した事が無い……。人が「黒い剣士」と呼ぶこの男を、私は内心で密かに「黒カビ繁殖剣士」と呼んでいる…。
…もし私に口を利く事が可能であれば、懇々とこいつに説教してやりたいところだが…、残念ながら私には人間語の発声が構造的に不可能だ。これも運命、と諦めて我が身の不運を耐え忍ぶより他にない…。
いつ何時、伝染病発生の温床になってもまるで不思議はない、非衛生極まりない劣悪な環境で私は毎日を過ごしている…。
しかし、私などはまだましな方だ。不定期発行される『ベヘリット連合新聞』によれば、とある真紅のベヘリットさんなどは、持ち主の不注意から下水道に投げ込まれ、そのまま約一年、悪臭ふんぷんたる下水の中を、鼠に齧られ、転げ回り、さ迷い続けたという…。
無事持ち主の手に戻り、日の目を見て晴れ舞台に立つ事ができたから良いようなものの、汚水の中を彷徨い続け、それでも主の元へと健気に帰還した彼に、持ち主は一言の詫びも、感謝の言葉も述べなかったそうだ…。彼の心中は、察するに難くない…。不憫だ…。
…どうか、心ある人々よ…。我々の切なる願いを聞いて欲しい。
もしあなたがベヘリットを手にするような事があれば、ベヘリットを、大切に、大事に、敬意を込めて取り扱って欲しい。
贅沢は言わない。三か月に一度ほど日光浴ができれば、普段は机の奥底にでもしまっていてくれて構わない。思い出した時だけでいい、チーズのかけらなどをたまに投げ与えてくれれば、我々はそれで満足だ…。
どぶに投げ捨てたり、毒矢の盾にして「ベヘリットに当たって命拾いしたぜ、ラッキー」などと喜ぶような、無神経極まりない非人道的行為は、本当に勘弁して欲しいものだ…。
…ベヘリットは、物じゃない。…我々にも、心があるのだよ
593 :
世界@名無史さん:2005/10/18(火) 08:54:48 0
age
594 :
世界@名無史さん:2005/10/20(木) 21:57:52 0
「ファルネーゼ様……」
「え?」
セルピコ君はファルネーゼ様を抱き寄せると軽くキスをした。
「……女性がいきなり男性器を口にする様な真似はいけません」
この時点で、言ってるセルピコ君の方が恥ずかしくなって赤面した。
「塵は塵に、灰は灰に、くちびるはくちびるにって言うでしょう?」
突然のキスに驚いているファルネーゼ様の眼をじっと見つめて
セルピコ君としては、けっこうロマンチックな口説き文句を言ったと思った。
「!?何訳の解らない事を言ってるのよ!
するなら早くしてっ!」
「…………」
今ひとつファルネーゼ様には伝わらなかった………。
荒らされまくっているが、世界史板な話題。
22巻の外伝でファルとピコが修道院に島流しにされるのだが、修道院って…尼寺だよな?
ピコって、いていいのか?が、すげー疑問。
突っ込まれたくないから1コマですましたのだろうか。
尼寺は女子修道院。
数多くの教皇枢機卿を輩出したクリュニーとか立場ねーなおい。
うるせえよ、れんとん。
598 :
世界@名無史さん:2005/11/07(月) 21:48:38 0
>>595 客人用の離れってのは、実在の修道院にも併設されているような気がしたが・・・違ったかな。
599 :
世界@名無史さん:2005/11/07(月) 22:35:45 0
じゃあセルピコは俗人?
600 :
世界@名無史さん:2005/11/07(月) 22:36:39 0
600
れんとんってだれよ?
>>598 そーなんだ。サンクスだよ。ファルが尼寺って29巻出てたから。
でもセルピコって「私達は還俗した身」とか言ってたよな。わからんままだ…。
法王が出てきたのでまた原作が宗教系の展開になるのかな、と期待。断罪編は良かった。
騎士団は歴史上も聖職者の集団だと思いますが
化け猫に乗った鬼兵は結構可愛いですね
604 :
甲斐犬:2005/11/19(土) 21:49:32 0
あくまで、「暗黒の中世」の魔物を、鉄と火薬で倒して欲しかった。
ガッツ側の魔法なんていらん。パックだけで十分。
再度ご登場のゾウアンコウはレヴァイアサンとか?
中世において、闇に跋扈する暗黒の魔物を滅したのは教会です。
/l、
(゚、 。 7 みるく・・・
l、~ ヽ
じし' )ノ
608 :
世界@名無史さん:2005/11/25(金) 12:31:29 0
ガッツのドラゴン殺しって一体何キロあるんだろう?
609 :
世界@名無史さん:2005/12/23(金) 13:02:36 0
ダーカ兵が手に持っている、角2本を互い違いに組み合わせた武器は実在するもの?
クシャーンってことは、南アジアあたりの武器だろうけど。
前に登場した弧状の投げナイフもインドのだったしね
610 :
世界@名無史さん:2005/12/23(金) 13:20:22 0
>>609 確かファキール・ホーンズとかいうやつだったと思う。
本来はインドの行者が護身用に持つ武器。
612 :
世界@名無史さん:2005/12/24(土) 01:52:30 0
クシャーンはモンゴル帝国が元になっているんじゃないの?
中央アジアでは降伏した者を先陣に使ったりしているよね。
バトゥがドイツ騎士団・ポーランド連合軍を破り一時オーストリアを略奪したこと
を考えると、ミッドランドは神聖ローマ帝国になるかな。
(史実では席捲されたのはポーランド・ハンガリーですけどね)
時代(と言っても仕方ないか)からみてメフメト2世の頃のトルコの方が近いような。
百年戦争の事も含めて
>>613の背景の方が近いような気がする
が
別世界なんでなんとも
615 :
世界@名無史さん:
たったひとつの命を捨てて
生まれ変わった不死身の体
鉄鎖の騎兵を叩いて砕く
クシャーンがやらねば誰がやる