オランダの「アンネの家」公式ホームページ
http://www.annefrank.nl/ に、ボールペン疑惑のことが書いてありました。
http://www.annefrank.nl/eng/articles/authenticiteit.html アンネパパがハンブルグでエルンスト・ロエマーを訴えた名誉毀損裁判で、
1980年にドイツ連邦犯罪捜査局(BKA)の鑑定結果ではボールペンインクの検出
が報告されています。その直後、アンネパパは亡くなりました。そして日記は
オランダ国立戦時資料研究所(Netherlands Institute for War
Documentation, NIOD)に遺贈されます。その後、「アンネパパは、実は母親の
悪口とか性に関する部分を削除するなどの手を加えて日記を発表していたのだ」
という新事実があきらかになりました。NIODはドイツのBKAに再度日記を送り、
ボールペンで書かれた部分が具体的にどこであるのか特定してほしいと依頼し
ました。ところが、この時BKAは、なぜかボールペンインクで書かれた部分を
見つけることができませんでした。不思議だけど、なかったものは仕方ありま
せんね。こうして『アンネの日記・完全版』が出版されました。
この『完全版』ドイツ語訳本がハンブルグの法廷に証拠として提出され、「ア
ンネの日記は偽物ではなかった」という判決が下りました。