美男子サン・ジュスト〜フランスの窓から〜(3)

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161望 ◆OSARUziD5Q
実は私がサン=ジュスト研究会にアクセスしたのは、別に研究するためではない。
小説を書くために、史料が必要だったからである。で、史料を教えて欲しいと
書いて送ったところ、長谷川氏の小説と漫画を紹介された。
(私は劇画より漫画の方がイメージがいいので、漫画と書かせて頂く)
私は事実の基づかない、イメージだけの批判は、カメレオンと同程度になるのが
いやなので、極力書かない。で、送ってもらった作品はとても興味深かった。
なぜなら、私のイメージと180度はおろか、360度回転して元に戻ってきてしまうほど
天地を逆さになるぐらい、異なっていたからだ。
イメージが異なるからといって、排除するほど幼稚ではない。それはそれなりに
面白いと思って、今でも大切に保管している。
正直小説は空想も許されるのであって、あえて史実に沿わない描き方をしたのだが
とにかく史実至上主義、それ以外は許さないかれらには「空想で遊ぶ」という私の
スタンスは許し難いものだったのかもしれない。
ともあれ、私が知りたかったのは、サン=ジュストの家の間取りであり、幼少時代の
人間関係であり、ハッキリ言ってしまえば、小説を書くに当たって必要な史料以外は
興味の範疇外であった。誰しも自分の興味のない分野について、合いの手に小馬鹿
にしたような「へ〜〜知らないの?」なんてセリフを挟みつつ、延々と聞かされたく
はないだろう。私が世界史板で知りたかったのは、サン=ジュストについて人々の
描くイメージであって、いりもしないオタッキーな論文ではなかった。
ちなみにサン=ジュストの家の間取り、ブレランクールの風景については、
教えられるまでもない、自分の足で確かめてきた。
で、知りたくもない人間が現に存在しているのだから、スルーしておけばいいものを
たぶんに自慢する相手に不足していたのだろう、こともあろうにオルガンおばさんも
カメレオンも、私のいる場所で、オタッキー論文自慢をした上、「へ〜〜知らないの」
と、かなり粘着に煽ってきたのである。
「小説も書き終えて、およそへたくそなエロ詩もひっくるめて、欠伸したくなる
 ほど退屈で、興味ないんですけど?」と、正直に書けばよかった・・と、
今更ながら深く反省している。