なぜヨーロッパは世界のトップに発展したのか

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865世界@名無史さん:05/03/04 23:42:24 0
なんか西洋には主食はない、っていってる香具師らは
今現在の西欧諸国ではそれほどパンは食べない
っていってるだけじゃないの?
でも、そんなんだったら日本だって同じ。
米の飯なんか一日一回、それもお茶碗一杯ぐらい、
っていう人間も多いはず(俺の家はそう)。
それでも米を主食、と言われても違和感がないのは近い過去において、
日本人が米で殆どの栄養をとっていた伝統をふまえてのことだろ。
じゃあ西欧の過去におけるパンや芋はどうだったのかっていうと
これで殆どの栄養をとっていた時代があるからこそ、その歴史をふまえて
パンや芋や豆のことを彼らはStaple Food(普通の訳は「主食」だ)
というわけだろ。なんか歴史的視点を欠いた話だと思うぞ。
「西洋には主食はありません」ってのは。
866世界@名無史さん:05/03/04 23:54:10 0
>ほ〜う、大航海時代に数十年先駆けた鄭和のインド洋遠征などは残りカスなのですか。
元代にはその程度のことは民間レベルで行われていたよ。
明代は永楽帝の時代の鄭和の航海はむしろ例外的なことで、永楽帝の時代以外は海禁政策
でほとんど海外への航海は行われなかった。このことは中国が西洋に遅れをとる大きな要
因になったと考えられる。
867世界@名無史さん:05/03/04 23:59:01 0
>>862
種籾と収穫との量の関係はあまり意味がない。
それよりも、実際の収穫量に対する労働力だ。
ローマ時代の奴隷制農業では、100キロの小麦の生産に約300時間
の労働時間がかかった。ところが、中世になると、これが中世のもっとも
よい時期には、50時間程度にまで減る。で、そのまま現代に至るかと
いうとそうではなく、15世紀以降悪化して、100時間、200時間と
増えていき、17世紀18世紀ごろには、再び300時間になる。これ
は、ヨーロッパの多くの地域での農奴制という奴隷制度の復活と関係し
ているらしい。
中世農業は、人口の90%がなんらかの形で農業に関わっていたとされ、
その結果として、農民は農地のことを知り尽くし、それぞれの農地に
おいて、最適な農業が行われるようになっていた。しかも、農民の90
%が農民ということは、必要な収穫のための一人あたりの労働時間は
非常に少なく、冬は全く仕事をせず、収穫期以外は週に二日かそこら
働く程度で十分な収穫が得られた。
ところが、近代になると、都市に人々が集まるようになり、それによ
って、農村人口が減ると、きめ細かい農業が不可能になり、農民の労働
が過酷になる。そうなると、農村から離反する農民が増えるので、それ
を縛りつけるために農奴制がとられるということになる。
奴隷制は基本的に人のやる気をそぐので、生産性はむちゃくちゃ落ちる。
農業生産性が中世よりもよくなったのは、20世紀に入ってからで、
それは、化学肥料と農薬をつかった現代農業が普及してからだ。
中世が陰鬱な時代であったとするのは、現代人にとって中世の末期から
近代初期の悲惨な状況の記憶があるからだという説もある。
868世界@名無史さん:05/03/05 00:13:46 0
西洋の船乗りは壊血病に悩まされたわけだが、
中国では既に元代あたりで、「壊血病予防には、野菜がいい」ことが
知られていたそうだね。
869世界@名無史さん:05/03/05 00:22:30 0
なぜきめ細かい農業が不可能になるのに
少ない種籾で多くの収穫が得られるようになるのがかわからんぞ。
870世界@名無史さん:05/03/05 01:16:11 0
>>865
そうかなあ。
そもそも米の飯が一日茶碗一杯な家庭は
そんなに無いとは思うんだがそれは置いといて、

主食というのはたんに栄養の量的割合だけの問題じゃなくて
食事というものの組み立てにおいてその中核となるもののことだと思うんだ。

例えば食卓にご飯とおかずA、おかずB、…と並んでたとして
まずおかずAを一口、それからご飯を食べて今度はおかずBを食べてまたご飯を一口・・・
というようにおかずから別のおかずに移るときには必ずご飯を食べる(はず)。

すると食事そのものがご飯を中心に回るようになり、
ひいては食事の量も「二膳分のご飯とそれに見合ったおかず」という風に
ご飯を基準にして量られるようになる。
そういう存在を人は「主食」と呼ぶのではなかろうか?

>>869
ふむう、高校で地理を選択したわしにはよう分からんのだが
たとえば品種改良とか三圃式農業とかのせいじゃろうか?
871世界@名無史さん:05/03/05 14:38:25 0
>>868
またまた水掛け論の始まりかな。
872世界@名無史さん:2005/04/10(日) 14:46:02 0
死守
873世界@名無史さん:2005/04/13(水) 21:22:07 0
中国も印度もイスラムも中世以前はヨーロッパよりはるかに上の文明圏だったけど、
いずれも大きな帝国が形成されて安定してしまったから、進歩しなくなったんだろうな。
一方ヨーロッパはローマ滅亡以来は一度も全域にわたる帝国が生まれていない。
(ナポレオンとか一代限りなのは除いて)
874世界@名無史さん:2005/04/13(水) 23:39:53 0
思えばヨーロッパって他の文明圏によって全土を支配された事って一度も無いんだよな。
古代のペルシャ戦争、トゥール・ポワティエの戦い、バトゥの遠征、ウィーン包囲と、
危ない局面はいくつかあったけど、ギリギリの所で撃退してるんだよな。
これは運がよかったんだろうか。
もしどこかの時点でヨーロッパが征服されていたら、後の歴史はだいぶ変わっただろうか?
875朱由檢:2005/04/13(水) 23:57:25 0
>>874
ヨーロッパの他文明による全土支配でしょ?
あったよ。
ゲルマン諸族に征服されたじゃない。

地中海文化は失われて暗黒時代に突入して散々さ。
876世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:00:46 0
>>875
ゲルマンはヨーロッパ人では?
877世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:04:58 0
>>874
撃退っていう要素もあるが、そもそも、あんまり興味ないんじゃない
のかね。一般に、中近東とかを追い出された民族が入ってくるだけで
はないのか?いや、もちろん、中世のころまでの話だが。
>>876
ゲルマン人は、もともともドイツにいたんだし。
878世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:05:29 0
現在では一般的にゲルマン人を白人(ヨーロッパ人)って言うんだろ。
そういう意味なら>>874は正しい。
ヨーロッパに中央集権的な大帝国が出現しなかったのはそうした外圧が少なかったせいだと思われる。
879世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:15:10 0
>>878
それと、内部が山脈、川、などなどいろいろと統一を阻む要因は
あるね。
880世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:20:58 0
ギリシャ・ローマ文化が滅ぼしたのは確かだけど
現在から見るとゲルマン文化も結果的にヨーロッパの発展に寄与してるからね
881朱由檢:2005/04/14(木) 00:24:08 0
文化圏の異なる存在によるヨーロッパの全土征服でしょ?
アンチキリストかアンチローマのどちらかの要件をクリアすればOKじゃない?
882世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:30:31 0
>>877
>撃退っていう要素もあるが、そもそも、あんまり興味ないんじゃない
>のかね。

中世のヨーロッパは、他の文明圏の人間からすると貧しくてあまり
旨味のない地域と映っていたのでは。
ビザンツ帝国という“防波堤”もあったし。
ところで、オスマン帝国はなんでヨーロッパを征服しようとしたの?
東にはイランのサファヴィー朝があって、西にしか進めなかったから?
883世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:35:45 0
ヨーロッパ人というよりアングロ・サクソン人なんだよな。
産業革命や帝国主義を推進したのもアングロ・サクソンだ。
逆にプロイセンなんかは強国だったけどあくまでヨーロッパ内における強国であって、
帝国主義には乗り遅れてしまったんだよな。
884世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:38:17 0
>>880
つうか近代のヨーロッパ文明はゲルマン民族の文明では?
ギリシャ文明の後継はむしろギリシャ正教圏。
これはほとんど「味付け」だと思う。
885世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:39:46 0
>>874
>思えばヨーロッパって他の文明圏によって全土を支配された事って一度も無いんだよな。
>古代のペルシャ戦争、トゥール・ポワティエの戦い、バトゥの遠征、ウィーン包囲と、
>危ない局面はいくつかあったけど、ギリギリの所で撃退してるんだよな。

そういうところは日本と同じだな。どちらもユーラシア大陸の西と東の
果ての辺境で、他の文明からはあまり関心を払われていなかった。
886世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:41:41 0
大陸の片隅に置かれていたような国が現在では世界の文明をになっている。
そのうちアフリカや南米の時代も来るかもしれない。
887世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:44:35 0
>>885
だが今ではシナの方が辺境国。
テレビ見れば一目瞭然。文明とは程遠い野蛮人。
888朱由檢:2005/04/14(木) 00:46:32 0
>>882
アナトリア(小アジア)のトルコ人はイスラム世界ではルーム(ローマ人)と呼ばれて、
当のトルコ人もローマの継承者を意識していたからじゃない?
889世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:46:59 0
>>886
絶対ない。これらの国には未だに原始的な生活をしてる人が多いのに。
世界の文明を担うには工業化が不可欠だが、アフリカ・南米にはその基盤がない。
※白人国家のアルゼンチンはちょっと違うか。
890世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:54:53 0
>>884
基本的にそうだけどギリシャ・ローマの影響はかなりあるからね
ギリシャ・ローマが抽象性、演繹主義、調和を重んじる文化だとすると
ゲルマンは具体性、経験主義、自由を重んじる文化でかなり差はあるけど 
まぁギリシャとローマを一つにするのはかなり無理があるけど
891世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:57:18 0
ゲルマン民族の大移動時代と中国の南北朝時代は、同じような時期に同じような状況になってると思う。
いずれも旧帝国の半分は侵入してきた蛮族の国家が割拠し、半分は伝統的な社会や文化が温存された。
ところがその後ヨーロッパは分裂が続いたのに、中国は再統一されたんだよな。
892世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:59:02 0
シナは一刻も早く団結しないと遊牧民族に征服されちまうから分裂してる余裕なんてないんだろ。
893世界@名無史さん:2005/04/14(木) 00:59:19 0
>>882
オスマン帝国の版図をよく見てみ。
オスマン人発祥の地から同心円状に広がってるよ。
たまたまヨーロッパに近かったから、
バルカンまで食い込めただけの話。
894世界@名無史さん:2005/04/14(木) 01:28:38 0
なぜ世界のトップにいたイスラムは、あれだけの優位をとりながら
ヨーロッパに逆転されたのか?
平行して近代化することはできなかったのか?
ヨーロッパの躍進を危機感もなくただ手をこまねいて見ていたのだろうか?
895世界@名無史さん:2005/04/14(木) 02:02:20 0
イスラム社会を近代化するっていまだに達成されてないから
難しい問題だよ
896世界@名無史さん:2005/04/14(木) 02:06:32 0
イスラムは宗教上いろんな制約が幾つかあるから発展しないんだ。
897世界@名無史さん:2005/04/14(木) 02:10:45 0
イスラム圏は資源、とくに木材が不足してるし
原因はいろいろありすぎるな
898世界@名無史さん:2005/04/14(木) 02:14:06 0
とりあえずまずは進化論を認めるところから始めないとな。
899世界@名無史さん:2005/04/14(木) 02:27:54 0
>>894
モンゴルにめたくそにされたから。
900世界@名無史さん:2005/04/14(木) 11:01:16 0
戦争ばかりやってたアジアの科学がストップして、
バッハやヴィバルディを産んだ西洋が世界を制したのは
時代を象徴している。
901世界@名無史さん:2005/04/14(木) 13:11:22 0
>>900
釣りか?
902世界@名無史さん:2005/04/14(木) 15:53:36 0
少なくとも中世のイスラムは各分野の学問が進歩していた。
むしろヨーロッパの方がそれを取り入れて発展したわけだ。
それもただ知識として持っていただけじゃなく、それなりに実用化されていた。
という事はそれを裏付ける科学的・合理的思考も備わっていたはずで、民族としての
資質は必ずしもヨーロッパ人に劣るわけじゃないと思うが、何故遅れを取ったのか?
あるいはそういう資質が次第に失われてしまったのか?
903世界@名無史さん:2005/04/14(木) 17:55:19 0
>>901
こういう最初から相手を貶めることが目的の奴がいるからなぁ
904世界@名無史さん:2005/04/14(木) 18:39:11 0
何故遅れをとったのか?ヨーロッパのように国が乱立してないし、ある意味政情が安定してたからだろ。
競争ってのが根本的に足りなかったんだろう。

中世頃のイスラム圏の文化的財産と優位は過去から引き継いだ財産でありイスラム教の産物じゃねーシナ
905世界@名無史さん:2005/04/14(木) 22:34:44 0
>>874
現在はイスラーム圏からの移民によって支配されようとしています。
彼らのほうが出生率も高いしね。
906世界@名無史さん:2005/04/14(木) 23:35:26 0
>>905
>現在はイスラーム圏からの移民によって支配されようとしています。

支配って? 連中はテロを頻発させて荒廃させるだけだろ。
ヨーロッパの愛国者達が将来を心配して締め出そうとしている
ようだけど、寄生虫の侵入は先進国にとって頭痛のたねですね。
907朱由檢:2005/04/14(木) 23:54:27 0
生活力のある男性が、四人の女性と合法的に結婚できるから
イスラム圏の出生率は驚異的だね。

明治時代に富国強兵の観点から一夫多妻制を導入しようとして
日本では顰蹙かって廃案になったけど、
今の少子化傾向を背景に再提出されたら嫌だよね。

少子化対策は重要な問題だけどさ。
908世界@名無史さん:2005/04/15(金) 00:29:36 0
対フェミ用に
一婦多夫と一夫多妻にしないとヌッコロされるよ
909世界@名無史さん:2005/04/15(金) 00:30:09 0
古代ローマ帝国って少子化で滅亡したってほんと?
910世界@名無史さん:2005/04/15(金) 01:23:00 0
>>909
なんだそりゃ?初耳だな。
911世界@名無史さん:2005/04/15(金) 01:25:33 0
つうか日本の未来のためにも人口は3000万人ぐらいに減ったほうがいいと思うけどな。
狭すぎる。
人が多すぎる。
912世界@名無史さん:2005/04/15(金) 01:36:48 0
>>1
>なぜヨーロッパは世界のトップに発展したのか

これもアラーの神の思し召しやな!「インシャラ〜」(爆)
913世界@名無史さん:2005/04/15(金) 01:55:50 0
>>911
山が多すぎるんだよ。国土はドイツより広いのに。
914世界@名無史さん
江戸時代と違って本州の1/3もある北海道を手にいれてるんだから
当時と同じ3000万じゃ少し少なすぎると思う。