『週刊東洋経済』 2007年8月11・18日合併特大号
この経済本がすごい!2007上期決定版
夏に差をつける経済・経営書ベスト100
経営者が薦める夏の必読書/すべてを疑うことから本当の認識が始まる
伊藤忠商事・丹羽宇一郎会長
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/2007/0811/index.html ここで丹羽宇一郎会長が勧める本の中に、
『誰も知らなかったインド人の秘密』 (パヴァン・K・ヴァルマ著)がある。
インド人外交官の赤裸々な告白なのだが、インド人には利他精神がなくて、
弱者には無関心、周りにゴミが落ちていても、人が倒れていても無関心。
自分の上と下に階級線を引こうとするんだって。その代わり、弱音を吐かず我慢強い。
江戸時代の日本の国学者だったか、中国の儒教道徳について、中国人にはそれが
ないから強調されるのだ、と主張したけど、同様に、インドに仏教が生まれたのも、
インド人に利他心がないから、それが強調されることになったんだろうな。
というわけで、インドが将来、個人レベルで活躍することになったとしても、それだけで
終るだろう。中国の将来もそうなんじゃないか?