マリー・アントワネット フランス革命

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166世界@名無史さん
有名な「パンがなければ」の言葉は原文ではどのように書いてあるのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
ケーキとかお菓子とかいろいろ訳があって何が本当なのかと。
167Krt:04/03/30 18:36
(人民にはもう食べるパンがないと言われて)
Qu'ils mangent de la brioche.
「彼らにはブリオッシュを食べさせなさい」

しかし本当に彼女がこんなことを言ったかどうかは疑問で、
ネタの可能性が大きい。実は似たような話はたくさんあるのだ。

例えばルイ十四世の妻、マリー・テレーズが同じような文脈で
Que ne mangent-ils de la croute de pate?(アクサン省略)
(なぜ彼らはパイを食べないのかしら?)
と言ったという話とかね。
168166:04/03/30 19:06
さっそくありがとうございます。そっかブリオッシュってのは菓子パンなんですね。
確かにブリオッシュって言われても日本人はわからないですもんね。
ありがとうございました!
169世界@名無史さん:04/03/30 20:20
>>164
有名な話で手塚治虫の「ルードヴィッヒ」にも出てくる話だから、無駄だと思われ
170世界@名無史さん:04/03/30 22:48
「パンが泣ければお菓子をお食べ」は
晋の恵帝(司馬衷)の「米が無いのなら肉を食べろ」が元ねただという説もあるね
171世界@名無史さん:04/03/31 01:34
ルソーの本にこういう話がある、 と紹介されてたんじゃなかったかな。
あとルイ15世の娘が言ったという話もある、でもそれも意味は
”宮廷であまちゃったお菓子すてるのもったいないから飢えてる市民に放出したらいい”
というような話だったはず。
172世界@名無史さん:04/03/31 02:17
フランス革命の時、オーストリアに逃げて亡命しようとしたが
マリーアントワネットがモタモタしていたせいで捕まったんだろ?
この事件後、王室は急速に支持者を失っていき、処刑されてしまう
173世界@名無史さん:04/03/31 08:34
最近はルイ16世は計画性をもって三部会を招集
したとか言われているらしいね。実は無能ではなく
できるやつだったのではという。
174世界@名無史さん:04/03/31 11:38
>>171
当時の宮廷で余ったものは、役得として担当官が引き取っていた、という話を聞いたが。
なんか、当時、歳費節減のためロウソクの使う量を減らしたら、
引き取り額が少なくなった、として、ロウソク係りがその分の金額を請求したとか。
175Krt:04/03/31 14:41
>>171
そうそう、ルソーの逸話(「告白」における)もこの話のソースの一つだと思う。
場面はルソーが新しい愛人が出来たヴァラン夫人と気まずくなって、マブリ家に
家庭教師として行っていた時代(1740)のことだが、ルソーはここでも例の悪癖(盗癖)を
出しワインの盗み飲みをしてた。ところが彼は何か食べないと飲めない質だったので、
パンが欲しかったのだが、これを下男に買わせたりするとばれるし、帯剣した紳士が
パン屋にパンを買いに行く事もできない、と悩んでいた。そこで、

「ついに私は、「百姓どもにはパンがございません」といわれて、「では菓子パンを
食べるがよい」と答えたというさる大公夫人の苦しまぎれの文句を思い出した。
わたしもその菓子パンを買ったのである」岩波文庫上巻p.382:桑原武夫訳

実際にブツを手に入れるまで、彼は始めてエロ本を買う少年のように逡巡する訳だが(笑)
残念ながらこの「大公夫人」が誰かは不明である。ただここの部分にせよ、ルソーは
遙か後に昔を思い出しながら書いているわけで、本当に1740年のある日において彼が
こんな事を考えていたかどうかは、実のところ全く不明ではあるけれど。