食物と酒、嗜好品の歴史 六皿目

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601あやめ
横浜でも「ソーダさんが曹達くって死んだそうだ葬式饅頭でっかいそうだ」という
子供のはやし唄がありましたが、この「そーださん」について地元の古老は
左右田銀行頭取で経済哲学の大家であった左右田喜一郎という人の葬式が
盛大であったので出来たものだと説明していました、当てにならない説ですが

なお横浜で語り草となったお葬式は祖母の話では金貸しの平沼専蔵さんと
華僑の大物の疵南京という仇名の人のだったとのこと
前者については東京から有名な歌舞伎役者や芸者が参列していたそうです
後者は顔に疵があったのでついた仇名だそうです、長谷川伸の小説の
「舶来巾着切り」というのを読んでたら登場人物で出てました
この葬式も支那から本場の泣き男を呼んだりして鳴り物いりで非常に
派手だったようです
602世界@名無史さん:03/10/25 22:48
>>600
>ソーダ水といえば、ソーダ水製造機はイギリスあたりの中流家庭

オーストラリアですが、見た事無いです。
更にお店でも売ってはいませんね。
炭酸水はビールかコーラで、お店で買うものですね。
水がマズイとかもあるかもしれません。
603世界@名無史さん:03/10/26 00:48
>>602
ウヅメさんが言ってるのは、現代の話じゃなくて、19c〜20c初ぐらいの話だと思います。
ソーダ水製造機(ガソジンGasogene)はよくホームズ物に出てきます。
有名なシャーロキアン団体「ベーカー・ストリート・イレギュラーズ」の会長の職名は
ガソジンです。
そのころは一般的だったんでしょう。
604世界@名無史さん:03/10/26 01:55
濃縮アブサン呑んだ!
つまりだ原液呑むな!ってな原液をちょこっと呑んできた。
あうーいい!
でも、ハプスブルグとかいう
80度なアブサンの方が強烈だったなぁ。
ウゾーは口当たりは良いが物足りない。
605世界@名無史さん:03/10/27 12:44
農文協の日本の食文化全集から「宮崎の食事」に「ソーダだご」というのがのっていた。
小麦粉、黒砂糖、ソーダ(重曹)をこね混ぜて蒸したもの。
子供の上等なおやつだったそうな。

世間によくある「温泉まんじゅう」は、温泉に含まれる重曹を膨張材にしたので
この名があるという。
606世界@名無史さん:03/10/27 12:57
アメリカじゃ、今でもガキがレモン汁に重曹と砂糖入れて25¢で売るらしい
607世界@名無史さん:03/10/27 13:14
重曹って身体には(栄養素的には)どうなの?
608世界@名無史さん:03/10/27 13:25
>>607
ふくらし粉の場合、水溶液を65度以上に加熱すると大半が二酸化炭素とナトリウムになります。
サイダーの場合、酸性の水(レモン汁など)を中和して二酸化炭素とナトリウムになります。
この場合栄養素としては食塩と同じです。

直接胃に入ると胃酸を中和するので、胸焼けの薬に使われてます。
609世界@名無史さん:03/10/27 19:47
重曹を膨張材に使う技術はいつ、どこで発明されたの?
610世界@名無史さん:03/10/28 12:50
>>608

ということは、村長さんが飲んだのは重炭酸ソーダじゃなくて
苛性ソーダなんだね。
611アマノウヅメ ◆2atuWPtiaQ :03/10/28 13:19
>>602
ありがとうございます。
最後に見かけたのがディクスン・カーだから、戦前までのものだったんでしょうね。
>>606
私も子供の頃は作って弟や妹に飲ませていましたが、売るまでは考えなかった。
レモンは高価なのでクエン酸使ってました。
重曹もクエン酸も、いまでも普通に薬局で(雑貨屋みたいなドラッグストアでも)
売っています。
612世界@名無史さん:03/10/30 09:36
>>606
今年上映してた『夏休みのレモネード』というアメリカ映画に
主人公の男の子がユダヤ教徒をカトリックに改宗させようとして
教会の前で信者に「天国へのレモネード」と称したレモネードを売る
っていう話があったんですよ。
自分はレモネード自体にあまりなじみがなかったせいか
小さい子供がレモネード作って売るっていうのが解せなかったんだけど、
なるほど。そういうことだったんですね。
613世界@名無史さん:03/10/30 23:54
>>612
検索してみたけれどどうもよくわからなかったので質問します。
>ユダヤ教徒をカトリックに改宗させようとして
>教会の前で信者に「天国へのレモネード」と称したレモネードを売る
これがわからない。レモンはユダヤ教の食物規制コーシャーに違反する
ものではありませんし、「教会」にユダヤ教徒は来ないと思うのですが。
614世界@名無史さん:03/10/31 00:09
重曹とポッカレモンでレモネード作りにチャレンジしてみましたが
なかなか美味しいものを作るのは難しい。
ナトリウムのおかげで、ほんのりと塩味が混じるし
炭酸もいまいちピリっとしない。

家庭用ビールサーバーには圧縮炭酸ガスがついてきてますが
今の市販のサイダーも圧縮ガスをつかってるんでしょうか。
615世界@名無史さん:03/10/31 02:04
>614
ビールなのに炭酸なのか?
616612:03/10/31 03:17
>>613
ああ、ごめんなさい。
書き込むとき教会堂という言葉がでてこなかったので書いてしまいました。
レモン云々は、そもそも映画では子供の無邪気な発想がさせていることなので
深い意味はないと思います。

詳しくは
ttp://members.jcom.home.ne.jp/fukuokaeiga/2003.8/2003_08_isitbad_raita.htm
ここなどであらすじを読んでいただくといいかと思います。
それと、検索してみたら「売る」のではなく無料で配るの誤りでした。
映画を見たのに、忘れてすっかり勘違いしてました。
617世界@名無史さん:03/10/31 19:41
>>616
ご紹介のサイトに「ユダヤ教会の正面に単身堂々と乗り込んで」とありました。
これはシナゴーグのことでしょうね。
炭酸清涼飲料の起源て何なんだろう?ペリエのような炭酸ガスを含む鉱水を
飲用に供する習慣は昔からあったけど、それに砂糖を入れたり、風味を付けたり
したのが起源なのかなあ?今でこそレモンやライムの風味を付けたペリエも
売っていますが、これはコカ・コーラ等の人工的に炭酸ガスを含ませた清涼
飲料に対抗してつくられたのか?それとも逆に、風味+甘み付きの鉱泉水を
コカ・コーラ等が真似たのか?どっちだろう?
618世界@名無史さん:03/10/31 20:27
ビールとか、シャンパンとか、ペリエとか、
もともと炭酸りチリチリ感に対しての嗜好が
あったんだろ。真似でもナンでもなく
619世界@名無史さん:03/11/01 19:40
レモネードとかオレンジエードってもともと炭酸入りじゃないと思ったんだが勘違いかな。
黄色とかオレンジ色の毒々しい甘ったるい飲み物。日本じゃ見たこと無いが。
620アマノウヅメ ◆2atuWPtiaQ :03/11/02 17:48
>>619
>黄色とかオレンジ色の毒々しい甘ったるい飲み物。日本じゃ見たこと無いが。

昭和40年代半ばまで日本で「ジュース」というのは、そんなものでしたよ。
果汁10%だったかのプラッシーは画期的でしたね。
よそでは今でもあるのか・・・
たしかレモネードは炭酸入ってないと思います。炭酸入りはレモンスカッシュじゃ?

621世界@名無史さん:03/11/02 19:34
>レモネード
英和辞典では炭酸なし飲料、炭酸入り飲料両方の項目がありますね。

やはり現在市販のものは圧力でガスを入れているようです。
http://www.asahiinryo.co.jp/company/customer/qa/qa_soda.html
622世界@名無史さん:03/11/05 22:53
原書房「食人全書」より。
フランス レアールは「オ・ビエ・ド・コション」の給仕長
ミシェルさんお勧めの「人肉料理とワインの取り合わせ」。

脳味噌のガーリックソテーには「モルゴン」。
目玉のフリカッセ、ペリー風には「メドック、ブルゴーニュ」
胃腸のカーン風には「ソーテルヌ ヴヴレー」。
軟骨、耳、膝蓋骨のソーセージフレンチドレッシング添えには「シャブリ ブイイ」
温かいパンに乗せた骨髄には「ゲヴュルツトラミネール ラインのワイン」
掌のオムレツには「コート・デュ・ローヌ」。
足の指冷製、アスパラガス添えにはご存じ「ボジョレ・ヌーボー」
肝臓、心臓、脾臓の角切り串焼き玉葱添えには「シャトー・ディケム」
リンパ腺とリンパ節のサラダ レモン添えには「アルザスの白」
大胸筋のロール ローストビーフ添えには「シャトー・ラフィット」「シャトー・マルゴー」
623世界@名無史さん:03/11/05 23:03
大殿筋のオーブン焼きレンズ豆添えには「メドック」「ブルゴーニュ」
背筋のロースト人参添えには「ボルドー」
軽く網焼きにした前方尺骨には「サン=テステーフ」「サン=ジュリアン」
大小掌筋のミディアム ベアルネーズソースには「ボイヤック」
レンガ色にフライにした頬肉 卵添えには「ブルイイの赤」
大腿二頭筋と野菜のポトフには「ブルゴーニュ」
上腕三頭筋と大腿四頭筋のソテー(焼き加減はレア)いんげん添えには「ボルドーの赤」
624世界@名無史さん:03/11/06 01:29
>>622

まさかあのボジョレヌーボーが人の足指冷製オードブルに合うとはね。
牡蠣に合うと評判のシャブリが人肉ソーセージに合うとはね。

支那にも、「人肉料理に合う招興酒、マオタイ酒」なんていう組み合わせが
あるんだろーか。
625世界@名無史さん:03/11/06 16:18
>>624
シナの場合は易牙の例のように、人肉料理はあっても、それに酒の種類を
合わせるという考え方は無いのでは?
実は有ったりして、詳しい方は御教授ください。あ、中国で(人肉抜きの普通の)
料理に酒の種類を合わせるかどうか、ということね。
626世界@名無史さん:03/11/06 16:46
>>625
古代シナの醸造酒の主な原料は「黍」、「粟」、「稲」で
黍は殆どが飲用酒、粟は酢に転用されていたようです
稲は稲米の調理品(水粥やお粥、固形では食べない)に合わせて飲まれるお酒に使われていたようです

稲は殆どが水粥状にされて、醗酵・醸造を経てお酒や調味料にされてしまいます
だからこそ、固形では食べられなかったようです
あ、味付けご飯はあったみたいですが

他にも果実酒や穀芽酒(ビール)のようなものは存在しませんでした
料理に合わせて酒を飲むと言うか、酒ならば何でもいい、というのが現代の中国人らしいですが
627食人スレより一部コピペ:03/11/06 19:06
五胡十六国時代の後趙の石季龍の太子、石邃は荒淫残虐な男だった。
美しい尼僧を誘拐しては強姦して殺し、死体は羊や牛肉と共に煮込んで賞味した。

隋末期の諸葛昴と高贊は互いに富や権勢を誇りあっていた。
ある日高賛が諸葛昴を宴席に招いた。食卓には十歳くらいの双生児の煮物が
頭、手、脚と別々の大皿に盛られていた。満座の客は吐き気を押さえるのが
精一杯だった。
数日後、今度は諸葛昴が高賛を招いた。お気に入りの愛妾を高賛に侍らせて
酒をつがせようとしたが、彼女が訳もなく笑ったのを見て叱りつけて退がらせた。
しばらくして、彼女は胡座をかいたままの姿で蒸し肉と化し、特大の銀皿に
乗せられて再び宴席に姿を現せた。頬には白粉がのり、あでやかな刺繍入りの
衣装を着せられている。諸葛昴は自ら太股の肉をほぐして高賛に取り分けた。
満座の客が卒倒する中、諸葛昴は平然と乳房の肉を美味そうに喰ったという。


この宴会の際、出された酒が知りたい。時代的に蒸留酒は無かったろうが
628世界@名無史さん:03/11/06 23:03
満座の客は、卒倒するのか。やっぱりあの時代でも異常なんだな。
629世界@名無史さん:03/11/07 21:10
支那も怖いが、鯉の病気も大問題だな。
鯉こくがしばらく食えなくなるね。
630山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/11/07 22:28
>>629
食べても害はないそうですが。
631世界@名無史さん:03/11/08 09:15
!hah
632世界@名無史さん:03/11/08 10:24
狂牛病みたいにあとから害があると言われるかもね。
ウイルスと異常プリオンじゃ大分違うが。
633世界@名無史さん:03/11/08 20:23
タルタルステーキは、モンゴル人が考案したのですか
ハンバーグステーキは、ハンブルグで考案されたのですか
634世界@名無史さん:03/11/08 21:20
ハンブルグ風ステーキとしてアメリカで考案
スパゲティナポリタンのようなもの
635世界@名無史さん:03/11/08 22:53
「まんがはじめて物語」によれば、タタール族が乗馬の際、馬体と鞍の間に生馬肉を
入れ、振動でこね回して柔らかくして食べていたのがタルタルステーキの起こりだそうな。
馬にとってはたまったものでなかろう。そんなところで仲間の肉調理されるんだからね。

しかし「タルタルソース」の起こりは?
636山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/11/08 23:00
>>635
アニメ絵本がどこにあるのか分からないので確認出来ませんが、それ
が結論でしたっけ。ネィティブアメリカンも同じような事をしていた
そうですが、発想は同じということか。(しかし懐かしい)
637世界@名無史さん:03/11/08 23:24
「鯉だけがかかる病気」じゃなくて
「ブラックバス、ブルーギルだけがかかる病気」は無いものかね。

あったら全国に広めてやるんだが。
638山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/11/08 23:29
>>637
それより放流する連中に(ry
639世界@名無史さん:03/11/13 01:02
http://www.google.com/search?q=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%82%B9%E6%96%99%E7%90%86&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja&lr=
↑のように「ブラックバス料理」でGoogle検索をしてみたら、いっぱいサイトがかかりました。
なかには刺身にして食べるやつもいるし(寄生虫が怖いからやめとけ!)。
しかし、どうなんでしょう?移入されて大繁殖してしまった外来動物を人間が食って
絶滅に追い込んだことは世界史上あるんでしょうか?オーストラリアのウサギも>>404によれば
絶滅には程遠いようですし。「賽の河原の石積み」?
うちの近所の「自然教育園」にブルーギルが放流されて問題になってます。
ブルーギルを料理している方もいらっしゃるようです↓。
http://www.google.com/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%AB%E6%96%99%E7%90%86&lr=
運命にあらがう勇者たちに乾杯!
640世界@名無史さん:03/11/13 16:10
鯉こく食べたい
641あやめ:03/11/13 17:25
鯉こくも鯉の唐揚も作ったことありますよ、でもどっちも一日仕事になって
旦那からブーイングされた(A^_^;;
642世界@名無史さん:03/11/14 00:37
鯉こくは鱗がパリパリいうのがまた良いんだよな。
支那風の鯉の丸揚げあんかけも好きだよ。
643世界@名無史さん:03/11/14 05:04
潮州料理で、なんだっけ、魚の皮しか食べない料理があったなぁ
644世界@名無史さん:03/11/14 05:46
焼いた塩鮭の皮はすばらしい。
この世で最も美味い食い物の一つだろう。
塩鮭の皮だけを思う存分食ってみたいもんだ。
645世界@名無史さん:03/11/14 06:16
>>644
肛門さまぁ〜♪
646世界@名無史さん:03/11/14 12:57
加賀藩の殿様も、「皮が三寸ある鮭があるなら、百万石と換えても良い!」と
言ったとか。

塩鮭の皮も旨いが、粕漬けが最高だね。それも店で買った粕でなくて、自分で
こっそり醸した濁酒の粕に味噌加えて漬けたの。
647世界@名無史さん:03/11/14 14:05
>646
通報しますた

ちゃんちゃん焼きで残った鮭皮、激ウマ。
関係ないけど、鮭皮は干して縫い合わせると防水性抜群のコートや
靴が出来上がる。樺太アイヌやニヴヒ、ゴリドなどアムール河口一帯
の民族が着用していました。
648世界@名無史さん:03/11/14 14:09
そういやウチの大学に樺太アイヌの末裔がいたなあ。
彼曰く、生粋の樺太アイヌはもう世界に500人くらいしかいないらしい。
649世界@名無史さん:03/11/14 18:47
しかし最近の輸送の発達にはびっくり。
秋刀魚が一般家庭でも刺身で食べられるなんて
一昔前は考えられなかったのに
650世界@名無史さん:03/11/14 20:28
英国の人間が茶にこだわるように
日本人は魚を新鮮なまま輸送するのにえらいこだわってるからな

昔は魚の腹に塩入れて運んだんだっけ?
651世界@名無史さん:03/11/14 20:38
>>647

しかしアイヌの鮭皮靴「チェップケリ」は実用に優れてはいない。
干からびたり寒い場所に置いておくとこわばって履けなくなるので、
寝床の下で暖めておく必要があったし、雪道では滑りやすい。
火に近づけるとすぐに穴があく。
そして魚皮であるがゆえ、犬や猫に食われてしまう恐れがある。素材故の悲劇!

靴を食う、といえば、チャップリンの映画「黄金狂時代」には、雪山に閉じ込められ
食料に窮した主人公が皮靴を煮て食うシーンがあった。彼は撮影で本当に靴を煮て食い、
食中毒を起した。
19世紀にイギリスの北極探検隊が遭難して、全員死亡する悲劇があったが、
彼らも食料を失って靴を食い、最後にはカニバリズムに走ったという。
652世界@名無史さん:03/11/14 20:43

ちなみに黄金狂時代が撮影されたシェラネバダ山脈では、アメリカ開拓史上最大の悲劇
「ドナー隊事件」が発生している。チャップリンは鎮魂の意味も込めてこの映画演じた
ともいう。
食人スレからコピペ

世界食人史を語る上で、米国の「ドナー隊事件」を語らぬ訳にはいきませ
ん。19世紀なかば、米国西部開拓が本格化した時代、イリノイ州のジョ
ージ・ドナーは八十人あまりのキャラバンを引き連れ、西部へと向かいま
した。しかし五月出発では遅すぎたのです。大平原を越え、ユタの砂漠を
抜け、最後の難関シェラ・ネバダ山脈に達したときは十一月。すでに峠道
は身長をこす積雪、山越えなどままなりません。その地での越冬を決め、
丸太小屋を建て、牛馬を食料としました。しかし飢餓の恐れは現実となり
元気の良い者が十人、山越えして助けを呼びにでたものの、道を失ってし
まう。結局半月あまり雪の山中を彷徨、餓死凍死した仲間の肉を喰った五
人が山むこうのサクラメントシティに助けを求めました。救助隊はキャラ
バンのうち幾人かを保護したものの、その一行も吹雪に襲われて食料を失
いまた人肉にはしる・・・。結局翌年春に全員救出されるまでに一行八十
人のうち、四十人以上が餓死凍死または殺害され、喰われました。で、生
き残りの一人であるルイス・ケスバーグは、こう語っています。「牛馬の
肉はパサついて口に合わない。それより人肉が旨い。脳味噌なんかスープ
にするともう最高なんだ。」後に彼はステーキハウスを開店します。その
宣伝文句に曰く、「最高の、一番良い肉しか売りません」
ドナー隊事件は「シャイニング」にも登場しています。


どうやら彼らは靴より先に人肉食ったようだ。
653世界@名無史さん:03/11/14 20:55
酒飲みの話ならペルシャのオマル・ハイヤームの「ルバイヤート」が面白い。
一応イスラム教が国教だったが、新興宗教に近かったので半分以上の人が酒飲んでいた。

恋するものと酒飲みは地獄に行くと言う
根も葉もない戯言にしか過ぎぬ
恋する者や酒飲みが地獄に落ちたなら
天国は人影もなくさびれよう!

身の内に酒がなくては生きておれぬ、
葡萄酒なくては身の重さにも堪えられぬ。
酒姫がもう一杯と差し出す瞬間の
われは奴隷だ、それが忘れられぬ。

歓楽もやがて想い出と消え去り
古きよしみを繋ぐに足るは生の酒のみだよ
酒の器にかけた手をしっかりと離すまい
お前が消えたって杯は残るよ!

酒姫(サーキィ)は酒を注ぐ従者。
女性ではなく美少年の事で、言わずもがな同性愛の対象にも。
ゼウスが拉致った水瓶座のガニュメデスと同じようなもの。
654世界@名無史さん:03/11/14 21:07
ウホッ
655世界@名無しさん:03/11/14 21:12
アラファトもホモだというし。
子供作るにも人工授精。
656世界@名無史さん:03/11/14 21:15
鮭皮から靴食い、靴食いから食人。
脈絡もなくイスラムの飲酒、飲酒から同性愛。

嗚呼!この流れ!
657世界@名無史さん:03/11/14 21:16
追加「ルバイヤート」より

今日こそわが青春はめぐって来た!
酒を飲もうよ、それがこの身の幸だ
たとえ苦くとも、君、とがめるな
苦いのが道理、それが自分の命だ

心地よい春 雲は花々の面に涙
さあ、早く杯に酒をついで飲まぬか
いま君の眼を楽します草花が
明日はまた君のなきがらからも生えるさ

死んだらおれの屍は野辺に捨てて
美酒を墓場の土に降り注いで
白骨も土と化したらその土から
瓦を焼いて、あの酒瓶の蓋にして

法官よ、異教の酒にこれほど酔おうとも
おれの心はなお確かだよ、君よりも
君は人の血、おれは葡萄の血汐を吸う
吸血の罪はどちらか、裁けよ

酒を飲め、それこそ永遠の生命だ
また青春の唯一の効果だ
花と酒、君も浮かれる春の季節に
楽しめ一瞬を、それこそ真の人生だ!
658世界@名無しさん:03/11/14 21:20
アフガンのタジク人の将軍たちは、カブールで、稚児にと、
男の子も物色したそうな。
とにかく本音と建前が大違い。
659世界@名無史さん:03/11/14 21:33
男の子「食べちゃう」のね。
スレ違いにはならないかw
660例の170 ◆vBOFA0jTOg :03/11/14 21:39
>>649
西欧でも、金持ちは四句節に海沿いの別荘へ住まいを移したそうな。
そこの生け簀に前もって魚を溜めておいて、冬の間中新鮮な魚を喰っていた。
661世界@名無しさん:03/11/14 21:40
贅沢てこんあときいいと思う
662世界@名無史さん:03/11/14 21:40
西洋といえば燻製ニシン
663世界@名無しさん:03/11/14 22:10
シラス干しのシラスて、シチリアではレモン汁かけてナマで食うんだな。
うまいだろうな。
664世界@名無史さん:03/11/14 22:12
踊り食いは酷くて出来ないな
665世界@名無史さん:03/11/14 22:25
ではジャイナ教徒になってはいかがでしょうか
666世界@名無史さん:03/11/14 23:39
ジャイナ教徒は一切の殺生を禁じた宗教だったな。
だから狩人や漁師は論外、おとなしく百姓やっていても土中の虫殺す恐れがあるから
信仰できない。外を出歩くだけでも、虫を踏み殺すおそれがある。
だから都会生活の、店舗を構えられる、ある程度富裕な商人しか信仰できない。
座っていれば虫を踏む恐れも無いし。それでも用心して、息と一緒に虫を吸い込まないように、
マスクをして生活する。
食事は完全な菜食。それもニンニクや玉葱は御法度。根を喰うのは植物全体を殺してしまうから。
夜間の炊事も厳禁。「飛んで火にいる夏の虫」だから。

生物科学の発展は、ジャイナ教徒にとっては生き地獄だね。
目に見える虫以外にも、空気中や土中に様々な微生物がいることが判明したから。
667世界@名無史さん:03/11/15 01:38
>>651
あの映画で喰ってるあれは本物だったのか!?
668世界@名無史さん:03/11/15 01:44
669世界@名無史さん:03/11/15 02:55
Q. >667の言う「あの映画」とはいったいどの映画でしょう?

1.黄金狂時代
2.佐川君からの手紙
3.アンデスの聖餐
670世界@名無史さん:03/11/15 07:08
>>663
本邦でもポン酢かけて食うだろ。
671世界@名無史さん:03/11/15 20:03
毛沢東も食料がなかった時に革靴を食べたことが
あると聞いたけど、本当かな?
672世界@名無史さん:03/11/15 21:57
支那だったら真っ先に人肉だべ?
673世界@名無史さん:03/11/17 03:09
どこかで実験してなかったっけ、靴を食べる。

トリビアの種にでも応募してみるか・・・
「靴を食べるには○時間煮れば良い」
674世界@名無史さん:03/11/17 06:09
>>673
漫画のこち亀で食べていたね。
合成皮で食べられなかったという落ちだけど。
けど、靴って塗装してあったり、油が塗られていたりと
美味いものではないと思う。
栄養もなさそうだし。
675世界@名無史さん:03/11/17 22:02
昔ナイトスクープでやってた。
渋なめしの革じゃないとだめで
フェラガモかどっかの靴を料理してたと思う。
676世界@名無史さん:03/11/18 01:17
ああ、それ、ナイトスクープ。
いつも母乳とかシュールストレミングスとか
料理させられるあの先生も大変だなあ。
677世界@名無史さん:03/11/18 21:12
まだわらじのほうが食える・・・
戦国時代の雑兵は予備のわらじをほどいて味噌で煮たそうな。
>677
そのわらじは稲のわらでなく、サトイモの茎(ずいき)の干したヤシで作ったわらじ
のはず。
豊臣秀吉の中国大返しの際には味噌で煮しめたずいきの干したものを兵士に渡し、
兵士はそれに湯をかけて味噌汁にしたとか。
679世界@名無史さん:03/11/19 20:29
>>678

わらじじゃなくて縄じゃなかった?芋がら縄。普段は普通に縄として使い、
非常時には解して煮れば「即席味噌汁」!
朝鮮の役で飢餓を体験した加藤清正は、熊本城の畳の芯を芋がらで作らせた。
篭城戦で食べられるように。

また、これは普通の畳の話だが、江戸時代の飢饉時のサバイバルブックには
畳を煮て食う方法が紹介され
「一家の主婦が座るあたりの畳は給仕の際にこぼれた汁がしみこんでいるため、
味があって上等」などと記されているそうな。嗚呼!

チベットには、豚皮で作った敷物兼用の保存食があるという。
680世界@名無史さん:03/11/20 03:20
つまり、また?松皮ダンゴにワラ餅、とどめは土がゆとくるわけで
681世界@名無史さん:03/11/22 03:09
アイヌの鮭皮の靴や服は非常食になるのかな
682世界@名無史さん:03/11/22 14:36
>>681
なりえるけどなかなか食べないだろうね。
カナダのイヌイットは貯蔵という文化が無かった。
もともと、獲物を取ったら無くなるまで働かず、
無くなったら狩りをするという生活だった。
そして、カナダの近代化された捕鯨船や捕オットセイ船などが入ってくると
イヌイット達が飢餓におちいる。
そのため、カナダ政府が食料を支給するが
もともと貯蔵という考えが無いために
支給された分だけすべて食べてしまう。
そのため、毎日少しづつ支給していたそうな。
けど、たまねぎだけはいくら食べ方を教えても
たべなかったってさ。
どっかの本で読んだ。
683世界@名無史さん:03/11/23 06:51
>>682
キビヤックは保存食としての意味はないのかな?
イヌイットの歴史からするとキビヤックはかなり
新しいみたいだけど
684世界@名無史さん:03/11/24 02:35
キビャックも塩辛みたいに炒めたらいい臭いになるのかしら
685世界@名無史さん:03/11/24 10:25
>>683
臭い鳥の腹に何か詰めたヤツだっけ?
あれは珍味じゃないかな?
保存食としては内蔵だけしか食べないから効率が悪すぎると思う。
686世界@名無史さん:03/11/24 11:23
キビャックは故植村直巳氏の大好物で、発酵食品の中の人、小泉武夫氏の著作に
製法と味が詳しく記されている。

まず五月頃、イヌイットの居住区に飛んでくる海燕の一種、アパリアスを大量に捕らえ、
それを羽根も内臓も取らないままで「はらわたを抜いたアザラシ」の中に詰めこむ。
狐などに取られないようにアザラシの上に大量に石を乗せて一年ほど放置すれば
出来上がり。
食べ方はまず羽毛を取り、肛門に口を付けて内臓をすする。そして皮を裂き肉を
囓り、骨をしゃぶる。
その臭気たるや凄まじく、植村氏曰く、
「クサヤよりも、腐ったチーズよりも、大便よりもずっと強烈」とのこと。
しかしなれてしまうと「脂肪の染みが足りない」とか、「臭いがもう少し」などと
味を語るようになるという。
687世界@名無史さん:03/11/24 13:32
なんかなかったけ。世界中の「臭い」食品ばかりの試食レビュー本。
たしか農大あたりの先生が書いていたような気が。
688世界@名無史さん:03/11/24 13:40
>>687

だからその人が発酵食品の小泉武夫教授だよ。

北欧の腐った鰊の缶詰、朝鮮のアンモニア臭いエイの刺身。
ベルギーのおまんこ臭いチーズ・・・
689世界@名無史さん:03/11/24 16:59
>688
三番目ワロタ
690世界@名無史さん:03/11/24 18:10
北欧の発酵ニシンの缶詰は、缶の中でも発酵が進むから、時間が経つにつれて
缶がふくらんでくる。周囲の気圧が下がると爆発するおそれがあるから、
航空機には持ちこみ禁止。反則だよ・・・そんな缶詰。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/Mspagesverige/akaiookami.html
「クロスカウンターとなって顔面に炸裂したスールストレミングの臭気の衝撃に、
わたしはいまにも腰が砕け、むせび泣かんばかりだった。
 世界の発酵食品に精通している東京農業大学教授の小泉武夫氏が、かつて
「発酵のにおいの原点は糞尿臭」と書いていた事をまざまざと思い出しながら、
アンモニア臭が凶悪なつめを鼻腔に食い込ませ、肉体を乗っ取ろうとするのに
身をまかせていた。
最初の缶をどうにか開けたとたん、さらにそのまま気を失いたくなった。
発酵しすぎて、ニシンは影も形もなく、そこには見たこともない色をした肉汁が
泡を立てて・・・・ギ、ギエー!!」
691世界@名無史さん:03/11/24 21:54
>>690
禿藁。砧公園で喰ったのかな。
692世界@名無史さん:03/11/25 14:50
ウェブ上にはけっこうシュールストレミングオフの報告があるけど、
外でやるのはある意味テロ行為だと思う。
かといって中でやれともいえないが。
693世界@名無史さん:03/11/25 22:20
シュールだなぁw
694世界@名無史さん:03/11/25 23:25
缶の注意書きにはこうあるそうな:
「開封の際は、風通しの良い野外で
 風下に人がいないことを確認してから
 手袋を装着して・・・・」
 劇物なみに命懸けだこりゃw
で、私の家の冷蔵庫にはシュール君が眠ってますが、試食オフをやりませんか?
696世界@名無史さん:03/11/26 00:47
小泉先生の本は為になるが、オヤジギャグの連続で読むのがツライ。

そして面白いことに、彼は酒を少しずつ飲む効果音を「ちびちび」ではなく、
「コピリコピリ」と表現するのである。
不思議な感性・・・
697世界@名無史さん:03/11/26 01:32
缶詰の発明は19世紀ころ。
だとすればシュールストレミングは、それほど歴史がある食品ではない、
ということかな?
698世界@名無史さん:03/11/26 01:46
ニシンははるか古代からあった。発酵食品もまた。

しかしこの2つが缶詰という新時代の利器と出会ったとき、恐るべき化学反応が…
699世界@名無史さん:03/11/26 07:48
>698
つまり最臭兵器が完成したわけだな。

臭豆腐も臭いそうだが、犬に嗅がせてみたらどうなるだろう?
700世界@名無史さん:03/11/27 11:13
700!