>>160 >ユダヤ教の唯一神思想を取り、キリスト教の偶像崇拝問題を反面教師とした。
キリスト教も一応、唯一神を崇める宗教ですよ。
いわゆる三位一体論というアクロバットな神学理論があるではありませんか。
ムハンマド時代において問題となった偶像崇拝とは、アラビア半島のアラブ部族民による
土着信仰でのものです。
たとえば、メッカのカーバ神殿は元来、そうしたアラブ部族民の崇拝する偶像が祀られる地の一つでした。
>ガブリエルの啓示(キリスト教の天使じゃん)やキリストをイスラム教の預言者に位置づけるなど、その考えは
よく練られた考え方だと思う。
そもそもムハンマドの意識としては、イスラームとユダヤ教・キリスト教は同一のものだと考えられていたようです。
換言すれば、原始イスラームにおいては、ユダヤ教・キリスト教はイスラームの一部ということになります。
したがって、ムハンマド自身は新たな宗教を興したという意識は無かったと考えられます。
実際にメディナ期の初期において、ムハンマドはユダヤ教徒・キリスト教徒も当然ムスリムになってくれると思っていたようです。
>>160さん
そのムハンマドの片思いが裏切られた(?)結果が、
ハンダクの戦いの後のクライザ族の惨殺に繋がるわけですね。
偶像崇拝はユダヤ教のモーゼの時点で問題が指摘されてる。
偶像をつくるとその形のせいで論争になったり、いらないものを付け足されたり
いつのまにか他文化の造形の影響をうけたり、異端がでてきたり、偶像をかさにきて
横暴を振るうものが出たりする。それをユダヤ教は避けた。
その点をムハンマドは見習った。
キリスト教の最後の審判。
これもムハンマドは取り入れた。死後ムスリムは緑園で酒池肉林できるというやつ。
イスラム教はユダヤ+キリストの最初からよくできた人造宗教。
164 :
世界@名無史さん:2005/07/12(火) 19:35:35 0
死後、酒池肉林するためには、現世で酒池肉林しちゃいけません!か・・・・。
頓馬な話だな。
最後の審判はユダヤ教(ていうかゾロアスター?)にあるだろ。
166 :
世界@名無史さん:2005/07/13(水) 12:10:29 0
ムハンマドと似ている人物は世界史にいるかな?
167 :
世界@名無史さん:2005/07/19(火) 21:10:21 0
ムハンマドの妻たち、娘たちについて語ろう。
ハディージャ、アーイシャ、ザイナブ、マリア、ファーティマ…
そのうち、ナザレのイエスと同じように史的ムハンマドの実像に迫るという作業は、放棄されるだろうなと思う今日この頃。
で、クルアーンのテキスト解析に興味が移ると。
>>168 というか、史料上の制約がきつくて、もはや限界なんじゃないかな。
新史料は、ないだろうしなぁ。。。
ムハンマドが主人公の映画ってないのか
171 :
世界@名無史さん:2005/07/26(火) 22:53:27 0
作ると命が危なくなるから誰も作るまい。
172 :
世界@名無史さん:2005/07/26(火) 23:12:26 0
>>170-171 どこの国の作品だったか忘れたけど、
ムハンマドを主人公にした映画ならあるよ。
ムハンマドの視点にカメラを据えるという荒業で撮影されたとか。
ムハンマドは、『神(アッラー)よりすべての預言を訂正できる、人類最後の預言者』という解釈もあります。
ムハンマド自身は、
『自分はただの人間であり、神の啓示のために選ばれた媒介者』と言ってます。
後の世代の敬虚な者達はムハンマドを、
『彼を奇跡を行う人物で、人間の元型(完全型人間)である』と見なしました。
またネストリウス派クリスチャンのワラカはすぐ覚った。
『ムハンマドは、モーセやイエスと同じだ。アラブ人のために預言者となった』と言っています。
(まさに客観的発言だと思います。)
子供のころ、学習漫画でムハンマドの顔に蔭がかかっているのが理解できませんでした。
昔のヤツはムハンマドの女系関係者にまで影をかけたましたしねえ(母・妻・娘)
最近の学習漫画はハデージャの顔は書いていましたが・・・
175 :
世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:20:44 0
ハリウッドで作りゃいいんだよ。
主演俳優や監督やプロデューサーが
暗殺されるようならそれはそれで
イスラムの野蛮さを示すいい宣伝になるだろう。
パッションは作れてなぜイスラムはつくれない!
>>172で紹介されてる作品があるジャマイカ。
ムスタファ・アッカド監督『ザ・メッセージ(The Message)』アメリカ・リビア、1976年。
キャスト:アンソニー・クインほか
179 :
世界@名無史さん:2005/08/03(水) 00:06:17 0
アメリカ・リビア合作ですか・・・時代ですなあ。
>>177 だからさぁ、イスラームの場合、偶像崇拝の禁止に抵触するのさぁ。
何度もこのスレででてきたっしょ?
181 :
世界@名無史さん:2005/08/25(木) 18:16:33 0
182 :
世界@名無史さん:2005/08/26(金) 20:41:22 0
偶像崇拝はやめて、パー像かチョキ像を崇拝しようか?
よく知らんのだが、イスラムの偶像崇拝禁止って何で預言者のまで禁止してるの?
アッラーの偶像が禁止ってだけならともかく。
184 :
世界@名無史さん:2005/08/26(金) 23:07:48 0
情報の劣化コピーで変な亜流宗派が生まれたら困るからだよ。
>>183 預言者を信仰の対象としない為に。
あくまでもアッラーを崇拝するのがイスラーム。
アッラーの偶像が禁止なのは、神の不偏性を侵さぬ為。
って感じですかね?
キリスト教だって本来そういう感じだったのが、どんどん変質していったよなぁ…
ムハンマドが死んだとき、
「預言者が死んだなどという不信心者はコロス!」
なんて言ったのっぽがいたぐらいですしね・・・
>>187 後の第二代正統カリフ、ウマルのことですな。
アブー・バクル(後の初代正統カリフ)が「預言者は死んだ。しかし神は死なない。したがって神との契約は永続する。」
と言って取りなしたそうですが。
小杉泰『イスラームとは何か』講談社現代新書。に載ってた希ガス。
>>188さん
遅レスごめんなさい。
私見ですがウマルは正統カリフの中で最も政治感覚が優れているんだけれど、
ある意味アブー・バクルよりも強烈なムハンマドの信奉者な気がする・・・
カーバ神殿の聖なる黒石に向かって
「お前なんかただの石だって俺は知ってんだ。
でもムハンマドがそうするからお前にキスするんだからな。」
(" ̄д ̄)ウマル・・・
190 :
世界@名無史さん:2005/09/13(火) 01:37:18 0
191 :
世界@名無史さん:2005/09/13(火) 01:45:18 0
シーア派では高位聖職者=が居るのはシーア派だけの傾向?=の写真を振りかざしているようだが?
192 :
世界@名無史さん:2005/09/13(火) 15:12:21 0
ムハンマドは癲癇(てんかん)持ち患者で、
癲癇の発作が起きている裡に見た幻覚を
神からの言葉として人々に伝えたという。
これは定説である。
193 :
ジーモン・ジョーカー:2005/09/13(火) 16:29:19 O
ムハンマドは宗教家であり政治家。 当時のアラビア半島ではデムパだった一神教を掲げて、見事にアラビア半島の大部分を統一した。 五十嵐助教授殺害事件、もうそろそろ時効になるのかなぁ。
194 :
193>192:2005/09/13(火) 16:33:27 O
それってあながち冗談ではないかも。 ムハンマドが頭痛持ちだったのは本当らしいし(最期の頃は頭がかち割れそうな痛みだったらしい)。 エゼキエルなど旧約聖書の預言者たちにも癲癇患者とおもわれる人が多いらしい。
195 :
ジーモン・ジョーカー:2005/09/13(火) 16:37:56 O
ムハンマドとマルクスは世界人類に災いをもたらした。
アレクサンダーやカエサルもてんかん持ち
197 :
ジーモン・ジョーカー:2005/09/13(火) 17:18:07 O
ムハンマドはコプト女ともやっちゃうし、好き者だよね。 ダビデ(ダーウード)やソロモン(スレイマーン)も助平だけど。 イエス(イーサー)を見習え>ムハンマド
>>191 シーア派というかイランは細密画で顔付ムハンマドの画像すら残していますからね。
イマームは確かに高位聖職者と言えそうですね。
>>192 いつの定説だよ…
少なくとも1953年には否定されているはずだが。
コーランを読めばすぐ分かることだが、ムハンマドの主張は嘲笑を買うばかりか迫害すら招いたのだから、
真の信仰心がなければとうてい貫けと押せるはずがない。
(中略)
癲癇やヒステリー、ましてや抑え難い激情にみまわれるような人物が、遠征軍を率いたり、
小さな都市国家を建設して宗教共同体へと育て上げ、長期的な展望で冷静に導くことなどできようか。
(中略)
コーランには、預言者が何らかの疾患を抱えたことを裏付ける記述は一つとして見あたらない。
コーランには敵対者が浴びせた愚弄と罵倒の言葉が率直書き留められているが、その中に病的疾患に触れた発言はない。
たしかに敵対者たちはムハンマドをマジュヌーン(ジンに取り憑かれた狂人)と呼んだ。
しかし、これは、彼の言動は常軌を逸しているとか、彼の話しぶりはジンのお告げを受けた占い師のようだという意味でしかない。
ムハンマド自身もこの点について確信が持てなかったらしい。
とはいえ、敵対者が精神病疾患の徴候をあげつらったとは思えない。もしそうだとしたら、後生に語り継がれているはずである
(リチャード・ベル、医王秀行訳『コーラン入門』ちくま学芸文庫、2003年〔原著は1953年刊〕、78-79頁)。
200 :
199:2005/09/15(木) 22:03:53 0
×貫けと押せる
○貫け通せる
×率直書き留められているが
○率直に書き留められているが
199 の著者がてんかんについて知らなかっただけなのでは・・・
ホントにその著書をもって「てんかんだった説」は葬りさられたの?
202 :
199:2005/09/16(金) 19:30:04 0
>>202 >>199を読めば分かると思うが、
ベルの主張は、「ムハンマド癲癇」説を裏付ける証拠はない、というもの。
そもそも「ムハンマド癲癇」説は誰が提唱した学説?
そして彼(ら)の主張は信頼に足る物なのか?
ベルは『コーラン』を第一の史料として用いるべきで、
それと一致する伝承のみを受け入れるべきと主張している(いわゆる史料批判の手続きである)。
ベルは癲癇説を持ち出す論者にヴァイルやスプランガーといった学者の名を挙げ、
彼らの仮説は上述の史料批判に耐えないとし、退けている。
上は、『コーラン入門』の79ページの記述より。これ以外に説得力のあると思われる
「ムハンマド癲癇」説があれば、出典を明記のうえ、紹介して欲しい。
203 :
199:2005/09/17(土) 08:09:54 0
>>201 そもそも、癲癇説自体が推測の域を出ないわけですよ。
205 :
世界@名無史さん:2005/10/05(水) 22:58:10 0
そう?
>>205 だってさ、ムハンマドの行動のいくつかが「癲癇の症状と考えられないことも無い」ってだけじゃん。
確定的に論じることは無理じゃろ。
「母親は貧乏なくせに気位が高く直接ムハンマドの世話をしなかった。
乳母はムハンマドより支払われる給金に関心があった。」
↓
「このようになおざりに養育された人間にとかく出現するはずのありとあらゆる欠陥を考えれば…
彼はこまやかな愛情にほどんと接しなかった。彼の発作もここに原因があるのかもしれない。」
(三修社 H・ゲオルグ・ベーア著 金森誠也約『商業帝国イスラムの謎』P58あたりをかなり要約)
…とても納得できないぶっ飛んだ考えだと思います。
つーか、この本(『商業帝国イスラムの謎』)全体がちょっとアレな感じですが。
まあ、癲癇説を唱える人の中にはこーゆー人もいるってことで。
>>207 その本はかなりアレなやつですね。
もっとまともな研究書を翻訳してくれればいいのになぁ・・・。
>>208 まあ、表紙に「古代文明の謎を追え!−F」なんてのありますからね。
表に「謎」という文字が使われている歴史の本は、「アレ」な可能性が結構高いかと…
これに「最大の」とか感嘆符がついてた時には、信頼度激UP!ですね〜w
偏見による悪評にはうんざりさせられるが、
ムスリムたちによる「敬虔なる虚偽」にも辟易させられる。
読み書きの出来ない人物がコーランを下したのだという、ムハンマド文盲説は、
イスラムの奇跡性を喧伝する際にしばしば用いられている。
しかし、ベルはこの説に(断定はしていないが)疑問を呈している。
まず、ムハンマド誕生前後のメッカは商業が盛んであり、商契約のために文書(証文など)を記す必要から、
メッカでは筆記がある程度広まっていたことが考えられる。
このことは、コーランに頻出する商売言葉を用いた比喩表現が頻出することからも明らかである。
(最後の審判の日→決算の日、天使たちが人間たちの行いを逐一、“帳簿”に記している等)
ベルはまた、啓示の章句もナツメヤシの皮などではなく、
パピルス紙や羊皮紙に書き留めていた可能性を示唆する。
また、インクと筆の比喩のあるコーランの節も印象深い。(以下の章句の節番号は全てエジプト版のもの)
海が主の言葉を書き記すインクであっても、主の言葉が尽きる前に海の方が涸れてしまうだろう。
たとえ我らが同じ海をもう一つ持ってきたとしても(18章109節)。
地上の樹木すべてが筆になり、海が更に七つの海を加えたとしても、
アッラーのお言葉は尽きることがない(31章第27節)。
いずれも筆記具の使えない人間ができる表現ではない。
(『コーラン入門』、46〜60ページより。)
偏見と同様、その揺り戻したる一方的な擁護にも注意する必要がある。